綾崎隼のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりにズシンと心に響く、泣ける本に出会えました。
世の中にはナイフで刺されるよりも痛いことがある。言葉で人は簡単に傷つくし、傷つけられる。
でも、逆もまた然りで、誰かが紡ぐ言葉に助けられたり、支えられることもある。
自分を否定されたり、傷つけてくる言動はどうしても目についてしまうし、記憶に残りやすい。なのに、自分を肯定してきたり、認めてくれる存在や言葉にはなかなか気づけなくて。
この本を読み終えたあと、必ず、これから出会う作品のあとがきまでしっかり読みたくなる。
それくらい、この作品はあとがきまでが作品なのだと思った。
この物語が誰かの生きる糧になるなら。
この物語を読んだ誰かが -
Posted by ブクログ
2人の天才フィギュアスケーターと、それぞれのパートナー。
ひとつしかないオリンピックの出場権を懸けて全日本フィギュアスケート選手権に挑む2組の世紀の決戦と、長い年月をかけてそれぞれがそこに至るまでの物語が描かれます。
何度も大きな波乱に見舞われ厳しい環境に晒されながらも、決して諦めることなく、人生を懸けて競技に挑み続ける2組は、4人ともが本当にかっこいい。
ラストの「決戦」の章は、それぞれの演技を自分も実際に会場で観ているかのように手に汗握り、得点発表の場面はほんとにどうなるんだ⁉︎とドキドキしながら読みました。
自分たちなら世界の頂点を獲れると信じて大舞台を闘う2組の凄みと固い絆に、胸 -
Posted by ブクログ
何これ、最高すぎる…。
素敵な作品に出会ってしまった。
とにかく読んで欲しい!!
女子フィギュアスケートの世界。選手二人のオリンピック出場をかけた挑戦に釘付け!
圧倒的身体能力で女子ジャンプの限界を越え続ける雛森ひばり。卓越したセンスと表現力をもつ完璧主義の京本瑠璃。
そんな二人に寄り添うのは、幼い頃からの友人とコーチ兼振付け師。
四人の視点で見るオリンピック出場をかけた挑戦に息をのむ… 。
極めて選手生命の短い女子フィギュアスケーターの厳しい勝負の世界が心の機微とともに描かれています。
アイス競技連盟について、競技について知ることも多かった。
選手はもちろん、選手とともに歩む誰しもに、 -
Posted by ブクログ
一Qさんの本棚から、まず間違いなく表紙の女の子がかわいかったから選んだであろう『この銀盤を君と飛ぶ』でやんす
たまには一Qさんの高評価本も読む!たまには
いつからフィギュアスケートって国民的スポーツになったんですかね?あれ、国民的スポーツで間違ってないよね?
うちの奥さんも必ず見てるし
うちの奥さん国民代表だし
それにしても、ひっじょーに挑戦的な構成だったと思います
ひっじょーに挑戦的なプログラムだったと思います(フィギュアスケートに掛けた表現を思いついたので井伊直弼違う言い直した!)
まぁ全面的に成功してるとは井伊直政違う言い難いんだけどね
具体的に井伊直虎違う言いますとね
あ、な -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の綜士は幼馴染みの芹愛に好意を抱いている
でも小学生の頃に起こしたある事が原因で芹愛と話す事は愚か彼女の視界にすら入れない
高校で親友を得てそれなりな日常を過ごしていた彼だが、ある日日常が一変する
「夕方に駅で芹愛ちゃんが死んだの」
愛しい彼女の死の翌日、綜士はなぜか一カ月前にタイムリープする
学校に行くと親友がいない
存在が元からなかったかのように
前半は説明だけど、とにかく綜士のキャラが好きになれない
芹愛にした事は許せないし、今こうなったのも自業自得
おまけにストーカースレスレの事をしているちょっと気持ち悪い主人公
嫌悪感抱くけど後半は少し応援したくなる