歴史・時代 - 講談社文庫作品一覧

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  • 妖鬼の剣
    -
    大鷲の嘴(くちばし)が襲ったかのごとき傷痕を残す、斬殺事件が発生した。下手人は夜盗団「鷹の爪」か? 情け無用の魔手は、さらに美少女剣士・琴江に伸びる! 頻発する凶行に怯える江戸の町。ついに若き剣士・毬谷直二郎(まりたに・なおじろう)が立ち上がる。秘技「千手剣(せんじゅけん)」を武器に、悪を討つ直二郎の活躍を痛快に描く時代長編。
  • 吉岡清三郎貸腕帳
    3.7
    依頼人からの無理難題を解決するのは、おのれの腕1本のみ。京流の剣の達人にして、まだ見ぬ伝説の強敵と対峙することを夢想し、胸を踊らせる。だが普段は、ひたすらに不機嫌。「2」という数字とお人好しは、大嫌い。雇われるのはもちろん、我慢ならない。豪快すぎる男の生き方を描いた、7話を収録。期待の新鋭が放つ、痛快時代小説。剣の達人にして、ひたすら不機嫌な男が己の力で無理難題を解決する!
  • 桜下の決闘 吉岡清三郎貸腕帳
    4.0
    宮本武蔵をこの上なく憎み、「二」の字が大嫌い。吉岡一門の流れを汲む剣豪・清三郎は、その腕を貸して利息を活計(たつき)にしてきた。顔は美しいが陰気な下女・おさえに見送られ、今日も自慢の腕を揮(ふる)う。そして巡り合わせた、200年の時を超えた復讐劇。二刀流よ、覚悟! 破天荒な剣士の生き様を描く、痛快時代小説シリーズ第2弾!
  • 吉原首代 左助始末帳
    -
    分別盛りの真面目な男衆が四十両もの大金を持ち逃げした。病持ちの女房のためか、積もり積もった借金のためか。始末を命じられた左助は地道な聞き込みで男衆を見つけるが、狡猾な同輩に先を越されてしまう。首代が守るべくは正義よりも廓の利。左助は情と掟の狭間で葛藤する。文庫書下ろし新シリーズ!
  • 四つ目屋繁盛記 美人と張形
    -
    鼈甲の張形や秘薬などを扱って江戸で知らぬ者なしの四つ目屋は、奥の向きからも御用を給わる老舗。信用を大事に、誇りを持って商いに精を出す店は客を気遣って昼でも暗く、さまざまな思いを抱えた男女が暖簾をくぐる――。『女薫の旅』の著者が新たに放つ、人情味あふれる艶やか時代小説。〈文庫オリジナル〉
  • 淀君
    -
    父母の仇、豊臣秀吉の側室となったお茶々。高貴の出である彼女には、その立場が我慢できない。子供が欲しい、男の子を生みさえすれば聚楽第の女主人になれると、神にすがるお茶々は、むかし自分を犯した下郎に思うままにされ、男子を身ごもる。淀君と呼ばれ栄華を欲しいままにするお茶々だが……。子を成すことこそ、女の戦さ! 父母の仇・秀吉に抱かれた日から、男よりも権力を愛した女の数奇な運命。傑作歴史ロマン。
  • 淀どの哀楽(上)
    5.0
    江北に名高い豪勇の将・浅井長政と、たぐい稀な美しい妻・お市との長女・茶々は、恐れを知らぬかわいい姫君であった。幼いときに伯父・織田信長によって浅井が滅ぼされ、母の再嫁先・越前北ノ庄もまた、豊臣秀吉の手によって落城した時、何事にも敏い茶々は、託された妹たちをかばって、戦国の女の宿命に従い、敵将・秀吉の側室となった。信長、秀吉の影に生きた淀君の生涯を描いた傑作時代長篇。<全二冊>
  • 世直し小町りんりん
    3.9
    長唄の師匠である、お蝶は三味線の腕前と美声で気性も粋な弁天との評判。お蝶の兄嫁の沙十は、たおやかな色白美人で観音のたたずまい。人呼んで〈弁天観音〉美人姉妹は、頼まれ事を抜群の機知で解決していく。かしましい日々の裏で、お蝶を狙う影が大きく動き始める。吉川英治文学新人賞受賞作家・西條奈加が本領発揮した、時代小説の真骨頂。
  • 世直し大明神 おんな飛脚人
    3.0
