小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
子供は親のおもちゃではない。
親の気分次第で罵声を浴びせ 暴力を与えて
恐怖を植え付けて服従させてはならない
子供の心や夢 愛を踏みにじり
親の虚栄心のために
親の夢見た生き方を
子供に強いてはならない
子供には子供の生き方があるのだから
両親の虚栄心のために「東大に入れと」
罵声や暴力を振るわれながらも
それを虐待だと気づくことなく
勉強に打ち込み続ける 染野 高志
家事も働くこともしない母に対して
自分が母親の役になり、家事をし
働いて得たお金を全部母親にとられ
家と母のためだけに生きる 星 愛璃嘉
二人は互いを写し出す鏡であり
真実に気づき本当の自分を取り戻すために
本当の幸せを掴むためになくてはならない
大切な存在になった。
高志の姉にはそんな存在がいなかった。
姉は一人で親の期待を背負い長年にわたり
繰り返された虐待によって潰された被害者だ。
高志は姉のことについて考えるたび
後悔の気持ちを何度も語っているが
高志本人が潰されるかどうかの瀬戸際の時に
姉まではとても救えなかったように思えて
しかたがない。
染野と星二人が考えた復讐は
親のように暴力的なものではなく
けれども自分達を苦しめ続けた親に
決定的な打撃を与えた。
それは親との縁を完全に断ち切り
自分自身を取り戻す生き方を選択し
実行することだった。
子供の頃から受けた傷が
完全に癒えるのかどうかはわからないけれど
自分の力で生き方を探し
生きる喜びと
幸せを噛み締めながら
これからの人生を歩んでいってほしい
そっと枝から離れながらも
けして地面に落ちず
暖かい風に吹かれ
空高く舞いあがる
サクラチル 花びらのように
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Posted by ブクログ
【ママ評価】★★★★★
署長のキャラクターが可愛かった。
盛り込まれている遊びの難易度が低めに感じて、わかりやすかった。
未就学児くらいの子供にぴったりだと思われる。
しつれいこかせていただく場面もいつもと一味違い、同じパターンでも飽きがこない工夫を感じた。
最後まで読んでも見返して楽しめる問題もあって結構盛りだくさんで遊べた。
【息子評価】★★★★★
おしりたんていシリーズを気に入ったらしい息子。
すごく楽しそうに問題に取り組んでいた。
今作の迷路などは比較的簡単だったようでスイスイ解けていた。
他作品も読みたがっていた。
4歳11ヶ月
【娘評価】★★★★
おしりたんていという言葉が出てくると「これだよね」と絵の中のおしりたんていを探して指さしていた。
しつれいこかせていただく場面で「怖い〜!」と言っていた。
確かに画風が怖かったかもしれない。
でも娘もおしりたんていシリーズは気に入っているようでよく読みたがっていた。
2歳4ヶ月
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Posted by ブクログ
ネタバレ11個の間取り図の資料ごとに謎が深まっていき、気になるところで次の章に変わるので面白いあまりついつい先が気になり、すぐに読み切ってしまった。
資料⑤における、宇季さんの言うメスのシラサギとは暗喩かもしれないというシーンや、「この家自体は事故物件ではないんですし。」のセリフにゾクゾクした。
資料①の根岸さんの母親が大通りを避けるよう諭していた理由が子供の安全ではなく、血液型が判明して不倫がバレるのを恐れての事だったのがわかったところで鳥肌がたった。
「不倫によって生まれた子供を、教祖の子宮で眠らせることで救う教団」という設定によく思いつくなと感心してしまった。雨穴さんが緋倉氏は小説家に向いていると書いているが、雨穴さんは本当に小説家に向いているなぁ!!と思った。
そして最後一連の謎が解決したかと思いきや別の真相が明らかになったり、結末に書かれているミツコちゃんが祖母を守り、祖母がミツコちゃんを守ったという深い絆に感動していたら、まさかの夢だったというオチ、、悲しい、、
とにかく面白くてまだ未読の方が羨ましいです!雨穴さんの新作が早く読みたい! -
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重く心に刺さる物語でした。
推し活
