綾崎隼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
館に関する謎のアンソロジー。
自分だけが知っているらしい館。
隔離された島にある学校。
神社という隔離された空間。
逆行すると噂される宿泊施設。
雪に閉ざされた館。
高速バスで交通事故にあった人達が避難した場所。
もうわけが分からなくなってきたのは、修学旅行。
話の運び方に、不思議な状態にのめりこみましたが
驚きの結末。
これは教えられたという事?
気が付いたという事??
落ち…というか、人物に対しての驚きは雪の館。
断言されてしまうと、人間の脳はそれでインプットされ
考える事を止めてしまう、というのは確かなようです。
完全に騙されました。 -
Posted by ブクログ
特に館モノが好きとかではなく、手っ取り早く読んだことのない作家さんの小説を読みたい!と思い、手に取りました。
■はやみね先生といえば児童書というイメージが強いのですが、掲載作は大人が読んでも充分に楽しめるし、青少年が読んでも楽しめる話だと思いました。ガッチガチのミステリーを期待している方には物足りないかもしれませんが、1作はこういった話があってもいいのではないかと思います。
■恩田先生の作品はタイトルでわかるように『麦の海に沈む果実』のスピンオフで、私も楽しみにしていました…が、いかんせん話が短い!勿論、このページ数で恩田陸の世界を見事に作り上げる力量は流石ですが、『麦の海に沈む果実』 -
Posted by ブクログ
SF。タイムリープミステリ。シリーズ4作目。最終巻。
ありがちな展開の最終話から、プロローグ、エピローグで完結。
確かに、プロローグはこの位置でないといけませんね。
で、エピローグでもう一工夫。上手くまとめたな~、という印象。
シリーズを通して
・SF設定はそこまで難しくはなく、SFが苦手な人でも大丈夫そう。
・雰囲気は基本的に暗い。気楽に読む感じではないかな?
・登場人物、特に杵城綜士の後悔や苦悩を濃く描いている。陰気なキャラだった綜士が希望を見出す、青春的な展開が一番の見所?
・大きな盛り上がりはなかったと思うけど、シリーズ通して安定して楽しめる、なかなか良い作品でした。
・ほろ苦い青春 -
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Posted by ブクログ
長編恋愛小説。
幼い頃からの淡い恋愛が軸になってストーリーが進んでいく。
子供の頃の純愛が、それぞれ相手のために嘘をつき、秘密を作り、綺麗すぎるストーリーの裏側で、実はとんでもないことが起きている。
嘘と秘密が増えるたびに、正論と感情論がぶつかり合い、正直こんなことはありえないだろうと思う。
とにかく表向きは綺麗なストーリーで、美しい純愛の話です。
が、綺麗な話の裏には、嘘や秘密があり、誰かの犠牲のもとに美しいものは保たれているんだなと思わせられる。
序章の文章が、最初に読んだ時と、ラストに読んだ時で全く印象が違う。
そう繋がるのかと最後に思います。