あらすじ
全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリの訃報が、人気シリーズの完結目前に発表された。同時に作品は批判に晒され、さらに作家に心酔していた高校生・純恋が後追い自殺を図る。未遂に終わったが「完結編が読めないなら生きる意味がない」と語る純恋。やがて山中の廃校に純恋を含む作品のファン、七人の男女が集まった。小説をなぞる生活をし、結末を探ろうとしたのだが、ありえない事件が起きて――。
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Posted by ブクログ
今までの辻褄が分かった時「なるほど!」となった。
題名のままの内容かも。
最後のあとがきは「作中のキャラに向けて」なのか、「読者に向けて」なのか…
感動したなぁ…
Posted by ブクログ
続きが気になって一気読み。
ラストを知った上でもう一度、登場人物たちの言葉や行動を振り返りたくなる物語でした。
タイトルの意味も、最後まで読んでやっとわかるし、すっごくスッキリ。
私も、誰かの心を狂わせるほどの物語に、いつか出会ってみたい。
Posted by ブクログ
本当にこの本大好き!学校で表紙に一目惚れして読み、ついに文庫版まで買いました!
あとがきが本当に素敵。掲示板に書き込んでいた人もみんなあとがきに気づいているといいなと思います。そして何より純恋ちゃんが気づいてくれて良かった。ミマサカリオリの苦しみを理解しきることは出来ませんが誹謗中傷が身近になった今心に留めておきたい内容です。
沢山の人々を心酔させるスワロウテイルワルツを読みたいというのは野暮かも知れませんが読んでみたいものです。
Posted by ブクログ
あとがきが最高でした!話の終わらせ方が素敵!!
ミマサカリオリが誰なのか?廃校に集まった7人が抱える秘密とは?と少しミステリー要素も在りつつ、小説家が持つ闇にもスポットが充てられていて、とても面白かった。
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とても素晴らしい物語だった。物語の構成の配分は少しバランスが悪く思ったけれど、やはり希望を語る物語は素晴らしいと思う。
今の世の中で最前線を行く人たちが読んだら、みんな共感するんじゃなかろうか。
久しぶりに自分史の小説ランキングが更新されました。
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人を救える小説に出会ったことはありますか?
命を救うというところまで行かずとも、前を向かせてくれたり勇気をくれたり。
そんな小説になら、あなたも必ず出会っているはずだと思います。
そんな一冊に出会うために、これからも小説を読み続けたい。
そんな風に思わせてくれる作品です。
Posted by ブクログ
冒頭部分はあまりのめり込むことができず、何度か中断してしまったが、初めて原稿が置かれたあたりで、やばい、、、面白くなってきたぞ、、と最後まで読むことを止められなかった。
自分自身を守るためとか本当は自分に向けて言ってるんだとか色々理由があることは理解できるけど、他人に向けてあそこまで悪態をつくのは、文字を読んでるだけなのに少し心がちくりと痛むものですね、、
でもそれ以上にミマサカリオリは世界からの批判を受けて心がズタズタになっていたんだなぁと思うと、うーーんそうよなぁーー辛いよなぁーとなんとも言えない気持ちにもなって。本当に言葉は刃物になり簡単に人を心を殺してしまうものだと改めて思ったなぁ。
あとやっぱり家庭環境はその人の基本的な人間性を形成するのに1番影響を与えるものだなぁとも。これ家庭環境がめっちゃ良かったら、ここまで酷い状況にはならなかったはず、、まぁでもこの家庭環境だったからこそ小説家になる流れになったからなぁ、、
最後には全ての希望を純恋ちゃんに託すことになるんだけど、2人で真正面からぶつかり合うシーンはとても良かった。この物語が大好きということ以外は何一つ交わることのない2人が、自分の心の叫びを曝け出すことができて、最終的にはミマサカリオリは続きを書くことができたし、純恋ちゃんも生きていく希望を持つことができた。
