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4.8西加奈子最新短編小説集『わたしに会いたい』、11月2日(木)発売・配信決定! コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。 誰かの価値観を押し付けられることが多いこの国で、自分のヒーローは自分でしかない。 フィクションだからこそ描ける、「自分を生きたい」という力強いメッセージに溢れた傑作が誕生しました。 本書の発売・配信に先駆け、表題作「わたしに会いたい」を全文掲載した無料試し読み電子書籍を配信いたします。ぜひDLしてお読みください。 【全文無料公開「わたしに会いたい」あらすじ】 父親が異なる3人の姉を持つわたしが心を許せるのは、いとこのモトだけだった。一人っ子のモトの部屋にはたくさんのおもちゃと本があり、いつもモトの部屋で遊んでいた。ある日、幼稚園で歩き方がおかしいと言われて病院に行くと、骨が変形していて、歩き方は生涯治らないことを告げられる。わたしは、その日もモトの部屋に行った。すると、家に帰って来たモトは、玄関にわたしがいた、と言う。モトは、わたしのドッペルゲンガーに出会ったのだ。それから毎日、わたしは「わたし」について考えた。
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-●大人気御礼巻頭カラー!! 『座頭市物語ノワール』 那波歩才 原作:子母澤 寛 ●ポーさん キューライス ●いけない二人 稲岡和佐 ●釣りバカ日誌 やまさき十三+北見けんいち ●黄昏流星群 弘兼憲史 ●深夜食堂 安倍夜郎 ●三丁目の夕日 西岸良平 ●ミワさんなりすます 青木U平 ●コンクリートの船 村上たかし ●セシルの女王 こざき亜衣 ●さよならごはん 西炯子 ●まるさんかくしかく 東村アキコ ●バックホームブルース 長尾謙一郎 ●大市民 がん闘病記 柳沢きみお ●親GoGoGo 吉田戦車 ●卑弥呼 リチャード・ウー+中村真理子 ●れむ a stray cat 山本おさむ ●世界の終わりの洋裁店 原作:西尾雄太 作画:マツダユカ ●テツぼん 永松潔+高橋遠州 ●看護助手のナナちゃん 野村知紗 ●百年川柳 業田良家 ●充実コラム!! [和食の喪失-海と川から絶えていく-] 芦野一青 ※『ビッグコミックオリジナル』デジタル版には、紙版の付録、特典等は含まれません。
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-28歳のサラリーマン・右京は気ままな独身生活を送っていた。ある日、両親の死後、苦労して育ててくれた姉・豊子が一人娘を残して急死する。豊子の夫は娘が生まれて間もなく失踪していた。右京は5歳になる姉の遺児・千春(杉田かおる)を引き取って育てようと決意。今までのアパートを引き払って、素人下宿を探し始める。自分が勤めに出ている間、幼い千春がひとりでも安心していられるようにと考えたのだ。そんな条件にピッタリだったのが、佃島で米屋を営む井上家だった。出演はほかに大坂志郎、三崎千恵子、松尾嘉代、有吉ひとみ。昭和47~48年に日本テレビで放送。全40回。向田邦子執筆(14回)のうち、第14話(一部)、23話を掲載。
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-池内淳子が毎回、飲み屋の女将、資産家の未亡人、インテリアデザイナーなど、さまざまな30歳前後の女性に扮し、ゲスト俳優とともに繰り広げる一話完結の連続ドラマ。婚期を逃したのは葬儀屋という家業のせいだと思っている30歳間近の島子(池内)。ある日、店に新聞の求人広告を見間違って、気のいい若者・健司(坂本九)がやってくる。人手不足に悩んでいた島子と父親の忠吉(益田喜頓)は、これ幸いと健司を雇い入れる。別に葬儀屋を志望していたわけではなかったが、働いているうちに健司は島子のことが気になり始める。島子もまた、いつしか健司のことが……。昭和43年にTBS系で放送。全22回のうち、向田邦子が唯一執筆した、第3回「冷たいのがお好き」を掲載。
