映画監督 日本作品一覧

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  • あぶない刑事 1990
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    1巻1,705円 (税込)
    「帰ってきたあぶない刑事」2024年5月24日公開 新作書き下ろし 定年を間近に控えた近藤課長に迫る危機! タカ&ユージ、そしておなじみの港署メンバーが、90年代の横浜を駆け抜ける。 【著者】:柏原寛司 1949年、東京都生まれ。脚本家、映画監督。一般社団法人シナリオ作家協会会長、日本シナリオ作家協会副理事長を歴任。日本大学芸術学部在学中に『クレクレタコラ』の脚本でデビュー、97年には映画『猫の息子』で監督デビューを果たす。「あぶない刑事」「探偵物語」「西部警察」「太陽にほえろ」など多数の脚本を担当。また、アニメ「ルパン三世」「キャッツアイ」「名探偵コナン」なども手掛けている。
  • 周防正行のバレエ入門
    4.0
    バレリーナと結婚して15年、日本一バレエを見ている映画監督による、愛に満ちたバレエ論。「バレエに関しては素人」だった周防監督がバレエの世界へと足を踏み入れていく過程、妻である草刈民代との生活、映画『ダンシング・チャップリン』撮影秘話など、この1冊を読めばきっとバレエの世界がこれまでよりもっと豊かに見えてきます。周防監督による草刈民代インタビューも収録。
  • すべては、角川映画からはじまった。
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    2014年2月に発売された単行本「角川映画 1976-1986 日本を変えた10年」のもとになった情報誌「関西ウォーカー」の連載を完全再現!1970年代~80年代の角川映画初期黄金期の傑作群がどのように生まれたのかを描く。大林宣彦氏(映画作家)、井筒和幸氏(映画監督)らの当時の裏話をまじえた貴重な対談と、評論家・宇野常寛氏との対談「新旧アイドル論」も収録。「犬神家の一族」「人間の証明」「野性の証明」「時をかける少女」「復活の日」など 著者プロフィール なかがわゆうすけ/「クラシックジャーナル」編集長。1960年生まれ。クラシック音楽、歌舞伎、映画、歌謡曲などの著書多数。本誌連載に大幅加筆した単行本「角川映画 1976-1986 日本を変えた10年」(KADOKAWA)が現在、好評発売中。ほか、「未完成」(角川SSC新書)、「歌舞伎 家と血と藝」(講談社現代新書)、「源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか『ドラえもん』の現実」(PHP新書)、「悪の出世学 ヒトラー、スターリン、毛沢東 」(幻冬舎新書)など
  • ああ日本活動Y写真 1
    完結
    -
    トルコの客引き・モーやんは、ある日天日会の下っ端から入手したピンクフィルムを観ていたところ映画界への夢が再燃。手始めにフィルムをコピーし海賊版を売って一儲けしてしまった。当然カンカンに怒った天日会に追い詰められるも、間一髪の所をトルコの客として来ていた映画監督・深情欣二郎に助けられる。「お前、映画好きか?」深情のこの一言により、モーやんは助監督として夢だった映画の世界へ飛び込んでゆく。単なるトルコの客引きだった一人の青年がひょんな事から映像の世界へ飛び込み、お色気映画の制作を通じて成長してゆくヒューマンストーリー。
  • アイドル力 2 福岡発! 西短MP学科が日本をもっと元気にする
    NEW
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    前作『アイドル力』の出版から1年。 著者・今木教授(元テレビ朝日プロデューサー)や西短の学生アイドルたちを取り巻く環境がさらに進化しました! 福岡でさらに愛され、活動の幅を広げ、学生アイドルたちが地域を盛り上げ、「地方創生」の一翼を担っている様子をお伝えします。 西短を卒業した学生が、プロのアイドルへ! 元アイドルが、新入生として入学! 巻頭カラーでは、そんな学生アイドルたちの日常が垣間見えるオフショットやステージで活躍する姿をご覧いただけます。 九州からエンタメを発信する著名人たちによるエンタメ対談も充実。 ●アジア圏最大級のコンペで最優秀賞を受賞したドラマ『サンクチュアリー聖域ー』脚本家、金沢知樹氏 ●FBS福岡放送のエグゼクティブプロデューサー・鎌倉由和氏 ●カナダ、ロサンゼルス、オランダの映画祭で最優秀賞などを獲得した映画『骨なし灯籠』の監督・脚本家、木庭撫子氏 ●くまもと復興映画祭のディレクターも務める映画監督、行定勲氏 の生の声もお楽しみください。 アイドルを応援したい人はもちろん、アイドルになりたい人、アイドルを育てて、地域を盛り上げる活動に興味がある人におすすめの1冊です。
  • 愛を描いたひと イ・ジュンソプと山本方子の百年
    4.0
    第27回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 イ・ジュンソプは韓国の国民的画家である。 朝鮮半島の平原(現在は北朝鮮)に生まれ、日本統治時代に東京で絵を学び、朝鮮戦争により釜山へ避難。1956年にソウルで没した。 その人生は映画や演劇の題材とされ、美術の教科書にも掲載されている。 しかし、日本で名を知るものは少ない。 その妻・山本方子は日本人である。方子は、貧困と混乱の極みにあった朝鮮半島に夫を残し、幼な子とともに日本に帰国した。 夫への愛を胸の奥にしまい、ひたすら子供のために暮らしを支えた。 筆者は、韓国での現地取材に加え、方子へのロングインタビュー、夫婦が交わした数々の手紙から、運命に引き裂かれた夫婦の実像を描く。 カラー口絵に26点の絵・手紙を収録、未公開書簡も多数掲載。 第27回小学館ノンフィクション大賞受賞作。 この作品を通じて彼という画家の存在を多くの人たちに知ってほしいと純粋に願う――辻村深月(作家) 太く短く生きた情熱的な画家と、日々を懸命に生きた寡黙な妻。その非対称性が胸に迫り、日韓の微妙な関係性まで映し出しているように思えた――星野博美(ノンフィクション作家) 朝鮮戦争時に、家族に怒濤の勢いで押し寄せてくる歴史の荒波が、あたかもそこにいるかのような臨場感で迫ってくる――白石和彌(映画監督) ※いずれも選評より。 ※この作品はカラーが含まれます。
  • アジア キーパーソンで読む未来
    -
    次世代を担うキーパーソンへの独自取材を通じて、アジアのこれからを描き出すドキュメンタリー。 日経の各支局が直接取材し、知られざる素顔を描き出す。 アジアに関心のあるビジネスパーソンは必見だ。 ロドリゴ・ドゥテルテ(フィリピン大統領)~正義か無法か 剛腕ふるう「仕置き人」 蔡英文(台湾総統)~「新・鉄の女」、民主化の旗守り抜けるか ジャック・マー(アリババ集団会長)~ネットの扉 狙うは20億人の経済圏 野村達雄(中国/米ナイアンテックシニアマネジャー)~ポケモンGO開発者は残留邦人3世 藩寧(中国/ファーストリテイリング地域代表)~「安くて良いモノ」日本流買い物観の伝道師 カイラシュ・サトヤルティ(インド/ノーベル平和賞受賞者)~闇と向き合い 児童8万人救済 アローク・ロヒア(タイ/インドラマベンチャーズ グループCEO)~4大陸またぐ「コーラ」の黒子役 ラグラム・ラジャン(インド準備銀行前総裁)~金融危機を予言、祖国思う改革者 シャルミーン・オベイド・チノイ(パキスタン/映画監督)~タブーを直視、2度のアカデミー賞 李娜(中国/元テニス選手)~中国人が憎み、愛した世界王者 マニー・パッキャオ(フィリピン/プロボクサー)~6階級制覇 始まりは260円 馬化騰(中国/騰訊控股=テンセントCEO)~9億人集うSNS、新産業創造担う ケルビン・テオ(マレーシア/ファンディング・ソサエティーズ創業者)~金融に眠る商機 国境越え結ぶ 唐鳳(台湾/プログラマー)~ITの神童 性差超え多様性輝かす グエン・ティ・キム・リエン(ベトナム/農民)~ピュリツァー賞被写体の少女 悲劇語り継ぐ ほか
  • あなたの知らない映画の世界 皆殺し映画通信 地獄へ行くぞ!
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あなたの知らない日本映画の魑魅魍魎な世界にようこそ! 大人気シリーズ最新刊!! ありがとう平成、こんにちは令和!! 時代が変われば映画も変わる…… 日本映画の飽くなき進化を見届けよ!! 今が花盛り2.5次元系映画、底抜けAI映画、弁当ファシズム映画、 まだ見ぬ巨匠がひそむ地方映画、年に一度は必ずあるバトロワ映画…… 新型コロナウイルス感染症によるパンデミックに襲われ、世界中でパニック映画が現実化した2020年。 そんな状況下においても、我らが皆殺し案件はコロナ禍においても変わらず健在であった! 地方映画、2・5次元系映画、幸福の科学映画、恒例のモナコ国際映画祭受賞作…… 「誰がこんな映画作ったんだよ! 」と叫びたくなる謎映画がよもやパンデミック状態。 誰のために作られているのかわからない、誰が観ているのかもわからない、そんな映画たちを、 映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する「皆殺し映画通信」がばっさばっさとぶった斬る! 「皆殺し映画放談」では、古澤健(映画監督)をゲストに迎え、 日本映画のあれやこれや、さらに2020年ベスト映画について大いに語りつくす。 二〇二〇年、時代はたしかに変わった。 パンデミックは予想外に大きなインパクトをもたらし、 映画の形そのものすら変えるのかもしれない。 だが、この“休止”をゼロからのスタートと考えるなら、 映画がこれまでの慣習を踏襲しなければならない理由は何もないのである。 これまで当たり前だと思われてきたことがすべて疑いなおされ、排除される、 そんな新時代が来るのかもしれない。 新時代の映画のかたちはまだわからないが、 そのときわれわれは心から、#ありがとう平成 #さようなら平成の映画と 過去の映画に別れを告げることになるのだろう。 未知の日本映画との遭遇、怒濤の日本映画レビュー54本!!! 『カイジ ファイナルゲーム』『ラストレター』『AI崩壊』『ヲタクに恋は難しい』 『シグナル100』『踊ってミタ』『弥生、三月 君を愛した30年』 『心霊喫茶「エクストラ」の秘密 ~The Real Exorcist~』『ケアニン ~こころに咲く花~』 『水曜日が消えた』『クソみたいな映画』『今日から俺は!! 劇場版』『糸』 『鬼ガール!!』『映像研には手を出すな! 』『彼女は夢で踊る』『461個のおべんとう』 『サイレント・トーキョー』『新解釈・三國志』など 皆殺し映画通信LIVE収録 第一部 皆殺し映画2020総決算 第二部 皆殺し映画放談2020 柳下毅一郎(映画評論家)×古澤健(映画監督) 第三部 皆殺し映画放談 柳下毅一郎の2020年ベスト10映画発表!
  • あの有名人101人にみる 理想の逝き方
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    なんの前ぶれもなく、ぽっくり死にたい──。そう考える人は多いだろう。しかし、死を考えることなく逝くことが、本当に幸福だろうか。本書では、作家、芸術家、俳優、政財界人として活躍した「あの人」のご臨終場面を再現。たとえば、「延命治療を拒否した人」として、緒方拳(俳優)、長谷川町子(漫画家)などを紹介。他には、「仕事にすべてを燃焼させた死に方」として、溝口健二(映画監督)、田中絹代(女優)、「自死という美学を貫いた人」には、江藤淳(文芸評論家)、三島由紀夫(作家)、「不慮の死をとげた人」には、向田邦子(作家)、力道山(プロレスラー)などなど。さらに、「じたばたしても潔い死に方」「人知れず姿を消す」「急死」「自然死」など、死に方の類型を人物のエピソードとともに綴る。現代日本人100余人の「逝き方」を哲学者が徹底研究。あなただったら、どんな死に方を理想とするか? 悔いなく人生を閉じるための心得帳である。

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  • 雨宿りはパレード ~ウガンダ共和国は幸せの見つけ方を教えてくれた~
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    本書は、国際支援や防災教育に従事する青年がウガンダ共和国のホームスクールに7年間通い、その生活体験を綴った泣いて笑えるエッセイです。 「世界にはこんな人たちがいるんだ」 「自分の幸せについて考え直してみよう」 「もっと海外の人と交流してみたい」 「自分にできる国際支援を探してみようかな」 親御さんであれば、子どもについて振り返るきっかけに。夢を追っている方であれば、日々の努力に対するちょっとした刺激に。 読み手それぞれが、様々な想いで満たされる1冊です。 寄生虫の攻撃に、プロポーズの嵐。 人種差別の洗礼に、悲しみに暮れる木。 そして、雨宿りに彼が見つけた幸せとは……?! 【購入者様への特典】 ガンダ語フレーズ集・特典編 付 【著者プロフィール】 著者:小川光一 1987年、東京生まれ。 作家、映画監督、防災士。 国内外を問わず、多数のNPO法人などに所属して活動中。 「他人の痛みをどこまでも想像できる人間であれ」を信条に掲げている。 日本防災士機構認定防災士/NPO法人MUKWANOサポートメンバー/認定NPO法人桜ライン311理事/カンボジアエイズドキュメンタリー『それでも運命にイエスという。』監督/陸前高田ドキュメンタリー『あの街に桜が咲けば』監督&著者/『いつ大災害が起きても家族で生き延びる』著者 ほか

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  • アリスのいた映画史
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    世界初の「フィクション映画」を作った女性、それがアリス・ギイ(1873 ~ 1968)であった。 ギイは世界初の女性映画監督であるほか、映画史上数々の「世界初」の実績を持つのだが、リュミエール兄弟やエジソンが世界中の人びとに知られていることに比べると彼女はほぼ無名だった。日本で出版された初期映画研究書にもアリスの名はない。2018年、『Be Natural』(邦題「映画はアリスから始まった」)という映画がカンヌ映画祭で公開されたが、新型コロナ禍のため一般公開が遅れ、ようやく2022年に日本で公開される。これに触発されて、日本の映画研究者で、ようやく、アリス・ギイ研究に手を付け始める人が出てくることとなった。本書は、アリスの一生を生い立ちからたどり、彼女の生い立ちと映画監督として活動した時期を中心に、彼女が生まれ育った19世紀末のフランス、世紀末から20世紀初頭にかけての映画史をなぞりながら、アリスの視点から見た「映画史」をたどってゆく。数少ない資料をベースにした事実をトレースしながら、知り得ない部分についてはフィクションで補った物語的評伝となるものである。今こそ、知られざる映画人アリスを、日本に紹介したい、との思いから本書は成立した。
  • 異星人からのプレゼント
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    1巻295円 (税込)
    映画監督・石井克人による漫画第二弾! なんの仕事か分からないが遥か彼方の星から仕事の関係で地球に立寄り 日本を訪れた爽やか好青年の異星人ハナモゲ君。と。 地球上のどんな町どの村にも1人はいる ゴーマンで不平不満吐きちらすクソジジイ。 ハナモゲ君はふと立ち寄った公共の水飲み場でクソジジイと遭遇。 化石頭のクソジジイと今を生きる最先端のハナモゲ君、 果たして2人の異(?)文化交流の果てに愛は生まれるのか!?乞うご期待!!
  • いつか君の花明かりには ~大切な人を守るための防災ハンドブック~
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    1巻550円 (税込)
    本書は、日本全国に暮らす方々による「防災を願う声」を集めたドキュメンタリーブックです。 岩手県陸前高田市で津波の最大到達点に桜の植樹活動をしている桜ライン311、熊本県を中心に防災啓発に奔走している歌うママ防災士、徳島県徳島市で楽しみながら防災に取り組む中学生たちなどのインタビューが収録されております。 「自分の子どもをちゃんと守れる親にならなきゃ」 「大好きな故郷に対して何かできることあるかも」 「家族としっかりと生き抜けるようにしておこう」 彼らの姿に触れることで、堅苦しいイメージの防災に対して、温かい気持ちで向き合えるようになる1冊です。防災啓発ドキュメンタリー映画『いつか君の花明かりには』として、映画版も日本全国にて公開中。 防災なんて堅苦しいこと、 考えたくない。 災害なんて怖いもの、 向き合いたくない。 そんな人にこそ読んでもらいたい。 異色の災害関連ノンフィクション作品。 大切な人を守るために、 防災を考える。 誰かにとって大切な自分を守るために、 災害に向き合う。 そして、いつか君の花明かりには…… 【著者プロフィール】 小川光一 作家・映画監督 1987年、東京生まれ。作家、映画監督。国内外を問わず、多数のNPO法人などに所属して活動中。日本唯一の「映画を作ることができる防災専門家」として、全47都道府県にて講演実績あり。日本防災士機構認定防災士/NPO法人 MUKWANOサポートメンバー/認定NPO法人 桜ライン311理事 ほか

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  • 美しき緑の星
    -
    地球ってなんてヘンな星 愛と調和の星からやって来た お母さんの奮戦記 世の中の仕組みを根底から問い直すクレイジーな映画 スピリチュアル世界で話題騒然となった映画のノーカットシナリオ版 誰もが協調しあい、お金も必要のない世界があったとしたら。 そこに住むみんなが幸福で、すべてを分かち合い、互いを助け合いながら、 自然と共に暮らす美しい世界がそこにあった。 フランスの映画監督であり脚本家でもあるコリーヌ・セロー氏によって、1996年に制作され、近年日本でもネットを中心に注目を集めたフランス映画『美しき緑の星(La Belle verte)』。 その真実に迫るシナリオ本が、いよいよ登場です! 「準備が整った今だからこそ、多くの日本人に最高の形で美しき緑の星に込められたメッセージが響いてくることでしょう」(滝沢泰平) 「多くの人の根底にある不安や疑問を引き出し、自我や欲にまみれておかしくなった現代の人類に様々な形で警告を与え、覚醒を促してくれているのが、まさにこの映画の真意なのだとはっきりわかりました」(増川いづみ) なぜ今、私たちはこの映画に惹かれるのだろうか? この物語からのメッセージを、次に受け取るのは「あなた」です。

