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新たなるスポーツエッセイの名作誕生! スポーツ観戦が唯一の趣味の著者が、その悲喜こもごもを温かくも鋭く描いた傑作エッセイ集。 広島出身、カープ愛溢れる作品群も必読! オリンピック・パラリンピック/五輪エンブレム問題/大相撲/ ラグビーW杯/イチロー/WBC/箱根駅伝/大谷翔平/ 伊達公子/高校野球/なでしこJAPAN/北島康介/ 星野仙一/三浦和良/新井貴浩/衣笠祥雄/広島東洋カープ……。 スポーツを、アスリートを見つめて、感じたこと、考えたこと。
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Posted by ブクログ
映画はもちろん文章もすばらしい西川美和監督のNumber連載をまとめたもの。 そもそも文が上手くておもしろいのだが、監督らしい着眼点が大好き。マラソンにおける先頭以外でのレースや、違法の賭博場に出入りしたスポーツ選手のひりひりしたい余力、プロテニスプレイヤーと松たか子の相似点に思いを馳せ、「苦しい...続きを読む試合ほど、観ているほうは楽しい」という言葉に映画を思う。パラリンピック、スノーボードクロス決勝の描写はもはや映画だ。 愛するカープの優勝までの道のりにやきもきする姿もとてもほほえましい。
今年のカープは……⚾ . ってな事で、西川美和の『遠きにありて』 西川美和さんのSports Graphic Number の連載作品。 カープ愛とオリンピック、パラリンピックとスポーツ観戦愛が満ち溢れているw スポーツはやる事もええが、観る事、応援する事も大切なんじゃなぁ♪ 時折出てくる広...続きを読む島弁が堪らないw 2019年14冊目
numberの連載エッセイらしい。 ピンとくるものと、そうでないものと。 締め切りが周期的にくる連載って大変だろうな、と思う。 中には、締め切りと、大イベントに引きずられたようなものもあったりするが、それでもやはり心の中を覗き込むようにして丁寧に書かれたものがあって、流石と思う。
映画監督 西川美和の、スポーツ愛、というかカープ愛のあふれた1冊。 昨今のスポーツ観戦ブームに乗っかりつつも、きちんとスポーツに敬意をもっているのが伝わりました。ちょっと内容が薄くて読み足りないかな、という感じですが、雑誌の連載なので、このくらいがいいのかも。
めちゃくちゃ面白いです。西川美和、やはり凄すぎる。超一流の映画監督であり、超一流の小説家であり、まさか。エッセイストとしても超一流だったのか。驚愕である。この人、ホンマにとんでもねえなあ。 スポーツ雑誌「Nunber」での連載エッセイをまとめたものでして、2015年6月25日号~2018年9月21...続きを読む日号までの記事が載っています。 ちなみにこの連載は、2020年の8月で、終了している模様でして。ネット情報ですが。ホンマか?そうなのか?それは誠に残念である、、、勿体ない。是非とも、この本に収録されたまでの後に発表され続けていたエッセイも、一冊の本に纏めてほしいなあ~。文藝春秋さん、マジでお願いします。絶対買いますんで。 タイトルの「遠きにありて」という言葉に込められた意味は、なんだろう?ちなみに本の表紙の写真は、広島市民球場の写真。 「遠きにありて」の言葉から連想されるのは、個人的には、室生犀星の詩の「小景異情(その二)」ですね。「ふるさとは遠きにありて思ふもの」のあの出だし。あの詩、やっぱ超好きなんですよねえ、、、普段は東京で暮らす西川さんが、故郷の広島と広島カープの事を、「遠くにありて」想っている、って気持ちを込めたんだろうなあ。 あとは、普段は映画監督という「スポーツからは遠く離れた場所」にいる立場の西川さんが、その遠く離れた場所からスポーツに関してエッセイを書く。という自分の立場を、このタイトルに込めたんかしらん?とも思いました。 色んな解釈ができる、良いタイトルだと思います。 ちなみに西川さんは、現在、ガンガンの熱狂的な広島カープのファンらしく。どのエッセイも秀逸すぎますが、やっぱ広島カープに関してのエッセイには、グッと心つかまされる。その熱量に。その愛情に。その敬愛っぷりに。 そんなこれほどまでの熱狂的なカープファンの西川さんが、故郷広島に住んできた若かりし自分は、アンチカープの立場だった、というのは、なんとも興味深い。