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-都会の片隅の安アパートに隣り合わせに住む二人の女――28歳の平凡な主婦・サチ子とバーのママ・峰子。サチ子は昼間、アパートの壁越しに隣りの女のよがり声を聞く。相手はいつもの男とは違っているようだ。サチ子は偶然、その男・麻田と一夜の関係を持ってしまう。恋に落ちたサチ子は、絵の勉強でニューヨークに行った麻田の後を追う。井原西鶴の世界に登場する、ほんの偶然から非日常の世界に飛び込む女たちを現代によみがえらせた2時間ドラマ。出演・桃井かおり、林隆三、根津甚八、火野正平、浅丘ルリ子ほか。演出・浅生憲章。昭和56(1981)年にTBS系で放送。
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-豪華出演陣による恋愛時代絵巻。千年の昔、光源氏は桐壺帝の二番目の皇子として生まれるが、源氏が三歳のときに母親の桐壺が他界する。帝は桐壺に生き写しの藤壺を女御に迎える。源氏も母と慕うが、成長するにつれ、その思いは恋へと変わる…。華麗な恋愛遍歴を重ねる光源氏に沢田研二。母・桐壺と義母・藤壺には八千草薫(二役)。正妻・葵の上に十朱幸代、葵の上を呪い殺す六条御息所に渡辺美佐子。ほかに紫の上に叶和貴子、夕顔にいしだあゆみ、末摘花に風吹ジュン、女三の宮に藤真利子など女優陣も豪華。原作・紫式部。演出・久世光彦。音楽・都倉俊一。美術担当は横尾忠則。昭和55(1980)年にTBS系で放送。
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-良介は適齢期の双子の娘・朝子と夕子の縁談探しに苦労していた。亡くなった妻から「同じようなお婿さんを見つけて、同じ日に結婚式を挙げて」と遺言で頼まれていたからだ。ところがある日、良介は病院で夕子とばったり。調べてみると、妊娠3ヶ月。帰宅した良介はあわてるあまり、朝子を夕子と間違えて怒鳴りつけてしまう。だが、朝子も好きな人がいると言い出し、良介は大ショック! 脚本の矢田陽子は向田邦子の筆名で、「(書くの)やだよー」のもじりとか。出演・ザ・ピーナッツ(伊藤エミ・ユミ)、船越英二、賀原夏子、加藤治子ほか。演出・小杉芳生。昭和47(1972)年に日本テレビ系で放送。
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-社員3000人の大企業に勤めるOLのり子は世話好きで、社員同士の恋愛を取り持ってあげるが、その二人がめでたくゴールイン。謝礼として1万円をもらい、のり子は「これは商売になる」と社内恋愛斡旋業を始める。あっという間に20件を超える申し込みがあったが、困ったことに申し込むのは女性ばかり。そこでのり子は鹿児島から転勤してきたバンカラ社員の牛場にサクラを頼む。いつしか牛場にひかれるのり子だが、同僚から牛場とデートを取り持ってほしいとの依頼が…。出演・浜美枝、芥川比呂志、勝呂誉、渡辺篤史ほか。演出・山内和郎。昭和46(1971)年にNET(現テレビ朝日)系で放送。
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-結婚して15年の平凡な主婦・直子は、バスで隣り合った男の腕に空き巣に盗まれた夫・菊次の腕時計とそっくりの腕時計を見つけて、男のあとを追う。病院に入ろうとする男を呼び止め確認すると、その腕時計は夫のものに間違いなかった。男は時計は行きずりの行商人から買ったと言い、証人もいた。納得した直子は、お詫びにと病院まで付き合うことに。男は守田という、売れっ子のイラストレーターだった。平凡で健康な夫に対し、芸術家風で病弱な守田に、直子はいつしか心をときめかす。平凡な人妻がドラマチックな出会いとちょっとした冒険心に心が揺れるさまをしゃれたタッチで描いている。出演・長山藍子、井川比佐志、津川雅彦、奈良岡朋子ほか。演出・井下靖央。昭和54(1979)年6月3日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
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-倒産寸前の出版社で組合委員長を務める悦子は、ばりばりのキャリアウーマン。3歳年下の恋人・寛治は副委員長だ。母が亡くなって5年、仕事と組合のことで忙しい悦子は、家事をサラリーマンの父・順造にまかせっきりだ。悦子が妊娠し結婚することになった。順造は悦子と寛治が住むアパートから家具まで、完璧なまでに準備を整える。だが、それは順造の恋人でおでん屋の女将ハルが手配したことだった。そうと知った悦子は、ものすごい剣幕でハルの店に現れる。結婚前の女が、結婚して家庭を持つという幸せから見放された女の生き様に共鳴してゆく心理を描く。出演・十朱幸代、船越英二、水谷良重、下条アトム、寺泉哲章ほか。演出・柳井満。昭和54(1979)年1月14日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