    色白のやさ男にも見えるが、まどかはれっきとした女。そんじょそこらの飛脚には負けないすこぶるつきの健脚だ。縁あって同じ日に雇われた清太郎と共に江戸の街を駆け抜ける。ふたりが届ける様々な荷物には、江戸の人情が込められていた。やがてふたりが胸に秘めた過去と想いが明らかになる。江戸庶民の生活と人情をきめ細やかに描く長編時代小説。NHKドラマ「人情とどけます~江戸娘飛脚~」原作(講談社文庫)。
  • 夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋
    3.8
    江戸の片すみ・澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛(しょうべえ)とお捨(すて)。心やさしい夫婦のもとを、痛みをかかえた人たちが次々と訪れる。借金のかたに嫁いだ女、命を救ってくれた若者を死なせてしまった老婆、捨てた娘を取り戻そうとする男……。彼らの心に温かいものが戻ってくる8つの物語。
  • 頼朝勘定
    -
    伊豆・蛭ケ小島に流罪の身の源頼朝は、伊東祐親の娘・八重との間に子をなしたが、祐親の怒りに触れ恋は破れた。失恋に懲りた頼朝が、北条政子との新たな恋でとった策は? 作者は言う、小説の醍醐味は読者の予想の裏をかくことだ、と。大長編の名手・山岡荘八が、その力量・技量を濃密に約集して贈る名短編11編。秀抜で独得な史観でせまる珠玉の歴史短編集。
  • 四千万歩の男 全5冊合本版
    -
    忠敬は下総佐原村の婿養子先、伊能家の財をふやし50歳で隠居。念願の天文学を学び、1800年56歳から16年、糞もよけない"二歩で一間"の歩みで日本を歩き尽し、実測の日本地図を完成させた。この間の歩数、4千万歩……。定年後なお充実した人生を生きた忠敬の愚直な一歩一歩を描く歴史大作。全5巻が合本にて登場!
  • 四千万歩の男(一)
    3.8
    忠敬は下総佐原村の婿養子先、伊能家の財をふやし50歳で隠居。念願の天文学を学び、1800年56歳から16年、糞もよけない"二歩で一間"の歩みで日本を歩き尽し、実測の日本地図を完成させた。この間の歩数、4千万歩……。定年後なお充実した人生を生きた忠敬の愚直な一歩一歩を描く歴史大作。全5巻。(講談社文庫)
  • 四千万歩の男 忠敬の生き方
    3.2
    素晴らしきかな、忠敬的セカンドライフ。50歳で隠居するまでの忠敬は下総の名家の旦那。隠居と同時に本格的に星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの17年間で35000キロ、約4000万歩を歩き尽くして、日本地図を完成させた。愚直にも思えるその精神が支えた、第2の人生を全うする平凡な覚悟は我々の生き方に大きな示唆を与える。(講談社文庫)
  • 読んで旅する鎌倉時代
    3.9
    蛭が島:若き源頼朝が流された伊豆の地。当時の支配者は北条氏。 真珠院:頼朝との悲恋の末に八重が命を落とした地。 伊豆山神社:頼朝と北条政子が結ばれた地。 石橋山:頼朝が源氏復興ののろしを上げるも、大庭景親、伊東祐親らの平家軍に大敗した地。 黄瀬川:奥州から駆けつけた義経が頼朝と再会した地。 願成就院:北条時政が頼朝の奥州平泉討伐戦勝祈願のため建立した。 銭洗弁財天:頼朝への宇賀福神の夢のお告げを元に、宇賀福神を祀り神仏の供養を行なったのが創建の由来。 三島大社:頼朝が源氏復興を祈願して旗揚げをした神社。 梶原山公園:頼朝の信任厚かったが、その死後に滅ぼされた梶原景時終焉の地。 鶴岡八幡宮:鎌倉幕府とともにあった彼の地のランドマーク。 伊豆修善寺:頼朝の嫡男・頼家が暗殺された地。 など、鎌倉殿(鎌倉幕府)をめぐる13の地を舞台に、歴史時代小説の手練れ13人が切れ味鋭い筆をふるう。 13の掌編を自宅でじっくり味わうも良し、地図と写真を手がかりに今に残る歴史の現場を訪ねるも良し。
  • 雷雲の龍 会津に吼える
    4.0
