【感想・ネタバレ】マザーアウトロウのレビュー

あらすじ

「俺らマブになろうぜ」
40歳の波那の目の前に現れたのは、上下金色でかためたアッパーな53歳の義母・張子だった。
出会ったその足で飲みからカラオケにはしご、昼休憩に美容整形、勢いで韓国へ弾丸旅行、とエネルギッシュな張子に付き合っていく。
そのうち、嫁姑を超え、同じ女性として、人間として、改名、結婚式の有無、子供を持つことから始まり、お互い夫にも息子にも話したことのない過去や心に残るわだかまりと後悔、人生の選択について語り合うようになる。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

初めての金原ひとみさん。
勝手に難しそうと思っていたけど読みやすかった。

家族の責任を感じなくていい、という考えは新鮮だった

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2026年10月09日

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型破りかつ自由な考え方に触れて、なんだかスッキリする作品。暗い過去は双方あるのだが、それを乗り越えて、暗さを感じさせないのも良い。「完璧な一日」に憧れる。

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2026年10月04日

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自分の好きなことを、やりたいことを、自分の意思に赴くままやり通す、義理母張子が、かっこいい!
結婚、出産、仕事…女性のターニングポイントを、これが正解!と押し付けないところがとてもいい。
自分の人生楽しく、人に責任押し付けない、頼らない…こんな生き方は理想かも。

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2026年09月27日

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2026/09/22
はなが幸せで良かった。人生の色々な側面を考えさせられる。本文の言葉にハッとして、思いを馳せることが度々あった。
「妊娠については、どのレイヤーで考えるかが女性にとって重要なテーマだ」いう張子の言葉になるほどと思った。
感じることが、読む年代で違いそう。

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2026年09月22日

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Audibleにて。
ナレーションも良かったし、内容も良かった!
本当の自立とはみたいなものを感じられる本だと思う。

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2026年09月21日

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なんとなく自分向けじゃないテーマかと思ってたんだけど、やっぱり金原ひとみ様....誰が読んでもグッときそうな内容だった 読んでて一切飽きない

「半分死んでるような気がした。それでなんとか人生と折り合いをつけながら、がむしゃらに自分にできること探して、生き返っていった人。」

「欲しいと思ったものに手を伸ばして、いらないものは切り捨てる。よく分からないことは放置でいいのよ。その選択と放置を続けることが人生なんじゃない?」

「蹴人に会ってなかったら、飛び降りるのに最適な瞬間がいつ訪れるのか、待つだけの人生だったと思う。」

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2026年09月06日

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この作品で初めて金原さんの作品を読んだのだが、一文が長めで次々と会話や心理描写が隙間なく書かれる文体に慣れなく、途中で積読したままになっていたところ、動画で金原さんのヤブノナカについての対談を見て心に響くものがありその後一気読みした。小説を通して、特に社会問題や現代の生きづらさみたいなものに対してこの視点この考え方もある、それを伝えたい、と強く思っている方なのだなと感じたのがもう一度読もうと思った理由(小説家はみんなそうかもだけれど)。
対談では、小説は社会の問題に対峙したり、自分がどう生きていくべきなのか、考えるための筋肉になるものだと思っていると仰っていたけど、私はこの本を読んでまさにその筋肉の一部を付けられたような気分になった。現代の女性が生きづらく感じる日本の風潮だよな、と常々思っている事柄に対して、そんな生き方も良いかも、と思えてふっと心が軽くなるような作者のメッセージを受け取り、暖かい気持ちになって読みおえられた。

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2026年08月27日

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おもしろかったです!

私自身は常識を逸脱しないように割と真面目に生きている人間なので、近くに張子がいても波那ちゃんのように受け入れたり楽しんだりできないと思うのですが…。でもだからこそありえない非日常を味わえて楽しかったです。

以前読んだナチュラルボーンチキンに割と似た設定のように感じるのですが、金原ひとみさんはこういう過去にパートナーから傷を受けた女性、子供を持つか迷う気持ち、行動力がずば抜けていて非常識だけど憎めない人物を描くのが本当に上手いですよね。自分とは程遠く感情移入できない人物のこともなんか分かる気がすると思わせてくれるし、セリフも滑らかだし、何より食の描写が素晴らしくて!
金原ひとみさんの陰と陽両方を感じられる文章がすごく好きです。


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2026年08月17日

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めーーーーっっっちゃ面白かった!!!!!!
そしてこの作品が自分の心に刺さる人間であることに誇りを感じる!
この作品を面白いと思える感受性の持ち主で良かった!
最近読んだ中で1番心に残る作品だった!

著者の作品はわりとどれも好きです
何を読んでも面白いなぁと感じることが多いので相性が良いのだと思います
その中でも1番好きなのは「ナチュラルボーンチキン」です
本作はそれに次ぐ面白さでした!

