映画にまつわるXについて

映画にまつわるXについて

小説・文芸
521円 (税込)

2pt

『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』、2002年のデビューから、オリジナル脚本・監督による四作の長編映画を生みだし、数々の映画賞を受賞した映画監督・西川美和。本書は、いま次回作にもっとも期待の寄せられる西川氏、初のエッセイ集。小説誌「ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」を中心に、雑誌、新聞、ウェブなどに寄稿した7年分のエッセイを収録する。脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、『ゆれる』『夢売るふたり』などの映画制作の現場にまつわるエピソードはもちろん、旅先での出来事や人との出会い、刺激を受けた映画や本について、子どもの頃のことなど、内容は多岐にわたる。いずれも西川美和というフィルターを通し、見つめられ、切り取られた一瞬の風景だが、横綱・朝青龍関はヒーローかヒールか、映画において裸とはどうあるべきか、オーディションでは何を見られているか、カチンコの役割について――などなど、映画作品と併せて楽しめる一冊。解説は、寄藤文平氏。

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  • 映画にまつわるXについて
    521円 (税込)
    『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』、2002年のデビューから、オリジナル脚本・監督による四作の長編映画を生みだし、数々の映画賞を受賞した映画監督・西川美和。本書は、いま次回作にもっとも期待の寄せられる西川氏、初のエッセイ集。小説誌「ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」を中心に、雑誌、新聞、ウェブなどに寄稿した7年分のエッセイを収録する。脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、『ゆれる』『夢売るふたり』などの映画制作の現場にまつわるエピソードはもちろん、旅先での出来事や人との出会い、刺激を受けた映画や本について、子どもの頃のことなど、内容は多岐にわたる。いずれも西川美和というフィルターを通し、見つめられ、切り取られた一瞬の風景だが、横綱・朝青龍関はヒーローかヒールか、映画において裸とはどうあるべきか、オーディションでは何を見られているか、カチンコの役割について――などなど、映画作品と併せて楽しめる一冊。解説は、寄藤文平氏。
  • 映画にまつわるXについて2
    770円 (税込)
    監督も俳優も丸裸! 一本の映画が出来上がるまでの「すべて」 原作として執筆した小説『永い言い訳』を自ら脚本化。オーディションを行い、配役を決定して、撮影開始。オリジナルの音楽を作り、百戦錬磨の映画職人たちを束ね、俳優たちの自意識に翻弄され(主演・本木雅弘氏のメールを収載。必見!)、公開前には宣伝活動に精を出す……。才気あふれる映画監督が作品制作に費やした、かけがえのない日々を克明に綴り、スクリーンの向こう側にある、濃密な〝人生〟を描き出す、愛と覚悟に満ちたエッセイ集。

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映画にまつわるXについて のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画とはなにか。
    正解などないであろうこの問いにおいて、1人の映画に携わる監督の頭の中を覗くことが出来るという意味でとても有意義であったと感じた。

    0
    2024年06月25日

    Posted by ブクログ

    有名な映画監督の西川美和さんの著作。先日観た『ゆれる』についてのことも書かれており興味深く読んだ。オダギリジョーさんのこと、香川照之さんのこと、松たか子さんとフォークリフトの免許を取った時のことなどなど、俳優さんや女優さんとの関わりや助監督時代の動物を使うことの難しさ、音を作り出す仕事をしている人の話など、映画に関わることが詰まった一冊。読み終わると同時にもう一度西川監督の作品が観たくなった。きっと同じ作品を観ても違う視点で楽しめる気がする。

    0
    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

    読めば読むほど、なぜだろう目が潤んでくるのを止められなかった。寂しさ、諦めにも似た文章からは西川さんの不器用だけど真っ直ぐな性格がにじみ出ているのだが、そのことはどうでもよくなるほど、なんだろう…悲しみなのかな…そんな感情を感じるというか。読んでると動揺してしまう。

    0
    2019年11月07日

    Posted by ブクログ

    自分の中にある、醜さ、いやらしさ、至らなさを露悪的に描く人なんだろうか。
    書き物に共感を覚えるけれど、実物の西川さんは、すらりと立っていて、同世代の冴えないおっさんの共感など峻拒するんだろうな。
    なんだか、太宰治の恥、みたいな感想になってしまった。
    また、この本の「足りない女」というエッセイに書かれた、西川さんが向田邦子さんに向ける思いと、自分が西川さんに感じる思いは、驚くほど相似形のものだった。
    まぁ、なんとかやってくしかないんだと思う。

    0
    2017年04月07日

    Posted by ブクログ

    『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』
    をDVD で見た。監督が 西川美和だった。

    濃密な人間関係をえぐり出す西川美和が、書いたエッセイ。
    どんな感じの文を書くか と思って読み始めたら、
    朝青龍の ヒールについて、なんで ヒールにされるの?
    ヒールがヒールと思っていないけど、ヒールにされてしまう。
    そのことについて、愛着を持って、濃密に綴る。
    なるほど、この感性は、どこかで、ねじ曲げられて、
    屈折して、自分の体内に、なにものかを押さえ込んでいる と思わせた。
    その得体の知れないものに、いらだったり、ひりひりしたり、
    独特の こころの中の揺らぎが、「ヒール」や「女子重量挙げ選手」に
    共鳴 共振したりするのだろう。

