綾崎隼のレビュー一覧

  • 君と時計と嘘の塔 第一幕

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    何かを代償にタイムリープを繰り返し、最後に残るものは『希望』なのだろうか。

    綾崎隼さんの『君と時計と嘘の塔 第一幕』は、高畑京一郎さんの『タイムリープ』や筒井康隆さんの『時をかける少女』に似た面白さを感じますね。続きが気になります。


    概要(ではなく、脳内妄想)です。
    「小学生のとき、俺はクラスメイトに注目されるアイツが嫌で、ちょっとしたイタズラを考えた。

    でも、それが一生の後悔になるなんて、全然分からなかったんだ。

    許してもらえなくていいから、せめて一生をかけて守らせてほしい。お願いだ、この手をつかんでくれ、芹愛(せりあ)。」


    感想です。
    綾崎隼さんは、恋愛要素や若者たちの暗い部

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    2025年09月18日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

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    主人公長瀬京介と親友の朝比奈千明は果たして交換されたのか?才能は血筋か環境か?家族とは血か時間か? そして、僕らの嘘とは?
    終盤、二転三転した展開に引き込まれした。また、「女流棋士」と女性の「棋士」が異なる事を知り、興味深い小説。
    文庫版に収録の女の戦いは、別の物語を予想してましたが、良い意味で裏切られました!
    千明の師匠、飛鳥先生の小説があるみたいなので、読みたいと感じました。

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    2025年09月07日
  • 君に贈る15ページ

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    短いページ数の中でそれぞれの続きが読みたいと思わせる展開が多く、手軽さもありながら満足感があってよかった。

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    2025年09月01日
  • 君に贈る15ページ

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    今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
    されど世界の終わり 三秋

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    2025年08月31日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

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    「盤上に君はもういない」を書いた著者の将棋小説。
    上記の作品の登場人物の名前もチラホラと。
    本編に大きく関わることはないので、今作から読んでも全然OKです。ただ、前作を読んでいると、ニヤリとできるかも。

    今作は将棋+ミステリー。

    人間の能力を決めるのは血筋なのか、環境なのか。それを確かめるべくやることは、ほぼ同時に生まれた将棋に関わる新生児を…

    将棋の棋士になるための奨励会や、その後のタイトル戦の過酷さ。

    そして、新生児が入れ替わったのではないかというミステリー、さらには家族愛の物語。

    タイトルにある嘘とは何か、それが分かった時にはなるほどと思うとともに愛を感じる。

    自分では将棋を

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    2025年08月16日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    おもしろかった!

    感情移入するタイプの物語ではなく、俯瞰で読んでいて推理していくのが面白い。
    個人的には2人の心の交流よりも、ミステリのようにどんでん返しのあるストーリーに心が惹かれた。

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    2025年08月02日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    自分のことが嫌い、生きる理由がわからない人たち。
    特に友子は、いろんな人に当たり散らして、最初から嫌な人、苦手なタイプだったが、読み進めるうちに、相手に言っているようで実は自分に向けているのでは?と思い始めたら、彼女の正体がわかる。防衛本能と信じられない気持ちが合わさっている、ナイフを自分のからだに当てるだけが自傷行為ではなく、言葉で追い詰めていた。
    作家を苦しめたもの、救ってくれたもの。
    登場人物たちがあたたかく見守り続けた、ひとりの作家への愛のかたち。

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    2025年08月02日
  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

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    『愛のために生きた棋士』の物語。

    きょうだいの愛、男女の愛、師弟愛、ライバルとの愛、そして親子の愛。

    愛は絆とも置き換えられるかな。
    とくにライバルは。

    女性棋士のライバル物語はどう進むのかなと思ったら、それ以上に壮大な愛の物語だった。

    ある女性棋士が表舞台から消えていた謎。そこに潜んでいた物語には感動させられました。
    まさか、そんな事だったとは。

    幕間の章で何となく想像させられるが、さらにそこから深い物語が。

    将棋への愛とともに、人と人の間の愛情をここまで強く読ませてくれるのは素晴らしい。

    星5をつけたいところですが、どうも将棋ソフトを盤上に描く棋士のドラマよりも評価している感

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    2025年07月26日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    この作家さんの本は、読むの3冊目。
    やっぱりタイトル回収が素敵な作家さんだなと思う。

    人の弱さと想い、そして強さと繋がりを感じる一冊。

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    2025年07月18日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

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    何だこれは……完全に予想外。
    将棋小説なんだけど、ミステリー?家族物語?友情物語?いったいどう表現すればいいんだろう。
    夢中で一気読み!綾崎さん、三作目ですっかりファンになってしまいました。

    棋士、女流棋士らが生きる世界を描き、将棋の世界にどっぷり浸れる作品。
    さまざまな登場人物の苦悩する心情が丁寧に描かれていて、生々しく苦しい。
    そのなかでキラリと光る出会いやわき上がる感情にグッときた。
    一方で、読みながら“疑念”が頭からずっと離れない。
    果たして赤ん坊取り違えの真相は──。