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-東京で看護師をしている厚子は、新宿で知り合った良司と交際している。良司は勤めていた会社が倒産し失業中だ。妊娠が分かり結婚の許しを得ようと、二人は厚子の故郷・長野を訪れる。長野には父の死後、洋服のリフォームをしながら一人でつつましく暮らしている母・とし江がいる。実家の前まで来た厚子は、男物の洗濯物が干してあるのを目にしてビックリ。実はとし江は米倉という男と半ば同居生活をしていたのだ。米倉は東大卒だが、現在は定職についていなかった。ともに失業中の米倉と良司は意気投合。母と娘はその夜、枕を並べて寝る。「びっくり箱」のように、何が飛び出すか分からない人間のおかしさを描く。出演・大竹しのぶ、京塚昌子、高橋昌也、真夏竜ほか。演出・宮原昭夫。昭和52(1977)年10月9日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
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5.0子供のころからちやほやされて育った長女の三輪子は、エリート社員の友彦と結婚する。一方、いつも姉の陰で二の次にされていた次女の真佐子は、酒屋の息子の武男に嫁ぐ。ところが友彦が会社の金を1200万円も使い込んだことがばれそうになり、夫婦で八丈島に夜逃げするハメに。三輪子は見納めと実家を訪れるが、思いがけず真佐子がいた。酒屋からスーパー経営に乗り出し、羽振りのよくなった夫の浮気に腹を立て、実家に戻ってきたのだ。二人は互いの悩みは表に出さず、見栄を張りあう。そのうち姉妹は「ママー」と泣く『眠り人形』の思い出話にふける…。結婚で立場が入れ替わった姉妹の人生の明暗を描く。出演・加藤治子、長山藍子、船越英二、泉よし子、幸真喜子、林昭夫、あびる啓二、葦原邦子ほか。演出・鴨下信一。昭和52(1977)年7月3日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
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-ちよの亡夫の七回忌。読経が終わっても近所に住む会社社長の黒崎がなかなか帰ろうとしない。亡父とさほど親しくはなかったのにと、三女の洋子はいぶかしむ。実は黒崎は、長女の節子が探してきたちよの見合い相手だった。失恋したばかりの次女・巴は母の再婚に猛反対。長男の良一は適齢期の巴と洋子に縁談がないことに苦笑するばかり。だが、62歳になった母を心配し、節子は「家族の中で取り残されていく老いた母にも幸せになる権利がある」と言う。結局、ちよ自身が決めることに落ち着くが、その夜、ちよは黒崎と付き合う意思があることを子供たちに告げる。ところが、ちよは亡夫に申し訳ないと、黒崎と付き合うのは止めると言い出す。その後、黒崎が倒産して一文無しになってしまい…。出演・市川翠扇、安井昌二、草笛光子、倍賞千恵子、沢田雅美、佐野浅夫ほか。演出・山本和夫。昭和52(1977)年1月9日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
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-平凡なサラリーマンの赤澤良雄は母・しま、妻・英子、息子・弘、娘・厚子の5人暮らし。やっとの思いで郊外にマイホームを手に入れ、引越しの日を迎える。しまが子猫をもらってくる。いい部屋を孫に譲るのと交換条件で、子猫を飼おうと考えていたのだ。ところが、その子猫が、厚子が飼おうとしたカナリヤをかみ殺してしまう。家族から非難され、気落ちしたしまは子猫を返しに行こうとする。出掛けに燃やしてほしいと手紙の束を弘に渡すが、そのうちの一通は31年前に特攻隊員だった良雄が戦地から母親に送った遺書だった。そこには「一つ、母上を一泊旅行にて、熱海にお連れしたかった。二つ、木の香の匂う新築の家を建て、南向きの縁側で母上の肩を叩きたかった。三つ、……」と良雄の母親に対する気持ちに溢れていた。出演・内藤武敏、白川由美、寺泉哲章、木村理恵、市川翠扇、杉村春子ほか。演出・片島謙二。昭和51(1976)年6月20日TBS系「東芝日曜劇場」で放送。