趣味の延長線上で推し活をしている人もいるかと思いますが、もし推しがその人の生きる理由や意味のすべてだとしたらどうでしょうか。
推しを推すことは人生の業だと言う主人公
しかし、推しが燃えることで明らかになる自らのあまりにも辛く苦しい現実と、ひどく空虚な自分自身。
主人公がどこか他人事のようにそれを捉えている様子が不気味なほど冷静です
主人公は推し活を自身の「背骨」と表現しました。
生きる意味が「背骨」なら、それを失った私たちはどうなるんでしょうか。
もう2度と立ち上がれず地べたを這いつくばって生きていくしかないとしても、自らで手放した手の届くものを少しでも拾って、また自分の「背骨」が構築されるといいなと強く思います。 -
Posted by ブクログ
5つのミステリー短編集。
・ある人物を殺すために乗り込んだ夜行バスで財布盗難が発生し、疑われてしまうが…。『同好のSHE』
・映画館で隣の席だった女の貧乏ゆすりに腹を立てたことで起きた傷害事件。その真相に、“妙な被疑者”専門の取調官が挑む。『震える箱』
・東海道新幹線のパーサーが見つけた片方だけのイヤリング。不可解な落とし物はある犯罪に繋がっていて…『置き去りイヤリング』
・雪の上で血を流していた継父。彼の最後の言葉は、僕へのメッセージなのか、犯人を示すヒントなのか。『答え合わせ』
・怪しい行動を起こす婚約者を尾行している時に知り合った元探偵のおばあさんとの隠密調査。その結末は。『おむこさんは殺人鬼』
前作よりも私好みの話ばかり。バットエンドでは終わらず、ホッとする終わり方のものばかりで、どれも面白くてあっという間に読み終わってしまった。
荒木さんの長編社会派ミステリーが読みたい。できれば、2作目の『震える箱』の中平刑事が主人公の長編小説が読みたいな。絶対面白いと思う。 -
Posted by ブクログ
・ハリガンさんの電話
反則ですが、先に映画見ちゃいました。よくできてて、本作の味わいが深まりました。良質なホラーだと思います。初めてiPhone持ったハリガンさんの先見の明に唸らされますね。ずっとドナルドサザーランドイメージして読んだし、こんなことほんとにあっあらな、と思いました。
・チャックの数奇な人生
もちろん映画先行、あまりに感動したので本作を手に取りました。それぞれが内側に世界を持ち、死は世界が丸ごと崩壊することというフレーズが忘れられません。私も毎日自分の世界を紡ぎ続ける、と改めて決意しました。サンキューー◯◯と言えるように。
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『扉の影の女』
金田一耕助の報酬事情や懐事情、なぜ事件解決に打ち込むのかとか、助手の多門修との関係とかで、耕ちゃんの私生活が垣間見えます。
金田一耕助は銀座のバーに勤める加代子から依頼を受ける。加代子は夜道を逃げる殺人犯人とぶつかったのだ。もし顔を見られていたら犯人から狙われるかもしれない。しかし被害者は加代子の恋敵だったので警察に行けば今度は加代子自身が犯人と疑われるかもしれない。そこで金田一耕助に助けを求めに来たのだ。
耕ちゃんは警察で等々力警部を初めとする馴染の刑事たちと捜査に加わりつつも、依頼人の秘密は保ったままで独自にも動く。
等々力警部たちの金田一評が「本質は孤独。事件解決に掛かっている時は良いのだが、探偵の仕事が終わるとまた孤独に入り込んでしまう。だが一種の天才のため家族は持てないだろう」。そして読者が気になる収入は「事件5件に1件報酬もらえばいいところじゃないのか」ってことらしい。耕ちゃんは行く先々でたまたま殺人事件に巻き込まれました、というのが多いのでそんな場合は報酬なしですね。そんな時は、下宿先のご主人や、等々力警部がある程度のお金を貸してくれる。なんか放っておけないんでしょうね(後日高額報酬が入ったら上乗せで返ってくるという安心感もあるんだけど)。
本作ではそんな耕ちゃんの懐事情も語られます。依頼人が資産家だったりすると報酬はかなり多いのだが、入れば入っただけ使っちゃうので仕事がないと素寒貧。今回の事件は関係者に資産家が多くそれぞれが「自分の名前がでないようにしてくれれば高額報酬支払います」と申し出るので、最終的にかなり懐が暖かくなりました・笑
しかしこの依頼者達、それぞれがビミョ〜に隠し事や嘘をついているので案外ややこしい。耕ちゃんも警察に隠し事しているからお互い様ですけどね。