    裸のエッセイもいい感じだ。
    きれいな裸でなく 正直に 生活の陰をひきづっている裸に注目する。
    裸って、やはり、正体 つまり人生をあらわすんだよね。
    それを描いていく筆致が なんともいえず 鋭い。
    谷ナオミの今のこだわりも、「裸」を売り物にした生業を心得ている。

    オーディションでみえた 少女の ニンゲンへの洞察が、
    きちんと生きてきた 証しが 見え隠れする。
    そういう 中にあるものを 的確に つかみ出そうとする。
    西川美和の したたかな 観察眼に 驚く。

    映画 ではなく、フィルムに 想いがあり、
    デジタルの安易さが 好きになれない。

    途中に 気の緩んだような 昔のエッセイがあり
    それが 刺身のつまみたいで 軽く読める。

    ゆれるの 脚本から キャスティング そして
    香川照之との出会い 鬼が来た。
    オダギリジョーの なんともいえない 風情を
    きちんと 文字の中に 閉じ込めていく手腕。

    こういう したたかな 感性があるから、
    ちょっと、質感の違う 映画が きちんと生まれるのか
    と 納得した。

    0
    2016年08月17日

    Posted by ブクログ

    西川美和さんのエッセイを読んだ。論理的でスピード感があり、力強い文章。映画制作の過酷な現場や監督の苦悩が垣間見れる貴重な一冊だと思う。「ゆれる」を見返したくなった。

    0
    2016年08月10日

    Posted by ブクログ

    映画「ゆれる」が印象深かったので、監督さんの頭の中を覗いてみたいと思い、かるい気持ちで手に取った。
    ら、めちゃめちゃ面白かった。

    ゆれる、のプロダクションノーツを読めたのも良かったが、冒頭の朝青龍の話から勢いがあった。

    特に感心した部分。

    「私はひどく頭を悩ませた。「困った顔」をしている人の心情は、必ずしも困っているばかりとは限らないからだ。一人の主婦がある日突然、出入りの三河屋から愛を告白されたとしたらー」
    是非ご確認を。

    0
    2024年04月07日

    Posted by ブクログ

    文章は読み易い。読者を楽しませる精神も旺盛だ。そんな人が自分の作る映画について書く。中でも映画「ゆれる」の制作話は面白かった。映画もぜひ観たいな。

    0
    2024年02月20日

    Posted by ブクログ

    西川美和は、公開されたならば無条件に万難を排して観に行く監督の1人です。「ゆれる」を観た時のショックはちょっと言葉では言い表せられない。その西川美和が冒頭、朝青龍というヒールならぬヒーローの話を書いた後に、するすると30年ほど昔の『恐怖の24時間』というテレビドラマの話を書いています。

    連続殺人犯が弁護士になりすまして教誨師の家を隠れ家とする話で、その逮捕劇の顛末です。西川美和解説に耳を傾けると、その殺人犯は、若い頃の役所広司が演じていて、グレて親不孝を働いていた長男を捕まえて説教をしたり、布団を羽交い締めにして咽び泣いたり、逮捕された後も家族に屈託なく笑って去ってゆくそうです。西川美和は、役所広司に朝青龍と同じヒーローを感じて、風呂の中で泣けたそうです。映画ファン的な興味としては、この2010年の文章が、やがて監督の師匠・是枝和弘監督の『三度目の殺人』に関係している気がするし、今年の最新作『すばらしき世界』に直結している予感がする。西川美和は書く。
    「凡そ人の風上にも置けない主人公にばかり惹きつけられてきたような気がする。みんな人格も行動も間違いだらけで、賢人の忠告をはねのけ、自分の失態で人生が台無しになっている。けれど、まだ諦めきれない、もう一度闘うんだ、やりなおすんだ、と歯を食いしばっているような人物たち。そういう悔恨だらけの、黄昏の中に佇むヒーローを、心の糧にしてきた」(16p)思えば確かに、西川美和作品の主人公はみんなそうだ。美人で世界的名声をモノにしている監督は、人一倍コンプレックスの塊だった。

    読めば読むほどファンになってゆく。外見とは裏腹に、西川監督はかなり男前な性格だということもよくわかった。そう言えば、西川美和は過去直木賞にもノミネートされています。その文章力は折り紙付きです。松たか子と一緒にお忍びフォークリフト講習に行き免許を獲った顛末記などは、一篇の短編コメディのようでした。

    倉敷蟲文庫という美人の店主がいる古本屋でゲットした本でした。

    0
    2021年01月09日

    Posted by ブクログ

    産業としての映画、芸術としての映画、その間で揺れ動きながら制作に臨む監督の生き様がすごくかっこいい。普段から、ノイズ(いい意味で)をたくさん吸収して、咀嚼して、映画に詰め込んでいる人なんだなあと思った。
    いろいろなノイズが溢れてて、そこから人間の深い深いところを読み取れるのが映画の面白いとこだし、そういう映画をいまの日本で産み落とせるって、ほんとすごい。

    0
    2016年07月06日

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