地元では暑苦しすぎて嫌だったカープという存在が、西川さんが上京して暮らすうちに、その身近過ぎる存在から遠く離れた後に、逆に好きになってしまうという気持ちがね、なんだかね、うーむ、、、いいなあ、、、とかね、勝手に思っちゃったんですよねえ。 ま、なにしろ、見事な言葉選びが、見事な文章が、綺羅星のごとくに並んでいます。西川さんの、スポーツに対する眼差し。世の中に対する眼差し。つまるところ、それが何しろ素晴らしい、という感じなんですよね。「こういう風に物事を眺める」という姿が、本当になあ、、、見事なんだよなあ、、、 「あなたの考え方に私はとても納得できます」という、共感なんだよなあ、、、結局は。「パクっただろ」というエッセイの中に「人間は創造性や独自性以前に共感性の生き物であるからだ。」という一文がありますが、もう誠に至言。人間の数多あるであろう真理の一面を、これ以上なく的確に喝破した名言だと思います。 あと、西川さんの文章って、なんというか、、、気っ風が良い。体育会系。スコーン!としている。そして「敢えてこういう言いかたしますよ」みたいなヤンチャさもある気がする。敢えて波風立てる言い方するよ、みたいな。偽悪的、とも言いえてしまうような。そんな感じの文章、文体が、またこう、エラく気持ちがいいんだよなあ。 やっぱ、西川美和、という存在そのものが抜群に魅力的なんだよな。というね。自分にとっては、それはもう、間違いのない事実です。超おおげさに言いますと、西川美和と一緒にこの時代をリアルタイムで生きられることは、ちょっと抜群に僥倖ですね。
阪神ファンをやめたのはもう3年ぐらい前だろうか。というか、一つの球団やチームにしぼって、そこを応援するというのが性に合わなくなった。 俺みたいな鈍足ランナー、ヘタレボルダー、ビビリハイカーであっても、自分で体を動かせば分かる。いわゆるアスリートと呼ばれている人たちが、いかに凄いか。どれだけの天分を...続きを読む持って生まれ、その天分を存分に発揮するために、どれだけのトレーニングをこなし、その孤高ともいえる位置を保つためにどれだけのエネルギーを使っているか。ストイックであるのは日常で、結果を出すのが当然。 そんな過酷な日々を生き抜いていくために、彼らにしか見えないものを掴むために、想像を絶する日々を積み重ねてきているのに、観客の俺は球場で、競技場で、あるいはテレビの前で、ビールなんぞを片手に「そんな球も打てないのか、もっと気迫を込めてプレイしろ、勝て勝て打て打て」…。何様なのか。 天才たちの心身を削るようなプレーを観る態度として、俺の今までは不敬の極みだった。そしてそれは、特定の球団やチームの勝敗にこだわる以上、俺の性格では改善されない。ならば、球団のファンという立場はやめよう。どの球団であれ、どの選手であれ、素晴らしいプレイには感動。素晴らしいゲームには拍手。それで十分じゃないか。 そう考え方を変えると、スポーツ観戦が非常に面白くなってきた。勝敗のストレスもない。他人に機嫌を依存することもない。メンタルのありようとして健全で非常に居心地がいい。 この本は、映画監督で、広島出身のサガとしてカープが気になって仕方ない、映画監督「西川美和」さんが、ナンバーに連載してきたスポーツエッセイをまとめた本である。彼女のスポーツに対する間合いの取りかたが、上記のような俺にはとても魅力的に思えて仕方なかった。 イチローの白髪、三浦知良のシワ、伊達公子の復活後の形相…彼女のエッセイには、アスリートをリスペクトする眼差しがあふれている。俺も、そういう目でスポーツを観戦したい。もう、下品で競技を見世物としか観てないだけのファンには絶対戻らない。
この監督の文ってやっぱ好きだわ。 なんかきっぱりしていて的を得ていて、読んでいて気持ちがいい。 しかも、こんなにスポーツに造詣が深いとは知らなかった。 特に野球。出身地の広島カープの大ファンなんだね。 何かひとつ夢中になれるスポーツの球団なりチームなり、選手なりがいるときっとそのスポーツのシーズンは...続きを読む胸が躍り、結果によっては一喜一憂し、明日への活力になったりするんだろうな。 それは、人生の彩りかもしれないね。 ちょっとうらやましくもあった。
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