綾崎隼のレビュー一覧
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真冬の匂いに思いを馳せながら読んでいただけたら、という綾崎さんの言葉通りに、そしてこの話の舞台と同じく最強寒波襲来で新潟県や日本各地で雪に覆われた頃に読み始めました。
主人公はセンター試験を2日後に控えた高校生。私よりも大分若いですが、自分が高校生だった頃を思い出しながら読み進め、愛こそ人生のすべてという18歳は現代にいるのかな…と思ったら、武者小路実篤の「友情」のオマージュだとあとがきに書いてました。それなら納得だなと。
千春の行動は賛否両論でしょうが、相手に嫌われてない、少しぐらいは好意をもってくれていると確信があれば、ありな行動かなと。そうやって一つの恋が実れば影で悲しい思いをする人がい -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭部分はあまりのめり込むことができず、何度か中断してしまったが、初めて原稿が置かれたあたりで、やばい、、、面白くなってきたぞ、、と最後まで読むことを止められなかった。
自分自身を守るためとか本当は自分に向けて言ってるんだとか色々理由があることは理解できるけど、他人に向けてあそこまで悪態をつくのは、文字を読んでるだけなのに少し心がちくりと痛むものですね、、
でもそれ以上にミマサカリオリは世界からの批判を受けて心がズタズタになっていたんだなぁと思うと、うーーんそうよなぁーー辛いよなぁーとなんとも言えない気持ちにもなって。本当に言葉は刃物になり簡単に人を心を殺してしまうものだと改めて思ったなぁ。 -
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フィギュアスケートのオリンピック代表権を争う2人の少女の話
まずは
とても面白かった
話し手が主人公ではなく近しい人であること、試合当日から始まり、それぞれの過去をはさみながら進めていく構成、
リアルな情報も散りばめられている点など、どれも素晴らしかったです。
私もサラエボでの「ボレロ」は何度も検索して見たことがあったので、そこに触れられていて嬉しかった。
そして常に問題視される、フィギュアスケートとは跳べば勝つのか、という問題にも真向勝負していてよかった。
金メダルの台を踏んで銀メダルの台に上がったフィギュアの皇帝プルシェンコを思い出しました。
「蜜蜂と遠雷」が好きな人、長すぎと感じ -
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あなたならどうしますか?
もし、自分が大学受験を控えた新潟の高校生だとします。2日後にはセンター試験も控えています。そんな中、新潟は豪雪に襲われてしまいます。大混雑で電車は動かない。もちろん降りることもできません。そんな中、気まずい知り合い3人とと出会ってしまったら。
この本の主な登場人物は3人。1人目は博人。2人目は静時。三人目は千春です。博人は千春に片思いをしていて千春は静時に想いを寄せています。しかも静時には博人からある借りを持っています。なんという気まずい状況…
この物語は実際の事件が元になっているそうです。
この本は恋愛小説なのですがキュンキュンしたりとかはしません -
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久しぶりにズシンと心に響く、泣ける本に出会えました。
世の中にはナイフで刺されるよりも痛いことがある。言葉で人は簡単に傷つくし、傷つけられる。
でも、逆もまた然りで、誰かが紡ぐ言葉に助けられたり、支えられることもある。
自分を否定されたり、傷つけてくる言動はどうしても目についてしまうし、記憶に残りやすい。なのに、自分を肯定してきたり、認めてくれる存在や言葉にはなかなか気づけなくて。
この本を読み終えたあと、必ず、これから出会う作品のあとがきまでしっかり読みたくなる。
それくらい、この作品はあとがきまでが作品なのだと思った。
この物語が誰かの生きる糧になるなら。
この物語を読んだ誰かが -
Posted by ブクログ
2人の天才フィギュアスケーターと、それぞれのパートナー。
ひとつしかないオリンピックの出場権を懸けて全日本フィギュアスケート選手権に挑む2組の世紀の決戦と、長い年月をかけてそれぞれがそこに至るまでの物語が描かれます。
何度も大きな波乱に見舞われ厳しい環境に晒されながらも、決して諦めることなく、人生を懸けて競技に挑み続ける2組は、4人ともが本当にかっこいい。
ラストの「決戦」の章は、それぞれの演技を自分も実際に会場で観ているかのように手に汗握り、得点発表の場面はほんとにどうなるんだ⁉︎とドキドキしながら読みました。
自分たちなら世界の頂点を獲れると信じて大舞台を闘う2組の凄みと固い絆に、胸