そして助手の多門修とのやりとり。彼は30歳ぐらいの元愚連隊で女たらしで刑務所に入っていたこともある。だがある事件で犯人に間違われたところを耕ちゃんが助けたところから彼に心頭して助手働きに。元々人と話すのは得意だし気の良いお兄ちゃんなので、危険やスリルを好む習性が探偵見習い担ったおかげで満足するようになったらしい。「先生の仕事からあぶれちまったら世の中が味気なくなっちまう」というくらいだから良いやつです。表の仕事として、耕ちゃんの幼馴染でパトロンの一人である風間俊六が経営する「クラブK・K・K」のマネージャーも務めている。
今まで耕ちゃんが話す相手は、依頼人や事件関係者や警察関係者など、耕ちゃんがある程度の礼儀を持って接していたけれど、多門修相手だと親分が子分を教育する感じで一人称も「おれ」になるのが面白い。
さて、今回の耕ちゃんが受けた依頼は「自分の名前を出さないようにして」なので、事件解決前に手を引きます。でも等々力警部たちにヒントやら物的証拠やらを渡したので事件は警察が無事解決。警察も「なんだかんだいって金田一先生は自分たちを手助けしてくれるさ」と信頼しています。
金田一モノってたまに耕ちゃんが事件を解決しないことがありますよね。
『鏡ヶ浦の殺人』
金田一耕助は、事件の合間に鏡ヶ浦のホテルで休暇を過ごしている。そこで知り合った大学教授の江川は読心術によりヨットに乗っている男女が殺人を計画していることを読み取った。だが翌日、毒殺されたのはその江川だった。
100ページ程度の短篇ですが、けっこう人間関係が入り組んでいるし殺人の真相もかなり悪どい。しかし最後には耕ちゃんが関係者にこれからは幸せにおなんなさい、と、明るく締めてました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオカルトな事件に邪魔されず、こよみちゃんと平和なデートをしたいというのが森司の願いであり、それは読者も同じ気持ちだと思う。
こっちだって、何の憂いなくキャッキャウフフする二人を見たいんだよ。
ただ作品の性質上、それは叶わぬ願いなのである。
ホワイトデーも、そのリベンジも、散々だった二人に涙を禁じ得ない。
でも、予想していたよりは、いちゃついてくれたので、案外満足できたことに自分でもびっくりしたり。
今回は「生霊」がテーマかな。
ここに「親子」も入ってくると思っていたのだが、最後の話がこれに該当しなかったので「生霊」の括りで。
ホワイトデーの話は、意図せず二人のデートの野次馬をすることになっちゃった黒沼コンビを巻き込んでの脱出ものに。
映画の蘊蓄がいろいろ出てきて興味深い話ではあったけれども、森司たちのことを思うと気の毒でならない。
初見の第三者からみた二人が、やっぱりむず痒くなるほどじれったいのが知れたのもよい。
二話目の真実は、もう余命いくばくもない人にとっては致命傷になりかねない残酷な真実に。
それでも、部長はある意味容赦がない。
でも、この部長の行動が、最後の話で活きてくるのが胸熱展開だった。
ラストの話は、ホワイトデーのリベンジデートの筈が、これまたとんでもないネタに巻き込まれる二人の話。
そんな最中でも、ちゃっかりいちゃついてくれたのは前述通り。
テーマパークの占い師に「あんたら付き合って二年は経ってるよ」(要約)と看過されたのには爆笑。
その占い師にちゃんと言葉にしろと言われたのに、やっぱり決定的な言葉を口にしない二人のもどかしさもあり。
でもスキンシップはするのです、そうなのです。
でも一番胸にぐんっと来たのは、部長が直接的にはいない中、部長の役割を森司とこよみちゃんが分担して務めていた点。
蘊蓄の解説は(途中部長にバトンタッチはしたものの)こよみちゃん。
そして、オカルト現象に対しての説得は森司が。
この「説得」する姿に、森司の成長を見て、不覚にも泣きそうになってしまった。
前二つの話で、いや、これまでずっと部長のそんな姿を見てきたからこそできた芸当。
成長と世代交代を感じた、心に残るシーンだった。
こよみちゃんも、さぞかし惚れ直したに違いあるまい。
ここで明かされた真実もまた、決して明るいものではなかったけれども。
寧ろ反転してしんどい展開だったけれども。
にしても、もう20作品超えてなお、正式な恋人にならないお二人。
占い師だけならいざしらず、初見の人にももどかしさを覚えられているお二人、さっさと引っ付け。
寧ろ今の状況、楽しんでいる節すらないかと思えてきた今日この頃である(特にこよみちゃん)
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