綾崎隼のレビュー一覧
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「裸の王様」「人魚姫」「赤い靴」「みにくいアヒルの子」「親指姫」…懐かしい童話と、その物語の登場人物達が出てくる。
【物語の中で不幸になった者だけ】
が、集まる世界。
彼らを幸せな結末へと導くのが、「物語管理官」の役目。
大変面白い設定と、本来の物語に主人公達が介入して結末を変えていく過程が、よく考えられていてとても面白い。「どうやって変えるのか」「どこで介入するのか」を読み手も考えながら読み進めてしまう。
…が、本来の物語の「主軸」は、そこではなく、もう一つの「軸」が用意されててあり、中盤からはそちらの謎を解いていく展開とかわっていく。
すっかりハマってしまい、Wikipediaやら -
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将棋に関する物語って、そう言われても面白そうには思わないという人が多数だと思います。
ちなみに私もその一人でした。
でも、読んでみればわかるのですが、この本はただ堅苦しい将棋の棋士の話ってわけではありません。
どちらかといえば、人情味溢れる感動どんでん返しというイメージだと考えてくれると、少しは解りやすくなると思います。
物語としては人との関係性が濃く描かれていて、でも専門分野も浅くなく深い。……それでいて、最後は清々しい気持ちで終わらせてくれる。
作者である綾崎さんはそんな作品をよく作ってくれる方なのですが、この本も傾向は変わらない気がします。将棋を中心に、色んな知識を深められる本です -
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カンザキイオリの「それを世界と言うんだね」が小説になってる!?しかも綾崎隼!?ということで、読みました。
表紙は音楽の方の絵に寄ってるけど、内容は童話ファンタジー。曲の方の根底にある、"創作頑張っていくんだ”という意識で本と曲が繋がっている印象です。
赤い靴の主人公らしいけど、私は記憶を亡くしています。目覚めた場所は、物語で不幸になった登場人物の運命を、物語を曲げないようにしながら救済する物語管理局。そこにいるのは全て物語の中で不幸になった者。自分の物語には入れません。
私は王子と呼ばれる素敵な人と一緒に物語に入って仕事をこなしていきます。マッチ売りの少女、裸の王様、人魚姫。そして、 -
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ネタバレ花鳥風月シリーズ3作目です。周りの方々から見た〝舞原七虹〟のお話でした。
何人か不憫な方々もいたけれど、最高に大好きなラブストーリーです。一応恋愛ミステリーらしいですが、ミステリー要素は薄め。
ただただひたすらに不器用な七虹が歩いてきた道を社会人から大学、高校、中学…どんどん遡りながら、七虹が本当は誰を〝愛して〟いたのか。
割とストレートに進むので、相手が誰なのかはすぐに分かります。
個人的には夕空さんの不憫さが性癖( 叶わない恋だけど諦めずに好き )にグサグサ刺さって好きでした!
どんなに美人で浮世離れしていてもきちんと人なんですよね。とても面白かったです。 -
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タイトルと表紙に惹かれて購入。その帰り道のバーで、一気読みしました笑
どんな話かといえば、第四部のタイトルそのまま、『ある恋のない愛の物語』というひとことに尽きると思います。
芸術の神様に愛された二人の"天才"、灯子と遥都。
ふたりを取り巻くひとたちの視点で、物語は進みます。
どうしても愛さずにいられない何かや誰かがある人、強烈に何かに惹かれたことがある、"目を奪われる"という経験がある人は、読書中「わかる!そうなんだよね…」という気持ちで、一気読みできてしまうと思います。
また、最後まで読むとタイトルの『君を描けば嘘になる』の意味がわかって、優しい -
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ネタバレちょっと思うところがあって再読しました。
綾崎さんのデビュー作で、『花鳥風月シリーズ』の第一作目です。『好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたらいい』そんな言葉から始まるお話でした。とても読みやすいのでサクサク読めます。
初めて読んだ時はまだ中学生の子供で成長して、主人公達と同い年になって当時よりも刺さる言葉が沢山ありました。成長してないと思っていたのが、実はきちんと成長していたようで心が痛いです。
子供の頃は純粋に「好き!」だけで行動出来たのが、大人になると恋愛とはまたちょっと違うんですよね。なんでだろう。
決して夢物語ではなく、登場人物たちに甘く優しいだけではない。その塩梅 -
購入済み
女子高生の初恋と
この作者らしい謎解きサスペンスと女子高生の初恋の組み合わせの物語である。女子高生の心情をお菓子作りの工程とともにみずみずしく描き出しているとこなどはとても雰囲気があって良いと感じた。ただ謎解きとしては比較的簡単な部類に属するのかな。