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『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』、2002年のデビューから、オリジナル脚本・監督による四作の長編映画を生みだし、数々の映画賞を受賞した映画監督・西川美和。本書は、いま次回作にもっとも期待の寄せられる西川氏、初のエッセイ集。小説誌「ジェイ・ノベル」の連載「映画にまつわるXについて」を中心に、雑誌、新聞、ウェブなどに寄稿した7年分のエッセイを収録する。脚本やキャスティング、取材やオーディションなど、『ゆれる』『夢売るふたり』などの映画制作の現場にまつわるエピソードはもちろん、旅先での出来事や人との出会い、刺激を受けた映画や本について、子どもの頃のことなど、内容は多岐にわたる。いずれも西川美和というフィルターを通し、見つめられ、切り取られた一瞬の風景だが、横綱・朝青龍関はヒーローかヒールか、映画において裸とはどうあるべきか、オーディションでは何を見られているか、カチンコの役割について――などなど、映画作品と併せて楽しめる一冊。解説は、寄藤文平氏。
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Posted by ブクログ 2023年04月16日
有名な映画監督の西川美和さんの著作。先日観た『ゆれる』についてのことも書かれており興味深く読んだ。オダギリジョーさんのこと、香川照之さんのこと、松たか子さんとフォークリフトの免許を取った時のことなどなど、俳優さんや女優さんとの関わりや助監督時代の動物を使うことの難しさ、音を作り出す仕事をしている人の...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月07日
自分の中にある、醜さ、いやらしさ、至らなさを露悪的に描く人なんだろうか。
書き物に共感を覚えるけれど、実物の西川さんは、すらりと立っていて、同世代の冴えないおっさんの共感など峻拒するんだろうな。
なんだか、太宰治の恥、みたいな感想になってしまった。
また、この本の「足りない女」というエッセイに書かれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月17日
『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』
をDVD で見た。監督が 西川美和だった。
濃密な人間関係をえぐり出す西川美和が、書いたエッセイ。
どんな感じの文を書くか と思って読み始めたら、
朝青龍の ヒールについて、なんで ヒールにされるの?
ヒールがヒールと思っていないけど、ヒ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
映画「ゆれる」が印象深かったので、監督さんの頭の中を覗いてみたいと思い、かるい気持ちで手に取った。
ら、めちゃめちゃ面白かった。
ゆれる、のプロダクションノーツを読めたのも良かったが、冒頭の朝青龍の話から勢いがあった。
特に感心した部分。
「私はひどく頭を悩ませた。「困った顔」をしている人の心...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月09日
西川美和は、公開されたならば無条件に万難を排して観に行く監督の1人です。「ゆれる」を観た時のショックはちょっと言葉では言い表せられない。その西川美和が冒頭、朝青龍というヒールならぬヒーローの話を書いた後に、するすると30年ほど昔の『恐怖の24時間』というテレビドラマの話を書いています。
連続殺人犯...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月06日
産業としての映画、芸術としての映画、その間で揺れ動きながら制作に臨む監督の生き様がすごくかっこいい。普段から、ノイズ(いい意味で)をたくさん吸収して、咀嚼して、映画に詰め込んでいる人なんだなあと思った。
いろいろなノイズが溢れてて、そこから人間の深い深いところを読み取れるのが映画の面白いとこだし、そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月26日
たった数秒のワンシーンのために注ぐ膨大な時間と努力をこの人は「自分には才能がない、天才でないから」と言う。それこそが才能なのに。ゆれる、も夢売るふたり、も。観返したくなった。この人のこだわりの詰まった苦しみの時間を想いながら。
『一度、何らかの深いところに潜ったのだな、』なんていう、人の胸の奥底に...続きを読む
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