    名誉を捨て、義を貫く! 講談社創業者・野間清治の祖父にして、門下八百人を超える大道場の当主、森要蔵。 幕末の動乱の中、なぜ彼は藩を抜け、会津で新政府軍と戦ったのか。 世を憂い、家族を愛し、弟子の未来を想った、知られざる剣豪の生涯。 慶応四年(1868年)、六月二十八日。北辰一刀流の開祖・千葉周作のもとで四天王のひとりと謳われた大剣士・森要蔵は、道場のある江戸を出て、遠い会津の地にいた。 門弟や息子とともに会津藩に与し、白河城を奪還する戦に参陣するためだ。 ただひたすら、己の信じる「誠」に従って。 時代の趨勢に抗い、新政府軍に立ち向かった男はいかにその生涯をまっとうしたのか。 ひとたび戦えば、「雷雲を纏った龍のよう」と称された要蔵。 平穏な日々を捨て、世のため人のために生きる信念を貫いた愚直な男を描く、傑作歴史長編!
  • 洛陽の姉妹
    3.4
    動乱の時代、姉妹を襲う苛酷な運命……。ときの皇帝の正后で、世間で最も恐れられるという南風(なんぷう)。その異母姉である春暉(しゅんき)は、斉の国から洛陽へと、妹に会うためにやってきた。だが、春暉には会おうともしない南風には、姉への複雑な思いがあった……。時代が生んだ姉妹の運命を、力強くまっすぐな視線で描く表題作など、抒情あふれる中国短篇小説5編を収録。
  • 乱

    3.0
    少年時代を独り野生児として育った「虎」が、畑を荒らして村人に捕まってしまう。処刑されそうになるところを四郎という少年に命を救われる。天草四郎と虎の出会いだった。そのころ、九州の島原と天草の切支丹に対する迫害は苛烈を極め、四郎の父親らを首謀者にして公儀への反抗が企てられつつあった。他方、老中・松平信綱は、三代将軍・家光の治世に不安を抱いていた。江戸に幕府が開かれて三十有余年、天下は徳川家の下に本当に治まっていると言えるのか。歯向かう大名家は無くとも、民草はまだ治まっていない。信綱の心の中に潜む闇が蠢く……。
  • 乱世玉響 蓮如と女たち
    -
    人は生得あさましいものであるが、南無阿弥陀仏と称えれば、必ず救われる――平易な言葉で教えを説き、近畿一帯に大勢力を振るった英邁なる高僧は、私的にはどのような男であったか。争乱と災厄の世に、真宗王国を築き上げた、常人を超えた精気の人蓮如の真実を、宿命の娘たちの恐るべき眼で描く、話題の長編。
  • 蘭と狗 長英破牢
    -
    蘭学者・高野長英が、火を放ち牢を破って、逃亡した! 岡っ引の瓢六は、「地獄まで追ってやる」と獰猛に吼えた。密偵役の女房が、巻き添えをくって焼死したからだ。世直しの信念に燃える長英は、瓢六の執念の深さが掴めぬまま、必死に逃亡する。逃げる長英、追う瓢六。サスペンス溢れる12年の闘いを描く、時代小説大賞受賞作。
  • 李巌と李自成
    3.6
    明朝末期、度重なる戦と凶作、そして苛酷な税に喘ぐ民の負担は限界を超えていた。各地に反乱の烽火が続々と上がる。叛徒を率いる李巌と紅娘子は、四川で反乱勢力を指導する李自成に合流し、厳しい軍規を掲げて明朝打倒の先頭に躍り出た。さらに、明を狙う強大な女真族も南下を始め、時代は大転換へ向け動き出した。
  • 李世民
    3.2
    皇帝は帝都・長安を捨て、中国全土に反乱があいつぎ、隋の権威は地に墜ちていた。群雄割拠の時代を迎え、北方を守る太原留守(りゅうしゅ)・李淵(りえん)の次男・李世民(りせいみん)は李淵に決起をうながし、大陸の覇権を賭けて長安をめざした。唐朝第2代皇帝となる李世民の後戻りのできない戦いを描くロマンとスペクタクルの中国歴史長編。
  • 立身いたしたく候
    3.2
    「おまえはなにを求めて武家の養子に入ったのだ」幕末前夜の江戸。瀬戸物屋の五男坊に生まれた駿平は、百五十俵の貧乏御家人「野依家」に婿養子入りした。男五人兄弟では、この先分家を立てられる保証もなく、うまくいっても商家の婿。いっそ武士になるのも面白かろうと軽い気持ちで引き受けたものの……当主になって待っていたのは、過酷な「就職活動」だった。新米武士の駿平が武家の世界を駆けずり回って「立身出世」を試みる!