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  • 虚ろな革命家たち ――連合赤軍 森恒夫の足跡をたどって
    3.9
    第20回開高健ノンフィクション賞、史上最年少受賞! 「脱」というより、「没」政治化(a-political)が極限まで進んでしまった現代日本の若者にとって何を意味するのか。この困難な問題に「平成」生まれの三〇歳になったばかりのフリーランスライターが挑戦している点で出色である。――姜尚中(東京大学名誉教授) この作品の良さは、読む者に答えを示したことではなく、さらなる問いを投げかけたことだろう。――田中優子(法政大学名誉教授) すべてを政治化することの危険性、不安と恐怖から湧き上がる防衛意識など、現代においても重要な問題を提示しているのだ。――藤沢 周(芥川賞作家) 時代の「感触」は、このようにして人から人へと受け継がれていくのだろうか。ノンフィクションによる「経験の伝承」という視点からも素晴らしい作品と言えよう。――茂木健一郎(脳科学者) 今年三〇歳になる筆者が同世代の若者に対して、なぜ政治的なイシューを共有できないのかと向ける切実な問いかけだ。――森 達也(映画監督・作家) (開高健ノンフィクション賞選評より・五十音順) <連合赤軍事件とは。今、若者の目線で見つめ直す。> 大学院で学生運動について研究していた著者は、ある手紙に出合う。父から子への想いが綴られたその手紙は、12人の同志を殺害した連合赤軍リーダー森恒夫によるものだった。残酷な事件を起こした犯人像と、手紙から受ける印象が結びつかない筆者は、森恒夫の足跡(そくせき)を追い……。 なぜ28歳の青年・森恒夫は日本に革命を起こそうとしたのか、なぜ同志を殺害したのか、そしてなぜ自ら命を絶ったのか……。 その答えを求め、森の高校時代の同級生、北朝鮮に渡った大学時代の後輩、「総括」を生き延びた連合赤軍の元メンバー、よど号ハイジャック事件実行犯の一人・若林盛亮らと対話する。 ――誰だって、「彼」に成りうるのかもしれない。 開高健ノンフィクション賞を史上最年少で受賞した若き著者が、事件を追いながら、いつの世もつきまとう「政治と暴力」を解決するヒントを探る。
  • 映画音楽太郎主義 サウンドトラックの舞台ウラ
    4.0
    映画音楽はどのようにして作られるのか!? 『レッドクリフ』『許されざる者(日本版)』『殺人の追憶』など、数多くの映画音楽を手がける作曲家・岩代太郎による、はじめての“映画音楽本”。 第1部 太郎主義的音楽論  僕と映画音楽/映画音楽とはなにか/映画音楽を創る 作曲家としてキャリアをスタートさせるまで、そして映画音楽制作の「現場」ではどのようなことが行われているのか。その方法など、制作のウラ側を明かします。 第2部 作曲家×映画監督 12人との対話  石井裕也/沖田修一/崔 洋一/白石和彌/中村義洋/成島 出/平山秀幸/松岡錠司/山下敦弘/行定 勲/李 相日/ジョン・ウー 映画界の第一線で活躍する総勢12名の映画監督との対談を通し、映画音楽をどう捉えるか、どう創るか、さまざまに捉えられる「映画音楽」の現状を詳らかにします。
  • 映画監督 市川崑
    -
    平成20年2月13日に92歳で亡くなった映画監督・市川崑。娯楽映画から実験的映画、さらにはテレビ時代までを幅広く手掛け、昭和の日本映画黄金期から21世紀初頭まで、第一線で映画制作に取り組んだこの監督と生前から親交のあった著者が、その生涯に迫ります。未亡人となった脚本家の和田夏十さんにも取材を重ねての、決定版伝記です。

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  • 映画監督という生き様
    4.0
    圧倒的な映像美で観る者を驚かせた『ヴァーサス』での鮮烈なデビュー、『あずみ』『ゴジラ FINAL WARS』など相次ぐ話題作の発表、『ミッドナイト・ミート・トレイン』でのハリウッド映画進出、そして実写版『ルパン三世』。日本人監督であることを微塵も感じさせない彼の撮影術は、ジャン=リュック・ゴダールら名だたる名監督も絶賛する。ハリウッドに拠点を置き、一人気を吐き続ける稀有な映画監督の映画観・撮影術、そして破天荒な生き様とは!?【目次】はじめに なぜ映画を撮り続けるのか/第一章 ハリウッド映画はこう撮れ!―北村流、戦闘的映画撮影術その1/第二章 文字通り、人生のすべては映画から学んだ/第三章 日本映画はこう撮れ!―北村流、戦闘的映画撮影術その2/第四章 原作との闘い方/第五章 この名作に学べ!/第六章 映画監督という生き様/おわりに
  • 映画監督の成功術 大友啓史監督のクリエイティブの秘密に迫る
    4.0
    大胆に。細心に。 そして“新しい何か”を。 映画「るろうに剣心」「プラチナ・データ」大河ドラマ「龍馬伝」――― ヒット作を次つぎと生みだす旬の映画監督、そのクリエイティブの成功法則に迫る。 スリル、スピード感、壮大なスケール 日本映画の枠を超える大友作品の秘密 監督に必要な資質と俳優起用の秘訣 ハリウッド映画にあって日本映画にないもの ビジネスや人生にも役立つものづくりの成功術
  • 映画にまつわるXについて
    4.1
    『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』、2002年のデビューから、オリジナル脚本・監督による四作の長編映画を生みだし、数々の映画賞を受賞した映画監督・西川美和。本書は、いま次回作にもっとも期待の寄せられる西川氏、初のエッセイ集。小説誌「ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」を中心に、雑誌、新聞、ウェブなどに寄稿した7年分のエッセイを収録する。脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、『ゆれる』『夢売るふたり』などの映画制作の現場にまつわるエピソードはもちろん、旅先での出来事や人との出会い、刺激を受けた映画や本について、子どもの頃のことなど、内容は多岐にわたる。いずれも西川美和というフィルターを通し、見つめられ、切り取られた一瞬の風景だが、横綱・朝青龍関はヒーローかヒールか、映画において裸とはどうあるべきか、オーディションでは何を見られているか、カチンコの役割について――などなど、映画作品と併せて楽しめる一冊。解説は、寄藤文平氏。
  • エンタの巨匠 世界に先駆けた伝説のプロデューサーたち
    4.0
    エンタメ史に輝く伝説的ヒット作を生み出したプロデューサーたちへのインタビューを通じて、時代を突き抜けた「すごい方法論」を一挙公開! 国宝級の名作から、世界的な問題作まで、秘話満載 土屋敏男(『電波少年』の元・日テレプロデューサー) 鳥嶋和彦(『ドラゴンボール』『ドラクエ』の元・少年ジャンプ編集長) 岡本吉起(『ストII』『バイオハザード』『モンスト』のゲームクリエイター) 木谷高明(『BanG Dream!』『新日本プロレス』のブシロード創業者) 舞原賢三(『仮面ライダー電王』『セーラームーン』の映画監督) 齋藤英介(サザン、金城武、BTSの音楽プロデューサー) 本書は、日本のエンタメが最も輝いていた時代の最先端にいたプロデューサー、ディレクター、クリエイターたちへのインタビューを通して、伝説的なヒット作品を生み出した思考回路を解明するという試みである。彼らは初めから才気走った異能者だったわけではない。普通のサラリーマンからキャリアをスタートして、「使えない新人」だった時代を経て、突き抜けた仕事をするようになった。自我をうまく包み込みながら、組織の中で成果を出し、自らを発露させていった人々である。
  • 沖縄のことを聞かせてください
    4.4
    1巻2,420円 (税込)
    この島で流れた涙と、この先も流れる歌のために。  「島唄」の三十年、沖縄を生きる十人との対話。  「ヤマトの人間がこの曲を発表していいのだろうか?」  音楽家・宮沢和史が沖縄戦の生存者から聞いた話に衝撃を受け、迷いながらも制作・発表した「島唄」。空前のヒットとなったこの歌は、沖縄の景色と宮沢自身の運命を大きく変えていくことになった。 それから30年、「自分はどんな顔をしてこの歌を歌い、沖縄を語っているのだろう」―― その葛藤を抱えながらも沖縄の島々のことを真摯に学び関わり続けた歳月と、音楽家として計り知れない影響を受けたその歴史や文化への思いを今こそ綴る。 また、「自分の目からは見えない沖縄の姿について話を聞き、沖縄のこれまでとこれからを考えたい」と、20代〜90代まで、それぞれの場所で「沖縄」を生きる10人との対談を収録。 日本“復帰"から50年という節目に「沖縄を語る、この先の言葉」を探す、宮沢と沖縄の対話の書。  1 本人エッセイ(紙書籍版での分量:約150ページ) 沖縄でのシングル発売で火がつき、全国的な大ヒットとなる一方で批判も浴びた代表曲「島唄」から30年。ヤマトの音楽家として沖縄と関わり続ける歳月の中で考えてきたこと、ヤマトと沖縄の近現代を通じて変わらぬ非対称性な関係性に対する思い、沖縄の歴史や芸能文化への尽きせぬ愛情を語った、全10章のエッセイ。  2 対談パート(紙書籍版での分量:約300ページ強) 「自分から見た沖縄の姿を発信するのではなく、さまざまな形で『沖縄』を生きる人々との対談を通して、自分の知らなかった彼らの個人史や、沖縄の歴史の中における思いを知りたい」と、沖縄で生まれ沖縄で活動する人、現在は沖縄を離れた人、生まれ育ってはいないが自らの沖縄ルーツを深く考える人など、20代から90代までの10人と対談。  [対談] ※取材順 具志堅用高(元ボクシング世界王者) 「沖縄人お断り」の時代を生きた人たちのために  山城知佳子(現代美術家) 経験し得ない記憶、語られなかった声を聴く  大工哲弘(八重山民謡歌手) 沖縄の“来たるべき言葉"はどこにあるのか  又吉直樹(お笑い芸人、作家) 記憶と生活に流れ込み、歴史と接続する「沖縄」  中江裕司(映画監督) 野田隆司(桜坂劇場プロデューサー) 「土地から生えている文化」とどう向き合うか  島袋淑子(元ひめゆり学徒隊員・ひめゆり平和祈念資料館前館長) 普天間朝佳(ひめゆり平和祈念資料館館長) 戦争の記憶と何度でも「出会い直す」場所として  平田大一(演出家) 「斜めの景色」を提示し、土地の尊厳を取り戻す  西由良(「あなたの沖縄 コラムプロジェクト」主宰) 個人史が出会うところにある「対話の可能性」を信じて  表紙写真:野村恵子  歴史・文化記述監修:前田勇樹、濱地龍磨、栫大也、古波藏契、秋山道宏  ブックデザイン:加藤賢策、守谷めぐみ(LABORATORIES) 
  • 親ガチャという病
    3.4
    ネット発の流行語にみる 「息苦しい日本」の正体! 「親ガチャ」という言葉が話題を集めている。 まるでくじを引くかのように、生まれてくる子供は親を選ぶことができない。 人生が上手くいかないのは「ハズレ」を引いたせいだ――。 時に、そんな自虐や冷笑を含んだ思いも込められるというが、 そうした概念が多くの人の共感を集める背景にあるものとはいったい何なのか? 本書では、日本社会の表層に浮上しつつある違和感や陋習(ろうしゅう)、問題点などに着目し、 7つのテーマに沿ってそれぞれ識者が掘り下げる。 第1章 親ガチャという病 生きづらさのなかで固定化されゆく“自己像” 土井隆義(社会学者) 第2章 無敵の人という病 「真犯人」は拡大自殺報道を垂れ流すマスコミ 和田秀樹(精神科医、評論家) 第3章 キャンセルカルチャーという病 被害者への過度な感情移入が議論をシャットアウトする 森達也(映画監督、作家) 第4章 ツイフェミという病 フェミニズムを攻撃や誹謗中傷の「隠れ蓑」にしてほしくない 室井佑月(作家) 第5章 正義バカという病 スケープゴート叩きの裏に潜む「不都合な真実」 池田清彦(生物学者) 第6章 ルッキズムという病 「相手ファースト」で委縮し“素顔”を覆い隠す若者たち 香山リカ(精神科医) 第7章 反出生主義という病 「人生の虚しさ」の大衆化により蔓延している苦しさ 中島義道(哲学者) 「はじめに」より抜粋  生まれた地域や属性、性別などが、その人生に大きな影響を及ぼすことは間違いない。けれど、「ガチャ」というあまりに無機質な言い方にショックを受ける人も少なくないはずだ。そこには、自らの運命をせせら笑うかのような自虐、諦めのムードが漂う。内に秘めたとてつもない悲しみをごまかしているかのようにさえ感じられる。日本を覆う、閉塞感や生きづらさ。そういったものが一種、病理のように「ことば」として社会に浮上している側面はないだろうか?  本書はそんな思いを出発点とし、令和ニッポンにおいて注目を集めている流行語を軸に、6人の識者にインタビューを試みた。第1章に限っては、「親ガチャ」にかんする論考をまとめ、大きな反響を呼んだウェブ記事「『親ガチャ』という言葉が、現代の若者に刺さりまくった『本質的な理由』」(現代ビジネス、2021年9月7日配信)を執筆した社会学者・土井隆義さんに寄稿して頂いている。 「時代を一言で象徴するキーワード」など、あるはずがない。  しかし、話題を集めている言葉を突破口に、その背景にあるかもしれない何かを手探りで捉えようとする試みに意義を見いだしたい。  本書が照射しようとするものは、日本を覆う「空気」の一片だ。
  • 怪奇恋愛作戦
    -
    アラフォー三人娘のホラーなラブコメディ。 夏美、秋子、冬は仲良しのアラフォー三人娘。カフェのオーナーを夢見て会社を辞めた夏美が借りたお店の場所に行くと、そこはおかしな店主がいる「喫茶面影」という怪しい店になっていた。地味な音楽教師の秋子は男子生徒に女心をもてあそばれ、自称女優の冬は上司ともめて会社をクビに……。散々な目にあった三人は、ひょんなことから夏美が働くことになった「喫茶面影」に集うことになる。さらに夏美の幼なじみで刑事の二階堂やその後輩・悲別を巻き込みながら、彼女たちの負のオーラが呼び起こした怪奇現象や妖怪たちに翻弄されていく。三人の恋の行方と運命はどうなるのか――!? 日本の演劇界を代表する演出家、さらに映画監督、ミュージシャンとしても活躍する奇才、ケラリーノ・サンドロヴィッチが満を持して自身初の完全オリジナル脚本&演出でテレビ界に殴り込みをかける! 豪華スター競演で贈るポップなホラーラブコメディを完全ノベライズ。
  • 家畜人ヤプーの館
    -
    1巻550円 (税込)
    もうひとつの家畜人ヤプーの世界!!日本初の高級SMクラブ『家畜人ヤプーの館』 1970年、家畜人ヤプー全権代理人・康芳夫の全面支援のもと、日本初、伝説の高級SMクラブ「家畜人ヤプーの館」がオープンしました。家畜人ヤプーの館で起こる、著名人達の宴をリアルに記録した、家畜人ヤプーの館 支配人(著者)だから残すことが出来た、もうひとつの家畜人ヤプーの世界『家畜人ヤプーの館』 著者:登口安吾(とぐち あんご) 本名、昆春夫。1946年生まれ 新潟県出身 明治大学法学部法律学科卒業 学生時代より飲食店を経営(バー、居酒屋、ショーパブ)。大学卒業後、本格的に飲食店経営を学ぶべく訪欧。帰国後、パブレストラン、ショーパブなど複数の店舗を企画・経営し成功を収める。その後、1970年日本初の高級SMクラブ「家畜人ヤプーの館」を家畜人ヤプー 全権代理人 康芳夫の全面支援のもと新宿にオープンする。客には、各界の著名人(作家・映画監督・役者・芸能人・マスコミ関係)が連日集まり独特の社交場となる。本書は、当時の「家畜人ヤプーの館」で起こった様々な光と闇の人間模様を綴ることによって先人へ向けた鎮魂歌を。そして現在を生きる人たちへのコンプレックスの源とは何か?との思いで記したノンフィクションである。 表紙モデル:フラワー・メグ 女優。スペース・カプセルでのショーをきっかけにスカウトされ、『平凡パンチ』などのグラビアを飾る。1971年、NETテレビ(現・テレビ朝日)『23時ショー』にカバーガールとしてセンセーショナルに登場。女優として新藤兼人監督の『鉄輪(かなわ)』など7本の映画に出演。アルバム『ささやき、ためいき、もだえ』をリリース。日本人離れしたセクシーな容姿で注目を集めたが、ちょうど1年間の活動の後、20歳で引退。近年再評価が進み、メディアに登場する機会が増えている。 ※本書は『家畜人ヤプーの館』(株式会社文芸社)を再編集して電子書籍化(独占配信)した作品です。なお本書(本文)に含まれる情報は、書籍刊行当時の内容になっております。
  • カントク記 焼とりと映画と寿司屋の二階の青春
    -
    映画監督デビュー当時、伝説の映画『下落合焼とりムービー』、そして「ほとんどビョーキ」という流行語を生んだ『トゥナイト』レポーター時代――日本のメディアを縦横無尽に駆け抜けてきたカントクこと山本晋也の面白き交遊録を1冊の本にまとめます。特に圧巻は、赤塚不二夫氏が率いる面白グループとの交流。赤塚氏以外にも、タモリ、所ジョージ、柄本明などビッグネームのブレイク前夜の素顔が明かされます。カントクと親交の深い著名人との対談(所ジョージさん、高平哲郎さん、滝田洋二郎さん、美保純さん)も盛り込み、映画をめぐる伝説的な日々を振り返ります。
  • 看板ボーイズ
    -
    黒髪眼鏡と銀髪イケメンの凸凹コンビが古書と建築の聖地・神保町から、実在する昭和レトロな看板建築を巡るロードムービー的小説 実在する「昭和レトロ」な看板建築の魅力が満載! 看板建築は、「昭和レトロ」な建物の代表。名前は知らなくても、外観で「見たことある」となる人も、少なくないのでは。 近年、Z世代を中心に「昭和レトロ」ブームが到来している。また、韓国でも「ニュートロ」という造語が生まれ、台湾では日本の洋食がトレンドになるなど、国際的な規模でレトロブームが注目を集めている。 今作では、黒髪メガネの真面目な公務員・誠と、銀髪でチャラい謎のイケメン・ワタル、カタブツ&チャラ男の凸凹コンビが、神保町でルームシェアをしながら、日本各地の看板建築を巡る小旅行に出る。 現役で営業している実在の看板建築の店舗を取材し、地名も店名も実名で登場。フィクションとノンフィクションが交錯する、新しいカルチャー系建築小説が誕生! 【あらすじ】 神保町にある『相良珈琲店』跡地に引越してきた公務員の誠は、引越し当日に突然現れた銀髪の美青年・ワタルと、なぜか同居することに。そして、古い押入れから出てきた“あるノート”をきっかけに、二人の、日本各地の看板建築を巡る不思議な旅が始まるのだが―― 【目次】 プロローグ 『看板建築と記憶の扉』 1 『居候とシェアハウス』 2 『ネガとポジ』 3 『時間と記録』 4 『推しとアレルギー』 5 『星空と祭り』 6 『コーヒーと日本酒』 7 『過去とこれから』 エピローグ 『看板建築と未来の空』 菊池 百恵(キクチモモエ):脚本家。小泉徳宏監督主宰・モノガタリラボ所属。NHK FM やTOKYO FM など、多数のラジオドラマのほか、ショートフィルム、ソーシャルドラマ、漫画原作に至るまで、幅広いジャンルで脚本を担当。2024年、初の著作となる『看板ボーイズ』を刊行。 モノガタリラボ:映画『ちはやふる』『線は僕を描く』などで知られる小泉徳宏監督が主宰する、シナリオ制作チーム。 映画監督、舞台演出家、CMプランナー、アニメーターなど多彩なバックボーンをもつ24 名のメンバーが所属(2024年1月現在)し、複数人で執筆にあたる「チームライティング」で映画・配信ドラマ・漫画などの脚本を創作中。 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。

