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今、注目度が急速に高まっている荒井裕樹氏の対談集。障害者・ハンセン病者・精神病者の自己表現を研究する異色の近代文学研究者である。中島岳志(東京工業大学教授、政治学)、原一男(映画監督)、九龍ジョー(編集者、ライター)、川口有美子(ALS/MND サポートセンターさくら会副理事長)、尾上浩二(DPI日本会議副議長、元内閣府障害施策アドバイザー)という多彩な対談相手と共に、障害者運動、とりわけ「青い芝の会」が社会に与えた影響と、差別に抗う運動の根源的力のもつ解放感、今日的意義を語り合う。
【目次】
序「どうして君は、もっと怒らないの?」
第一話 運動はすぐそばにある——
本当に「障害者は自分の人生に関係ない」と言えるか 対談者・九龍ジョー
第二話 「善意」と闘うことは「悪意」と闘うことより難しい 対談者・尾上浩二
第三話 「いのち」を支える言葉たち 対談者・川口有美子
第四話 「映画」を通して「思想」は鍛えられた——「さようならCP」をめぐって 対談者・原一男、小林佐智子
第五話 「ポスト相模原事件」を生きる 対談者・中島岳志
あとがき
【著者】
荒井裕樹
1980 年、東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。現在、二松学舎大学文学部専任講師。著書『差別されてる自覚はあるか』『障害と文学』(以上、現代書館)、『生きていく絵』(亜紀書房)等。
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