  • 小倫敦の幽霊 居留地同心・凌之介秘帖
    -
    幕末、四方を海に囲まれた出島のような横浜外国人居留地。同心・草間凌之助のもとに厄介な事件が持ち込まれる。イギリス人の居住地区、リトル・ロンドンの屋敷で女の悲鳴が聞こえるという。その悲鳴は原因不明で死んだ前の持ち主のメイドの幽霊なのか!? それから程なくして日本人がピストルで撃たれて殺される。死体の脇に転がっていたのが羊羹のように甘い固形物。異国情緒漂う幕末横浜で謎が謎をよび、事件は拡大していく!
  • 劉裕 豪剣の皇帝
    3.5
    “史上最強”皇帝を生んだ下剋上! 1000人をこえる叛乱軍をたった一人で殲滅した稀代の剛勇の一代記。 貴族政治が民衆を苦しめた四世紀末の中国・東晋に歴史を激変させる男が出現。 その名は劉裕、貧しい家の出で食うために軍へ入った博徒だ。 戦地では先頭に立ち強敵を次々撃破。 出世すれども学はなく、政治に無関心。 規格外の男が剣の腕だけで切り拓いた道とは。 町の無頼漢から頂点へ。史上最強皇帝の一代記。
  • 流離の譜
    -
    皮肉な運命に翻弄された最後の老中を描破! 本当は勤王の志を抱きながら、幕府の要職につかされたために朝敵となり、会津、函館に逃げ、数奇な生涯を送った、最後の老中・小笠原長行――徳川幕府の弱体化がすすんだ幕末、唐津藩主の座に、心ならずも就いた小笠原長行は、すでに36歳だった。藩中の反対勢力を制し、江戸城に伺候した長行は、時代改革の必要を次々と具申、若年寄をへて老中職を仰せつかる。しかし時勢は、あまりにも急旋回しようとしていた。長行の数奇な運命とは? 最後の老中の生涯を精緻に描いた出色長編小説。
  • 龍を見た女
    -
    那古野城の大たわけと呆れられていた少年城主は、夏の河原で手強い美少女と出会った。甲賀の忍びの技を持つ彼女は、以来、城主の影として生涯つき従うが、彼女は、恐るべき猛将・織田信長が、ただひとり心を許した女性でもあった。 驚くべき軍略で乱世を統一し「白雲深きところ、金龍躍る」を体現した非情な稀有の武将を、影として支え続けた女の視点で鮮烈に描いた傑作。
  • 呂后
    3.3
    高祖劉邦(りゅうほう)の死は権力の空白を生んだ。陰謀、粛清、そして反乱。天下の権を巡って争う人間たち。漢代初期の狂瀾の半世紀を、劉邦の未亡人・呂后(りょごう)、呂氏追討に活躍した朱虚侯(しゅきょこう)・劉章(りゅうしょう)、劉邦の末子で奔放不羈の淮南王(わいなんおう)・劉長(りゅうちょう)、「呉楚七国の乱」を平定した将軍・周亞夫(しゅうあふ)の4人に託して描く連作史劇(講談社文庫)。
  • 臨時廻り同心日下伊兵衛 全5冊合本版
    4.0