まぁ2人の家庭的な問題は何も解決はしてないけど、血の繋がりなんかよりも強い2人だけの信頼が出来たことで、これから小説を書き続けて、読み続けて、生きていくんだなぁと思うと、なんか良いね、素敵だね。生きてたら理不尽なことばっかりなんやから、何かのためにとか誰かに縋って生きていくことは全然悪いことじゃないしね。私もこの日に友達と会うまで頑張って生きようとか思って生きてるし。まぁでもこれから生きていく上でSwallowtail Waltzと同じくらい大切なものが増えていって2人の人生がもっと豊かになっていくことを願うよ☺︎
人の心をここまで動かすことができる「Swallowtail Waltz」読んでみたいな〜、ってこの本を読んだ人の大半が思いそうなことをもれなく私も思いました。私もどちらかというと死にたがりなので(語弊)、この小説家の次回作のために生きていようとか思える小説家に出逢いたいな。
私自身、登場人物で性格の悪いやつが出てこない(佐藤友子に関しては目を瞑る)小説と、
どのページだったか覚えてないけど2回涙してしまうところがあって、泣いちゃうくらいに心が動いてしまう小説が好きなんだなぁと。
人の深く傷ついた心の表現がうまくて感情移入してしまった。この物語は全体的に暗いマイナスな気持ちの表現が多いので、分かりやすい言葉でスッと気持ちがリンクするこの感じ、とても好きです。
再読するとまた違う気づきがありそうなので、また読むと思う。
Posted by ブクログ
けんごさんがおすすめしていたこともあり、タイトルが気になって読んでみました。
ほんとに読んでよかったと思いました。
全てを知ったときに驚きました。やっぱり小説は人を救えるんだな〜と改めて気づきました!
この小説はあとがきが大事!!あとがきは絶対に最後に読んで欲しい!!
Posted by ブクログ
現在の世界でもSNSというものが普及し
その影響で亡くなる人も増えている。
そんな世の中なのが事実なのですが、その作品はまさに今の現実を表しているよう。
何万何千万に褒められても、たった一人の意見に傷つく。本当にそうだと思います。
しかし、作品内でもありましたがそれをするのは
"逆に愛なのだ"と言われていました。
それも正しいことだと深く思いました。
素晴らしい人間だからこそ、沢山の人が注目をしてくれる、読んでくれる。そのありがたさがわかった小説です。
わくわく
最初に少女の話が出てきた時はなんなのかなって思ってたけど、あとあとその話を回収するように話がなってて面白かった!誰が作者なのかな?!という感じの気持ちがすごくあってドキドキしながら読めたのですごく面白かったです。
Posted by ブクログ
久しぶりにズシンと心に響く、泣ける本に出会えました。
世の中にはナイフで刺されるよりも痛いことがある。言葉で人は簡単に傷つくし、傷つけられる。
でも、逆もまた然りで、誰かが紡ぐ言葉に助けられたり、支えられることもある。
自分を否定されたり、傷つけてくる言動はどうしても目についてしまうし、記憶に残りやすい。なのに、自分を肯定してきたり、認めてくれる存在や言葉にはなかなか気づけなくて。
この本を読み終えたあと、必ず、これから出会う作品のあとがきまでしっかり読みたくなる。
それくらい、この作品はあとがきまでが作品なのだと思った。
この物語が誰かの生きる糧になるなら。
この物語を読んだ誰かが生きてくれるなら。
『私は本気で、小説で人を救えると思っています』
Posted by ブクログ
『死にたがりの君に贈る物語』を読んで、正直かなり心に刺さった。
タイトルからして重そうな話だと思ってたけど、読んでみると「死」よりも「生きる」ことの意味を静かに問いかけてくる一冊だった。
人間って、誰でも弱さとか、誰にも言えない痛みを持ってると思う。
この物語は、そんな“どうしようもない夜”を知ってる人ほど響く気がする。
登場人物たちの言葉は、どれもまっすぐで、少し不器用。
でもその不器用さがリアルで、読んでて何度も胸が詰まった。
「生きるって苦しいけど、それでも悪くない」──そんな想いが少しずつ積み重なっていくような感じ。
読んでる途中は切ないのに、最後のページを閉じた瞬間には、なぜか温かい気持ちが残る。
文章自体も読みやすくて、難しいことを言ってないのに深い。