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  • 鬼才 五社英雄の生涯
    4.8
    『鬼龍院花子の生涯』『極道の妻たち』『陽揮楼』『吉原炎上』『三匹の侍』『人斬り』……極彩色のエンターテイナー、映画監督・五社英雄。 五社作品の持つ情念に魅せられた著者は関係者への徹底した取材を重ねるが、その生涯を描き出すのは困難を極めた。稀代の“ホラッチョ”五社の証言は、背中の彫り物ひとつをとっても同じ人物のものとは思えないほどときにブレる。どこまでが真実でどこからが嘘なのか? これは、全身エンターテイナー──「人を喜ばせる」ことに生涯をかけた男の、ハッタリ上等、虚々実々の物語である。 テレビ界出身だった五社英雄は、長らく日本の映画評論界から不当に無視に近い扱いを受けてきた。その言動は常に毀誉褒貶の対象だった。真っ白なジャケットとズボンで敵だらけの現場に乗り込み、水たまりがあればそのジャケットを脱いで女優にその上を歩かせて周囲の度肝を抜き(しかも翌日にはまた新品同様の白ジャケットで現れる)、80年には銃刀法違反で逮捕され、一時は映画界を追放されて、すべてを失った。 しかし、現在の時代劇やアクションは五社の存在なくしては語れない。今では当たり前の、刀がぶつかり合い、肉を斬り骨を断つ効果音。これらを最初に生み出したのも五社だった。テレビの小さな画面でいかにして映画に負けない迫力や殺気を出すか? 悩んだ末に辿りついた発想だった。 自らの人生も「演出」した男はなぜその背中に鬼を掘り込んだのか? 台本にはなかった「なめたらあかんぜよ!」の秘密とは? 虚実ハッタリ入り乱れた生涯に翻弄されながら、春日太一が渾身の取材で「鬼」の静かで哀切な真実に迫る。
  • キセキを起こす人になれ
    -
    映画監督、俳優、プロデューサー、歌手として世界で活躍するジャッキー・ウー。 夢を追い続け、実現し、それでも夢を追い続けている彼の生き様。 【目次】 第1章 自分を生きる ・自分のアイデンティティに悩んだ子ども時代 ・気持ちを譲り、最後に残ったのが自分の個性 ・「できるか、できないか」という方程式を捨てる ほか 第2章 人生における成功 ・映画製作の穴場だったフィリピン ・制作スタッフだったのに、突然主役に抜擢 ・イギリスを拠点にヨーロッパで勝負する ほか 第3章 平和への祈り ・フィリピンで経験した戦争の傷跡 ・実話をもとにした戦争映画を立て続けに制作 ・日本とフィリピンとでは俳優へのまなざしが違う ほか 第4章 人生を輝かせる ・夢はもっと自由であっていい ・人生は自転車をこぎ続けるようなもの ・まだ夢に達していない、だから、無我夢中 ほか
  • 木下恵介伝 ――日本中を泣かせた映画監督
    -
    本書は通常の伝記では見られないほど頻繁にライバルを引き合いに出しながら、戦後の日本人の精神生活を知るうえで重要な天才・木下恵介監督の作品と生涯をたどる異色の書き下ろしです!

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  • 木下恵介伝―日本中を泣かせた映画監督
    -
    本書は通常の伝記では見られないほど頻繁にライバルを引き合いに出しながら、戦後の日本人の精神生活を知るうえで重要な天才・木下恵介監督の作品と生涯をたどる異色の書き下ろしです。 (※本書は1999/4/1に株式会社 展望社より発売された書籍を電子化したものです)
  • ギレルモ・デル・トロ
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「僕はずっと信じてきた。アイデアと映像の創作によって、ファンタジーたる何かを真実にすることができるんだってね」 ――― 本文より 現代映画界で異彩を放ち続ける鬼才ギレルモ・デル・トロ。 最新作『ナイトメア・アリー』『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』に至るまでの、人生と未完の映画を含むすべての作品を解き明かす決定的評伝! モンスターや魔術を偏愛した幼少期、デル・トロはH・P・ラヴクラフトの小説やルイス・ブニュエルの映画、『ウルトラマン』などの日本の作品に胸をときめかせながら成長した。弱冠23歳にしてアルフレッド・ヒッチコックについての大著を出版。長編監督作『クロノス』で華々しくデビューした後、『パンズ・ラビリンス』『パシフィック・リム』『シェイプ・オブ・ウォーター』などでの成功を経て、現代を代表する映画作家の一人となる。 本書では、彼の生い立ちから現在に至るまでの軌跡を網羅的に紹介。長編監督作すべての制作背景やテーマ、俳優やスタッフとの協働の様子がまとめられており、デル・トロ本人の発言から影響を受けた作品や制作秘話を愉しむことができる。資料に基づいた詳細な考察は、コアなファンに新しい発見をもたらすだけでなく、これから作品に親しむ人にとっても入門書として打ってつけの内容となっている。 膨大な知識量を誇り、尽きることのない情熱を燃やし続けるデル・トロは、魔術師でありオタクというほかに類を見ない存在だ 。ホラー、おとぎ話、SF、ゴシック・ロマンス、スーパーヒーロー、ストップモーションアニメーション、フィルムノワールといったジャンルを縦横無尽に駆け巡り、独創的な世界を作り上げていく彼の並外れた想像力の扉が日本の読者に向けて開かれる! ★豊富なスチール写真に加え、メイキングカットやオフショット、さらには影響を与えた諸作品の資料(スチール、本国のポスター)をフルカラーで多数掲載 ★映画監督としてだけではなく、小説家、プロデューサーとしての側面についても解説 ★映画化を夢見続ける『フランケンシュタイン』、撮影までたどり着けなかった『狂気の山脈にて』など多数の未完プロジェクトを詳細に解説 ★盟友アルフォンソ・キュアロン 、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥとの共同作業について詳述
  • QUEEN Behind The Story 第1夜 ブレイク前夜 初代レコードディレクターの予感
    -
    大人気の英国ROCKバンド【QUEEN】彼らが初来日から関わっていた日本のスタッフ等による回顧録本。 2018年に映画も大ヒットし、大人気の英国のROCKバンド【QUEEN】。 映画からの新しいファンも増え、彼らがどのような存在だったのか、どのようなことがあったのか、新旧ファン関係なく今、彼等のことを知りたがっている。そんな中、初来日から彼らの近くにいたスタッフなどの方々にインタビューをし、ここでしか読めない回顧録シリーズ。 第1回目は日本の初代レコードディレクターを中心に話を聞きました。 【著者】 舟崎泉美 小説家・脚本家・映画監督。富山県出身。 『ほんとうはいないかもしれない彼女へ』(学研)にて、第一回本にしたい大賞を受賞し小説家としてデビュー。 2019年から音楽関連を中心にした書籍レーベル‟art sonic Books”とタッグを組み、さまざまなアーティストや関係者を取材。 主な作品に、ドラマノベライズ『仰げば尊し』(学研)1〜3巻、短編映画『夜を駆ける』(監督・脚本)、朗読劇『文絵のために』(脚本)ショートアニメ『ラブナイツ! A×D』(脚本)等がある。 artsonicbooks編集部 小説家・脚本家・映画監督。富山県出身。 『ほんとうはいないかもしれない彼女へ』(学研)にて、第一回本にしたい大賞を受賞し小説家としてデビュー。 2019年から音楽関連を中心にした書籍レーベル‟art sonic Books”とタッグを組み、さまざまなアーティストや関係者を取材。 主な作品に、ドラマノベライズ『仰げば尊し』(学研)1〜3巻、短編映画『夜を駆ける』(監督・脚本)、朗読劇『文絵のために』(脚本)ショートアニメ『ラブナイツ! A×D』(脚本)等がある。
  • クドカンの流儀 宮藤官九郎論 名セリフにシビれて
    -
    脚本家・作家・演出家・映画監督・俳優・ロッカー……天才マルチプレーヤー宮藤官九郎。名セリフの宝庫であるクドカン作品から名・迷言をチョイス、その魅力を味わいつくす。 いまだにあとをひく奇跡的作品『あまちゃん』を軸に、『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』『ゆとりですがなにか』他、時代を映し出す作品が再び輝きだす。 おっさんたちはなぜ『あまちゃん』にハマッたのか、ヤンキー愛、クドカン流のジョーク、デリカシー、家族、「地方」……いまどきの日本の姿がここにある。 ○春子「辛い時も楽しい時も腹は減るんだよねえ、で、焼きそば食べたら歯に海苔つくんだよね」(『あまちゃん』より)
  • クランクイン
    4.0
    暴行、拉致、監禁――スキャンダラスな事件の被害者となった俳優の瀬野千波は、日本を離れてアメリカで演劇を続けていた。完全に立ち直るまでは会えない――そう心に決め、恋人である時代劇役者の片山依光と会わないまま約2年。ところが映画の準主役に抜擢され砂漠での撮影が進む中、突然依光がやってきて…!? 傲慢な映画監督・木佐と美貌の人気俳優・野田の掌編も収録。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
  • 黒い暴動
    -
    アラサーになった元ギャルへ応援歌!小説版。 東京でスタイリストのアシスタントとして働くアラサーの元ガングロギャル、美羽は、うだつの上がらない日々を過ごしていた。そんなある晩、高校時代の友達あおいが訪れたことで、砂浜に埋めた埋蔵金の入ったタイムカプセルを掘り起こすため、故郷・石川県の内灘に帰郷する。12年ぶりの地元の町、よみがえるガングロだった頃の思い出たち。クソみたいな高校生活の中で見つけたガングロギャルになるという新しい自分。キラキラなメイクやコスチューム。忘れられないギャル仲間たち。そして、みんなでパラパラを踊るために命賭けた日々……。両親、友人、恩人、故郷・内灘町の温かさに触れ、思いの丈をすべて吐き出し、エネルギーを蓄えた美羽は、また毎日闘い続けることを決心する――。「ギャルとは、あの時代、世界中で日本だけに発生したロックンロールだ!」という映画監督・宇賀那健一が、主演・馬場ふみかで撮った、この夏、話題の元ギャルたちへのキラキラ応援歌ムービー。その完全小説化版、登場! ※この作品は一部カラー画像が含まれます。
  • 黒澤明伝 ―天皇と呼ばれた映画監督
    -
    本書は、日本が世界に誇る「黒澤ワールド」の秘密と魔力を、彼が残した言葉や映画関係者の発言を交えて辿ります。監督が著した『蝦蟇の油―自伝のようなもの』は、四十一歳のとき受賞した『羅生門』で終わっており、巨匠の伝記としては初めてのものです。人間を信じること、強く生き抜くことを、限りない力強さ と優しさをこめて問い続けた三十の作品を読み解き、人間黒澤明を知る待望の好著です!

