怪物の祈り

怪物の祈り

小説・文芸
1,276円 (税込)

6pt

牧師である保阪宗佑の娘が暴漢に殺害された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。宗佑は自身の牧師という職業から、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。

本書は、2023年4月に小社より刊行された単行本『最後の祈り』を加筆修正のうえ、改題し文庫化したものです。

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怪物の祈り のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    死刑に関わる人の苦悩がよく描かれており、赦しとは何かを考えさせられるような内容でした。
    映画化もするということなので楽しみです。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    赦すこと、赦されること
    なにをもって、赦せるのか。
    自分を赦すことも難しいのに、自分の大切な人を殺した人間を赦すことができるのか。
    そもそも赦す必要があるのか。赦さないといけないのか?

    人を殺すことは罪なのに、
    罰で人を殺すことは許されている。
    人間はずっと矛盾の中でもがきながら生きているんだな。

    ページをめくる手は重いけど、めくらずにはいられなかった。
    彼らが選ぶ選択を、感じる感情を、結末を、知りたくてしょうがなかった。
    まるで希望に縋るように。

    声を出して泣いた作品。
    すごく苦しいけど、希望を諦めたくない人に届いたらいいな。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    死刑についてのお話。
    さすが、社会派薬丸岳さん!という感じ。
    読んでいて苦しくなる重い重いストーリー。
    個人的にはTOP3に入るぐらいの小説でした。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ


    薬丸作品の中で最も難しい
    希望を与えることが復讐となること
    怪物とは、、
    赦しとは、、


    子供がいない今、想像することしかできないが
    私は保坂と同じ行動ができるのだろうか

    0
    2026年09月16日

    Posted by ブクログ

    「教誨師」という職業を知れたことは大きかった。
    並大抵の精神では、絶対に慣れない職種。刑務官もそう。
    特に保阪はどれだけの思いで、石原と向かい合わせになったのか。自分じゃとても無理。

    リアルに描かれすぎて、ついどの人物にも感情移入してしまう。
    由亜ごめん…このセリフにすべてを持ってかれた。

    これはもう今年読んだ中でかなり自分に刺さった本だった。生きるための復讐。新しすぎる。でも、何のために生きるのか、それは「伝え続けること」なのかな。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    迫力が凄かった

    すごくすごく苦しい物語で、人間の暗い真っ黒な部分をどこまでも追求して描かれていて読むエネルギーがすごく必要な本だった。

    同じ人間という生き物がやったと
    想像もできないような凄惨な事件はフィクションに限らずリアルでも起こり得るものだと思うけど

    そんな事件を起こす”怪物”はどうやって生まれるのか

    被害者や遺族はどうやってその”怪物”を赦すのか

    人間から生まれた闇の連鎖はどうやって断ち切るのか

    とても重たく難しいテーマを圧倒的な表現で描いた作品に出会うことができた

    きっと自分の読書人生の中でターニングポイントになる出会いだった。

    薬丸さんはかなり前に「神の子」を読んだけど、記憶が薄れてるほど前だから、他の本も絶対に読む!

    読みたい作家さんが増えすぎてるなぁ

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    ものすごい読み応え。
    教誨師を題材にした小説はこれまでにいくつか読んだことがあるが、これは一番心にぐさーっと来た。こんな形の教誨があるなんて。保坂の気持ちの揺らぎがすごくよく伝わってきて、こちらまで体調が悪くなる。
    石原は本当の意味で教誨を受けることができた。心の底から極悪人っていないのかも。
    これほどの役目がボランティアなんて。教誨師、心身ともに負担が大きすぎるでしょう。

    これが映画化されるのか。
    綾野剛さんがいいんじゃないかなー。
    誰が演じるのかなー。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    少年犯罪小説のイメージがある薬丸さん。
    今回は更に踏み込んで、教誨師である主人公と娘を殺した犯人(死刑囚)との直接対面という小説の中でしかあり得ない設定だけど、死刑の在り方や犯罪者に対しての考え方を考えさせらた。

    自分の大事な人の命を奪われた時、犯人を赦すことができるのか。

    ―――――――――――――――――――――――――――――
    社会的に大きな犯罪を犯しても、事件報道や裁判で刑が確定後は犯人が現在どう過ごしているのか、それを指導する刑務官、教誨師が日々どんなことをしているのか知る余地がない。

    刑務所と拘置所の違いについても考えたことがなかった。犯罪を犯さない限り、直接関わりを持つことがない場所だが、もっと社会の仕組みに関心を持たなければいけないと思った。

    刑務所の教誨…生きる希望を持たせる
    拘置所の教誨…死ぬ覚悟を持たせる

    同じ教誨師でも全く内容が違うし、実際に従事している方はどういう人なんだろうと思った。


    映画化、公開楽しみです。

    ●私の脳内配役では、
    保阪宗佑(教誨師)…妻夫木聡
    石原亮平(死刑囚)…若手俳優
    手嶋直也(刑務官)…菅田将暉
    鷲尾(教誨師)…佐藤浩市

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    久々に良いもの読んだなと言う感覚。

    私、こういう職業のことも知らなかったので。

    映画化されるということで、、映像でも見たいなと思いました。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    とても心を揺さぶられた。

    こんなに順調に人の心って動いていくものなのか…?とは思いつつ、すごくよかった。

    生死について、赦すこと、赦されることについて、深く考えさせられる作品だった。

    0
    2026年08月07日

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