【感想・ネタバレ】盤上に君はもういない【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

史上初となる女性棋士の座を賭けた対局が決定した。運命の一戦に臨むのは、将棋の名門一家で育った天才高校生・諏訪飛鳥と、体が弱くプロになるための年齢制限が迫る千桜夕妃。激闘の末に決まった勝者はしかし、デビュー戦を前に姿を消した。観戦記者の佐竹亜弓は彼女の行方を追うが……。

「もう一度、あなたと指したい」。互いに切磋琢磨する若き棋士たちの熱い戦いと、将棋で結ばれる絆に胸を打たれる、愛と情熱の物語。

※電子書籍版特典として、ショートストーリー「序幕 彼女と彼の原初的邂逅」を収録しています。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

将棋という世界の過酷さ、精神的に繰り広げられる死闘が繰り広げられ、それに人生を賭けた人たちの物語でした
最後は泣いてしまいました

0
2024年07月12日

Posted by ブクログ

女性初のプロ棋士をめぐるミステリ。
あれ、これはミステリではないみたいだか、様々なミステリ的要素もある物語。

0
2024年01月06日

Posted by ブクログ

将棋を題材にした綾崎隼さん著の『盤上に君はもういない』の概要と感想になります。

将棋。それはチェスやオセロと同じ盤上遊戯でありながら、唯一異なる性質を持っている。

「将棋だけが奪った敵の駒を味方として使える」

中学生二年の若さで猛者との試合に勝ち星をあげ続ける竹森。竹森より歳上で将棋の名家に産まれた飛鳥。そして、謎に包まれた千桜夕紀。この3人による壮絶な知略の闘いは、将棋を知らない読者にも一手一手の緊張感を与えるほどに衝撃的で…。

綾崎隼さんの作品をいくつか読んだ私にとって、前半は「綾崎隼さんらしさ」に違和感を抱きながら読み進めていたのですが、終盤のとある地で明かされる真相と出逢いを知って、「あぁ〜、やっぱり綾崎隼さんの作品だ」と納得しました。

0
2023年09月30日

購入済み

まずまず

過酷な戦いを続ける棋士たちの話が経糸になり、それに半作の作者得意の恋愛模様を緯糸として絡ませている。将棋界の話は他の様々な小説家がテーマとして取り上げている。それらの作品群と比べると迫力 ワクワク感がやや劣る感じもするが、なかなかの出来である。一方の緯糸側は、ややありきたりのお展開である。竹森名人夫妻のややコミカルな関係を取り上げたほうが良かったのではないかと感じた。

0
2025年11月28日

Posted by ブクログ

『愛のために生きた棋士』の物語。

きょうだいの愛、男女の愛、師弟愛、ライバルとの愛、そして親子の愛。

愛は絆とも置き換えられるかな。
とくにライバルは。

女性棋士のライバル物語はどう進むのかなと思ったら、それ以上に壮大な愛の物語だった。

ある女性棋士が表舞台から消えていた謎。そこに潜んでいた物語には感動させられました。
まさか、そんな事だったとは。

幕間の章で何となく想像させられるが、さらにそこから深い物語が。

将棋への愛とともに、人と人の間の愛情をここまで強く読ませてくれるのは素晴らしい。

星5をつけたいところですが、どうも将棋ソフトを盤上に描く棋士のドラマよりも評価している感じがしてしまったのでマイナス1で。
ソフトを評価することでさらに棋士を際立たせているのかもとも思うが、やっぱりそこが気になったなぁ。
…………………………………………………………………………………………
「竹森稜太は離席せず、カンニングせずに、コンピューターと同じ手を指す」

既に人間よりコンピューターの方が強いのだ。どう考えたって目指すべきはコンピューターであり、師事するべきは将棋ソフトだった。

人間がコンピューターに勝てないのだから、全棋士の中で、最も将棋ソフトに近い手を指せる俺が最強になるのも必然だろう。
……………………………………………………………………………………………

将棋への愛情が無ければ書けない、素晴らしい作品だとは思う。たとえ演出だとしてもこれは気になってしまった。

離席とかカンニングは棋界のあの事件を想像させるし、そこを使う必要はあったのかな。

0
2025年07月26日

Posted by ブクログ

プロ棋士を目指す女性を中心に周囲の人物の視点もしっかり描かれている。将棋を題材にしているだけあって勝負事の厳しさや対局の臨場感、棋風について等、将棋を通じて描かれる人間ドラマを楽しめる内容だったと思います。読み終わってタイトルの意味がわかってくるけど、視点を変えると別の見方もあるのかなと思った。

0
2025年05月06日

Posted by ブクログ

今回もすごかった。将棋について全く知らないですが、夢中になって読みました。女性が棋士を目指す壮大な物語と夢への熱い想い、愛を感じられる話でした。 ―私は絶対に将棋を選んだと思う。だって盤上遊戯の王様は将棋だから。将棋だけが奪った敵の駒を味方として使えるからだよ。 ―この世で最も相手を想い合うゲーム

0
2024年08月01日

Posted by ブクログ

将棋に関する物語って、そう言われても面白そうには思わないという人が多数だと思います。
ちなみに私もその一人でした。

でも、読んでみればわかるのですが、この本はただ堅苦しい将棋の棋士の話ってわけではありません。
どちらかといえば、人情味溢れる感動どんでん返しというイメージだと考えてくれると、少しは解りやすくなると思います。

物語としては人との関係性が濃く描かれていて、でも専門分野も浅くなく深い。……それでいて、最後は清々しい気持ちで終わらせてくれる。

作者である綾崎さんはそんな作品をよく作ってくれる方なのですが、この本も傾向は変わらない気がします。将棋を中心に、色んな知識を深められる本です。
それでいて、後味も良いから素敵。

最近、人間らしくて暖かい話は読まないなっていう人に、特に、特に読んでみてほしい話だと思います!!

0
2023年10月04日

Posted by ブクログ

ふたりの天才系女性棋士の誕生から活躍の物語
もちろん、それだけではないけれど

1年以上前の「ぼくらに嘘がひとつだけ」が
はじめて読んだ綾崎さんの作品でした
やはり将棋界をベースにした少年たちの作品で
かなり好きだった記憶は残っているんですけど
こちらの主要登場人物である棋士二人が
ぼくらに嘘の方に もっと強くなって登場させているらしい
悲しいかな、全く思い出せない
文庫化されたら再読しようかな

ですので この作品が綾崎さんの将棋小説1作目になります

史上初となる女性棋士のふたり
将棋の名門一家の天才高校生、飛鳥
地方の大病院の長女で生まれた時から肺に持病を持つ、夕妃26歳棋士
初めての対戦から 年齢差、棋風の違い、家庭環境の違いを超え ふたりは将棋の世界で ライバルであり尊敬し合う仲間
なかなか凝ったラストになっています
夕妃の謎めいた行動の理由は読んでください

綾崎さんの小説を何冊か読みましたけど
天才ふたりを(しかも、奔放系)を絡ませて
それを支える優秀な人達と極める世界というのが好きみたいです
そして私もわがまま天才が好きなので
綾崎さんの小説が好きなんだと思います
しかもハッピーエンドに納めますよね

0
2024年09月02日

「小説」ランキング