綾崎隼のレビュー一覧
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いくつかの伏線が心地よく手繰られながらさらっと読めた。
とにかくジャケ借り(笑)キャラ読みに走りました。
作品タイトルには時雨。中身は冷たい雨とくもりを行ったり来たりしてた感じ。
最終的にはきれいにまとまってよかった。
今回はとにかく名前とジャケットの絵から登場人物を想像するのが楽しかった。
朱利は黒髪短髪スーツ
零央は金に近い茶髪黒Yシャツ
紗矢は(ジャケットは黒髪だけど)ブラウンの超ロング、ワンピース
稜は黒髪短髪よれた白Yシャツにジーンズ
夏音はつり目に泣きぼくろ黒髪ショート
風音は茶髪のミディアム…
いろいろ設定とは違ってるけど楽しいからいいか(笑) -
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ネタバレ逢坂柚希と美蔵紗雪は幼馴染。
ある日、罪を犯そうとしていた舞原星乃叶を止め、家庭の事情から彼女は紗雪の家で居候を始める。美蔵家によく出入りしていた柚希に惹かれ始め、付き合い始める星乃叶。2人を見守る紗雪と星乃叶に好意を寄せる琉生との4人で交流するようになる。
やがて星乃叶が県外へ引越しすることになり、柚希は小学生~高校までの間は文通で連絡を取り合うことに。
いつの間にかアメリカへ行ってしまった星乃叶を訪ねようと、大学生の彼が旅立つ数日前、琉生と紗雪が長年抱えていた秘密を知る。
花鳥風月シリーズでは、一番ミステリー部分でびっくりしたかな。
普段感情を露にしない紗雪の想いが誰よりも強烈で、星乃叶 -
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ネタバレノーブルチルドレンシリーズ第4弾・最終巻。
長谷見の断罪を行なった歩夢は、罪を認めたものの姿を消してしまう。
必死に探す緑葉。やっと見つけた先は、吐季と告別したはずの麗羅の自宅。
麗羅と共に歩夢の元へ緑葉は赴き、次に吐季と再会したのは空港。
絶対に自首しないという歩夢は国外逃亡するといい、緑葉も一緒に行くと言う。そして吐季に別れを告げる。
緑葉がいなくなり、大きな喪失感を抱える吐季。やがて高校を退学し、舞原家から勘当される。そして引きこもりへ。その期間10年。
社会復帰を果たすのは、最愛の妹・雪蛍の死がきっかけ。彼女の分まで生きようとし、舞原の後継の資質を発揮する。
正式に後継者指名を受け -
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ネタバレノーブルチルドレンシリーズの第3弾。
監禁事件での賭けに勝った緑葉は、吐季と付き合い始める。
それと同時に同級生・長谷見芽衣の事件について調査。親類に事件を担当する刑事がいて、彼女から話を聞くと長谷見の裏の顔が明らかになる。
猫殺し事件の被害猫の写真が何枚も携帯に保存されていたり、また同じ高校の女生徒に覚せい剤の運び屋を斡旋・強要。
吐季のいとこ・琴寧の不登校原因もここにあった。
脅されていた女生徒達には共通点があり、それを知った吐季は事件の犯人を思い当たる。
これ以上、事件に首を突っ込まないよう緑葉を止める吐季だったが、緑葉から歩夢との境遇を知らされて・・・
一気に話が動き出してあっと -
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ネタバレ伏線回収が多くなされ、事件が解決への道を辿る一方で、どんどん重くなっていく本編・・・
相関図も(また書いてるんだけど)どんどん大きくなり、いろんな繋がりがあって、ごちゃごちゃしてきた
芽衣が運び屋なのかな、とか思ってたら、まさかの主犯だし、琴寧がまさかの繋がり方しててビックリしたし、緑葉と歩夢の関係にも、最後の衝撃の事実にもびっくりした
芽衣と歩夢がいまいち繋がらないけどね そこは次の最終巻で分かるのかな? 猫殺しの事件で意外と繋がったりするのかな?
吐季がようやく恋というものを知ったというのに・・・二人の運命はどうなってしまうのかなー
知らない方がいいこともあるって言われても、事実を見付 -
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土砂降りの雨が降る夜、アパートの前で倒れていた譲原紗矢と言う女性を助けた舞原零央。お金がない。帰るところもないという彼女に、零央は仕方なく居候をさせてあげることにした。
綾崎隼さんは二冊目。言葉の選び方や表現がやっぱり素敵です~。
同じ時を重ねている間にふたりの心も寄り添っていくのですが。それではい、終わりといかないのが、この作者さんらしいです。
まさかの!えええ~。
意図せず出来上がった三角関係ですが、このメインの三人にはある双子が絡んできます。
これが紗矢にとってはかなりエグい。
…はずなのですが、姉の夏音がさらりと流します。
他のキャラがやったらうそ臭さを感じるかもしれませんが、その前 -
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どうして作者の綾崎さんはこんなに心を揺さぶられる文章を書けるのか。
花鳥風月シリーズ久々の第5弾、陽炎太陽。
終始圧倒されっぱなしでした。
ある意味鼻につく文章だし、ワンパターンだし、先の展開は読めるし、主人公は他作品と似たようなキャラだし…。
粗を探せばいくらでも見つかります。でもそんな読み方は“ロックじゃない”。
ただそこにある文章を一つずつ追いかけながら、登場人物の心情に触れながら、物語の世界に入っていけばいいんです。
主人公の一颯は、小学生の頃、同級生の陽凪乃を何よりも大切に思っていた。
陽凪乃もそんな一颯に全幅の信頼を寄せ、二人は周囲から孤立した二人の世界を生きていく。
そんな