    南町奉行所の名うての定町廻り同心だった日下伊兵衛は、息子新一郎に譲るため、臨時廻りに転じることになった。扱う事件は迷宮入りの一筋縄でいかないものばかり。妻萩乃との縒りはなかなか戻りそうにない。新内の師匠おさわとのひとときが唯一の伊兵衛の安らぎだった。だがおさわに呉服問屋松島屋の後妻の話が舞い込む。しかも縁談に反対していた松島屋の娘が拐かされたというのだが? 人情捕物帖。
  • レジェンド歴史時代小説 粟田口の狂女
    -
    伊達勢大軍による味方討ちで、神保隊三百余名は哀れ全滅する。伊達の権勢に遠慮した家康側は、この事件を闇にほうむろうとした。真相を知り、娘婿神保長三郎の無念を思いやる老女お勝は、ひそかに一計を案じて洛中の街頭に立ったが……。表題作ほか計7編、すべて大坂夏の陣を題材に、豊臣・徳川の交替劇を鮮烈多彩に描いた歴史小説集。
  • レジェンド歴史時代小説 江戸っ子侍(上)
    4.0
    時は天保の江戸。無頼で勘当された旗本次男坊・浅形新一郎は、誕生日の夜に出会った大泥棒・吉兵衛から、伝奏屋敷に囚われた娘を救い出すよう頼まれる。引きうけた! 敵は公儀庭番をも味方につける大商人。救出劇は剣豪、美女、すり、元大目付らを巻き込み、二転三転。新一郎、絶体絶命の危機へ。娯楽活劇の傑作。
  • レジェンド歴史時代小説 大奥婦女記
    3.0
    愛と憎しみ、嫉妬、野望……将軍を中心として、女たちのさまざまな思いや情念が渦巻く江戸城・大奥。寵愛、世継ぎ、派閥争い―ーそれは、権力をめぐり激しく火花"を散らす女の合戦"。乳母将軍・春日局の権勢から桂昌院、絵島生島の悲劇まで、その真実の姿を清張史観で描ききった異色時代小説のロングセラー。
  • レジェンド歴史時代小説 義民が駆ける
    3.5
    江戸後期の天保年間、老中水野忠邦から突然命じられた理不尽な三方国替え。越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは越訴のため黙々と江戸をめざす。深山にわけ入り間道を伝って歩き続ける領民たちの相貌と、彼らを衝き動かした情動を精緻に描く、傑作歴史長編。〈解説・川村湊〉
  • レジェンド歴史時代小説 近藤勇白書(上)
    -
    幕末の動乱期、風雲急を告げる京で幕府側に立って剣を振るった新選組。もとは寄せ集めの浪士集団だった彼らを束ねた近藤勇とは、どのような男であったのか。優れた剣の腕を持ちながら、臆病ととられるほどに温和な人柄だったという近藤の半生を、池波正太郎ならではの人間味あふれる筆致で描いた時代巨編。
  • レジェンド歴史時代小説 高杉晋作(上)
    3.0
    吉田松陰に十八歳で出会って教えを乞い、以降維新革命にその生涯を捧げた高杉晋作。さらに江戸留学を経て、攘夷から開国・統幕へと戦略を変更。周囲を巧みに導き、時代を切り開こうと動く。混乱の時代を的確に読み、駆け抜けた型破りな晋作が二十八歳でこの世を去るまでを、晋作自身の視点を通じて描く、読み始めると止まらない歴史小説!
