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5階建ての新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの日の出公園には古くから設置されているカバのアニマルライドがあり、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。人呼んで“リカバリー・カバヒコ”。アドヴァンス・ヒルに住む人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。誰もが抱く日々の悩みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。心がじんわりほどける、再生の物語。
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Posted by ブクログ
私の小さい頃の公園にもあったなぁ…ゾウやカバやウサギのアニマルライドが。リカバリー伝説はなかったが、撫でたり、叩いたり、八つ当たりしたりと結構乱暴に扱っていたような気がするけれど、何気ない癒やしになっていたかもしれません。
そんなアニマルライドの癒しが、近くに住むそれぞれの悩みを持つ人たちをリカバリーしていく。アニマルライドのカバヒコは当然だが何かするわけではないのだが…
そこで私はふと気づいた。誰かの相談事に何かしなければ…、何とかしてあげたい…とか思うのだが、只々傾聴することでその存在だけで、リカバリーしていくことが確かにあることに。
Posted by ブクログ
『自分の体のつらいところと同じ部分を触ると
回復する。』と言われているのは
「日の出公園」の隅っこにある
上目遣いの楕円の大きな瞳で
目の黒いところが部分的に白くなっていて
まるで笑いながら泣いているみたいに見える
のんきな表情の ただ乗るだけの
アニマルライドのカバ。
人呼んで
「リカバリー、カバヒコ… カバだけに。」
カバヒコが劇的に効果があらわれるような
魔法をかけてくれるわけではないけれど
カバヒコは
心にそっと寄り添ってくれ
受け入れて見守ってくれる
みんなの大事な存在。
カバヒコに触れながら彼らは
本気で願い 自分の心と真剣に向き合い 気づき
その後 勇気をもって行動し立ち向かっていく。
そうして願いは叶えられていく。
カバヒコがいなければ
自分が本当になにを願っているのかを
気づけず自分の心と向き合えなかっただろう
カバヒコは何も言わない
けれど優しい瞳で心を照らし 包んでくれ
人の心をふぅーっとほどいてくれる大切な存在
そんなカバヒコに
私も会ってみたい。
たくさん泣いて
今までの自分 そのままを
見つめてみたくなりました。
Posted by ブクログ
とっても心が暖かくなる作品。さすが青山美智子作品。人との繋がりや、自分の感情とちゃんと向き合うことの大切さを感じさせてくれる。カバヒコをきっかけに人と繋がり、カバヒコの涙ぐんだような目を通して自分の心を見つめていく主人公たち。
40代も半ばになって、心身ともに色々変わってきた自分。そばにいる家族、親、兄弟、同僚、そして自分自身の感情と向き合ってきたつもりだったけど、「意外とちゃんとは向き合ってなかったかも」と少しずつわかってきたこの頃。日々の忙しさとか、SNSに触れてる時間とかで、その時間が奪われてる。
物語のようにうまく自分を見つめたり、人と繋がれないかもしれないけど、それを大切にしようとするマインドは持ち続けたい。
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