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  • 権力と新聞の大問題
    4.2
    ◆推薦◆森達也氏(映画監督・作家・明治大学特任教授)「メディアとはその国を現す鏡。ならばジャーナリズムの劣化は国の劣化を示す。自民党一強政治のもとで、何が変わり何が失われたのか。それはメディアの退行と同心円を描く。読むべきは日本に暮らす人すべて。絶対にあなたも、たくさんの発見をするはずだ」◆内容◆官房長官会見で記者として当然の質問を重ねることで、なぜか日本の既存メディアから異端視される東京新聞の望月記者。そんな「不思議の国・日本」のメディア状況を、彼女とニューヨーク・タイムズ前東京支局長マーティン・ファクラー記者がタブーなしで語りあう。政権とメディア上層部の度重なる会食や報道自粛の忖度など、問題は山積している。はたしてメディアや記者クラブが守るのは言論の自由か、それとも取材対象の利益か。権力を監視・チェックするジャーナリズム本来の役割と部族化する言論空間の問題点、新メディアの可能性などの展望を示す警世の一冊。 【目次】はじめに(望月衣塑子)/第一章 権力に翻弄される報道メディア/第二章 メディアを自縛する「記者クラブ」/第三章 劇場化する記者会見/第四章 “闘う本性”を持つアメリカのメディア/第五章 アメリカのシナリオで強権化する安倍政権/第六章 政権のメディア・コントロールの実体/第七章 政権批判がメディアを活性化する/第八章 ネット時代における報道メディアの可能性/第九章 権力から監視される記者たち/おわりに(マーティン・ファクラー)
  • これからの時代を生き抜くための生物学入門
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    『全力! 脱力タイムズ』などさまざまなメディアに出演! 異色の生物学者による“心に残る”生物学講義、開講!! ~生物学を学べばヒトはもっと強く、もっと優しくなれる~ 【内容】 本書は、『全力! 脱力タイムズ』『クローズアップ現代』などさまざまなメディアに出演し、黒ずくめの服装とサングラスという風貌でダニやヒアリなどの危険生物について語る姿が話題となった、異色の生物学者・五箇公一による “人生に活かせる”生物学の入門書になります。 堅苦しい生物学の講義ではなく、コロナが人間社会を襲っているいま、withコロナ時代、そしてポストコロナ時代という新しい時代を生き抜くためのヒントを、生物学を通して学んでいく一冊です。 【構成】 ◆第1章 性のしくみ オスとメス、性って一体なに?/生物は進化を続けないといけない運命である/生物は進化を繰り返して、今に至る/ウイルスに対抗する画期的な進化=性の分化/カタツムリはオスとメスが同じ? 雌雄同体の生物たち/オスは受精するためのスイッチ!?/「退化」も進化の一種である/性淘汰の中でオスは不要とならないよう頑張る……/ダニの世界にもあるオス間闘争/オスはあえてハンディキャップを背負う/DNAのコピーミスは単なる失敗ではなく、進化の礎だった/生物学的にはオスは悲しい生き物だった/哺乳類最大級の精子を持つフクロミツスイ/人間も大昔は乱交をしていたのか?/セックスは生物学で一番面白いテーマ/生物学の巨人・ダーウィンが唱えた進化論とは/働きアリの怠け者にも生きる意味がある ◆第2章 生物学からみる人間社会 男性の草食化は生物学的な「ひずみ」なの?/実は草食化はモテるための手段!?/少子化の果てに待ち受けるもの/社会の成熟と夫婦関係の変化/一夫一妻制は幻想「?/女性が不倫男を嫌う」のは生物学的に正しい/生物学から考える同性愛/人間と動物の大きな違いは「利他的ヒロイズム」の有無である ◆第3章 遺伝 「遺伝」とはわずか4つの塩基の組み合わせ/教科書にあった「メンデルの法則」をもう一度「/ハゲは隔世遺伝する」は迷信なのか!?/遺伝子検査でガンにかかる確率がわかる!?/親から子に遺伝するものはどこまでわかっている?/ウイルスを超える!? 狂牛病の原因プリオン/今の科学技術で人間のクローン作成は可能なのか?/iPS細胞が可能にする夢の再生医療/米国産遺伝子組み換えナタネが日本を襲う!?/遺伝子工学は取り扱い注意なテクノロジー/遺伝子だけによって人生が決まるわけではない ◆第4章 遺伝子優生論 優生学の裏に潜む危険思想/優生学を人間社会に当てはめてはいけない/人間は自然淘汰に逆らい、助け合うことで生き残った「/奇人・変人」を排除すべきではない ◆第5章 生物の多様性 生物多様性があるから人間社会はここまで発展できた/かつてないペースで生物種が消える大絶滅時代/増える種と減る種~スーパーラットとゴキブリの都市化/木造建築こそが究極のリサイクルだった/かつては里山が生物多様性を支えていた/今後、経済成長が見込めない日本は鎖国するしかない!?/環境のために個人ができることは「地産地消」/グローバル化の象徴である外来生物/外来種だけを悪者にしていいのか?/フランスでは年間15名が死亡しているツマアカスズメバチ/温暖化に比べると生物多様性の対策は数段遅れている ◆第6章 生物学と未来 パンデミックはいつ起こってもおかしくない/東京オリンピックで、新たな感染症パンデミックが起きる!?/77億人に膨れ上がった人類をウイルスは淘汰しようとしている/新型コロナウイルスの襲来/人間が絶滅しても生物は残り続ける/今後、人間はどのように進化していくのか ◆第7章 私と生物学 人生を変えたダニとの出会い/ハダニの観察と遺伝子解析の日々/幼少期~富山の田舎町で過ごした生物観察の日々/プラモにハマり、通信簿は1!?/高校は山岳部で“ひねくれた優等生”/『ジョーズ』に感激! 映画監督を志す/もしかしたらレンタルビデオ屋の店長になっていた!?/総合化学メーカーで農薬開発に携わる/科学者がやってはならないこと/大手メーカーのシャンプーで背骨が曲がる!?/研究者はすべからく論文を書くべし/黒ずくめファッションの理由とは!?/テレビ出演によって、環境問題への間口を広げる
  • ゴールデンタイムの消費期限
    4.0
    自分の消費期限は、もう切れているのかーー 小学生でデビューし、天才の名をほしいままにしていた小説家・綴喜文彰は、ある事件をきっかけに新作を発表出来なくなっていた。孤独と焦りに押し潰されそうになりながら迎えた高校三年生の春、綴喜は『レミントン・プロジェクト』に招待される。それは若き天才を集め交流を図る11日間のプロジェクトだった。「また傑作を書けるようになる」という言葉に参加を決める綴喜。そして向かった山中の施設には料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の、若き五人の天才たちがいた。やがて、参加者たちにプロジェクトの真の目的が明かされる。 招かれた全員が世間から見放された元・天才であること。このプロジェクトが人工知能「レミ ントン」とのセッションを通じた、自分たちの「リサイクル計画」であることをーー。 俊英が贈るAI×青春小説!
  • サカナとヤクザ ~暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う~
    3.9
    食べてるあなたも共犯者!決死の潜入ルポ。  アワビ、ウナギ、ウニ、サケ、ナマコ……・「高級魚(サカナ)を食べると暴力団(ヤクザ)が儲かる」という食品業界最大のタブーを暴く。  築地市場から密漁団まで5年に及ぶ潜入ルポは刊行時、大きな反響を呼んだが、このたび文庫化にあたって「サカナとヤクザ」の歴史と現状を追加取材。新章「“魚河岸の守護神”佃政の数奇な人生」「密漁社会のマラドーナは生きていた」を書き下ろした。  推薦文は『闇金ウシジマくん』『九条の大罪』の漫画家・真鍋昌平氏、文庫解説は『モテキ』『バクマン』の映画監督・大根仁氏。  本作はノンフィクションのジャンルを超え、日本のエンタメ最前線を走る人たちから絶賛されている。 真鍋昌平(漫画家) 「人の欲望は止まらない。 ルールがあれば反則勝ちした 犯罪者がぼろ儲け。 知らないうちに自分自身が 密漁者の共犯者。 高級寿司の時価の舞台裏を 犯罪集団に 笑顔に拳は当たらない処世術で 5年間も潜入取材して 伝えてくれた勇気に泣けてくる」
  • シナリオ構造論
    4.5
    構造から「映画」を考える、シナリオ創作の伝説的入門書、半世紀を経て待望の復刊! 『晩春』、『麦秋』、『東京物語』、そして『秋刀魚の味』…… 世界にも名高い日本を代表する映画監督・小津安二郎の片腕として「小津組」の中核を担い、日本映画の黄金期を築いた伝説的脚本家・野田高梧が、映画における「脚本」の役割を真摯に追求し、実践的に解き明かした、歴史に残る画期的シナリオ創作論。 著者の野田高梧は1924年松竹に入社、「愛染かつら」(1938年)の爆発的ヒット、脚本部部長などを経てフリーとなった。その後も親交の深かった小津と本格的にタッグを組み、『晩春』(1949年)から小津の遺作となった『秋刀魚の味』(1962年)までの全作品を手がけ、小津の持ち味を活かした粋な日本のホームドラマの達人として尊敬を集めた。1950年にシナリオ作家協会が設立されると初代会長を務め、後進の指導にも尽力した中で執筆されたのが本書である。 1952 年の初版刊行以来、何度も版を重ね改訂され、日本の脚本術の先駆けである本書は、事例として取り上げるのは主に1940~50 年代の邦画、洋画、文学作品ではあるものの、今日においても通じる作品づくりの普遍的な基礎を抽出しており、これまで数多くの脚本家、小説家の生涯の友として愛用され、名だたる人材を育てている。長らく絶版状態にあった本書だが、脚本家、シナリオライターのみならず、あらゆる創作者にとって永遠に必携の一冊であることは間違いないだろう。 なお、2016年7月、日本映画の黄金期を担った小津安二郎督初め多くの映画人が集った蓼科高原に「新・雲呼荘 野田高梧記念蓼科シナリオ研究所」がオープンし、遺された貴重な、膨大な資料が保存、公開されている。 http://www.noda-tateshina.jp/
  • シネマの大義
    -
    ただちょっと面白いだけで、あとはさっぱり役立たずだった映画というものが、廣瀬純の言葉によって今ようやく何かの役に立とうとしている!  ——黒沢清(映画監督) ストローブ=ユイレ、青山真治、ジャン・エプシュタイン、万田邦敏、若松孝二、クリント・イーストウッド、山中貞雄、クエンティン・タランティーノ、ヴィム・ヴェンダース、空族、レオス・カラックス、大島渚、小津安二郎、マルコ・ベロッキオ、カトリーヌ・ドゥヌーヴ、高倉健、ロベール・ブレッソン、マノエル・ド・オリヴェイラ、黒沢清、クロード・シャブロル、パトリシオ・グスマン、エリック・ロメール、セルゲイ・エイゼンシュテイン、ジャン・グレミヨン、グラウベル・ローシャ、鈴木清順、ジャン=リュック・ゴダール……。 本書は、蓮實重彦以来の「シネマ」概念をめぐり、その「大義」とは何かを問うべくして書かれた、映画批評家・廣瀬純による2006~2017年までの主要映画批評・論考を一挙収録した「映画批評とは何をなすべきか」について考え続ける著者の果敢な実践の書である。 現代日本において最も先鋭的かつ実践的な映画批評を手がける廣瀬純、初の映画論集である本書には、単行本未収録論考、国内未発表テクストほか、講演、討議、座談会まで、映画をめぐる「言葉」のパフォーマンスを凝縮。映画を見ること、映画をつくること、そして映画を思考することとは、いったいどのようにこの世界と関わるのか、映画に携わるあらゆる人々のために、そして映画それ自体のために紡がれた、映画批評の真の現在形をぜひ感じてほしい。 「個人的な思いつき、突飛なアイディア、逞しい想像力といったものが原因(cause)となって創造されたフィルム〔......〕個人の大義(cause)の下で撮られたフィルムはその個人にしか関わりがない。「シネマの魂」が原因となって創造されたフィルムだけがすべての者に関わるのだ。シネマの大義の下で撮られたフィルムだけが、全人類に関わるのである」  ──本文より
  • シネマの名匠と旅する「駅」 映画の中の駅と鉄道を見る
    3.0
    名匠といわれる32人の映画監督が見せる駅とドラマの関係を、古今東西の懐かしい映画の記憶とともにクローズアップ。駅のそもそもの機能と同時に存在する、日々刻々そこに集まり、通り過ぎる人々の人生の場所、また、日常と非日常とが様々に交錯する舞台装置としての場所。ふだん気づかずにいる視点から、「駅」の存在とあるべき未来を考える。 「交通新聞」に30回にわたって連載されたエッセイ「名匠・映画監督と訪ねる駅」を加筆・修正、新たに再編成するもの。 臼井 幸彦(うすいゆきひこ) 昭和19年、福岡県生まれ。京都大学工学部土木工学科卒業、同大学院工学研究科修士課程終了。工学博士。昭和45年に日本国有鉄道に入社後、同62年北海道旅客鉄道株式会社入社、札幌駅総合開発株式会社代表取締役社長をつとめる。著書に『駅と街の造形』(交通新聞社)などがある。
  • 【電子限定おまけ付き】 社畜リーマン、推しに熱烈オファーされてます 【イラスト付き】
    3.8
    【イラスト付き】 欧米人のような美しい見た目ながら自分に自信が持てない美雪は、小さな会社の社畜サラリーマン。辛い毎日の活力は、大好きなハリウッドの映画シリーズ「ザ・プログレス」の鑑賞と、主人公と自分の恋愛を妄想した“夢小説”を書くことだ。そんなある日、自作の小説がなんと美雪の最推しである大人気俳優にして気鋭の映画監督ショーン・ブラックウェルの目に留まり、美雪に会いに日本まで来ることに!!  「君の作品を映像化させてほしい」――そんな夢のようなオファーとともに、ハリウッドに渡って一緒に映画の聖地をめぐることになり…!? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
  • 小説 ゴーストブック おばけずかん
    -
    あなたの想像を超えた摩訶不思議な「ゴーストブックの世界」へようこそ――。 ★STORY こんな言い伝えがあるのを知っていますか? とある町の古本屋の奥に、ずっとしまってある一冊の本。 その本を手に入れれば、どんな願いも叶うらしい。 でも、軽い気持ちでその本を開いてはいけない。 開いたら、最後――。 おばけずかんの試練があなたを待っている。 ★INTRODUCTION 『ALWAYS 三丁目の夕日』で懐かしい昭和の風景を、『DESTINY 鎌倉ものがたり』で妖しくも美しい黄泉の国を、VFXで現実ものにして観るもの全ての心を奪った、日本を代表する映画監督・山崎貴の最新作が遂に決定! 山崎監督が最新作の題材に選んだのは、「大人が知らないベストセラー」として知られ、全国の小学校の図書室で人気でなかなか借りられないという、「おばけずかん」シリーズ(講談社)。 “どんな願い事も叶えてくれる一冊の本=おばけずかん”を手に入れた子供たちを待ち受ける、数々の試練、新たな出会い、そして別れ――。 デビュー作『ジュブナイル』(2000年)から20年を経て、山崎監督が自身の原点となったテーマに再び挑みます。 おばけずかんを手に入れる子どもたちに抜擢されたのは、城桧吏をはじめとしたオーディションで選ばれた運命の4人の子どもたち。子どもたちといっしょに冒険をする先生役を新垣結衣、物語の鍵を握る謎の人物を神木隆之介が演じている。 おばけずかんを手に入れた者は、願いを叶えて本当の幸せを手にすることができるのか? それとも――。(映画公式HPより) ★2022年7月22日、全国東宝系にて映画公開予定 ★キャスト 坂本一樹 役: 状桧吏 工藤太一 役: 柴崎楓雅 飯田サニー宗佑 役: サニーマックレンドン 橘湊 役: 吉村文香 店主 役: 神木隆之介 葉山瑤子 役: 新垣結衣 *** 監督・脚本・VFX・ストーリー原案・キャラクターデザイン: 山崎貴 企画・プロデュース: 山田兼司 原作: 「おばけずかん」シリーズ(講談社刊) 斉藤洋・作/宮本えつよし・絵
  • 小説 大怪獣のあとしまつ
    -
    誰もが知る”巨大怪獣”の誰も知らない”死んだ後”の物語。 三木聡監督、脚本、松竹&東映が初めてタッグを組んだことでも話題の、2022年公開映画作品を完全ノベライズ! 暴れ狂う大怪獣に、逃げ惑う人々。 突如、ヒーローが表れて世界を救うーー。 子どものころに誰もが憧れた、お決まりの、お約束の展開。 しかし、倒された怪獣の死体処理は、果たしてどうなっていたのか? 誰が、いつ何時、どんな方法でーー。 前代未聞の緊急事態を前に立ち上がった、ある男の”極秘ミッション”をめぐる空想特撮エンターテイメントを、小説に! 著者:時海結以 長野県生まれ。遺跡の発掘や歴史・民族資料の調査研究職にたずさわった後、作家デビュー。おもな著書に、『紫式部日記 天才作家のひみつ』『ちはやぶる 百人一首恋物語』『小説 ちはやふる 中学生編(全4巻)』(すべて講談社)ほか。日本児童文学者協会、日本民話の会所属。 脚本:三木聡 1961年神奈川県出身。大学在学中から放送作家として活動し、「ダウンタウンのごっつええ感じ」「タモリ倶楽部」などのバラエティ番組を手がけ確固たる地位を築く。『イン・ザ・プール』で長編映画監督デビュー。『亀は意外と速く及ぶ』『ダメジン』『図鑑に載ってない虫』『転々』『インスタント沼』『俺俺』『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』などを監督。テレビドラマでも「時効警察」シリーズを筆頭に「熱海の捜査官」など、オリジナリティあふれる作品を作り出し、熱狂的なファンを持つ。
  • ショーケン 最終章
    値引きあり
    4.3
    ショーケン、ラスト・メッセージ「はじめに」より自分のことを記したこの本は、私にとって最後の著書になる。自分の言葉で真実を語ろう。2011年に人間ドックで入院したときに小腸に出来物が見つかり、「ジスト」という耳慣れない病名を告げられた。……手術で肉腫を切除した。だが4年後に再発し、医師からは「萩原さん、5年がんばりましょう」と余命を宣告された。……ドラマとコンサート活動を本格的に始め、どれも確かな手応えのある仕事を続けていたさなかだった。それから抗がん剤治療を続けているものの、いまは腹の中に爆弾を抱えているような状態だ。明日爆発するか、それとも当分は大丈夫なのか、それは誰にもわからない。これまでの人生を振り返って思う。10代はわけがわからなかった。20代は芸能界に嫌気がさした。30代はリハビリの時代だ。40代はとても楽しかった。50代は責任ばかり負わされた。60代はやっと自分に気がついた。そして70代を前にして、これまでお世話になったり応援してくれたりした人たちに心から「ありがとう」の言葉を贈り、最後に本当の自分を伝えたいと思った。……幸運にも私は日本を代表する映画監督や演出家、脚本家、カメラマン、そして俳優と一緒に作品をつくる機会に恵まれた。そこで学んだことは、この身体に刻み込まれている。本書に記すのはそのごく一部ではあるけれど、創造の現場に情熱とエネルギーが渦巻いていた時代の証言として、またそれをいまに生かそうとしてする模索の記録として読んでいただければと思う。…… これまでは野良犬のようにハングリーで、嵐のように激しい人生だったけれど、生涯のパートナーを得て、そして深刻な病を得て、これまでとは違う生き方があることを初めて知った。……病気になって、私は自分が持っている物や人間関係、こだわりのほとんどを捨て去った。無駄な荷物を下ろして身軽になった自分をいまはけっこう気に入っている。病気もまた豊かな人生の糧となり得るのだ。たとえ病におかされていても、私はつねに新しい表現を追い続けてきた。病気かどうかにかかわらず、人は歳を取ればできなくなることが増えてくる。しかし、それは工夫次第で乗り越えることができるし、新たに見出せることもある。私に残された時間はそれほど多くはないのかもしれない。しかし、それは以前よりも濃密な時間、深く穏やかに流れる時間だ。
  • ShINC.MAGZINE-D/02
    -
    シンクマガジンデジタル版 ShINC.MAGZINE-D創刊第2号 立木義浩が高解像度カメラで東寺を撮影した「東寺遍照」はマイクロソフトのDeep Zoomで1億画素の画像を拡大して見ることができます。今号から連載が始まった加藤正樹のMind Treeは「スタンリー・キューブリック」。小学校から学校をサボっていた少年が世界の映画監督になるまでの知られざるエピソードを紹介しています。他、田口まき「秘密の庭」/ ShINC.Finds:遠藤文香「カムイ・モシリ」ShINC.Thinksは「写真集のマーケッティング」についてスーパーラボのホウキヤスノリが話しています。 【目次】 特集:立木義浩「東寺遍照」/ 田口まき「秘密の庭」/ ShINC.Finds:遠藤文香「カムイ・モシリ」/ ShINC.Thinks:ホウキヤスノリ 「写真集のマーケッティング」/ Mind Tree:加藤正樹「スタンリー・キューブリック」/ ShINC.Mate:五味彬「橘 裕子」 【著者】 五味彬 1953年東京生まれ。日本大学芸術学部卒。1977年渡仏、1983年に帰国後ファッション雑誌を中心に作品を発表。1993年日本人の体系の記録『YELLOWS』(イエローズ)を発表。写真家 写真編集者 ShINC.MAGZINE 主幹
  • 10人のパリジェンヌ
    3.5
    パリに生き、さまざまに活躍する10人のパリジェンヌ。 悩みや困難を抱えながらも、彼女たちはなぜ美しく生きられるの? 32歳から79歳まで。これまでの人生や仕事、暮らし、おしゃれ、好きなもの … 写真とテキストで、彼女たちの魅力に迫ります。 <目次> 1 オドレイ・フーシェ /脚本家、映画監督。阿部寛と西島秀俊出演の映画『メモリーズ・コーナー』を撮った。 2 カトリーヌ・ミュレー/フラワーアーティスト。NHKの『スーパーフラワーレッスン』で日本でも大人気。 3 アンヌ=ソフィー・マシュレル=ロンドー /セラピスト、作家、舞台女優。4人の息子を育てながら、仕事もプロ並みの料理も、の毎日。 4 サビーヌ=ビュケ・グルネ /編集者、出版社代表。個性的な料理本シリーズで「ベスト出版社賞」を受賞した。 5 ラケル・カレナ /人気レストラン「ヴァラタン」の料理人にしてオーナー。アルゼンチン出身。 6 マリー=フランス・ヌヴィル /アンティークショップ「ル・フィル・ド・ソワ」オーナー。民俗学者の顔も持つ。 7 マリー=エレーヌ・ロジョン /日本でも人気の香水ブランド、「パルファン・ロジーヌ パリ」オーナー。 8 カトリーヌ・オンジョレ /作家で、かつ半里親制度を推進する「パラン・パル・ミル」代表。メディアも注目する。 9 マリー=フランス・コーエン /世界中のモード関係者が訪れるコンセプトショップ「メルシー」オーナー。 10 ユゲット・マッサン /バレエ講師。80歳目前の今も、週5日は生徒を厳しく指導する。
  • SMAPとは何だったのか
    -
    森達也(映画監督)絶賛! 長年SMAPを取材した二人による、新・SMAP論。 SMAPオフィシャルコラム『Map of Smap』ライターの相田冬二と、雑誌『Invitation』元編集長の小林淳一が、これまでの作品や取材を振り返りながら、「SMAPとは何だったのか」という問いに対峙した批評対談。作品批評だけでなく、ワイドショー視点ではない、長年メンバーに近い場所で取材をしてきた二人だから深く語れる、新しいSMAP論。本書では、これまで「謝罪会見」について口を閉ざしていた二人が、近しい関係者の証言も交えて語った特別対談も収録。 SMAPは論じるに値する存在だった。このセンテンスが、これほどに説得力を持つ。 SMAPを追い続けた二人のプロが紡ぐイメージと語彙の奔流に浸りながら、これは時代論であると同時に日本人論だと、あなたは気づくはずだ。「たかが、SMAP」、そう思う人こそ、読まなければいけない。 ――森達也(映画監督) 内容 「No.1にならなくていい」と歌う曲をNo.1に押し上げた社会現象 日本社会の低成長とマッチした「中居正広」という記号 “1”を欠いたSMAPの接着剤・稲垣吾郎 草彅剛がニコニコしながら話した「あの話」 元マネージャーが吐露した香取慎吾への希望 木村拓哉がドラマ「A LIFE」まで医者役を演じなかった理由 トランプ大統領誕生の年に“退場”したSMAP SMAPならではの<抵抗=レジスタンス>とは 25年の時を経て同日リリースされたデビュー曲とラストシングルの意味 【電子書籍・特別対談】SMAPの「謝罪会見」とは何だったのか ほか
  • ソ連兵へ差し出された娘たち
    4.5
    【2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞 ノミネート】 文芸評論家・斎藤美奈子氏激賞! 第19回開高健ノンフィクション賞受賞作 1945年夏――。日本の敗戦は満州開拓団にとって、地獄の日々の始まりだった。 崩壊した「満州国」に取り残された黒川開拓団(岐阜県送出)は、日本への引揚船が出るまで入植地の陶頼昭に留まることを決断し、集団難民生活に入った。 しかし、暴徒化した現地民による襲撃は日ごとに激しさを増していく。 団幹部らは駅に進駐していたソ連軍司令部に助けを求めたが、今度は下っ端のソ連兵が入れ替わるようにやってきては“女漁り”や略奪を繰り返すようになる。 頭を悩ました団長たちが取った手段とは……。 《開高賞選考委員、全会一致の大絶賛!》 作品は、共同体の「自己防衛」のために女性たちを「人柱」に捧げる「隠された暴力」の柔らかなシステムを浮かび上がらせている点で、極めて現代的な意義を有していると言える。 ――姜尚中氏(東京大学名誉教授) 本書は、変わることのできなかった日本人の問題として悲しいことに全く色褪せていないのである。 ――田中優子氏(法政大学名誉教授) 犠牲者の女性たちが著者の想いと心の聴力に気づいて、真実の言葉を発してくれたのだ。 ――藤沢周氏(芥川賞作家) この凄惨な史実をほぼすべて実名で記した平井の覚悟と勇気は本物だ。 隠された史実の掘り起こしだけではない。ジェンダー後進国であるこの国への果敢な挑発であり問題提起でもある。 ――森達也氏(映画監督・作家) ディテールの迫力が凄まじい。当時の触感や恐怖がそのまま立ち上がってくるような、生々しい感覚を見事に描き出した文章に圧倒された。 ――茂木健一郎氏(脳科学者) 《推薦》 今日の「性暴力」にまっすぐつながる過去の「性接待」。その事実に、あなたは打ちのめされ、そしてきっと覚醒する。 ――斎藤美奈子氏(文芸評論家) 【著者略歴】 平井美帆(ひらい みほ) 1971年大阪府吹田市生まれ。ノンフィクション作家。 1989年に高校卒業と同時に渡米し、南カリフォルニア大学に入学。同大学で舞台芸術と国際関係学を学び、1993年卒業。 その後、一時東京で演劇活動に携わるも1997年に再び渡米し、執筆活動を始める。2002年に東京に拠点を移す。 著書に『中国残留孤児 70年の孤独』(集英社インターナショナル・2015)、『獄に消えた狂気 滋賀・長浜「2園児」刺殺事件』(新潮社・2011)、『イレーナ・センドラー ホロコーストの子ども達の母』(汐文社・2008)など。
  • 大河にコップ一杯の水 第2集 宇城憲治 対談集
    完結
    -
    季刊『道』(どう)に掲載された、宇城憲治師範による数々の巻頭対談を1冊に収録。 【収録対談】 ●カージナルス・外野手 田口 壮 「世界の頂点に立つ メジャーリーグから見た野球と『道』」 ●茨城ダルク代表 岩井喜代仁 「今を生き、原点を貫く」 ●小野田自然塾理事長 元陸軍少尉 小野田寛郎 「人間は、努力です」 ●第48代横綱大鵬 納谷幸喜 「『もう一丁!』 その厳しさが育てる越える力」 ●上智大学名誉教授 アルフォンス・デーケン 「潜在能力を開発し、よりよく生きる」 ●日本熊森協会会長 森山まり子 「命の森の再生に生涯をかけて」 ●映画監督 龍村 仁 「時空を超える出会い」
  • 魂の医療 ― これからの時代に必要な視点、価値観、療法を探る
    -
    「魂の医療」とは ― ○「非物質/エネルギー」への視点と価値観 ○時間のスケールが「永遠」 ○空間のスケールが「自然・地球」から「宇宙/あの世」に 最先端で活躍する10人に直撃インタビュー! 本書では、人間の実体はエネルギーであることをリアリティを持って体感し、 日々、人間のエネルギー的側面と向き合っている療法家やセラピスト、 プラクティショナーのみなさんにお話しをうかがい、 できるだけそのままの言葉、表現を使ってまとめました。 こうした方々の感覚を、言葉というヴァイブレーションを介し、 追体験していただくことで、知覚の幅を広げることができます。 「人間は肉体の存在である」「世界は物質でできている」 「病気とは特定の臓器や器官の機能が弱まったために起こる」 といった、限定された認識から解放されるきっかけとなるかもしれません。 エネルギー医療、情報医療と呼ばれる新しい分野は、 意識のあり方や魂の方向性にまでアプローチし、 人間という多次元的存在の全体像を浮かび上がらせます。 「人間vs自然界」といった二元的視点や、 時間や空間の概念に捉われない位置のなさ、 遍在性を思い出す手がかりのひとつとなるでしょう。 ・今こそ「魂の医療」を追究しましょう 赤坂溜池クリニック院長/日本ホリスティック医学協会会長 降矢英成 ・旅のはじまり―祈りは現実を変える 映画監督 白鳥哲 ・新しい水の科学―水に学ぶ世界平和への道程 オフィス・マサル・エモト顧問 根本泰行 ・ホメオパシーと音響療法―波動は音であり、光である 弁護士・医学博士 秋山佳胤 ・自然との関係を結び直す―フラワーエッセンスとフラワーメディスン SHAS校長 王由衣 ・大地と一体化するアーシング―身体の輪郭が消える 画家 伊藤由美子 ・愛の学校―「病気」として課せられた宿題 森鍼灸院院長 森美智代 ・ロルフィングとエネルギー療法 ― 全身に張り巡らされたネットワーク ヒーリングテンプル アンク代表 大塚アケミ ・エネルギーの使い手―ハンズオン・ヒーリング SHAS校長 王由衣 ・テクノロジーの発達と人類の進化―量子場とつながるエネルギーシステム インフォセラピー代表/セラピスト 寺岡里紗 ・感情というヴァイブレーションの実相―気づきの「問いかけ」と究極の癒し JMET代表EFTマスタートレーナー 溝口あゆか ・「リーディング」が届ける普遍的情報 ― エドガー・ケイシーとケイシー療法 日本エドガー・ケイシーセンター会長 光田秀 ・光を食べる―メタ栄養学 フルーツオブエデン主宰 福田カレン 魂の医療がここに集結 ホメオパシー、フラワーレメディー、 フラワーエッセンス、フラワーメディスン、 祈り、第四の水の相、音響療法、砂浴、 ファスティング、鍼灸、ロルフィング、 ハンズオン・ヒーリング、エネルギーシステム、 エネルギー療法、ケイシー療法
  • 大才子 小津久足 伊勢商人の蔵書・国学・紀行文
    -
    映画監督・小津安二郎は異母弟の孫、伊勢松阪の富商、当世随一の人気作家・曲亭馬琴の友人、本居宣長の孫弟子にして、大蔵書家、そして江戸時代最大の紀行文作家・小津久足。湯浅屋与右衛門、小津桂窓、久足、雑学庵という四つの名前を使い分けて生きた男のそれぞれの営みを通して、近代とは似て非なる、あるがままの江戸社会を探る。文学、歴史、文化、経済を横断すると、あり得たかもしれない、もう一つの日本というパラレルワールドが見えてくる。
  • 脱出老人 フィリピン移住に最後の人生を賭ける日本人たち
    3.7
    高齢化社会の将来を占う渾身ルポルタージュ。 一年中温暖、物価は日本の3~5分の1、やさしく明るい国民性、原発ゼロ、年の差婚当たり前。日本で寂しく貧しく苦しい老後を過ごすなら、いっそのことフィリピンで幸せな老後を送りたいと、日本脱出の道を選んだ高齢者たちは少なくない。はたして、老後の楽園はフィリピンにあるのだろうか。 果たして、現実は……。 恋人候補200人のナンパおじさん、19歳の妻と1歳の息子と、スラムで芋の葉を食べて暮らす元大手企業サラリーマン、東日本大震災を機に、東北から原発ゼロのフィリピンに移住した夫婦。ゴミ屋敷暮らしだった母親をセブ島に住まわせる娘、24歳年下妻とゴルフ三昧の元警察官。90歳の認知症の母親をフィリピン人メイドと介護する夫婦、「美しい島」で孤独死を選んだ元高校英語女性教師……。さまざまな「脱出老人」のジェットコースター人生を、開高健ノンフィクション賞受賞作家が、フィリピン&日本で3年間にわたり徹底取材した衝撃のノンフィクション。 「老後の幸せ」「人間の幸福感」とは何かを浮き彫りにする、話題作。 解説は、映画監督の崔洋一。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『脱出老人』の文庫版となります。
  • だまされることの責任
    4.3
    思考力や判断力を失い「だまされた」ことに無自覚な日本人の国民性を批判した映画監督・伊丹万作の言葉をもとに、日本を代表する「闘う」言論人2人が現代社会の行方を探求。
  • 近頃なぜか岡本喜八 反戦の技法、娯楽の思想
    -
    痛烈な体験を抱え「カッコイイ戦争」に抗い続けた岡本喜八。不穏さを増す近頃、喜八の映画が再び光を放つ。 「戦争は悲劇だった。しかも喜劇でもあった。戦争映画もどっちかだ」。なぜいま、岡本喜八なのか。痛烈な戦争体験を抱え、フマジメな余計者として「カッコイイ戦争」に抗い続けた岡本喜八。喜八は誰ととともに何と戦ったのか。その遺伝子はどこに受け継がれているのか。不穏さを増す近頃、「人と人の争い」を描き続けた岡本喜八の表現が再び光を放つ。 【目次】 はじめに 第1章 映画監督・岡本喜八の誕生——「カッコイイ戦争」のインパクトとその背景/山本昭宏 第2章 「フマジメ」な抗い——喜劇へのこだわりと「正しさ」への違和感/福間良明 第3章 「余計者」にとっての「明治」と「民衆」——時代劇から問う近代日本 /佐藤彰宣 第4章 誰とともに何と戦う?——「内戦」を描く岡本喜八/野上 元 第5章 キハチの遺伝子——喜八映画の影響関係と戦争体験/塚田修一 終 章 青い血とコロナウイルス——軍事とメディアによるスペクタクル/山本昭宏 あとがき 【著者】 山本昭宏 神戸市外国語大学准教授。一九八四年、奈良県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。専門は日本近現代文化史。主著に『核エネルギー言説の戦後史 1945〜1960——「被爆の記憶」と「原子力の夢」』(人文書院、二〇一二年)、『核と日本人——ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』(中公新書、二〇一五年)、『大江健三郎とその時代——「戦後」に選ばれた小説家』(人文書院、二〇一九年)など。
  • 地下鉄サリン事件20年 被害者の僕が話を聞きます
    -
    地下鉄サリン事件の被害者と元オウム真理教幹部が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録 1995年3月20日、オウム真理教によってサリンがまかれた車両に乗り合わせ、いまも後遺症と闘い続ける一人の被害者。事件当時、日本にいなかったことで、極刑を免れた元オウム真理教幹部。その2人が20年の時を経て初めて向かい合った6時間の記録。被害者と元オウム幹部の「対談」刊行は初めて 【目次】 [はじめに]全人格、全経験、全知見をかけて—さかはらあつし/被害者と加害者の証言—上祐史浩 [第一章]一九九五年三月二十日、八時四分、あの日いつものように [第二章]「絶対的帰依」という無限ループ [第三章]被害者の二十年、元オウム幹部の二十年 [第四章]被害者六千人超、その賠償と責任 [第五章]宗教の本来の役割とオウム問題の根 [おわりに]オウム問題をどう終わらせるか—さかはらあつし 【著者】 さかはらあつし 著述家、映画監督、大学講師。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部卒業後、電通に入社。地下鉄サリン事件の被害者となり退職して渡米。MBAを取得しシリコンバレーのベンチャーで働く。2001年、製作に参加した米映画「Bean Cake」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドール受賞。大学の客員研究員や講師をつとめながら、国内外のチームと映画作りを続けている。著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)、『直線は最短か?』(YMEH)、『増補 社会原理序説』(dZ 上祐史浩 「ひかりの輪」代表。1962年、福岡県に生まれる。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程を修了後、宇宙開発事業団(当時)に。在学中にオウム真理教に入信、同事業団を1年で退職し出家。地下鉄サリン事件発生時にはモスクワに滞在。事件後に帰国し教団のスポークスマンとなる。偽証罪で逮捕され、出所後「アレフ」代表となるが2007年に脱会し麻原帰依から脱却、「ひかりの輪」を設立した。著者に『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社)、対談『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社)などがある。
  • 低予算の超・映画制作術 『カメラを止めるな!』はこうして撮られた
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『カメ止め!』撮影の裏話、 低予算映画の裏話……赤裸々すぎ!(映画監督・上田慎一郎) 2017年公開で日本だけでなく世界に大旋風を巻き起こした映画『カメラを止めるな!』。 本書は、予算300万円のインディーズ映画ながらも国内及び海外の映画賞を数々と受賞し、興行収入31億円という大ヒットとなった奇跡の映画の撮影監督として、第42回日本アカデミー賞 優秀撮影賞を獲得した著者が、『カメ止め』を例に挙げながら、低予算でいかに映画を制作するかを赤裸々に語っています。 企画から脚本、撮影、編集、字幕付け、DCP作成、映画祭出品、宣伝、宣伝用の販促物制作、売り込みなどを、予算がないなかでどうやって工夫して効率的に行うか、その究極のノウハウが詰まった一冊です。
  • 伝説の「サロン」はいかにして生まれたのか コミュニティという「文化装置」
    3.0
    なぜ、ある時代、ある場所に、世紀の天才たちは集うのか? 漫画の歴史を生んだトキワ荘、大泉サロン、ネットワークを築いたポプコン、PFF、 クリエイターがオフィスを連ねたセントラルアパート、文化人のたまり場となった音楽喫茶……。 日本のカルチャーを創り上げた「場」の磁力とは、なんだったのか? 集住、同好の士、上京行動、ローカル・ネットワーク、セレンディピティ……。 伝説となったサロンから、現代のコワーキングスぺースやオンラインサロンまで、 ポップ・カルチャーを通して解き明かすクリエイティブ・コミュニティ論。 【目次】 第一章 「サロンの磁力」と「人的ネットワーク」   伝説となった「トキワ荘」「大泉サロン」   コミックマーケットを生んだサークル「迷宮」   ヤマハが創ったローカル基盤と「ポプコン」   「芸大」という場と映画監督の登竜門「PFF」 第二章 「都市」が育む文化コミュニティ    喫茶店「風月堂」「青蛾」を生み出す新宿文化   「中央線文化」とサブカルチャー   「セントラルアパート」と文化のたまり場 第三章 現代の「サロン」のゆくえ   「コワーキングスペース」で協創は生まれるか   「オンラインサロン」は現代のサロンとなるか
  • TOKYOオリンピック物語
    -
    2020年東京大会決定!東京オリンピックを支えた人々の感動秘話 日本に再び感動と熱きドラマがやってくる。敗戦国日本の復興を世界へと知らしめたのは前回、1964年の東京オリンピック。奇跡といわれた成功を陰で支えた人々のたゆまぬ努力を描いた傑作ノンフィクションの文庫版を電子化。 「東京」から「TOKYO」へと世界に日本の復興と実力を知らしめた大舞台。この成功により日本は世界の表舞台に躍り出た。この成功の裏で苦闘した仕掛け人たちのドラマを克明に描く。 予算的にも規模的にも空前絶後の大プロジェクトであった東京オリンピック。各分野から集められた建築家、技術者、カメラマン、デザイナー、シェフ、映画監督、作曲家たち。若く実力もある彼ら、しかし問題は誰ひとりとしてオリンピックを経験したことが無かったことだった……。彼等はいかにしてオリンピックを成功に導いたのか。著者が15年に渡り徹底取材した読み応えのある一冊。本書に登場する人々-市川崑、宮川一夫、黛敏郎、亀倉雄策、谷川俊太郎、高峰秀子、植木等、村上信夫、飯田亮(一部)。NHK、朝日新聞、日経新聞、週刊文春ほか各メディアで大絶賛された傑作ノンフィクション。 【ご注意】 ※この作品はカラー写真が含まれます。
  • 東京人 2024年5月号
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    東京人2024年5月号 特集「恵比寿」YEBISU BREWERY TOKYO オープン! 35年ぶりに恵比寿の地で醸造再開! 限定ビールも楽しめる気になる新施設YEBISU BREWERY TOKYOを詳しくご紹介するとともに、今も恵比寿ガーデンプレイスに残る、工場の痕跡を訪ね歩きます。ビールの名前が、駅名、そして町名にもなった「恵比寿」。工場のあった明治から昭和、そして都内屈指のグルメタウンとなった現代まで、恵比寿のまちの歴史を振り返ります。30年前の恵比寿ガーデンプレイス再開発秘話も! 月刊「東京人Tokyo-jin(とうきょうじん)」は1986年に、〈都市を味わい、都市を批評し、都市 を創る〉をキャッチフレーズに、新機軸の都会派総合誌として誕生しました。 月刊「東京人」では、 東京を舞台に生きるヒト《東京人》のあり方を模索し、彼らが創り上げていく歴史・文化・風俗・建築物・文学・風景など「東京」という舞台が生み出すさまざまな事象を、毎号の特集で探っていきます。 【AD】 電車凸凹風景 (6) 長者丸踏切 朝空に響く目覚ましがわりの警報音 絵、文・小川真二郎 東京空撮案内 (29) 御茶ノ水駅 写真、文・吉永陽一 may 2024 no.479 contents [東京点画]坂上 香「塀の中から」 [東京点画]三遊亭遊七「落語家は江戸吉原を旅する」 [東京点画]さいとうよしこ「世界に轟く日本のアニソン」 特集「恵比寿」YEBISU BREWERY TOKYO オープン! ちょろる?  森山金夫・八重子ご夫妻(香湯ラーメン「ちょろり」)  茗荷原剛(恵比寿ビール坂商店会会長) ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家、演出家、映画監督、音楽家) 映画、芝居、音楽--僕の原点はすべてこのまちにある  ビール工場跡地を歩く ヒャダイン(音楽クリエイター)×泉麻人(作家、コラムニスト) 案内人・小野寺哲也(YEBISU BREWERY TOKYO統括マネージャー)  もしかしたら「大黒ガーデンプレイス」だったかも__ 時代を彩ったヱビスビールのポスター 文・山根一洋(サッポロビール広報部)  ブルワリー限定ビール「ヱビス∞(ヱビス インフィニティ)」誕生秘話 有友亮太(チーフ エクスペリエンス ブリュワー) 先人たちのように挑戦を愉しむブランドであり続けたい 沖井尊子(ヱビスブランドマネージャー) 東洋のビール王 馬越恭平の情熱 文・端田晶 思い出の青い列車 ビヤステーション恵比寿 国分と恵比寿ビールの一世紀を越える縁 東野聡(国分グループ本社執行役員)  ゆっきゅん(アーティスト) YEBISU GARDEN CINEMA きっと思い出す気持ちを増やしにここへ  ガストロノミー〝ジョエル・ロブション_最高峰の「ロブション モダンフレンチ」を守り続けることこそが使命 関谷健一朗(総料理長) [座談会]恵比寿ガーデンプレイス30周年!「工場のまち」から、「住みたいまち」「働きたいまち」へ 宮澤高就(サッポロ不動産開発代表取締役社長)×長谷部健(渋谷区長)×岡本賢(建築家、元久米設計代表取締役社長)×中條由規(UR都市機構都市再生部事業企画課課長) BLUE NOTE PLACE ゆったりとした空間で上質な食と音楽を 松内孝憲(株式会社ブルーノート・ジャパン 取締役 店舗開発部 マネージャー)  東京都写真美術館[対談]飯沢耕太郎(写真評論家)×関次和子(東京都写真美術館学芸員) 東京からアジア、世界につながる 写真美術館という挑戦の軌跡  黒岩保美「D51 488 山手貨物線(恵比寿)」 宮本隆司「サッポロビール恵比寿工場」 文・石田哲朗(東京都写真美術館学芸員) 写真を身近に感じ、愉しむことができるまち 文・飯沢耕太郎 写真集食堂めぐたま、NADiff a/p/a/r/t(ナディッフ アパート)、POST、POETIC SCAPE ほか 恵比寿はアーティストの村だった__ 伊達跡画家村の存在 文・瀬尾典昭 ふたつの区が出会う地で 恵比寿麦酒に乾杯! 文、写真、地図・小林政能 佐藤可士和(クリエイティブディレクター) いろいろなものの狭間に存在する、バランスの良さがいい  松栄 恵比寿本店/焼肉チャンピオン 恵比寿本店 昔も今も変わらない品の良さがあるまち 松下義晴(ピューターズ代表取締役社長) [幼なじみ対談]鈴木麻実子(オンラインサロン運営)×川内有緒(ノンフィクション作家) 変わるまち、変わらない愛 東京人の増刊号 曇天記(187) ピッツバーグの駅で 文・堀江敏幸、写真・鈴木理策 都市と環境(1)新連載 今宵はホッピーをこの店で! 品川・お台場 時代によって顔を変えた東京湾の海 文・渡辺憲司 【小特集】芥川龍之介ファンの聖地が誕生! クラウドファンディングがスタート!  [座談会]やまだ加奈子(北区長)×尾崎世界観(ミュージシャン、小説家)×芥川耿子(エッセイスト) 数々の名作を生んだ「田端の家」の記憶を継承するために  司会・石川士朗(田端文士村記念館館長補佐・研究員) 文・松井美緒、写真・TOWA 芥川旧居跡地の発掘調査で発見! 注目の出土品 文・木口直子(田端文士村記念館研究員)  「東京人」バックナンバー 年間購読 [Close up TOKYO]Interview 内田まほろ(TAKANAWA GATEWAY CITY 文化創造棟準備室室長)  Books 本 武田 徹(評論家、専修大学教員) Books 本 湯原法史(編集者) 今月の東京本 Culture 映画・美術・舞台・古典芸能 City 街 東京ネットワーク 東京つれづれ日誌 (167) 北条鉄道で初春の播州を行く 文・川本三郎 編集後記、次号予告 【AD】 【AD】

