綾崎隼のレビュー一覧

  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

    購入済み

    まずまず

    過酷な戦いを続ける棋士たちの話が経糸になり、それに半作の作者得意の恋愛模様を緯糸として絡ませている。将棋界の話は他の様々な小説家がテーマとして取り上げている。それらの作品群と比べると迫力 ワクワク感がやや劣る感じもするが、なかなかの出来である。一方の緯糸側は、ややありきたりのお展開である。竹森名人夫妻のややコミカルな関係を取り上げたほうが良かったのではないかと感じた。

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    2025年11月28日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になっていた単行本の表題作?思いがけず読めて嬉しい。本気で目指していて、応援もしてもらって、でもそれを辞めたい時の気持ちを思うと胸が締め付けられた。

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    2025年11月24日
  • 雨のやまない世界で君は

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    隕石どーーーーーん!である

    わいは「終末系小説」としてタグ付けしている

    どんな結末になるんだろう?と結構ドキドキした
    ちょっとこれでいいんか?この終わり方で正しいんか?とカンガルーじゃなかった考えてしまった
    いや違うんだって!読めば分かるけどカンガルーって結構ネタバレギリギリな重要ワードなんだって!(読めば分かる大胆な嘘)

    ただね〜
    なんつうかこうなんつうかな〜
    人はみんな身勝手なんかな?
    相手を想うことって結局自己満足に過ぎないのかな?

    でもやっぱりその自己満足の先に幸せってあるのかもしれんな〜

    そんなお話でした(ほんとかよ)

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    2025年11月22日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    『死にたがりの君に贈る物語』を読んで、正直かなり心に刺さった。
    タイトルからして重そうな話だと思ってたけど、読んでみると「死」よりも「生きる」ことの意味を静かに問いかけてくる一冊だった。
    人間って、誰でも弱さとか、誰にも言えない痛みを持ってると思う。
    この物語は、そんな“どうしようもない夜”を知ってる人ほど響く気がする。

    登場人物たちの言葉は、どれもまっすぐで、少し不器用。
    でもその不器用さがリアルで、読んでて何度も胸が詰まった。
    「生きるって苦しいけど、それでも悪くない」──そんな想いが少しずつ積み重なっていくような感じ。
    読んでる途中は切ないのに、最後のページを閉じた瞬間には、なぜか温かい気持ちが残る。

    文章自体も読みやすくて、難しいことを言ってないのに深い。
    今、高校3年で、これから進路とか将来のことを考える中で、ちょっと立ち止まってしまう時期だからこそ、この本のメッセージが沁みた。
    誰かに励まされるとかじゃなくて、「自分で自分を許すこと」って大事なんだなって思えた。

    きっと読むタイミングによって感じ方が変わる本。
    高校生の今読めて、よかった。

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    2025年10月09日
  • もの語る一手

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    祖父に誘われても覚えきれなかった将棋。そんな私でもすごく楽しむことができた。青山さんと貴志さんのものは特に楽しめました。アマチュア(将棋教室)から的中屋、女流棋士と将棋1つを取ってもいろんな話が出来上がるのはすごい!しかも皆さん超有名な作家さん。1冊で得できました。

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    2025年09月29日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    病んだ人の心を治せるのは、きっと愛ある人なんだろう、何かと愛があれば、誰かを、何かを愛することができれば、どんな心の病気でも治せるのだろう。そう思わせてくれた物語であった。

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    2025年09月24日
  • 君と時計と嘘の塔 第一幕

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    何かを代償にタイムリープを繰り返し、最後に残るものは『希望』なのだろうか。

    綾崎隼さんの『君と時計と嘘の塔 第一幕』は、高畑京一郎さんの『タイムリープ』や筒井康隆さんの『時をかける少女』に似た面白さを感じますね。続きが気になります。


    概要(ではなく、脳内妄想)です。
    「小学生のとき、俺はクラスメイトに注目されるアイツが嫌で、ちょっとしたイタズラを考えた。

    でも、それが一生の後悔になるなんて、全然分からなかったんだ。

    許してもらえなくていいから、せめて一生をかけて守らせてほしい。お願いだ、この手をつかんでくれ、芹愛(せりあ)。」


    感想です。
    綾崎隼さんは、恋愛要素や若者たちの暗い部分を描いた作品が多い印象で、本作も可愛げがない卑屈な主人公が中心となり、タイムリープした過去(未来?)で芹愛(せりあ)を助けたいといったSF要素が入った作品となります。

