すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
本書は「本と鍵の季節」に続き〈図書委員シリーズ〉の第2作目です。
本書(2作目)から読まれても何もわからなくて楽しめないってことはないと思いますが、前作の事を語ったり、前作の事件の事を話題に出すととある人が顔をしかめると言った、細かい所でふふっとなる事ができますので、是非「本と鍵の季節」(1作目)から読まれることをお勧めします。
米澤穂信さんの小説はほんとにノリが好きでどんな場面でも常に面白いから大好きです。
あと語ってないし、物語には関係ないが気づいたら?嬉しいと言った隠し要素があったりしてそんなところも大好きです。
米澤さん!早くまたあの二人の話を読みたいです!
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Posted by ブクログ
一行目から心掴まれる文章で、内容も作品の雰囲気も優しくてとても自分好みだった。
建物の気持ちを読み取れて「家読み」という仕事をしているシガは、その仕事中にナガノという行き倒れたクローンを助ける。
この二人の話と、リョクとキン、サバとシールというそれぞれのふたりの話が詰まった短編集。
いずれのペアも年齢も性別もときには種別も超えて、互いが互いのことをいちばんに思いやっていて、相手のためになにかしてあげたいという気持ち、自分のことや欲よりも相手を尊重する気持ちが強くて、人が惨く死ぬ作品ばかり目にしていた自分にとっては珍しく、角砂糖と清涼剤を一息に飲んだような愛に溢れた作品に出会えて良かった。
続編も出ているようなので、是非読みたい。 -
Posted by ブクログ
常識とされている考え方について、近代の思想・政治・社会背景から紐解く話。漫談のような語り口で話が進む。多岐にわたるテーマを章でまとめているのもわかりやすい。
いつも違った視点の本をおすすめしてくれるYTさんが教えたくれた本。
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以下、いくつかメモ。
「人間の尊厳」の考え方
「尊厳」が普遍的に人間に備わっているのか、それとも人間が尊厳を所有しているのか。前者の考え方では、自発的売春であっても許容されないが、後者の考え方では、自発的な行為は尊重されるべきなので問題ない、となる。
遵法義務の話
命令に従うことで結果として殺戮者となったナチスの官吏 vs 命令に反してユダヤ人にビザ発給した杉原千畝。戦後の日本で闇米を拒否して餓死した山口判事。食管法を無視して米を販売して逮捕されるも食管法の廃止につながる道筋をつけた川崎磯信氏。
功利主義の話
いわゆるトロッコ問題。インフルエンザワクチンの配布プライオリティで高校生を浪人生より優先した事例。
人権の話
人類にのみ通用。近代になり成立した考え。国家のないところでは成立しない。
自分は自分のことを所有しているのか
かつては日本でも行われていた売血は現在はなされていない。自発的な臓器売買は許容されるのか。
アナルコキャピタリズムの話
国家不要論。無政府資本主義。教育、警察、刑罰、戦争すら民間私企業が遂行できるという考え
不平等/平等の話
飲み会の割り勘の平等の基準は何であるべきか。完全な平等などというものは存在しないという話。大学入試のアファーマティブアクションの話。
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