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  • 特撮の地球科学 古生物学者のスーパー科学考察
    4.0
    樋口真嗣監督、田口清隆監督、斉藤麻衣氏、推薦! ガチの科学者によるエキサイティングな特撮考察!! ゴジラは高温高圧の地下マントルに潜り込める!! ウルトラマンの目は古生物学的には進化した? 悪の秘密組織が日本ばかり狙うのには、太古の地球の大陸移動に理由あり!? よく戦っているあの岩場の地学的意味とは? 画面に映る全てを「事実」と捉え、科学で解き明かす。 特撮偏愛古生物学者の考察本!! 「この本は怪獣やスーパーヒーローなどの特撮作品を『地球科学』の視点で見てみようというものです。地球科学とは、化石や地層、あるいは火山や地震など、地球の中身や歴史について考える学問です。」──『はじめに』より あるときは古生物学者、またあるときは特撮ファンな著者が、特撮をガチの科学で考察する、エキサイティングなサイエンスエンターテイメント本です。 特撮界、大推薦!? 「いいなあいいなあ。 めっちゃ勉強できる友達とめっちゃモテる軽音部の友達と、クソの役にも立たない(褒め言葉です)くだらないバカ話(褒め言葉です)で盛り上がってた高校時代の放課後みたいでめっちゃ楽しくてめっちゃ懐かしいんだけど、友達のレベルがハンパなく高いからめっちゃ羨ましい! 自分が好きなものって、こう云う事ができるから好きだったんだ!(ついでに栃木県!) オレもまぜて~ッ!」樋口真嗣(映画監督など) 「これが特撮映画の究極の楽しみ方!科学ってこういう時のためにあったんでしょ?」 田口清隆(映画監督) 「ああ!先生、困った時に並行宇宙論に逃げるのはやめてください!!」斉藤麻衣(俳優) 【目次】 はじめに――または、私は如何にして特撮を愛し、古生物学者になったか 第一部 ゴジラの移動ルートを分析!謎を解くカギは地形にあり 第二部 ウルトラマンの目は、おそらく少しずつ進化している 第三部 あえて考察しよう!なぜ、スーパー戦隊はいつも岩場で闘うのかを 第四部 ライダーで「悪墜ち」しがちな古生物学者、および研究と特撮の話 おわりに――小さなアパートの一室で特撮を撮影していた20年前
  • どうして、もっと怒らないの? 生きづらい「いま」を生き延びる術は障害者運動が教えてくれる
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    1巻1,870円 (税込)
      今、注目度が急速に高まっている荒井裕樹氏の対談集。障害者・ハンセン病者・精神病者の自己表現を研究する異色の近代文学研究者である。中島岳志(東京工業大学教授、政治学)、原一男(映画監督)、九龍ジョー(編集者、ライター)、川口有美子(ALS/MND サポートセンターさくら会副理事長)、尾上浩二(DPI日本会議副議長、元内閣府障害施策アドバイザー)という多彩な対談相手と共に、障害者運動、とりわけ「青い芝の会」が社会に与えた影響と、差別に抗う運動の根源的力のもつ解放感、今日的意義を語り合う。 【目次】 序「どうして君は、もっと怒らないの?」 第一話 運動はすぐそばにある—— 本当に「障害者は自分の人生に関係ない」と言えるか 対談者・九龍ジョー 第二話 「善意」と闘うことは「悪意」と闘うことより難しい 対談者・尾上浩二 第三話 「いのち」を支える言葉たち 対談者・川口有美子 第四話 「映画」を通して「思想」は鍛えられた——「さようならCP」をめぐって 対談者・原一男、小林佐智子 第五話 「ポスト相模原事件」を生きる 対談者・中島岳志 あとがき 【著者】 荒井裕樹 1980 年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、二松学舎大学文学部専任講師。著書『差別されてる自覚はあるか』『障害と文学』(以上、現代書館)、『生きていく絵』(亜紀書房)等。
  • 七日じゃ映画は撮れません
    5.0
    映画への制御不可能な愛と情熱が迸る圧倒的巨編! 亡き恩師からいわくつきの脚本を託された若き映画監督・安達雄矢。“天使”にまつわる物語を本編(ホンペン)として完成させるべく、安達は奔走。助監督、撮影・録音・衣装・美術・照明を担う異能の映画職人たち、そして、個性派俳優、プロデューサーが集結する。クランクアップを阻む数多の妨害に翻弄される彼らの、全人生を賭けた奮闘を描きだした、群像劇にしてスぺクタクルな職業小説! 長大な本書の前半部は、監督、助監督、撮影技師、録音技師、衣装デザイナー、美術部、照明技師、俳優、プロデューサー、それぞれが主人公に据えられた連作短編形式。後半部は、ここまでに登場した映画人たちが本編撮影に挑む姿を「グランドホテル形式」で描く長編群像劇になっている。ミステリ、青春群像、恋愛、ケイパー、ハードボイルド、マジックリアリズム、ホラー、映画史…と、一冊にあらゆるジャンルを包括。さらに作中には、邦画洋画問わず、360作品に及ぶ映画の引用・トリビア・レコメンドが注釈スタイルで盛り込まれている。2018年エンタメ小説界を席巻した傑作『宝島』を放った著者が、その異才を遺憾なく発揮し、圧倒的なスケールで描かれた入魂の一作、型破りな「映画小説」である
  • 日本アホバカ勘違い列伝
    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    本書で論難されている「勘違い人間」とは──こんな面々! (1) 生まれながらの特権・利権をもった世襲人間(政治家・医者・歌舞伎役者等々) (2) 能力がないのに有名になり図に乗っている人間(テレビタレント・芸人等々) (3) 能力がないのに、自分を偉いと錯覚し、価値観を押しつける人間(作家・弁護士・評論家・キャスター等々) (4) 国民の血税をすすっている人間(天下り官僚・補助金漬けの農民・漁師等々) (5)勘違いしている組織やテレビ局の人間(日本相撲協会・日本弁護士連合会・「サンデーモーニング」等々)---のことである。 「暴言」というなら云え! ・国会の世襲議員が150名? 先進国ではありえない ・芸能人・漫才師・歌舞伎役者己の専門に徹しろ ・TVに出てくる大学教授・記者・弁護士は厚顔無恥 ・某映画監督よ、権力が嫌いなら助成金を返せ ・偉そうに屁理屈こねるスポーツ選手に媚びるな ・たいした小説も書けずに作家を名乗るバカ ・警官のネズミ盗り・スピード違反摘発は詐欺だ (主要登場人物) 池上彰、是枝裕和、小泉進次郎、辻元清美、蓮舫、関口宏、羽生結弦、ビートたけし、阿川佐和子、谷岡郁子、タモリ、太田光、大竹まこと、安室奈美恵、尾木直樹、田中英寿、中田英寿、白鵬、原晋、安藤優子、テリー伊藤、佐藤優、下重暁子、寺島実郎、青木理、八代英輝 ……ほか多数登場!
  • 日本の戦争映画
    4.4
    『暁の脱走』『独立愚連隊』から『この世界の片隅に』まで――。 日本映画はいかに戦争と向き合ってきたか? 元特攻隊の脚本家、学徒兵だったプロデューサー、戦地から生還した映画監督が映画に込めた、自らの戦争への想いとは? 『この世界の片隅に』片渕須直監督との特別対談も収録。 日本の戦争映画を広く知るために最適の一冊。
  • 脳が勝手に記憶するユダヤ式英語勉強法
    3.0
    聖書を覚えるユダヤ人の記憶法を応用した、史上初の「ユダヤ」×「英語」本!! アルベルト・アインシュタイン(物理学者)、ジークムント・フロイト(精神分析学者)、 マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)、ラリー・ペイジ(Google創業者)、 ハワード・シュルツ(スターバックス経営者)、スティーブン・スピルバーグ(映画監督)…… だれもが知っている有名人は、みんな「ユダヤ人」であるということ。 5000年にもわたってユダヤ人が受け継いできた「究極の記憶法」とはずばり…… 体を揺らしながらつぶやくこと、ただそれだけ。 この1冊さえあれば、 「単語」「文法」「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」 のスキルを一気に磨いていくことができます! *目次より 第1章 なぜユダヤ人は言語習得が世界一得意なのか 第2章 ユダヤ人だけがやっている英語勉強法 5つの基礎 第3章 ユダヤ式単語力アップ勉強法 5000年分の超記憶法! 第4章 ユダヤ式英文法勉強法 文法こそ声に出して学ぶもの! 第5章 ユダヤ式リスニング力アップ勉強法 日本は英語耳を鍛える天国! 第6章 ユダヤ式リーディング力アップ勉強法 「読んでるときのわからない」をなくす! 第7章 ユダヤ式スピーキング力アップ勉強法 英語が伝わる超シンプル術 第8章 ユダヤ式ライティング力アップ勉強法 つぶやけば書ける、書ければ話せる 第9章 ユダヤ式「資格試験」勉強法 ただ点数を上げるだけなんてもったいない! 終 章 脳の「学びスイッチ」を押すユダヤの3つの教え
  • のんのんばあとオレ 水木しげる漫画大全集
    完結
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    「人の心はなあ いろんな魂が宿るけん 成長するんだよ」 日本のみならず海外でも高い評価を受ける漫画版「のんのんばあとオレ」に加えて、美しい点描画の小説版挿絵集を特別収録! アングレーム国際漫画賞グランプリを受賞し、世界中を感動させた茂少年の成長物語。 ★解説「人間は皆同じなのだ」リヤド・サトゥフ(漫画家・映画監督)
  • 俳優の教科書
    3.0
    映画監督独自の俳優に対するアプローチや芝居に対する考えた方をまとめた前作『俳優の演技訓練』の刊行後、監督からの高度な演技理論や求められる技術をいきなり理解するのは難しいという声に応えてまとめた、俳優として知っておかなければならない要素を体系的に網羅してまとめた待望の基礎編。俳優として生きるための教科書です。 俳優が習得すべき技術やそれらを学ぶためのカリキュラム、芸能の仕事に就きたい人なら必ず勉強しておかなければならない業界の仕組みやルールを教えてくれる学校や本が、残念ながら現在の日本にはありません。欧米諸国やアジアトップクラスの韓国や中国の俳優たちが、理論と実践に裏打ちされた演技力を厳しい訓練と弛まぬ努力の中で培い、映画や演劇のジャンルや国籍を問わず、俳優という仕事に誇りを持って活動し続けるのとは雲泥の差が広がってしまっています。日本の俳優志望者たちはいつまで、持って生まれた能力や感性、ある日突然スカウトされるといった運や可能性といった形のないものにすがり続けるのかと、著者は問います。 作品のために何を準備しておけばよいか、俳優は現場でどうあるべきか、ライバルたちとどうすれば差をつけられるか、常に考え、努力し、実行し続けるために必要となる技術と正しい訓練の仕方を凝縮した一冊。俳優志望者はもちろん、子役を育てたい親御さん、芸能プロダクション関係者、演技指導者は必読の書です。 ★現場のリアルを知る、豪華インタビュー収録!! 俳優:鈴木亮平(NHK大河ドラマ「西郷どん」) 映画監督:中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』) 芸能事務所(ホリプロ):津嶋敬介 撮影:鈴木周一郎 録音:石寺健一
  • はれのち、ブーケ
    3.7
    キャリアとか、恋とか、結婚とか、子どもとか――30歳の岐路に立つ男女のこたえ探し。学生時代を同じゼミで過ごした裕人と理香子の結婚式に、仲間たちが集まった。かつて横並びだった男女6人は、30歳を迎え、仕事も生活環境もそれぞれ。アパレルメーカーに勤め、気ままな生活を謳歌している鈴子、映画監督を目指し、ハードな日々を送る亮、バツイチで年の離れた彼との恋や結婚に揺れる奈緒、家庭を持ち大学職員として堅実な日々を送る章太郎――。それぞれが、旧友との再会によって自分の生き方を振り返り、仲間の生き方に自分を重ねて未来を見つめる。揺れる世代の瑞々しい感情を、ていねいに描いた連作長編。