    勝負の世界や人が人に惹かれる気持ちなど、胸がギュッとなることも多く、緊迫感もあり、貪るように読みました。
    とても

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    2025年07月14日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマに書いた作家さんのアンソロジー。
    それぞれ違ったタイプの世界観に入り込めてよかったです。貴志祐介さんの作品は謎解きみたいで好きでした。

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    2025年07月12日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマにしたアンソロジーです。
    地味な表紙に反して、作者陣は華やかです‼️
    ガッツリ将棋の作品もあれば、エッセンスとして取り入れているものもあり、作風もバラバラ。なかなか贅沢な1冊です。
    橋本長道「なれなかった人」
    綾崎隼「女の戦い」
    が好きです。好みの作品も別れそう…。

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    2025年07月06日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    将棋ほとんど知らないけど惹き込まれる。将棋に魅せられた人たち。子どもの成長。賭け将棋。子どもの頃は天才。それて世界は厳しい。かーくん。千代倉。なれなかった人。なれなかった人はやっぱりなれなかった人。天才は天才。おまえレベルの話はしてない。やめ時。女。

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    2025年06月13日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    将棋がテーマのアンソロジー。

    お気に入りは青山さん「授かり物」

    有名な棋士と、同じ年で同じ誕生日の息子を持つ松原芳枝。シングルマザーとして息子を育てていたが、20歳になった歳に漫画家のアシスタントになると言い出し…

    ひょんなことから出会った将棋を指す老人と出会い、将棋の奥深さにハマっていく芳枝。これまでの人生と将棋を掛けた描写にじんわりきました。

    綾崎さんの「女の戰い」

    あくまで棋士を目指す朱莉。女流棋士とは違い狭き門で、保険で東大へ入学できるのも凄いです。
    ライバルだけど、友達以上恋人未満な関係の京介が心地よく、認めてくれる人がいるだけで強くなれる関係がまた更に朱莉を上へ連れてって

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    2025年06月09日
  • もの語る一手

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     将棋に絡めた短編集。どれもこれもおもしろかった。ドキドキ、ハラハラ、おおっ、しみじみ、ほろり。いろんな感情を味わえました。1番のお気に入りは「なれなかった人」。棋士たろうとする凄みがすごかった。

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    2025年05月25日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    読み終えてまず思ったこと…
    なんでもっと早く読まなかったんだろうー!
    自分、自分の人生への憎しみと諦めがひしめく中で、愛とつながりにより生を紡ぐ、ミステリー要素もありの素敵な物語。

    ミマサカリオリは純恋と出会い、彼女の作品への愛に触れ、書き続ける(生き続ける)意味を見出し、最後までヒヤヒヤしたけれど純恋も、ミマサカの想いに打たれ、生き続けることを選択をしてたであろうと信じてやまない。

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    2025年05月25日
  • もの語る一手

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    全く将棋が強い訳でもないが、将棋にまつわる小説やノンフィクションは個人的に好きな分野。粒揃いな作品群の中でも、葉真中氏の「マルチンゲールの罠」、橋本氏の「なれなかった人」、綾崎氏の「女の戦い」、そして奥泉氏の「桂跳ね」あたりが特に面白かった。芦沢氏は「神の悪手」が滅茶苦茶面白かったので期待大だったが、本作の「おまえレベルの話はしていない(大島)」はそれほどでもなかった。

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    2025年05月15日
  • もの語る一手

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    『テーマ小説の旨味が凝縮された至極の一冊』

    将棋にまつわる8話のアンソロジー。総じて良かった。特に将棋の細かいルールがわからなくとも読めるのが良い。全体的に夢を諦めない姿勢と将来の不安に対する心の葛藤を描いた作品が多く、勝負師たちの手に汗握る緊迫感が伝わってくる。奨励会の描写は「ヒカルの碁」を思い出した。

    ●授かり物 青山美智子
     親子の優しい物語、ブラマンが出てくるのは青山ファンに嬉しい
    ●マルチンゲールの罠 葉真中顕
     賭け将棋師の物語、真剣勝負に手に汗握る
    ●誰も読めない 白井智之
     本格ミステリー、アリバイ崩しのトリックと将棋の先読みを掛けた白井先生らしい作品
    ●なれなかった人 橋

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    2025年05月09日
  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

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    プロ棋士を目指す女性を中心に周囲の人物の視点もしっかり描かれている。将棋を題材にしているだけあって勝負事の厳しさや対局の臨場感、棋風について等、将棋を通じて描かれる人間ドラマを楽しめる内容だったと思います。読み終わってタイトルの意味がわかってくるけど、視点を変えると別の見方もあるのかなと思った。

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    2025年05月06日