【感想・ネタバレ】未来線上のアリアのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大変に辛気くさいけど、好きな話でした。
冷淡な科学官、理想論ばかりの聖母のような文部官、公平であろうとする法務官。キャラクターたちはやや誇張された感もありながら、物語の上でのそれぞれの役割を確実にに遂行していて、最終章までに視点をコントロールされてしまう。
だからこそ、やりきれなく切ないけれど、それが美しい。

真実はきっと、永遠に彼女の胸の中なのでしょう。

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2014年11月08日

Posted by ブクログ

今までの作風とは少し違う、SFもの。
それでも描かれていることは誰かを想う気持ちだった。

最初は、なかなかカタカナの名前とシステム名に慣れることができず読みづらかった(SFが苦手なのもあり)。

読み進めていくうちに、やっぱり綾崎さんでした。
読んでいてつらいのも、「綾崎さんだからきっと」みたいな期待ができてしまう。
でもこんな、こんな終わりは、必ず悲しむ人が居る。

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2014年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の選択に心が苦しくなった。愛する人の為に命を捨てられるって自分ならできない。投票によって死ぬ人を決めるのも、その中で人間性が浮き彫りになっていくのも残酷で面白かった。本当は生きているなんてハッピーエンドを望んでいたけどやっぱり駄目だった。最後の口付けは本当に綾崎さんだなって思った。きっと主人公の事を思いながら生きていくのだろう。

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2023年08月17日

Posted by ブクログ

もともと綾崎さんの本が好きだったので、書店で見つけてすぐに購入しました。
いつもの綾崎さんの本と表紙の雰囲気がかなり違いますが、SFな世界観に合っていて、これはこれでいいと思います。

内容は、と言いますと、最初は正直かなり面食らいました。
今までの綾崎さんの本とは一線を画する物語で、とても新鮮でした。
こういう話も書かれるのだなぁ、と、びっくり。
ですが読み進めていけば、いつもの綾崎さんらしい、真っ直ぐな恋愛や趣向を凝らしたミステリが現れました。
登場人物も、それぞれ個性的で面白いです。私は、ラヴェンダーが好きかな。

綾崎さん本人が、「自分にはファンタジーが向いていないのかも知れないと気がついた」と、別作品のあとがきで仰っていたことがありましたが、確かにちょっと、普段の作品よりは読みにくかったです。
専門用語が多く登場するので、冒頭の用語解説に何度も戻って仕舞いました。
まぁ、これはたぶん、普段からよくファンタジーやSFを読む人なら問題はないんでしょうけど…
そして、作中ではよく登場人物を名前ではなく、文部官や医務官といった立場で呼んでいます。
ここも、登場人物とその立場が完全に一致していないと、すらすらとは読めないかと思います。記憶力が求められる小説でした…

設定は面白いですしかなり細かく作られているようなので、綾崎さんのファンのひとりとしては、続編に期待したいところであります。
作者は、続編はないと仰っていましたが。

一度読んだ後にもう一度読み直したくなる、そんな味わい深いお話でした。
SF慣れしている方は問題なく読めると思います。
割りと短期間で読めましたので、是非手に取ってみては。

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2016年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メリバって言うか、バッドエンドだね。全て一方通行の片想い。
綺麗に纏まってはいるけど、読み終わった後に薄暗い気持ちになるというか、そんな感じ。

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2015年03月22日

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