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-仕事を探して、鹿児島から上京したさくら(吉永小百合)と青森からやってきた明夫(堺正章)は、上野駅前の「坂本旅館」の前で偶然出会う。そこで「求む、番頭・女中。住み込み夫婦者に限る」の求人の貼り紙を見て、二人は夫婦者と偽って働くことに。しばらくして、二人は夫婦でないことを打ち明けるが、働きぶりが認められ、引き続き旅館で働くことに。さくらが独身と知って、旅館の長男がアタックするが、明夫もさくらが気になっていた。男二人の鞘当てに、さくらが出した結論は…。昭和47(1972)年にTBS系で放送。全15回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全5回分(第3、4、8、11、13話)を掲載。
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-東京・五反田の銭湯「松の湯」を舞台に、笑いあり、涙あり、お色気ありの人情ドラマ。主人の祥造(船越英二)はのんびり屋で、「松の湯」を支えるのは「おカミさん」のまつ(森光子)。やきもち焼きだが、世話好きで正義感の強いしっかり者だ。一人息子の一郎(松山英太郎)は店を継がず、会社勤め。従業員のケンちゃん(堺正章)、浜さん(悠木千帆=樹木希林)に新たにミヨ子(浅田美代子)が加わって「トリオ・ザ・セント」は相変わらず元気いっぱいだ。転勤で大阪に行っていた一郎が妻の芙美(松原智恵子)とともに東京に戻ってくることになり、まつは大喜び。小料理屋「おかめ」の女将お涼(篠ヒロコ)と客の風間(藤竜也)との大人の恋の行方も気になるところ。浅田美代子が歌う劇中歌「赤い風船」が大ヒット。昭和45(1970)年からTBS系で放送された人気ドラマ「時間ですよ」の第3シリーズ。全30回。向田邦子の執筆は全8回で、本巻ではそのうち第10、13、17、26回の4話分を掲載。
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-東京・五反田の銭湯「松の湯」を舞台に、笑いあり、涙あり、お色気ありの人情ドラマ。主人の祥造(船越英二)はのんびり屋で、「松の湯」を支えるのは「おカミさん」のまつ(森光子)。やきもち焼きだが、世話好きで正義感の強いしっかり者だ。一人息子の一郎(松山英太郎)は店を継がず、会社勤め。妻の芙美(松原智恵子)とともに同居している。従業員のケンちゃん(堺正章)、浜さん(悠木千帆=樹木希林)、サチコ(西真澄)の「トリオ・ザ・セント」も元気いっぱい。隣りに住むマリちゃん(天地真理)はケンの憧れのマドンナだ。今日も「松の湯」は大騒ぎ。昭和45(1970)年からTBS系『水曜劇場』で放送された人気ドラマ「時間ですよ」の第2シリーズ。全35回。向田邦子の執筆は全10回で、本巻ではそのうち第6、9、14、18、20回の5話分を掲載。
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-娘が妻子ある中年のイラストレーターと同棲を始めようとしていることを知り、父親は大激怒。二人を引き離そうと、男のところへ乗り込んでゆく。ところが、その父親も部下のOLを相手に一生に一度の浮気を考えていた…。まじめで小心な堅物男と自分に正直に生きているプレーボーイ男――対照的な二人の男はそれぞれの生き方を認め合うようになる。「蛇蝎」のように忌み嫌いあう相手との間でいつしか「友情」が芽生える様をコメディータッチで描く。出演は小林桂樹、津川雅彦、加藤治子、池上季実子、高品格、内海桂子ほか。演出・江口浩之ほか。向田邦子の単独執筆。全3回を掲載。昭和56年にNHKで放送。