  • レジェンド歴史時代小説 庖丁ざむらい 十時半睡事件帖
    4.0
    黒田藩の要職を歴任して、いまは隠居の身の十時半睡(とときはんすい)だが、藩の生き字引として尊敬を集め、藩士がらみのさまざまなトラブルの相談がしばしば持ち込まれる。刀剣マニア同士の悲喜劇、ノミの夫婦にまつわる騒動など、泰平の武士の人間的な側面に対して、半睡が経験にもとづくさばけた"十時さばき"をしてみせる。現代でも大いなる共感を呼ぶ時代小説の傑作。
  • レジェンド歴史時代小説 列藩騒動録(上)
    -
    江戸時代の初期から、各藩で発生したさまざまな「お家騒動」。原因となったのは、金銭をめぐる対立や父子の不和、家臣による派閥争いなど、現代に通じるものばかりだった。島津、伊達、黒田、加賀、秋田、越前といった各騒動の真相を、説得力あふれる筆致で描き出す。武士の本質に迫る、海音寺史伝文学の真骨頂。
  • 恋歌
    4.3
    樋口一葉の師・中島歌子は、知られざる過去を抱えていた。幕末の江戸で商家の娘として育った歌子は、一途な恋を成就させ水戸の藩士に嫁ぐ。しかし、夫は尊王攘夷の急先鋒・天狗党の志士。やがて内乱が勃発すると、歌子ら妻子も逆賊として投獄される。幕末から明治へと駆け抜けた歌人を描く直木賞受賞作。
  • 蓮如 夏の嵐(上)
    -
    日本史上、不世出の宗教家。その鮮烈な生!――衰退していた本願寺を、一代にして日本最大の宗派へと押しあげた、不世出の宗教家・蓮如。権門寺社、あらゆる中世の制度と価値観が、崩れ落ちた地平にあって、彼はひたすらに摂取不捨(せっしゅふしゃ)の救いを説いた。人びとは南無六字の名号(みょうごう)を口にし、時代は熱く揺れ動く。日本史上最大の転換期をあざやかに描いた、傑作歴史小説。<上下巻>
  • 籠城忍 小田原の陣
    4.0
    秀吉軍対北条家。膠着する籠城戦の中、忍者たちは小田原城を舞台に闇の中で激しく戦っていた。書下ろし歴史小説・新シリーズ第1作! 天正18年(1590年)、関東の雄である北条氏の本拠・小田原城が関白・豊臣秀吉の軍勢に囲まれていた。その数、10万。総勢では20万。もはや北条方に勝ち目はなかった。そんな籠城戦の中、徳川家康は伊賀忍者の服部半蔵を城中に潜入させようと画策していた。北条家の当主・氏直は家康にとって娘婿であり、包囲側の身としては困った立場にあったのだ。秀吉に謀反を疑われかねない。北条家をこの戦に導いた前当主の氏政をさらい、秀吉に謝らせるのが家康の狙いだった。だが、北条には風魔という忍者集団がいて……。
  • 掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南
    値引きあり
    4.0
    酒と怪談を愛する剣客が“この世の不思議”に対峙する。「時代×怪談×ミステリ」で話題をさらった第38回メフィスト賞受賞作。酔いどれ左門は腕が立つ。酒より好きなものは怪談ばなし。甚十郎も腕こそ負けぬが、こちらは怖い話は大の苦手。10年前、家老が闇討ちされた霧深い城下で「女の幽霊を見た者は死ぬ」という噂が。ふたたび家老闇討ちに巻き込まれた甚十郎は、城下の寺で女を見てしまう。
  • 浪人列伝
    3.5
    浪人とはいえ、傘張りや楊枝削りの貧乏暮しではない。仇討ちに武辺の意地を示す者、大坂城で壮烈な死花を咲かせる後藤又兵衛やキリシタン武将、奇才・平賀源内まで、逆境に怯まず昂然と己の意志に生きる剛気な男たちの、この痛快な生き方!! 戦国から幕末まで、有名無名の浪人を歴史の虚実を縫って描く連作。
  • 樓岸夢一定 蜂須賀小六
    3.3
    戦国屈指の脇役武将が見た理想と野望――織田信長の能力と残忍性をいち早く見抜き、桶狭間で戦功を上げながらも、臣下として仕えることを拒み続けた蜂須賀小六。やがて、足軽組頭に過ぎぬ秀吉を主人と定め、調略・外交一切を引き受け、ことごとく成功させ、秀吉躍進の最大の功労者となる。嘘偽りなき、まっすぐな生き様を全うした、史上稀なる武将を描く、感動の歴史長編。
  • 六歌仙暗殺考
    3.3
    不可解な心中事件から始まった連続殺人の謎に挑む、名探偵・南条圭の推理。殺害現場には僧正遍昭、在原業平といった六歌仙の歌仙絵が、つねに残されていた。犯人を追う鍵は六歌仙の秘密にあるのだろうか。最も現代的な舞台設定と懐しい探偵小説の世界。古典と現代を結びつける、井沢元彦の歴史ミステリー。
  • 倭王の末裔 ―小説・騎馬民族征服説―
    3.5
    日本国家は、いかにして誕生したか? 古代史の謎に、SF作家・豊田有恒が、該博な知識とSFの手法を駆使して挑戦した、雄大な歴史ロマン。その迫真性と実在感は、ノンフィクションとも見まがう力で読者を衝つ。――第一章・女王卑弥呼/第二章・神功皇后/第三章・太の安麻呂。
  • 若返り同心 如月源十郎 不思議な飴玉
    3.0
    十年前まで定廻り同心をしていた小六だが今年は齢六十五。何事も若い頃のようにいかぬ、と自分をふがいなく感じていた。偶然拾った壺の中にあった飴玉をなめた小六に大変な出来事が。若々しい青年の姿にもどったのだ。しかしその効力はながく続かない。不思議に思いながらも、小六は、頼りない新米同心の孫が一人前になる手助けのためにその飴玉をこっそり使う。秘薬で若返り、得意の剣を繰り出す前代未聞「若返り同心」参上!
