綾崎隼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
近頃、帯をむしり取りたくなる小説が多くて参ってしまう。
泣きたい時に読んでほしい恋愛小説No. 1ってなに。
本文に素敵な言葉があんなにたくさん溢れているのに、こんな陳腐な言葉で包装しないでほしいなぁ。
ある意味とてもストレートなメッセージが詰まった物語です。もちろんラブストーリーといってしまえばそれまでだけれど、愛は愛でもいろんな愛がきちんと描かれていました。
彼女は、彼は、受け取ったバトンを今後どう繋いでいくのだろうと、少しだけ未来が楽しみです。
麗羅と緑葉にも会えて、緑葉は大人になっても緑葉だなぁとなんだか嬉しくなってしまいました。
綾崎さんはどんな作品を書いていてもきっといつも根底には愛があって、あらゆる形でそれを小説に昇華しているように思えました。ご本人もすごく優しい方ですし、この先もひっそりこっそり応援したいと思います。 -
Posted by ブクログ
もともと綾崎さんの本が好きだったので、書店で見つけてすぐに購入しました。
いつもの綾崎さんの本と表紙の雰囲気がかなり違いますが、SFな世界観に合っていて、これはこれでいいと思います。
内容は、と言いますと、最初は正直かなり面食らいました。
今までの綾崎さんの本とは一線を画する物語で、とても新鮮でした。
こういう話も書かれるのだなぁ、と、びっくり。
ですが読み進めていけば、いつもの綾崎さんらしい、真っ直ぐな恋愛や趣向を凝らしたミステリが現れました。
登場人物も、それぞれ個性的で面白いです。私は、ラヴェンダーが好きかな。
綾崎さん本人が、「自分にはファンタジーが向いていないのかも知れないと気がついた」と、別作品のあとがきで仰っていたことがありましたが、確かにちょっと、普段の作品よりは読みにくかったです。
専門用語が多く登場するので、冒頭の用語解説に何度も戻って仕舞いました。
まぁ、これはたぶん、普段からよくファンタジーやSFを読む人なら問題はないんでしょうけど…
そして、作中ではよく登場人物を名前ではなく、文部官や医務官といった立場で呼んでいます。
ここも、登場人物とその立場が完全に一致していないと、すらすらとは読めないかと思います。記憶力が求められる小説でした…
設定は面白いですしかなり細かく作られているようなので、綾崎さんのファンのひとりとしては、続編に期待したいところであります。
作者は、続編はないと仰っていましたが。
一度読んだ後にもう一度読み直したくなる、そんな味わい深いお話でした。
SF慣れしている方は問題なく読めると思います。
割りと短期間で読めましたので、是非手に取ってみては。