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-男やもめのカミナリ親父と男勝りの娘が繰り広げる結婚騒動をコメディータッチで描く。獣医師の竜造(森繁久彌)は、おでん屋の女将・みつ子(淡島千景)との再婚を考えていた。だが、年頃の娘・桃子(和田アキ子)が片付いてからでないときまりが悪い。そこで古い友人の江上(益田喜頓)に桃子の婿探しを頼む。ところが、桃子には竜造に内緒の恋人・要次(井上順之)がいた。結婚を意識している桃子は早く要次を竜造に紹介したい。だが、黙っていたことを竜造に怒られるのが怖くて、なかなか言い出せないでいた。出演はほかに杉山とく子、三木のり一、岡本茉莉、塩沢とき。演出・和田勉。向田邦子の単独執筆。全5回を掲載。昭和47(1972)年にNHK「水曜ドラマ」枠で放送。
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-妻が死に一人住まいになった父親がボヤを出す。寝たばこが原因で、心配した四姉妹は三女・滝子の恋人をその家に住まわせることにする。父親の愛人は再婚したようだが、時々子供の声で不審な電話がかかってくる。滝子は足繁く実家に通うようになり、恋人との結婚をついに決意する。一方、長女の綱子は料亭の主人と不倫を続けており、ガス中毒事故を起こして大騒ぎになる。次女の巻子は夫の浮気を疑っていた。その相手のことが頭を離れず、巻子はスーパーで万引きをしてしまう。四女の咲子はボクサーの夫がチャンピオンになり、派手な生活を送っていた。ところが、その夫が体調を崩し、再起不能の状態に。看病疲れから行きずりの男と関係を持ち、それをネタにゆすられてしまう…。四姉妹の揺れる心の現実を、妬み猜疑しいがみあう阿修羅にたとえて陰影濃く描き出している。BGMのトルコ軍楽も印象的。演出・和田勉ほか。出演・佐分利信、大路三千緒、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュン、露口茂、宇崎竜童、深水三章、菅原謙次、萩尾みどりほか。パート2は1980年にNHKで放送。
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-竹沢家の四姉妹はそれぞれ独立して暮らしている。長女・綱子は45歳の未亡人でお花の先生、次女・巻子は二人の子供を持つ41歳の主婦、三女・滝子は図書館司書で独身、四女・咲子はボクサーと一緒に暮らしている。ある日、滝子は父に愛人がいることを姉妹に告げる。興信所が撮った写真には父と女と10歳の少年の姿がある。謹厳実直な父に愛人が…姉妹は驚いて声も出ない。ある朝、新聞に父の浮気を憂う匿名の投書が載ったことから、姉妹は誰が書いたのと非難しあう。姉妹は実家に集まり母の動静を窺うが、何事も知らない様子である。だが、ある夕方、愛人宅の前に呆然と立っていた母は、娘・滝子に目撃され、羞恥のあまり卒倒し、意識不明のまま病院で死ぬ。父の裏切りを非難する姉妹たちもまた、秘め事や隠し事を抱えて生きている。四姉妹の揺れる心の現実を、妬み猜疑しいがみあう阿修羅にたとえて陰影濃く描き出している。BGMのトルコ軍楽も印象的。演出・和田勉ほか。出演・佐分利信、大路三千緒、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュン、緒形拳、宇崎竜童、深水三章、菅原謙次、八木昌子ほか。1979年にNHKで放送。
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-昭和10年春。松山に転勤していた製薬会社のサラリーマン・水田仙吉一家が東京に戻ってきた。親友の実業家・門倉修造は仙吉のために家を探し、当座の夜具や米びつまで用意して待ち受ける。羽振りのいい門倉は女にもてる美男子だが、ひそかに仙吉の妻・たみに思いを寄せていた。そんな門倉の心を18歳になった仙吉の一人娘・さと子は気付いていた。ある日、さと子が見合いをすることになり…。神社の狛犬「阿(あ)吽(うん)」のような仲のよい二人の男の友情を描く。演出・深町幸男、出演・フランキー堺、杉浦直樹、吉村実子、岸本加世子ほか。1980年にNHKで放送。
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3.929歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――。 太宰治『人間失格』を愛する29歳の葉太。初めての海外、ガイドブックを丸暗記してニューヨーク旅行に臨むが、初日の盗難で無一文になる。間抜けと哀れまれることに耐えられずあくまでも平然と振る舞おうとしたことで、旅は一日4ドルの極限生活に--。命がけで「自分」を獲得してゆく青年の格闘が胸を打つ傑作長編!