  • 我が名は秀秋
    4.0
    秀俊は13歳にして豊臣家を出て、備後国の小早川隆景の養子となる。隆景は秀吉の信頼厚く、毛利家内でも重きをなす人物だ。対面して秀俊は隆景の眼鏡に適い、秀俊も隆景に好感を持つ。翌々年、時代が大きく動く。交戦していた朝鮮との和平交渉が決裂し、再出兵が決まる。秀俊は日本軍の総大将に任じられるが、渡海の準備のさなかに義父・隆景の訃報がもたらされる。初めて感じた親子の情との決別。秀俊は秀秋と改名して出陣する。
  • 鷲の歌(上)
    -
    安政年間、琉球王国は日中両国に従属させられ、苦渋の中にあった。王朝高官は二派に分裂し、将来への確たる展望も見出せない。折しも、対外国貿易拠点としての利用を目論む薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)の圧力が、この島国を襲う。王朝の苦しみは、民衆の上にもさまざまな形で暗い影を落としはじめていた……。該博な知識と卓越した史観で、強大国の利害に翻弄される小国の悲哀と知識人の悩みを綴る歴史巨編。<上下巻>
  • 藁化け 古道具屋 皆塵堂
    3.4
    幽霊が見えて、数々の幽霊話を解決してきた太一郎の幼馴染みの巳之助は、浅草の道具屋の若旦那の太一郎とは対照的に、鬼も逃げ出すいかつい風貌で怪力の持ち主だ。なぜか深川の皆塵堂には、昔から出入りしていて、力仕事に重宝されている。 長屋のかみさん連中に魚を売る、気ままな棒手振りで、まるで女っ気がなかった巳之助は、札差の大店大和屋の、とびきりの美人女中お志乃に一目惚れ、なんとか嫁さんにもらいたいと願う。 誰がどうみても、お志乃は高嶺の花。皆塵堂の主、伊平次たちも面白がって、呪い話で手に入った藁人形を巳之助に手渡し、四日の内に次々交換して、お志乃さんにふさわしい価値ある贈り物に替えてみせることができたら、材木商鳴海屋のご隠居清左衛門にかけあってもらい、みんなで背中を押そう、と巳之助をけしかける。 藁人形がはたしてどこまで化けるのか、巳之助の涙ぐましい奮闘がはじまる。 そうこうするうちにも、皆塵堂には、次々と怪異話が舞い込んで……。 皆塵堂シリーズきっての強力キャラ、自称江戸一の猫好き、棒手振りの巳之助が巻き起こす一世一代の「わらしべ長者」奮戦記!
  • 悪足掻きの跡始末 厄介弥三郎
    4.0
    「厄介」と煙たがらないでくれ。好きでやってるわけじゃない。江戸時代、兄もしくは甥の世話にっている者を「厄介」と呼び、幕府の役人は無神経にもそのまま公用語とした。兄の都築孝蔵は六百五十石取りの旗本だが、親重代の借金があったため、弟の弥三郎を他家の養子にできる大金をつくる器量はない。厄介という身分に辟易し、家を出た弥三郎が拓く波瀾万丈の凄絶な人生をえがく。

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