すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
新聞広告で本書を知りました。
はじめての著者さんでしたが、数頁で心を鷲掴みされてしまった。。
昭和初期、主人公である5歳の少年が隣人の老人を師のように慕い、大自然と師匠から多くのものを受け止め、成長していく物語です。
とにかく四季の自然の美しさの描写が圧倒的にうまいんです。私自身アウトドア好きなので、夏の匂いや雪山の静けさ等を経験として感じていることもあり、そのリアルさとうっとりする表現力にくらくらしました。
しかも、それを幼い男の子の純粋で瑞々しい目線で描かれているのだから震えるでしょ。新しい表現と出会ったことで、私自身の自然賛歌の気持ちもより強くなりました。言葉を知ると感動が深まる。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の視野の狭さを、想像力の低さを責められているような気分になる。正欲というタイトルの意味がわかったとき、その窮屈さに嫌気がした。正しい欲。社会にとってマジョリティにとって普通で正しい欲。
なぜこの本を読もうと思ったのかを思い出していた。帯にあった「読む前の自分には戻れない」というキャッチコピーだ。確かに自分はもう「多様性」という言葉を気軽に使えなくなってしまった。「多様性」という言葉の持つ"正しさ"に気づいてしまった。
「多様性」とは、どこかの誰かが定めた"正しさ"にみんな従えって上からもの言ってるのと同じなんだと思う。"正しさ"と -
- カート
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試し読み
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ネタバレ 購入済み
本編より面白がった!本編読まなきゃこの面白さがわからないんだけど、むこうは話が複雑すぎて血みどろな感じなのに対して、こちらは大筋ではシンプル。只者ではないシアン様にあり得ないほど振り回されっぱなしのウィロウの懐の深さがハンパない!途中何度もえええーっとなったけど、シアン様がシアン様でなかったら、このひとサイテーのクズ男です。情緒面が全く育たずに大人になり、周りを全て駒のように捉えて自在に操ることに何も思わない氷のような男だけど、胸の中には色んな感情が渦巻いていて、誰かの特別になりたいと切望している。だから、子供みたいにどこまで許してもらえるのか試したくなっちゃうんだろうな。途中、ちょっと甘味が
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Posted by ブクログ
2025.12.09
本書の慧眼はトヨタの苦境のみならず、ニデックの未来を予見していることにある。
超ワンマンであるニデックの会計不正が2025.12.09現在解決していない。それがなぜかがよくわかる。オーナー企業への投資の難しさがよくわかる。日本社会の組織に生きる人々には必読の書だとつくづくおもう。でもトヨタとかニデックとかいう企業名は読み手のワタシが勝手に思いこんだことであることを申し添えます。(笑)
でも車検不正の件は事実です。トヨタ強い愛知県民はトヨタ関係者ばかりなので、これを否定することはムリがある。55車検なんて現場ムシの最たる象徴。安売りの整備工場がやるならともかくディーラーに車 -
購入済み
綺麗なお話、終わり方
「こまどりは、夜の帳㊤㊦」「こまどりは今際の目醒㊤㊦」続けてのお話し、とうとうラストを迎えた。
橘 紀人・慎仁兄弟 卜部 慶臣・三輪兄弟のそれぞれの関係、 紀人・慶臣 三輪・慎仁のそれぞれの深み…
この下巻では、紀人・慎仁の父親がキーマンになっている。
作中の慎仁が紀人に対しての言葉に『また親父も全部知ってたのかよ⁉』『お前ら仲いいのか悪いのかどっちなんだよ』
紀人にとっては父親であり 同じ警察組織の一員 親子関係の在り方ここでも慎仁の口からちらっと洩れる
そう‼この巻の見どころは事件後の人間関係 二組の兄弟達 紀人・慎仁の両親 親子関係からそれぞれのプライベート
後半、和やかで微笑まし