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  • 映画女優のつくり方
    -
    『世界の中心で、愛をさけぶ』『GO』『劇場』など、デビュー以来25年にわたって作品を撮り続けてきた行定勲。稀代の映画監督は、何を基準にヒロインを選び、その美しさと醜さをいかにして作品に封じ込めてきたのか。綾瀬はるか、沢尻エリカ、竹内結子、長澤まさみ、薬師丸ひろ子、吉永小百合……日本を代表する女優たちについて、自らのフィルモグラフィを振り返りながら、撮影時の知られざるエピソードとともに語り尽くす、出色の女優論、女性論、そして映画論。
  • 広島の二人 人間愛を無慈悲に打ち砕く原爆の悲劇
    5.0
    ★広島県知事・湯崎英彦氏推薦 一瞬にして多くの生命と暮らしを奪った原爆投下。 しかし、その広島から時代や国籍を超えた 人間愛の物語を生み出す 『作家の想像力に心が震えた』 ■広島の二人 友情を無慈悲に打ち砕く戦争と原爆の悲劇 脚本家・菊島隆三から未発表脚本「広島の二人」を託された保坂延彦が、 脚本の後日談となる「ミツ子の物語」も加えて小説化。 「8.6」を心に刻み、 受け継ぐ人々の姿を、時に切なく、時に逞しく描く。 1945年8月広島。 捕虜となった米国兵アーサーは、持ち前の反骨心により藤田軍曹と常日頃から対立していた。 一方の藤田は、捕虜生活の中でも誇りを失わないアーサーに対し、内心では秘かな敬意を抱いていた。 だが、藤田の内心を知らないアーサーは、かねてから画策していた脱走計画を実行する アーサーの身を案じ、単身で追跡する藤田。 二人の奇妙な旅路はやがて奇妙な友情を生む。 しかし、そんな二人の頭上から、敵味方を問わない無慈悲な黒い雨が降る。 そして数十年後「広島の二人」の物語が再び始まる。 ■著者 保坂延彦(ほさか のぶひこ) 映画監督・脚本家・小説家 1945年山梨県身延町生まれ。 明治大学文学部卒 「アフリカ物語」 80で監督補、総編集を経て監督デビュー。 斬新な映像感覚は80年代のヌーベルヴァーグとも評された。 (主な作品)「父と子」「愛しき日々よ」「国士無双」「そうかもしれない」「潜伏」の脚本・監督。 その他、ドキュメンタリー、アニメーション作品等を多数創作し独自の世界観に評価が高い。 ■原案 脚本家 菊島隆三(1914~1989)(後にシナリオ作家協会により菊島隆三賞創設) 黒澤映画にも多数脚本を執筆し、日本映画遺産となる代表作品を生み出し海外からも高く評価されている。 菊島隆三作品は、時代や国境を超える普遍性を持っており、 国内外の映画やドラマのリメイク作品として多数製作されている。 ■原案 脚本 安藤日出男
  • ビンボーの女王
    3.0
    1巻1,430円 (税込)
    ネットカフェでの立て籠もり事件をきっかけに、「日本一有名な貧困女子」になってしまった麻衣子は幸せを掴めるのか?大人気脚本家・映画監督の著者が切り拓く、渾身の小説デビュー作!
  • フェイクニュースがあふれる世界に生きる君たちへ 増補新版 世界を信じるためのメソッド
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    そのニュース、疑わなくてもいいですか? 映画「FAKE」や新作「i-新聞記者ドキュメント」でメディアの本質を暴露し続ける著者が、ポスト真実の時代にますます必須のメディア・リテラシーをわかりやすく解説。「よりみちパン!セ」シリーズ『世界を信じるためのメソッド』に、SNSの影響など今日的話題を加筆。親子でフェイクニュースに強くなれる1冊。 【目次】 第1章 ニュースは間違える •連想ゲームをしよう •戦争とお菓子の値段 •メディアが間違うとき •無実の人が犯人に • 間違いを信じないために 第2章 ニュースを批判的に読み解こう •丸呑みしないで、よく嚙もう •リテラシーって何 • 星の王子さまも注意していた •戦争も起こせる •クウェートの少女と水鳥 第3章 きみが知らないメディアの仕組み •僕がクビになった理由 •ニュースの価値はどう決まる? •「わかりやすさ」のトリック •「撮る」ことは「隠す」こと •中立って何? •両論併記って何? •多数派はなぜ強い? 第4章 真実はひとつじゃない •メディアは最初から嘘だ •ヤラセと演出 •ニュースのうしろに消えるもの •市場原理とメディア •メディアはあおる •思い込みを変えるのもメディア 第5章 フェイクニュースに強くなるために •世界から見た日本 •北朝鮮の新聞 •平和の歌が放送禁止になるとき •フェイクニュースがメディアを変えた •メディアと僕らは合わせ鏡 •どっちが嘘なの? 【著者】 森達也 1956年広島県生まれ。映画監督・作家・明治大学特任教授。98年、オウム真理教のドキュメンタリー映画「A」を公開。2001年、続編「A2」が山形国際ドキュメンタリー映画祭で特別賞・市民賞を受賞。11年に『A3』が講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『放送禁止歌』『死刑』『いのちの食べかた』『FAKEな平成史』『ニュースの深き欲望』他多数。
  • フォックスの死劇
    3.5
    「ハモノハラ」という謎の言葉を残し死んだ映画監督。その墓の塔婆が、近所のカラオケボックスの屋上に突き立てられた! 監督の妻から調査依頼を受けた探偵・紅門は、奇妙な連続殺人事件に巻き込まれていく。関係者がバラバラ死体で発見され、現場にはキツネの面、油揚げ、赤い鳥居などが残されていた…。日本映画界を“キツネ”色に彩る怪事件を紅門は解明できるか? 本格ミステリ史上に妖しく煌めく問題が、満を持して登場!
  • Pen+ 【完全保存版】 ゴジラ、再び。 (メディアハウスムック)
    -
    1954年11月3日、日本が世界に誇る唯一無二のキャラクター、ゴジラが誕生した。東京湾から上陸したゴジラが銀座の街を破壊する圧倒的迫力に、観客は心を奪われた。そして生誕65周年の今年、銀幕に再びゴジラが帰ってくる。ゴジラ愛全開の最新作のほか、誕生秘話から全作品解説、ライバル怪獣まで、ゴジラのすべてがわかる完全保存版。 ・ハリウッド版ゴジラが、再び世界を席巻する。 ・ゴジラ映画の全作品を、徹底解説。 ・海外のクリエイターも、ゴジラが大好き。 目次 ゴジラ、再び。 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』 ハリウッド版ゴジラが、 再び世界を席巻する。 映画監督 マイケル・ドハティ 自分が観たかったバトルを、すべて表現した。 俳優 渡辺 謙 ゴジラ映画の新作を、純粋に楽しんでほしい。 作品に込めた熱い想いを、スタッフが証言。 芦田愛菜│木村佳乃│田中 圭 物語の理解がより深まる、吹き替え版の魅力。 九龍ジョー ゴジラを中心とした絵面は、まさに大歌舞伎のよう。 秋鹿えいと 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』7つの見所 「ゴジラ誕生」に、秘められたメッセージ スーツアクター 中島春雄 すべてが手探り、日本初のスーツアクター 造形家 開米栄三 誕生からずっと、ゴジラに寄り添った造形家。 ゴジラへの情熱とこだわりを、引き継ぐ。  名曲を生み出した、伊福部 昭の感性。 作品と誕生の背景で振り返る、ゴジラ年表。 ゴジラ映画の全作品を、徹底解説。 シリーズ化の原点は、2作目だった。 圧倒的存在感の、ハリウッド版ゴジラ 『シン・ゴジラ』が、大ヒットした理由。 西澤千央 「ゴジラ」という存在は、非常にベイスターズである。 65年間で大きく変わる、ゴジラの顔。 ゴジラに破壊された、日本全国の名所。 海外のクリエイターも、ゴジラが大好き。 激闘を繰り広げる、ライバルがいた? こんな名脇役も多数、登場しています。 日本を守り迎撃した、自衛隊の兵器とメカ ポスターは、グラフィックの「特撮」だ。 ブームが生み出した、ユニークな怪獣たち。 超精巧な原型は、このアトリエから生まれる。 飾って眺めて身につける、ゴジラ・グッズ