    その二人だけなら高畑京一郎さんの『タイムリープ』に近いのですが、何かの伏線なのか、主人公を支える千歳先輩や面倒な同級生の雛美の存在感が強く、今後の展開が気になってしまうところです。

    全4巻(第四幕)で完結となる既刊作らしいため、続きも早めに読みたいです♪

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    2025年09月18日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

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    主人公長瀬京介と親友の朝比奈千明は果たして交換されたのか?才能は血筋か環境か?家族とは血か時間か? そして、僕らの嘘とは?
    終盤、二転三転した展開に引き込まれした。また、「女流棋士」と女性の「棋士」が異なる事を知り、興味深い小説。
    文庫版に収録の女の戦いは、別の物語を予想してましたが、良い意味で裏切られました!
    千明の師匠、飛鳥先生の小説があるみたいなので、読みたいと感じました。

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    2025年09月07日
  • 君に贈る15ページ

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    短いページ数の中でそれぞれの続きが読みたいと思わせる展開が多く、手軽さもありながら満足感があってよかった。

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    2025年09月01日
  • 君に贈る15ページ

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    今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
    されど世界の終わり 三秋 縋
    わたしたちの教室 佐野徹夜
    息継ぎもできない夜に 松村涼哉
    じゅうごしゅうねん、おめでとう 斜線堂有紀
    穴があったら入りたい 一条岬
    十五年後もお互い独身だったら結婚しようねと約束した二人の物語 綾崎隼
    いざ、さらば 村瀬健
    超能力者じゃなくたって こがらし輪音
    星空に叫ぶラブソング 青海野灰
    余白の隠れ家 古宮九時
    初恋灯籠 遠野海人
    世界が十五になる前に。天沢夏月
    見花 入間人間
    前略 十五の僕へ 時雨沢恵一
    朝の読書だ nyan 高畑京一郎

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    2025年08月31日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

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    「盤上に君はもういない」を書いた著者の将棋小説。
    上記の作品の登場人物の名前もチラホラと。
    本編に大きく関わることはないので、今作から読んでも全然OKです。ただ、前作を読んでいると、ニヤリとできるかも。

    今作は将棋+ミステリー。

    人間の能力を決めるのは血筋なのか、環境なのか。それを確かめるべくやることは、ほぼ同時に生まれた将棋に関わる新生児を…

    将棋の棋士になるための奨励会や、その後のタイトル戦の過酷さ。

    そして、新生児が入れ替わったのではないかというミステリー、さらには家族愛の物語。

    タイトルにある嘘とは何か、それが分かった時にはなるほどと思うとともに愛を感じる。

    自分では将棋を指しませんが、とても楽しく読めました。

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    2025年08月16日
  • もの語る一手

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    「将棋」をテーマにしたアンソロジー。

    大好きな伊奈めぐみさんの装画が可愛すぎるし。

    大好きな青山美智子さんから始まるのだけど、初っ端から泣きそうになった。

    「授かり物」

    天才棋士と偶然同じ生年月日の息子が、唐突に漫画家になると言い出すお話。

    普通の人生って何なんだろう。
    分からないのに、「才能」みたいなものを必要とされる職業に就くことに、不安を感じる。

    将棋は、「王」を取るゲームではなく、「玉」を取るゲームだったかもしれない、という解釈も、ストーリーに合っていて良い。

    他にも、ちょっと怖い話や、奨励会員をめぐるキリキリする話など、豊かで面白かった。
    将棋に関する小説が増えてきたような気がする。

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    2025年08月05日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    おもしろかった!

