【感想・ネタバレ】死にたがりの君に贈る物語のレビュー

あらすじ

全国に熱狂的なファンを持つ、謎に包まれた小説家・ミマサカリオリの訃報が、人気シリーズの完結目前に発表された。同時に作品は批判に晒され、さらに作家に心酔していた高校生・純恋が後追い自殺を図る。未遂に終わったが「完結編が読めないなら生きる意味がない」と語る純恋。やがて山中の廃校に純恋を含む作品のファン、七人の男女が集まった。小説をなぞる生活をし、結末を探ろうとしたのだが、ありえない事件が起きて――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

本当にこの本大好き!学校で表紙に一目惚れして読み、ついに文庫版まで買いました!
あとがきが本当に素敵。掲示板に書き込んでいた人もみんなあとがきに気づいているといいなと思います。そして何より純恋ちゃんが気づいてくれて良かった。ミマサカリオリの苦しみを理解しきることは出来ませんが誹謗中傷が身近になった今心に留めておきたい内容です。
沢山の人々を心酔させるスワロウテイルワルツを読みたいというのは野暮かも知れませんが読んでみたいものです。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あとがきが最高でした!話の終わらせ方が素敵!!

ミマサカリオリが誰なのか?廃校に集まった7人が抱える秘密とは?と少しミステリー要素も在りつつ、小説家が持つ闇にもスポットが充てられていて、とても面白かった。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭部分はあまりのめり込むことができず、何度か中断してしまったが、初めて原稿が置かれたあたりで、やばい、、、面白くなってきたぞ、、と最後まで読むことを止められなかった。

自分自身を守るためとか本当は自分に向けて言ってるんだとか色々理由があることは理解できるけど、他人に向けてあそこまで悪態をつくのは、文字を読んでるだけなのに少し心がちくりと痛むものですね、、
でもそれ以上にミマサカリオリは世界からの批判を受けて心がズタズタになっていたんだなぁと思うと、うーーんそうよなぁーー辛いよなぁーとなんとも言えない気持ちにもなって。本当に言葉は刃物になり簡単に人を心を殺してしまうものだと改めて思ったなぁ。

あとやっぱり家庭環境はその人の基本的な人間性を形成するのに1番影響を与えるものだなぁとも。これ家庭環境がめっちゃ良かったら、ここまで酷い状況にはならなかったはず、、まぁでもこの家庭環境だったからこそ小説家になる流れになったからなぁ、、

最後には全ての希望を純恋ちゃんに託すことになるんだけど、2人で真正面からぶつかり合うシーンはとても良かった。この物語が大好きということ以外は何一つ交わることのない2人が、自分の心の叫びを曝け出すことができて、最終的にはミマサカリオリは続きを書くことができたし、純恋ちゃんも生きていく希望を持つことができた。

まぁ2人の家庭的な問題は何も解決はしてないけど、血の繋がりなんかよりも強い2人だけの信頼が出来たことで、これから小説を書き続けて、読み続けて、生きていくんだなぁと思うと、なんか良いね、素敵だね。生きてたら理不尽なことばっかりなんやから、何かのためにとか誰かに縋って生きていくことは全然悪いことじゃないしね。私もこの日に友達と会うまで頑張って生きようとか思って生きてるし。まぁでもこれから生きていく上でSwallowtail Waltzと同じくらい大切なものが増えていって2人の人生がもっと豊かになっていくことを願うよ☺︎

人の心をここまで動かすことができる「Swallowtail Waltz」読んでみたいな〜、ってこの本を読んだ人の大半が思いそうなことをもれなく私も思いました。私もどちらかというと死にたがりなので(語弊)、この小説家の次回作のために生きていようとか思える小説家に出逢いたいな。

私自身、登場人物で性格の悪いやつが出てこない(佐藤友子に関しては目を瞑る)小説と、
どのページだったか覚えてないけど2回涙してしまうところがあって、泣いちゃうくらいに心が動いてしまう小説が好きなんだなぁと。
人の深く傷ついた心の表現がうまくて感情移入してしまった。この物語は全体的に暗いマイナスな気持ちの表現が多いので、分かりやすい言葉でスッと気持ちがリンクするこの感じ、とても好きです。

再読するとまた違う気づきがありそうなので、また読むと思う。

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2024年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現在の世界でもSNSというものが普及し
その影響で亡くなる人も増えている。
そんな世の中なのが事実なのですが、その作品はまさに今の現実を表しているよう。
何万何千万に褒められても、たった一人の意見に傷つく。本当にそうだと思います。
しかし、作品内でもありましたがそれをするのは
"逆に愛なのだ"と言われていました。
それも正しいことだと深く思いました。
素晴らしい人間だからこそ、沢山の人が注目をしてくれる、読んでくれる。そのありがたさがわかった小説です。

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2024年08月04日

ネタバレ 購入済み

わくわく

最初に少女の話が出てきた時はなんなのかなって思ってたけど、あとあとその話を回収するように話がなってて面白かった!誰が作者なのかな?!という感じの気持ちがすごくあってドキドキしながら読めたのですごく面白かったです。

#アツい #切ない #エモい

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本の美しく儚げな世界観にすごく惹き込まれました。
作家と読者の苦しみ、物語への愛情全てが心に響くいてとても面白かったです。
私もswallowtail waltz読んでみたいって思いました。
読んだあと自分がどんな感情になるのかが知りたい。
ミマサカ先生の正体には全く気付かずびっくりΣ(º▵º*)自分を救ったひとりの読者のために書かれたあとがきがよかったです。
きっと純恋はこれからも生きてくれると思う。

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2024年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

p259お洒落をするというのは、心を武装するということだったのかもしれない。

p274だが、人間は立ち直ることの出来る生き物だ。時間と共に、傷口は癒える。

p344心なんて簡単に死ぬ。人間は、いとも容易く、病んでしまえる。

ミマサカリオリの正体が分かった時にだからあの生活リズムなのか。と納得してしまった。(小説家は不規則な生活をしてるイメージがわたしの中にある為)死にたかった純恋は愛する作家から生きて欲しい。あなたのために小説を書く。と言われたのだから生きる道を選ぶよね。そして死にたかったミマサカリオリも生きていくんだろうな。誰も死ななくてよかった。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

謎がどんどん生まれてどんどん解消していく感じ。サバイバル?生活の空気感に入り込めて、スラスラ読めた。
正直自分の辛さを楯に人を傷付けることを厭わない人の描写はあまり気持ち良いものではなかったけど、それでも受け入れようとしてくれる人たちがいる温かさや想いが伝わったし、なぜそうなったかもどんどん明かされていく展開になってるから飽きずに読めた。
どうか二人がお互いのことを胸に、少しでも前向きに生きていってくれたらなと。二人は自分は独りだって強く思っていると思うけど、案外世界は自分が動きさえすれば反応があって、繋がっていけるものなのかなぁ〜と。

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2024年10月13日

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