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4.5【電子版限定特典 ゴートくんのデジタルアクリルスタンド付き!】 ジャンル、国境を越える豪華執筆陣の文芸誌。 紙を愛してやまない《ヤギ》にちなんで名づけた、《Greatest Of All Time(=かつてない)》文芸誌が誕生! ジャンルや国境を越えて豪華執筆陣が集結しています。 ○大特集「愛」 【小説】 西加奈子 小川哲 市川沙央 パク・ソルメ 島本理生 冲方丁 麻布競馬場 葉真中顕 芦沢央 チョン・ヨンス 長塚圭史 嶋津輝 戸田真琴 【短歌】 朝吹真理子 小佐野彈 高瀬隼子 スケザネ 【 詩 】 大崎清夏 小原晩 水沢なお 【哲学対話】 永井玲衣×『GOAT』編集部 【エッセイ】 アフロ(MOROHA) 塩谷舞 チョン・セラン 町田そのこ ワクサカソウヘイ 【インタビュー】 一穂ミチ ○『GOAT』×monogatary.com 文学賞 [選考委員長:加藤シゲアキ] 総応募数753作から大賞受賞作を誌上で発表! ○私の「GOAT本」 上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼茜 夏川草介 三宅香帆 ○出せなかった手紙 彩瀬まる 佐原ひかり ○短編小説 尾崎世界観 蝉谷めぐ実 安壇美緒 乗代雄介 八木詠美 大木亜希子 野崎まど その他、特大企画多数! ※電子版では、掲載されないページや、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。 ※本書に掲載されている二次元バーコードは、デバイスの機種やアプリの仕様に よっては読み取れない場合もあります。その場合はURLからアクセスしてください。 ※この作品は一部カラーが含まれます。 (底本 2024年11月発売作品)
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3.6西加奈子初期名短編を乃木坂46でドラマ化。 午後から雨になった。東海道五十三次の絵なんかに出てきそうな、斜めに降る、細い細い雨だ--そんな書き出しから始まるそぼふる雨のなか。様々なことが定まらない、二十代男女5人が、突然の死を迎えた仲間の通夜に向かう「サムのこと」。 二十代半ばの、少し端っこを生きている仲良し女子3人組が温泉旅行で、「あるもの」にたどり着くまでを描いた「猿に会う」。 小説家志望の野球部の友人と、なぜか太宰治の生家を訪ねることになった高校生男子が、そのまま足を伸ばした竜飛岬で、静かに佇む女性に出会う「泣く女」。 人生の踊り場のようなふとした隙間に訪れる、「何かが動く」ような瞬間を捉えた初期3作を新たに編んだ短編集。 (底本 2020年3月発行作品)
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3.7「こっこ」こと華原琴子、早生まれの8歳、小学校3年生。好きな言葉は「孤独」。 2014年に芦田愛菜主演で映画化された話題作! 狭い公団住宅に、中華屋から譲り受けた赤い大きな円卓で食事をする華原家は、頑固で文字好きの祖父、明朗快活な祖母、ハンサムで阿呆な父と美人で阿呆で素直な母、それに中2の美人の三つ子の姉の8人家族。みんなこっこがかわいくてしょうがなく、何かと構うが、こっこは反骨精神豊かに「やかましい!いろいろと」「なんで、て聞くなやボケが」と心で思う。 こっこの尊敬する人物は、祖父の石太と、同じ公団に住む同級生のぽっさん。ぽっさんの吃音を、こっこは心から美しいと思う。吃音や眼帯をした同級生のものもらい、韓国人の同級生の不整脈をかっこいいと憧れ、それを真似したときに、「こっこはなんでそんな風なんや」と大人に怒られてしまう。しかしこっこは感じる。なぜかっこいいと羨んでやったことがいけないのか。こっこはぽっさんに相談し、人の痛みや言葉の責任について、懸命に「いまじん」するのだった。そうして迎えた夏休みの祖母の誕生日。ぽっさんにも「言わない」出来事がこっこに起きて――。 世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。 ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。
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-清水港の米屋「山本屋」の息子・長七郎(竹脇無我)は評判の働き者。ある日、許婚のお蝶(梓英子)が町を牛耳る鬼瓦一家に絡まれるが、長七郎は頭を下げるしかできなかった。苦悩の末、槍の達人・政五郎(大木実)に弟子入りし、またたく間に腕を上げる。鬼瓦一家と代官が悪事を働いていることを知り、長七郎は政五郎と共に代官所屋敷に乗り込む。長七郎の気風に惚れた渡世人の石松(あおい輝彦)と鬼吉(田辺靖雄)も助っ人に現れた。鬼瓦を切り捨てた長七郎は、政五郎の勧めで上州の大親分・大前田英五郎(天知茂)を頼る。長七郎の人柄に感心した大前田から杯を受け、長七郎は清水次郎長と名を改め、一家を構える。子分にも恵まれ、強気をくじき弱きを助ける、任侠一家の親分として名を上げてゆく。昭和46(1971)年からフジテレビ系で放送。全52回のうち、向田邦子の執筆は11回。本巻ではそのうち10回分(第1、3、5、7、10、18、24、27、28、32話)を掲載。