    感情移入するタイプの物語ではなく、俯瞰で読んでいて推理していくのが面白い。
    個人的には2人の心の交流よりも、ミステリのようにどんでん返しのあるストーリーに心が惹かれた。

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    2025年08月02日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    ネタバレ

    自分のことが嫌い、生きる理由がわからない人たち。
    特に友子は、いろんな人に当たり散らして、最初から嫌な人、苦手なタイプだったが、読み進めるうちに、相手に言っているようで実は自分に向けているのでは?と思い始めたら、彼女の正体がわかる。防衛本能と信じられない気持ちが合わさっている、ナイフを自分のからだに当てるだけが自傷行為ではなく、言葉で追い詰めていた。
    作家を苦しめたもの、救ってくれたもの。
    登場人物たちがあたたかく見守り続けた、ひとりの作家への愛のかたち。

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    2025年08月02日
  • 盤上に君はもういない【電子特典付き】

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    『愛のために生きた棋士』の物語。

    きょうだいの愛、男女の愛、師弟愛、ライバルとの愛、そして親子の愛。

    愛は絆とも置き換えられるかな。
    とくにライバルは。

    女性棋士のライバル物語はどう進むのかなと思ったら、それ以上に壮大な愛の物語だった。

    ある女性棋士が表舞台から消えていた謎。そこに潜んでいた物語には感動させられました。
    まさか、そんな事だったとは。

    幕間の章で何となく想像させられるが、さらにそこから深い物語が。

    将棋への愛とともに、人と人の間の愛情をここまで強く読ませてくれるのは素晴らしい。

    星5をつけたいところですが、どうも将棋ソフトを盤上に描く棋士のドラマよりも評価している感じがしてしまったのでマイナス1で。
    ソフトを評価することでさらに棋士を際立たせているのかもとも思うが、やっぱりそこが気になったなぁ。
    …………………………………………………………………………………………
    「竹森稜太は離席せず、カンニングせずに、コンピューターと同じ手を指す」

    既に人間よりコンピューターの方が強いのだ。どう考えたって目指すべきはコンピューターであり、師事するべきは将棋ソフトだった。

    人間がコンピューターに勝てないのだから、全棋士の中で、最も将棋ソフトに近い手を指せる俺が最強になるのも必然だろう。
    ……………………………………………………………………………………………

    将棋への愛情が無ければ書けない、素晴らしい作品だとは思う。たとえ演出だとしてもこれは気になってしまった。

    離席とかカンニングは棋界のあの事件を想像させるし、そこを使う必要はあったのかな。

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    2025年07月26日
  • 死にたがりの君に贈る物語

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    この作家さんの本は、読むの3冊目。
    やっぱりタイトル回収が素敵な作家さんだなと思う。

    人の弱さと想い、そして強さと繋がりを感じる一冊。

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    2025年07月18日
  • ぼくらに嘘がひとつだけ

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    何だこれは……完全に予想外。
    将棋小説なんだけど、ミステリー?家族物語?友情物語?いったいどう表現すればいいんだろう。
    夢中で一気読み!綾崎さん、三作目ですっかりファンになってしまいました。

    棋士、女流棋士らが生きる世界を描き、将棋の世界にどっぷり浸れる作品。
    さまざまな登場人物の苦悩する心情が丁寧に描かれていて、生々しく苦しい。
    そのなかでキラリと光る出会いやわき上がる感情にグッときた。
    一方で、読みながら“疑念”が頭からずっと離れない。
    果たして赤ん坊取り違えの真相は──。

    勝負の世界や人が人に惹かれる気持ちなど、胸がギュッとなることも多く、緊迫感もあり、貪るように読みました。
    とても色彩豊かで、予測不能なストーリー。

    著者の作品は「盤上で君と跳ぶ」も「冷たい恋と雪の密室」も、繊細な心理描写でぐいぐい引き込まれましたが、本作では更にミステリー要素もあり、別の意味でもドキドキが止まりませんでした。
    何が真実で何で嘘なのか、わからなくなる。
    綾崎さんの描く勝負師の物語に魅了されています。

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    2025年07月14日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマに書いた作家さんのアンソロジー。
    それぞれ違ったタイプの世界観に入り込めてよかったです。貴志祐介さんの作品は謎解きみたいで好きでした。

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    2025年07月12日
  • もの語る一手

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    将棋をテーマにしたアンソロジーです。
    地味な表紙に反して、作者陣は華やかです‼️
    ガッツリ将棋の作品もあれば、エッセンスとして取り入れているものもあり、作風もバラバラ。なかなか贅沢な1冊です。
    橋本長道「なれなかった人」
    綾崎隼「女の戦い」
    が好きです。好みの作品も別れそう…。

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    2025年07月06日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日