今、高校3年で、これから進路とか将来のことを考える中で、ちょっと立ち止まってしまう時期だからこそ、この本のメッセージが沁みた。
誰かに励まされるとかじゃなくて、「自分で自分を許すこと」って大事なんだなって思えた。
きっと読むタイミングによって感じ方が変わる本。
高校生の今読めて、よかった。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
感情移入するタイプの物語ではなく、俯瞰で読んでいて推理していくのが面白い。
個人的には2人の心の交流よりも、ミステリのようにどんでん返しのあるストーリーに心が惹かれた。
Posted by ブクログ
けんごさんの影響で購入。面白ミステリーでした。だいぶ前に読んだものだから話の設定とかは覚えてるんだけど細かいところが覚えてなくて……。あまり書けないのですがこのタイトルの意味もわかるし、今の時代だからこそ読んだほうがいい本です。
Posted by ブクログ
大好きな本の続きが読めないと言うことも悲しみはわかる気がする。
最後のあとがきが素晴らしく、じわじわと感動が湧き上がります
少し違うけど 大好きな辻村さんのスローハイツの神様をも一度読み返したいと思ってしまった。
Posted by ブクログ
この本の美しく儚げな世界観にすごく惹き込まれました。
作家と読者の苦しみ、物語への愛情全てが心に響くいてとても面白かったです。
私もswallowtail waltz読んでみたいって思いました。
読んだあと自分がどんな感情になるのかが知りたい。
ミマサカ先生の正体には全く気付かずびっくりΣ(º▵º*)自分を救ったひとりの読者のために書かれたあとがきがよかったです。
きっと純恋はこれからも生きてくれると思う。
Posted by ブクログ
本で救われる人がいるんだ、ましてや救われる命もあるんだと気付かされる。もちろんフィクションだが本当にそんな人は世の中にはいると思う。
それが本でなくても。作者の本に対する熱い想いが伝わる名書です。
Posted by ブクログ
普通本って1巻に2巻と発売される事が少ないので、作中作の swallowtail waltzはライトノベルなのかなと思った
読んでる登場人物も皆若いし
ミマサカリオリは正体は予想通りの人物だった
Posted by ブクログ
物語を必要な人がいて、そんな人が物語を書く人に必要とされている。
彗星の如く現れた覆面作家ミマサカリオリ。熱狂的ファンも多い。その反面、批判も多くなる。そして主要キャラの死に世間は大荒れ。厳しい批判の中、完結目前にミマサカリオリの訃報が報じられる。
後を追うようにミマサカリオリに心酔していた少女も自殺未遂。
やがてファンサイト7人(自殺未遂少女含めた)が物語に似た山中の廃校に集まり、、、。
ミマサカリオリは生きている。そしてミマサカリオリは誰なのか。途中で色々ミスリードしていたことに気付き、展開が楽しい。本は人を救う。書き手、編集者の苦労も垣間見えた。
誹謗中傷という言葉の暴力は人を死に追い込む。
痛切な青春ミステリ。
Posted by ブクログ
タイトル気になるねって友達と話してて、でもあらすじがピンとこなくてなかなか読むに至らなかった本。もっとじめじめしてるイメージで読み始めたら、えっなんか冒険はじまった!?ってなって、読み進めるとどんどん種明かしされていくので、途中からは飽きずにスイスイ読めました。学校には来たものの教室のドアを開けられなかった人や電話がかけられない人には何か感ずるものがあるんじゃないかなと思ったり。最後はありきたりと言われればそうなのかもしれないけど、変な暗さもなく純粋に真っ向勝負!という感じで好き。
Posted by ブクログ
人気小説家ミマサカリオリが、人気シリーズの完結前に亡くなる。熱狂的なファン7人が人気シリーズに出てくる舞台と似た廃校に集まり、小説をなぞる生活をして、物語の結末を探ろうとする。そして、共同生活をする中で、予想だにしない出来事が起こる。
といったあらすじ。
Instagramでオススメされていた作品。
7人で共同生活をするのですが、7人全員が何かしらの嘘をついています。
