綾崎隼のレビュー一覧
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誹謗中傷に心が傷つく。現代社会で常に問題になっている。SNSを殆どやってない自分には対面で人に言われることでしか傷つくことはない。面倒くさい世の中になった。
しかしどんな状況でも人を傷つけるのは簡単だ。ミマサカリオリが少数の否定的な言葉に心が折れるのも分かる。若い時の自分もそうだった。
嫌な奴を気にして放っておくことが出来ない。
何を持って救われるのか。人それぞれだけどミマサカリオリにとってはファンレターだった。それだけで良かったんじゃないか?と書いてみるもそれこそ人の心情なんで分からない。
面倒くさい佐藤に嫌気がさしてくるが、やはり救われるラストは予想出来るも良かったんじゃないか。
もう一人 -
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一つしかないオリンピックの出場枠をめぐって、激闘を繰り広げる二人の天才フィギュアスケーター、京本瑠璃と雛森ひばり。
本作ではそのどちらが主点になることもなく、彼女たちをサポートする振付師・朋花や、コーチの泉美などの、大人目線で描かれる。
最後までどちらが主人公かはわからないので、瑠璃とひばり、どちらを応援したらいいのかわからなくなり、終始ハラハラが止まらなかった
振り付けを文章で表すのは至難の業だと思うが、綾崎さんの情景描写はあまりにも巧みで、臨場感に溢れながらも、氷の薄膜のような繊細な美しさを保っていた。
滅多に他人を褒めない瑠璃が「世界一」と絶賛するほどの、朋花の優美な振り付けが、ま -
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ネタバレ氷の彗星が地球に落ち、日常が一瞬で消えた。日本は太陽が全く出ず、雨や雪か降り注ぐ大地へと変わってしまった。
17歳の小夜子が恋した担任の相原。そこから悲劇が起こり…
彗星落下によって様変わりした日本が、戦時中の様でゾッとしました。
佐鳥晶と娘の茜、そしてスラムに住んでいた少年・樹希。3人でその日本で暮らしていた所へ、オーストラリアのブリスベンへの日本移動の政府からの通達。ただ、晶は40歳で『40歳未満・日本国籍必須』と言う所で、年齢制限で移民資格を失っていて、そこからの展開がハラハラしっぱなしでした。
いつも偽りの姿しかできなかった晶だったけど、茜と樹希と共に幸せな未来を過ごしてほしいです -
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長かったタイムリープも、これで最後になる。
綾崎隼さん著『君と時計と…』シリーズ最終巻の概要と感想になります。
概要です。
数々のタイムリープを経て、綜士はタイムリープのルールを理解してきたが、まさか彼が居ない世界が巡ってくるとは…。
混乱の中で綜士は、嘘をまとった雛美と共に、この世界で出来ることを探していく。もう残された時間は少ない。このタイムリープの果てにハッピーエンドは待っているのだろうか…。
感想です。
『君と時計と…』シリーズを読破した達成感と喪失感に浸っています。
タイムリープをテーマにした有名作『タイムリープ あしたはきのう(高畑京一郎さん著)』と似ていると思いました。
た -
購入済み
まずまず
過酷な戦いを続ける棋士たちの話が経糸になり、それに半作の作者得意の恋愛模様を緯糸として絡ませている。将棋界の話は他の様々な小説家がテーマとして取り上げている。それらの作品群と比べると迫力 ワクワク感がやや劣る感じもするが、なかなかの出来である。一方の緯糸側は、ややありきたりのお展開である。竹森名人夫妻のややコミカルな関係を取り上げたほうが良かったのではないかと感じた。
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ネタバレ綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。
一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
芦沢さんは気になってい -
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『死にたがりの君に贈る物語』を読んで、正直かなり心に刺さった。
タイトルからして重そうな話だと思ってたけど、読んでみると「死」よりも「生きる」ことの意味を静かに問いかけてくる一冊だった。
人間って、誰でも弱さとか、誰にも言えない痛みを持ってると思う。
この物語は、そんな“どうしようもない夜”を知ってる人ほど響く気がする。
登場人物たちの言葉は、どれもまっすぐで、少し不器用。
でもその不器用さがリアルで、読んでて何度も胸が詰まった。
「生きるって苦しいけど、それでも悪くない」──そんな想いが少しずつ積み重なっていくような感じ。
読んでる途中は切ないのに、最後のページを閉じた瞬間には、なぜか温か