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  • Pen+ 【完全保存版】 ダークヒーローの時代。 (メディアハウスムック)
    2.0
    世界中のエンターテインメントを、ダークヒーローが席巻している。 アメコミはもちろんのこと、映画、漫画、ゲーム、小説、音楽……。 11月には、その最新型ともいえる映画『ヴェノム』が日本に上陸。 グロデスクな造形、冷酷非情な内面を抱えながらも、悪を撃つ! そんなダークヒーローの物語を、120%楽しむための一冊が登場。 あらゆるジャンルで活躍する現代のダークヒーロー像を読み解き、 閉塞感に満ちた社会に風穴を開ける彼らの活躍に喝采を叫ぶ。 いま、この時代こそ、ダークヒーローが求められているのだ。 目次 ダークヒーローの時代。 いまこそ、ダークヒーローの物語を楽しもう。 アメコミ┃アメコミのダークヒーローは、こんなにもカッコいい! アメコミを席巻する、10大ダークヒーロー アメコミ映画で知る、ダークヒーローの変遷。 ファンが待ち望んだ、『ヴェノム』がついに公開! この2人が組めば、面白さはお墨付きだ。 ポスターで体感する、「ヴェノム」のインパクト 映画版の見どころを、コミックで振り返る。 ヴィランから変貌を遂げた、ヴェノムの歴史。 ヴェノムに詳しくなる、7つのトリビア 本誌の表紙を飾った、ヴェノムの正体は? 中川翔子が、特殊メイクでヴェノムに変身! 善悪の垣根を超えた、“スーパースター”オカダ 映画┃これは観たい! ダークヒーロー映画12選。 アイドルだって、ダークヒーローに恋をする。 漫画┃時代ごとに特徴的な、漫画の世界のダークヒーロー 19世紀末の大英帝国、変革の覚悟と絆の物語。 狂乱の街で巻き起こる、混沌と虚無の群像劇。 描き下ろし漫画『ILL SPOT』(斎藤潤一郎) ゲーム┃ゲームの中で輝く、ダークヒーローの存在感。 『逆転裁判』の面白さは、魅力的なキャラにあり。 ラップ┃ラッパーが体現する、ダークヒーロー像。 テレビドラマ┃テレビドラマが描く、ダークヒーローの物語。 誰もが抱える暴力性を、テレビドラマで伝える。 アニメ┃日本のアニメにおける、ダークヒーローの変遷。 大河内一楼が語る、ダークヒーローの「覚悟」。 インディペンデント・アニメーション、そこに登場する多様な「ダークさ」。 小説┃一気読み必至の、ダークヒーロー小説。 古典芸能┃古典芸能こそ、ダークヒーローの宝庫である。 神田松之丞が語る、講談のダークヒーローとは? 日本史┃日本の歴史に現れた、7人のダークヒーロー 不幸な者がもつ、どうしようもなさに共感。映画監督/白石和彌 私がこよなく愛する、ダークヒーローたち。 並べて飾って身につける、ダークヒーロー・グッズ