また、登場人物の会話文を途中で「・・・。」と切って、何を話したのか読者に伝えず含みをもたせたり、「聞かれなかったから、答えなかった」といったこともあったりして、真相が気になり、あっという間に読み終わりました。
99人がどんなに褒めてくれても、1人が批判したら、そのことに傷つき苦しんでしまう。
自分もそんな性格なので共感しました。
全員に認めてもらうことが難しいことは頭ではわかっているつもりでも、いざ否定されると、それを頭から取り除くことが難しいんですよね。強くなりたいなぁ。
作中に出てくる人気作「Swallowtail Waltz」が凄く読みたくなりました。
Posted by ブクログ
思っていた通りではない展開でもその物語を生み出した作者を批判したり、炎上するのはどうなのだろう。まぁ好きの反対は無関心というように、関心があるから炎上したりしているわけですが…。
でも顔も見せもしなく名乗りもしないで人を叩くこの社会はほんと嫌でしょうがない。病みたくもなるよ…。
タイトルは最後に回収されますね。
Posted by ブクログ
最後の最後にタイトル回収してくれます。
99人に褒められても、1人に批判されると苦しくなる。
共感します。
ミマサカリオリの想いには共感するところが多く、辛かった。
だけど最後はみんな未来に向かっていく姿が眩しくてもっと若い時に読みたかったなって思った。
Posted by ブクログ
大大大どんでん返しがある!って書いてたから、いろいろ予想しながら読み進めていたけど、自分の予想は上回らなかったかなというのが正直な感想。どんでん返しがあること自体知らずに読んだ方が変に期待せずすんなり読めると思う。でも面白かったのは事実!「スワローテイル・ワルツ」私にも読ませてください!
Posted by ブクログ
純粋な愛情と、歪んだ感情がぶつかり合う中で、
後半予想外の展開を見せます。
前半読むのがしんどくなる感じだったけど、3章あたりからテンポよく話が進み、そこからは一気読み。
作中の『Swallowtail Waltz』という小説のような人生をも変える一冊にであってみたいな。
最後の最後の一言がグッとくる。
Posted by ブクログ
p259お洒落をするというのは、心を武装するということだったのかもしれない。
p274だが、人間は立ち直ることの出来る生き物だ。時間と共に、傷口は癒える。
p344心なんて簡単に死ぬ。人間は、いとも容易く、病んでしまえる。
ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。
Posted by ブクログ
謎がどんどん生まれてどんどん解消していく感じ。サバイバル?生活の空気感に入り込めて、スラスラ読めた。
正直自分の辛さを楯に人を傷付けることを厭わない人の描写はあまり気持ち良いものではなかったけど、それでも受け入れようとしてくれる人たちがいる温かさや想いが伝わったし、なぜそうなったかもどんどん明かされていく展開になってるから飽きずに読めた。
どうか二人がお互いのことを胸に、少しでも前向きに生きていってくれたらなと。二人は自分は独りだって強く思っていると思うけど、案外世界は自分が動きさえすれば反応があって、繋がっていけるものなのかなぁ〜と。
Posted by ブクログ
この世界には、物語を必要としている人間がいる
物語が、その人の生きる支えともなり得るという
そんな物語
徹底的な覆面作家として活動していた小説家“ミマサカリオリ” デビューとともに人気作家となり、多くの熱いファンを掴んでいた
シリーズの最終近くストーリーの厳しい批判を受け、完結が書けなくなる
人気作品「スワローテイル」の舞台と似た山の中の廃校に集められた7人
彼らは、ミマサカのファン達
それぞれの思いを持って作品の完結を求めている
集団生活の中で 7人の立場がミステリーと言えるのかな ネタバレになるのでこの辺で
人気作品と重複させながら、ストーリー展開しようとしているのだけど、作中作としてもう少し仕上げてから挿入の方が良かったかなあ
ラストは、皆んなこれからに希望を持っていくから、若い子にお勧めです
Posted by ブクログ
よかったです。人が小説に救われることはあると思います。私も好きな作家さんの次作が発売されるのが、生きがいの一つです。綾崎先生の作品は読む手が止まりません。温かい時間を過ごせました。