あらすじ
『教師は探偵じゃありません。そんなに簡単な仕事じゃないんです』。フリースクールを舞台に起きる数々の問題とは……?
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Posted by ブクログ
面白い面白い面白い。
静鈴荘に住む一人の少年のお話と、怪しい教師の昔話。
被害者たちの悲しい哀しいお話。
現実的に非常にデリケートで難しい問題を小説で取り上げるにはとても覚悟のいることだと思う。
現実にこのことで苦しんでいる人は存在しているのだから。
著者の覚悟が窺えるシリーズですね。
Posted by ブクログ
バスジャックの背景、よくできていると思った。
その痛々しい正義感。
13歳の計画にしてはうまく行きすぎなところはある気もするけど、説得力はあった
2022.10.8
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
フリースクールに通う生徒のひとりに降りかかる誹謗中傷。
それに立ち向かう出来事と。
バスハイジャック事件の動機と真相についての回でした。
どちらも理不尽な不幸から救いを求める。
そんな行動が背景にあるかたちで。
しかしどちらも救えない。
そんなやるせなさも感じました。
終盤において舞原夫婦についても。
3作目もチェックしたいと思います。
Posted by ブクログ
2巻。話の内容は波乱万丈なはずなのに、なんだか淡々と進んでいくのは、先生の話し方によるのかもしれない。でもその、淡々とした感じが不穏でもある。
2020/7/8
Posted by ブクログ
まずは、鳴神幹久がなぜ「ひーくん」と呼ばれていたのか。
そういう背景か。安易に細谷雅子のことは責めれないけど、やはりやり方は間違っている。佐伯先生も子供らも自分たちの出来うる範囲で行動を起こすが事態は悪化。最後の最後には杏先生が全てを見通して細谷を説き、本来の生き方を促す。
あんなに詰め寄られたらさすがにね。ちょっと同情。
そして、瀬戸内バスジャック事件の犯人として言い当てられてしまった佐伯道成こと倉永道成の半生が語られる。
第一幕の時点では三億円事件はただの比較対象としてしか存在しないんだろうな~、と思っていたらちゃんと意味があったのはビックリ。
両事件共に、客観的に見たら直接的な被害者はいない。死者もいない。けれど傷ついた人はいる。事件後につくられてもいる。
近しい人を救うはずが、遠くの誰かを傷つけている。
独りよがりの正義感か。自己満足かただそばにいれば良かったのか。正解は解らない。
第三幕へ。
ところで舞原吐季の名前は見覚えがあるような……、レッドスワンサーガのどっかで出てたかな?