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-宙太郎(小林桂樹)の会社が倒産したため、宙太郎とせい子(森光子)夫婦は「玉木葬祭総業」に住み込みで働くことになった。宙太郎は社長の玉木参平(遠藤太津朗)の運転手として雇われたはずが、あれこれ雑用を頼まれていて、せい子は面白くない。参平は金にうるさく、人使いも荒い男だった。妻の踏子(加藤治子)は参平の品の悪さが気になっている。玉木家の長男の大吉(武田鉄矢)は店の専務で、二男の日出男(山本伸吾)は大学生。長女の鯛子(五十嵐めぐみ)には秘密の恋人がいた。ある日、有子(真野響子)がせい子の元へやって来た。有子は、せい子夫婦の亡き息子の恋人で、せい子と宙太郎を実の親のように慕っていた。大吉が有子に一目惚れするが、有子は興味を示さない。宙太郎は参平にコマ(樹木希林)という、長年の愛人がいることを知る。昭和52(1977)年にTBS系で放送。全26回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全11回分を掲載。
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-新潟でお茶漬け屋を営む佳代(若尾文子)は、夫の良太を病気で亡くす。半年後、義母・とめ(賀原夏子)の勧めで上京し、亡夫の実家に身を寄せることに。実家は新聞販売店で、佳代の店で働いていた坂本(堺正章)も一緒に上京し、そこで働くことに。店主の善太(ハナ肇)は良太の兄で、数年前に妻を亡くしていたが、ひとり娘のカオル(川口晶)がいた。美しい未亡人の出現に、善太だけでなく従業員たちも急にソワソワ。隣家のレコード店の鉄平(杉浦直樹)も、佳代のことが気になって仕方がない。新しい環境に飛び込んだ佳代と周りの人々は、それぞれの生活の中で、それぞれの幸せを見出していく。昭和45(1970)年にTBS系で放送。全20回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全8回分(第3、4、6、8、11、14、17、18話)を掲載。
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-昭和初期――。東京・湯島の銭湯「亀之湯」の女将・てる(森光子)は今日も大忙し。主人の平八郎(荒井注)はすきさえあれば番台の小銭を狙っている。姑のツネ(悠木千帆=樹木希林)もブツブツ小言を言うばかり。長男の忠治(千昌夫)は逓信省に勤めていた信子(池波志乃)と新婚早々だが、会社がつぶれ失業中だ。長女の美代(浅田美代子)は帝大生の木島にあこがれていた。「亀之湯」の常連客もクセ者ぞろいで、てるは気の休まる暇がない。肺を病んだヤクザ者・十郎(細川俊之)と小料理屋「喜楽」の女将・菊(安田道代=大楠道代)の悲恋も話題を呼んだ。人気ドラマ「時間ですよ」のキャストをほぼ一新し、時代を昭和初期に変えた別シリーズ。昭和49年にTBS系で放送。全26回。本巻ではそのうち向田邦子執筆の全13回分を掲載。
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-北島春虎は戦後の闇市から裸一貫でのし上がってきた。今では都内にカラオケスナックを5軒も持つやり手の実業家だ。だが、経営は火の車だった。長男の雄一は就職した早々に上司を殴り、辞表を書くハメに。長女の木枝子はスキーで怪我をするが、こともあろうに怪我をさせた男と家族に内緒で付き合うようになっていた。毎回家族の誰かにまるでサーカスの綱渡りのようなヒヤッとする出来事が起こる、スリル満点の家族模様を描く。出演は若山富三郎、加藤治子、国広富之、藤真利子、川谷拓三、倍賞美津子ほか。向田邦子の単独執筆で全13回。本巻では第1、2、10、12、13話(最終回)の5話分を掲載。昭和54年にフジテレビ系で放送。
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-北沢家は元連隊長の厳格な祖父・健吉、商事会社の部長・遼介、賢夫人タイプの母・あや子、長男の菊男、長女の大学生・直子の5人家族。菊男は高校時代に犯した万引き事件を引きずっており、25歳の今も就職もせずにフラフラしていた。ひょんなことから小さな靴屋でアルバイトを始め、その店の老夫婦と家族のような時間を過ごす。やがて恋人も出来る。ある日、堅物に思えた祖父に愛人がいることを知る。祖父にももうひとつの“家”があったのだ。出演は根津甚八、志村喬、木村功、加藤治子、大滝秀治、赤木春恵、いしだあゆみ、藤田弓子ほか。企画・木下恵介、演出・服部晴治。昭和52(1977)年TBS系で放送。向田邦子の単独執筆。全10回を掲載。
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