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  • 細田守の世界 希望と奇跡を生むアニメーション
    3.5
    人は細田作品のどこに感銘を受けるのか、その核心とは?『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』、そして最新作『バケモノの子』。「細田守」とは何を描いてきたクリエイターなのか? なぜいま映画監督「細田守」の作品が期待され、広く一般から注目されているのか? 作中では、何がどのように表現され、観客に届いているのか。細田守監督とその作品は、日本のアニメーション文化の中で、どのような位置づけにあるのか……。アニメ・特撮研究家にして熱き細田ウォッチャーの著者が、平易に説き明かした細田ワールド入門書の決定版。熱い期待に応えて発刊と同時電子化!
  • 「僕のお父さんは東電の社員です」 小中学生たちの白熱議論! 3・11と働くことの意味
    -
    「僕のお父さんは東電の社員です。悪いのは東電だけ? 原発は誰がなぜ必要としたの? 」 2011年3月の震災、そして原発事故。放射能漏れが続く中、 一人の小学生の問い掛けが毎日小学生新聞に掲載され、 大人たちが忘れていた視点を呼び起こす。 「僕のお父さんは東電の社員です」 悪いのは東電だけ? それとも大人たちみんな? 子どもはどんな責任を持つのか? 勤勉に働きさえすれば国が豊かになり、個人が幸せになるという戦後日本がひたすら信じてきた想いにどんな盲点が含まれていたのか? 全国の小中学生が参加した白熱議論と森達也氏の渾身の書き下ろし長文 が、その問いに向き合う。 【目次】 ◆ 〈ゆうだい君の手紙〉僕のお父さんは東電の社員です ◆ 東電は人々のことを考えているか ……北村龍行(経済ジャーナリスト 元毎日新聞記者・論説委員) ◆ ゆうだい君への手紙 小学生からの手紙/中学生からの手紙/ 高校生・大学生からの手紙/おとなからの手紙 ◆ 森達也「僕たちのあやまちを知ったあなたたちへのお願い」 ・電気って何だろう ・電気と原子力 ・原発が増えたわけ ・一緒に考えよう ・じつは大人もわかっていない ・「会社」って何だろう? ・組織で生きること ・「便利」という落とし穴 ・「空気を読む」ことの危険性 ・ゆうだい君が問いかけたこと ・何のために働くのか ◆ 出版に際して……森忠彦(毎日小学生新聞編集長) 【著者】 森達也 ノンフィクション映画監督。ドキュメンタリー作家。『「A」撮影日誌』『A2』『森達也の夜の映画学校』(いずれも現代書館) 『死刑』(朝日出版社)など著作多数。2011年『A3』(集英社インターナショナル)で講談社ノンフィクション賞受賞。 毎日小学生新聞
  • 僕はあなたのお望みのまま【イラスト入り】
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    イタリア貴族出身の映画監督ロッセリーニが、日本にいる間の恋人にと紹介された通訳兼世話係。すぐさま拒絶したにも関わらず差し向けられてきた青年・春都は、清楚で生真面目で澄み切った泉のような瞳をした大和撫子だった! 一方、何も知らず、ただ通訳として雇われたと思っている春都も、揺らめく炎を秘めたようなロッセリーニの眼差しに圧倒されて…! 浴衣でのお背中流し、三つ指でのお出迎えありのジャパネスク・ラヴ! イラスト入り配信。(※本作品は電子書籍化して配信するにあたり一部単行本と異なる仕様がございます)
  • マーシャル、父の戦場 ある日本兵の日記をめぐる歴史実践
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    1巻1,980円 (税込)
    南洋の孤島で餓死した日本兵が死の前日まで綴っていた日記。〈想像力〉を駆使して戦地の死に迫る。 戦時中、南洋のマーシャル諸島では多くの日本兵が餓死した。 そのひとり、佐藤冨五郎が死ぬ直前まで綴った日記と遺書は、戦友の手を経て息子のもとへ渡り、73年の時を超えて解読されることになる。 そこには、住み慣れない島での生活、補給路が絶たれるなかでの懸命の自給自足、そして祖国で待つ家族への思いが描かれ、混乱と葛藤のなか、死へと向かう約2年間が精緻に記されていた。 〈70年以上前に・南洋で・餓死した〉日本人といまをつなぐ、〈想像力〉の歴史社会学。 【目次】 名もなき人びとへの想像力/大林宣彦 第1章 冨五郎をめぐる歴史 近代日本と南洋群島/波多野澄雄 第2章 南洋と日本をつなぐ—日記解読のはじまり 父の日記と父の島/佐藤勉 偶然の出逢いが日記をつなぐ/仁平義明 第3章 冨五郎日記に導かれて わたしの〈タリナイ〉/大川史織 第4章 ドキュメンタリー映画『タリナイ』誕生 あなたに関係のある島/藤岡みなみ ゴジラ少年の南洋へのまなざし/水本博之 第5章 兵士としての冨五郎の心理 従軍日記・遺書に見る日本兵の死生観/一ノ瀬俊也 第6章 冨五郎日記を体験する 日記全文翻刻 資料 第7章 古代史と現代史をつなぐ——日記解読のおわり 「佐藤冨五郎日記」を映し出す/三上喜孝 第8章 マーシャルをめぐる世界と私 誰が海を閉じたのか?/グレゴリー・ドボルザーク マーシャル諸島と核、環境/竹峰誠一郎 マーシャルへの片思い/末松洋介 マーシャルへの手紙/森山史子 マーシャル追想──米国大使との銀輪談議/安細和彦 第9章 歴史をつないでいく意志 日本と南洋/寺尾紗穂 映画的歴史実践/三上喜孝 【著者】 大川史織 1988年神奈川県生まれ。映画監督。慶應義塾大学法学部政治学科卒。マーシャル諸島共和国の日系企業で働きながら、人びとのオーラル・ヒストリーを映像で記録。マーシャル諸島で戦死(餓死)した父を持つ息子の慰霊の旅に同行したドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年)で初監督。編著書に『マーシャル、父の戦場—ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』(みずき書林、2018年)。両作品で山本美香記念国際ジャーナリスト賞・奨励賞受賞。国立公文書館アジア歴史資料センター調査員(非常勤職員)。
  • 皆殺し映画通信 死んで貰います
    4.0
    記念すべき10作目! 映画評論家・柳下毅一郎が贈る、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存するタブーなき日本映画レビュー! あなたの知らない映画の世界 世界を震撼させた新型コロナウイルス禍の下での生活から少しずつ日常を取り戻しつつある2022年だったが、ロシアによるウクライナ侵攻、安倍晋三元首相銃撃事件、世界的なインフレ状況と32年ぶりの円安など、まさに激動の年となった。 そんななか、『ONE PIECE FILM RED』『すずめの戸締り』『劇場版 呪術廻戦0』と史上初の3本もの邦画作品が興行収入100億円突破という偉業を成し遂げ、さらに『シン・ゴジラ』庵野秀明と樋口真嗣コンビによる『シン・ウルトラマン』、大ヒット映画『キングダム』続編となる『キングダム2 遥かなる大地へ』と大型作品の公開が続き、いずれもヒットを記録。閉塞感が漂う日本社会の空気とは裏腹に、日本映画界では明るいニュースが続いた一年だったとも言える。 が、それはそれとして、我らが愛する皆殺し案件たちは、相変わらずその需要に対する供給過多の状況を脱することはなく、この国の映画界では、安定した「皆殺しスパイラル」が年々慢性化している。地方映画、2・5次元映画、幸福映画、地域利権映画、謎めいた国際映画祭受賞作……「誰がこんな映画作ったんだよ!」と叫びたくなる奇々怪々な映画たちの祭典、皆殺しワールドカップ開催、ブラボー! そんな映画たちを、映画考現学の立場から発掘、解剖、保存する「皆殺し映画通信」がぶった斬る! 記念すべきシリーズ10作目となる本作では、未知の日本映画との遭遇、怒濤の日本映画レビュー35本!! 「皆殺し映画放談」では、『DOMMUNE RADIOPEDIA MOVIE CYPHER』でもお馴染み、映画評論家、イラストレーターの三留まゆみさんをゲストに迎え、2022年公開作品を語りつくすとともに柳下毅一郎が選ぶ「2022年ベスト10映画」を発表。 【目次】 <2022年の日本映画レビュー35本収録 > 『シン・ウルトラマン』『東京2020オリンピック SIDE:A』『東京2020オリンピック SIDE:B』『夜明けまでバス停で』『Revolution+1』『大怪獣のあとしまつ』『ブラックナイトパレード』『貞子DX』『今夜、世界からこの恋が消えても』『愛国女子―紅武士道』『映画文豪ストレイドッグスBEAST』 『森の中のレストラン』など…… <皆殺し映画通信 スペシャルLIVE収録内容 > ・皆殺し映画2022総決算 ・皆殺し映画放談2022  柳下毅一郎(映画評論家) × 三留まゆみ(映画評論家、イラストレーター) ・柳下毅一郎の2022年ベスト10映画発表! ・皆殺し「地方映画」放談  柳下毅一郎(映画評論家) × 藤橋誠(映画監督)
  • 皆殺し映画通信 天下御免
    4.0
    馬鹿野郎っ、こんな映画があるのかよ!? 日本列島、スクリーンぶったぎり大爆走!!! ヤバくて愉快なトンデモ映画が増殖中!! 殺し屋稼業に安息はなし!? 日本映画の質の凋落は止まらない。 安易なマンガ原作企画やテレビ局の介入で、日本映画は瀕死状態。 「ダメ映画をついつい見てしまう病」にかかっている 激辛映画評論家・柳下毅一郎が、日本映画をとことんメッタ斬り!! 日本映画50本、タブーなき殺しのレビュー!! なぜこんな映画は作られてしまうのか? 商業映画なのだから誰かに見せようと思っているに違いない。 だがいったいどんな客に見せようと思って、こんな映画を作ってしまうのだろう? そんな疑問を抱かざるを得ない映画が次から次へとあらわれる。(中略) 誰も見ていない、誰も知らない映画には 途方もない映画表現が眠っているかもしれない、と思ってしまうものである。 ひょっとしたらとてつもないアウトサイダーアートのようなものに ―エド・ウッドの映画のようなものに―出会えるかもしれない。 そう思うとどうしてもそういう映画を見たくなってしまうのだ。(本書序章より) 【収録作品】 『渇き。』 中島哲也は刺激の専門家である。単調な刺激の連続というのはひどく退屈なものなのである 『STAND BY ME ドラえもん』 ドラえもんは未来の圧倒的科学力により古代人を蹂躙する神か? 『劇場版テレクラキャノンボール2013』 そこには人生がある。天才AV監督カンパニー松尾、初の劇場作品 『ホットロード』 すべてが内面の中で一体化してゆく……そんなポエムがこの映画のすべて 『黒執事』 また高笑いする悪役……その謎が解かれることは決してなさそうである 『好きっていいなよ』 アニメのダイジェスト総集編を見ているかのようなスピード感 『魔女の宅急便』 飛行の快楽抜きのこの映画はスタジオジブリとはなんの関係もありません 『薔薇色のブー子』 これを日本映画の退廃と言わずしてなんと言えばいいのか 『ワンネス~運命引き寄せの黄金律』 きみはもりけんを知っているか? 年末特番スピリチュアル映画祭り! ……等々、殺しのレビュー50本掲載!! 【特別企画】 皆殺し映画放談 2014日本映画をメッタ斬り! 柳下毅一郎(映画評論家)×古澤健 (映画監督) 物議を醸す「皆殺し映画大賞2014」を大発表!!!
  • メディアのリアル
    3.5
    立教大生が「人生を変えた授業」と言った 一流メディア人と学生300人との真剣勝負。 クールジャパンとは何だろう。 「世界に通用するコンテンツ」は何か。メディアはどう生き残るのか。 その答えを導き出すため立教大学で行われた 吉田正樹とメディア業界のトップランナー8人の対談を収録。 【著者紹介】 吉田正樹(よしだ・まさき) 1959年、兵庫県生まれ。東京大学法学部を卒業後にフジテレビに入社。 『笑う犬の生活』『トリビアの泉』などの人気番組の企画・制作を経て2009年に退社。 現在は吉田正樹事務所を設立、ワタナベエンターテインメント会長、SBI-HD取締役を務める。 【目次より】 ◆第一章 「テレビプロデューサー」の生き残り方 ワタナベエンターテインメント会長 吉田正樹 ◆第二章 「スマホ」に賭ける2000億企業の新戦略 サイバーエージェント社長 藤田 晋 ◆第三章 興行収入一七三億円!大ヒット映画のつくり方 映画監督 本広克行 ◆第四章 矜持を持て 日本映画の「魂の仕掛け人」 独立系映画プロデューサー 小滝祥平 ◆第五章 大激変!「メディアの新潮流」 メディアコンサルタント 鏡 治 ◆第六章 「現代サブカルチャー」カリスマの思考 評論家 宇野常寛 ◆第七章 ヒップホップの歴史、日本の音楽業界の将来 ヒップホップアーティスト Kダブシャイン ◆特別対談 アクセス総数4000万超!「バイリンガール英会話」 吉田正樹×ユーチューバー 吉田ちか
  • もはや《日本》を失いかけている日本人へ いま最先端にいるメジャーな10人からの重大メッセージ
    -
    すべての"いのち"と手をつなぐと あなた(地球)がよみがえる! 統合意識≪ユニティ≫に向けて、新しい「私たち」を始めよう! 水、空気、、微生物、昆虫、植物、動物、人間、地球、他の惑星―― 万物の「いのち」のつながりを憶い出して神聖意識へと向う―― 山梨県・八ヶ岳で行われた北斗七星隊のご神事を紙上に再現! 増川いづみ(自然科学者) 小林健(マスターヒーラーfromNY) 船瀬俊介(地球環境評論家) 白鳥哲(地球ビジョンクリエーター) 永伊智一(映画監督・ジャーナリスト) 池田整治(元自衛隊陸将補) 滝沢泰平(天下泰平ブログ執筆者) 礒正仁(古神道研究家・投資家) KNOB(ディジュリドゥ奏者) 大石和美(沖縄生まれの神人・カミンチュ) ◎ 1万3000年レベルの変容のときを迎えた私たち ◎ 時間がありません。あなたの神聖なる意識を呼び覚ましてください ◎ ホピ族の2つの道が示すもの ◎ 八ヶ岳が発信している磁場に引き寄せられて集まる人々 ◎ 八ヶ岳で古代の叡智が目覚めようとしている! ◎ ハリウッド・セレブが頼るヒーラーが語る「治る人」の生き方 ◎ 治癒に欠かせない体内の水を正常に動かすキーとなるものは? ◎ 現在・過去・未来は1000億分の1秒のところでつながっている。 だから病気が治るのも瞬間的! ◎ 地球蘇生プロジェクトと「恩送り」が人類を救う ◎ 肉食を見直す――肉食文化が広がると、飢えが広がるという現実 ◎ 食品添加物は動物実験によって作られている ◎ 現代人ほどエネルギーをなくしている者はいない ◎ オバマケア法案に隠された「死のマイクロチップ」 ◎ 医療や政治、文化が腐り果てている日本で、どう生き残るのか ◎ 食を見直し、生き方を見直すことで、世界を変えることができる ◎ 「統合意識の力」を最大限に生かす

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  • 桃太郎は鬼ヶ島をもう一度襲撃することにした
    -
    世の中の「グレーゾーン」に切り込む著者が、古今東西の名作物語をパロディ化! ●鬼ヶ島に2度目の“襲撃”を試みる、自称ジャーナリストの桃太郎 ●最近スマホを購入した、「オオカミがでたぞ!」で有名な羊飼いの少年 など。 誰もが知っている15の物語をパロディ化しつつ、いまの日本の闇、問題点を痛烈に浮き彫りにする。 毒と風刺とユーモアが効いた「現代寓話集」。 ―― 読み始めるととまらない――! “視点”が一新される全15話 第1話 鬼ヶ島再襲撃 第2話 石のスープ 第3話 子供たちが屠殺ごっこをした話 第4話 雪女 第5話 ミダス王 第6話 オオカミと少年 第7話 パンドラ 第8話 金の斧 第9話 ハーメルンの笛吹き 第10話 注文の多い料理店 第11話 不思議の国のアリス 第12話 イザナギとイザナミ 第13話 アリとキリギリス 第14話 オオカミと七匹の子ヤギ 第15回 漁師とおかみさん  【著者プロフィール】 森達也 (もり・たつや) 1956年、広島県生まれ。 映画監督・作家・明治大学特任教授。 オウム真理教信者達の日常を映したドキュメンタリー映画「A」を公開。 ベルリン国際映画祭などに正式招待される。 続編「A2」では山形国際ドキュメンタリー映画祭において特別賞・市民賞を受賞。 2016年、作曲家・佐村河内守氏に密着・撮影した「FAKE」も大きな話題に。 「i-新聞記者ドキュメント-」は、キネマ旬報ベストテン(文化映画)1位を獲得。 作家としては、2010年に刊行した『A3』にて第33回講談社ノンフィクション賞を受賞。 他、著書に『放送禁止歌』(知恵の森)、『ニュースの深き欲望』(朝日新聞出版)、『ドキュメンタリーは嘘をつく』『死刑』(ともにKADOKAWA)、『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい』(講談社)など多数。
  • 森達也・青木理の反メディア論
    -
    1巻1,870円 (税込)
    映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談! 映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談。両者の現代社会現象の捉え方は同じように見えるが、入り口と論理展開は全く異なる。例えばオウム事件では、森は教団の内部で撮影し、青木は公安記者として関わっている。この2人が様々な事件(オウム事件・死刑問題・公安警察・沖縄問題・安保法制など)に関わり感じたことを3日間20時間以上にわたり語り合った。そこから見えてくるものは、メディアの堕落と陥穽である。メディアにどう関わり・メディアをどう使い切るか。この丁々発止は見物である。 【目次】 まえがき 青木理 プロローグ 1 民主主義と死刑制度 2 オウム事件と公安 3 日本の刑事司法 4 朝鮮半島、沖縄、日本の敗戦後 5 メディアの闇 あとがき 森達也 【著者】 森達也 映画監督・評論家・大学教員。「A」「A2」とオウム真理教に関する映画を撮影。教団の崩壊からその後を描いた書籍『A3』(集英社インターナショナル)では、講談社ノンフィクション賞を受賞。著書『「A」撮影日誌』『A2』(ともに現代書館)他多数。 青木理 1966年長野県生まれ、慶應義塾大学卒。ジャーナリスト・ノンフィクション作家。共同通信社勤務後フリーランス。著書『日本の公安警察』『絞首刑』『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』『日本会議の正体』『安倍三代』など多数。
  • ヤクザ映画なんか好きじゃなかった
    3.5
    三浦に生まれ、横浜国立大学経済学部を卒業後、日本映画学校に入学。今村昌平や北野武など、名だたる映画監督作品の助監督を務め、Vシネマ『銀玉命! 銀次郎2』で監督デビューを果たした辻裕之氏。「中途半端な映画好きで、大した夢や目標も持たずテキトーに学生生活を送ってきたクズ野郎が、社畜になんかなりたくないという想いだけで映画ギョーカイに飛び込んで、あれよあれよという間に監督になったあげく、ヤクザVシネの専門家として二十年近くも飯を食ってきてしまった」――そう語る彼は、なぜ、200本を超えるヤクザ映画を撮ったのか? 辻氏の半生とともに、思い起こされる数かずの作品――あの大作から知られざる名作まで、好きな人にはたまらない! 読後は必ずヤクザ映画が見たくなる、消えゆく日本のVシネ界に捧ぐ応援歌。

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  • YOSHITATSU BY YOSHITATSU 「WORLD FAMOUS」と呼ばれた男
    5.0
    ツイッターフォロワー数、29万人超! 世界最高峰WWEを極めた男のスーパー自叙伝!</b/> 新日本のテスト前日に原付で事故り、無期限での海外遠征に単身放り込まれて路頭に迷う寸前だった立場から、WWE首脳陣の眼前で「神試合」をこなしてRAWまで行き、凱旋帰国で世界級の人気を恣にするが首の粉砕骨折で命の危機を抱えた長期離脱、そして奇跡の復活。岐阜の秀才少年が天啓を受けたがごとく目指したプロレスラーへの道は、あまりにも苛烈で強烈なエピソードにまみれていた。超ポジティブ、何かを持っている男の壮絶な軌跡! 推薦コメント収録! 三遊亭円楽(噺家) KONTA(BARBEE BOYS/俳優) ビビる大木(芸人) Die(DIR EN GREY)DIR EN GREY DJ KOHNO(ケツメイシ) 木村ひさし(映画監督) 所英男(総合格闘家) 炸裂する、ヨシタツ語録! ★「俺は信長公の無念を晴らすんです!」 ★「中3のときに言ってました。配膳台の上で『新日本に入ってグレート・ムタ2世になり牧瀬里穂と結婚する』って」 ★「早退して西島洋介山とスパーリング。高3のときですね」 ★「『自分の頭で想像できることはすべて実現できる』と思ってます」 ★「WWEにいたとき『ムタみたいに毒霧とフェイスペイントやれ』って言われて俺、試合前に会場から逃げたんですよ」 ★「楽器やったことないですけどX JAPANがベース公募しててソッコーで応募したんです」 ★「Twitterのトレンドで世界一になったんですよ。レディ・ガガとか抜いたってことです」 ★「RAWにいきなり出されて、武者震いと共に勃ってましたから」 ★「ビンス・マクマホンと酒飲んだ日本人レスラーって俺が唯一じゃないですか」 ★「鍼治療で首の骨折がよくなった。俺は信じる力が強いですから」 ★「痩せ我慢こそストロングスタイルの条件」 ★「過去は過去。それでも人生というショーは続く。ならば俺はヨシタツを演じ切るしかない」 新日本プロレス入門からWWEに転身。日本人として頂点を極めて凱旋帰国後「この折れ方で生き残った者は世界初」と言われる試合中での首の粉砕骨折で選手生命どころか生存の危機にまで見舞われるも、奇跡の復活を果たしたヨシタツ。 「たとえ地獄に突き落とされても、俺はそこで楽しみをみつけてやりますよ」 この最強ポジティブは、どうつくられたのか。 岐阜の秀才少年が突如プロレスに開眼、プロレスラーに向けて走り出してから現在まで、全速全開のヨシタツについてこれるか? 「俺、ヨシタツ、キミはナニタツだ?」 ファン垂涎!書き下ろし「ヨ詩タツ」17作収録! <目次> CHAPTER1 魔闘気 CHAPTER2 国士舘大学 CHAPTER3 脱水症状 CHAPTER4 マリリン・マンソン事件 CHAPTER5 長州力のツボ CHAPTER6 先祖の導き CHAPTER7 怒りのリング設営 CHAPTER8 トライアウトでの“神試合” CHAPTER9 2009年6月30日、1軍デビュー CHAPTER10 ECW消滅 CHAPTER11 たったひとりの日本人 CHAPTER12 ビンス・マクマホン=エンターテインメント CHAPTER13 ストロングスタイルの向こう側

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