人生を自分らしく生きるとはどういうことなのかについて、説教臭くならずに教えてくれるような物語でした
とにかく登場人物の魅力がすごい!
私もこの作品の中の登場人物になりたい笑
名言も多いので心にしっかり留めておきたくなります
こういう思考で生きていけたら『生きづらさ』を感じないで過ごすことができるのかもしれません

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2026年07月23日

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私にはとてもおもしろかった。まだまだ物語の続きを見たかった。

義母の張子の持つエネルギーが、自由を手に入れた時、こんなにも伸びやかに生きていくことができるのかと歓心した。
それまでの苦労ももちろんありながら、苦労に向き合っていけば、道は開けるのかなと思った。
まぁ、圧倒的なので、元気な時に読んだ方がやられないで済む本。非現実的、で済ますにはもったいないと私は思った。

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2026年07月18日

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ネタバレ

訳ありの義母と会うことになった波那。結婚相手の蹴人(しゅうと)は義母のことを「害悪じゃないけど合わない人」と言い、波那が無理って思ったらいつでも縁を切ると言う。一体どんな義母がそこに現れるのか……。





こんなに声を出して笑った小説は久しぶりでした。
義母、張子(ちょうこ)のキャラクターがぶっ飛んでいてすごすぎて、波那の前に現れた瞬間から掴みはOK、笑いのオンパレードでした。
面白すぎて、笑いながら怒涛の勢いで読み続けましたが、途中で、こんなに初っ端から笑わされるということは、ラストはどっと泣かされるんだろうなと思いながら読みました。
結果、号泣というほどではなかったですが、やはり泣かされました。ぶっ飛んでる張子はぶっ飛んでるけれど意志がはっきりしていて考え方に一本筋が通っていました。
波那の考え方には共感できる部分も多かったです。
張子のキャラクターは、話し口調から野沢雅子やドラマ「ひとりでしにたい」の主人公の母(松坂慶子)が頭の中で行ったり来たりしていました。
スピード感があって、あまり深刻にならずに読み切ることができる、とにかく張子のキャラが濃すぎて読んでる途中から元気になる、そんなお話でした。
今まで読んだ金原ひとみさんのお話の中ではダントツで好きです。

地味な子と蹴人は一貫して言われているけれど、全然そんなことないなって思いました。張子のアクの強すぎる個性で薄められているけれど、蹴人も充分変わった人だと思い、やはり張子の子だと思いました。波那が、張子と蹴人は同じようなことを別の形で実行してる人と言っていましたが、まさにそれ!私もそう思う!と共感の嵐でした。

‪自分は決して張子のような陽キャの権化みたいな人間ではないし、なりたいって気持ちもないけれど、‬根っこの部分が陽気なのか、陰気だからこそ輝かしいものへの憧れがあるのか、こういう人は大好きです。

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2026年07月03日

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ストーリや会話のテンポがよく、とても読みやすくて面白かった!

金原さんの作品にハマり中で4作品目?だと思うけどどれも好きです。

張子さんはじめ登場人物がみんないいキャラ!
読んでいて楽しくなりました。

主人公が子どもを産む産まないの迷いを抱えながらストーリーが進んでいき、生き方を考えさせられる作品でした。

出会えて良かった作品です。

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2026年06月24日

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ネタバレ

面白かった!笑った!
フィンキーな義母のノリと勢いに連れられて、美容整形したり、韓国行ったり、顎が外れたり。
2度の後悔を教訓に、自分の好奇心に素直に従い、人生を謳歌する義母。
顔も広ければ、集まる人達も魅力的。
憧れる生き方。
義母までは無理でも、できるだけ好奇心に素直に人生を謳歌したい。

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2026年09月26日

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破天荒に自分の人生の舵を切る張子がかっこいい。
お嫁さんのはなも、結婚や妊娠という節目に
自分らしく、1人を感じて生きているのが素敵。

どんな状況でも1人で自分のために生き続けることが大事だと思った。

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2026年09月23日

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ネタバレ

マザーアウトロウだわ。
世界の始まりから個々として存在したかったと思う。張子みたいに1回なってみたいし、1割でいいからコミュ力分けてほしい。
ナチュラルボーンチキンも大好きなんだけど、これも同じような会話のテンポでサクサク読める。将来スイスの話するとか、私も同じ事考えてた!って心で叫んだ。
そんで、あんまり蹴人が好きではなかった。
若干の恐さを持ってる。
マブほしい〜!!

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2026年09月02日

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アウトローな義母ができる話。
近くに張子さんみたいな人がいたら面白いし良い影響受けれそうでいいなぁ。張子さんのような刺激も蹴人のような安心感も、どちらも人生には大切だと思う。
何はともあれやりたいと思ったことをすぐ行動にうつせる人間になりたい。

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2026年08月20日

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アッパーな義母おもしろーい!っていう軽い小説かと思いきや、意外と考えさせられることが多かった。

金原ひとみさんの小説をはじめて読んだけど、好きかもしれない。駆け抜ける疾走感があった。

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2026年08月12日

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ネタバレ

ずっと読みたいと思っていた本をやっと読めた。
ぶっ飛んだ義母張子さんがぶっ飛びすぎてて、リアル感はあまりない。でも、自分の人生を生きる、自分の責任は取るけど子供や旦那の責任を家族だから取るとかそういうのはない、っていう考え方は共感!そして、遊び、やりたいことはぜんぶやる!けど、仕事もめちゃしてて、自分のやりたいことするため、やりたくないことをしないために、お金が必要なら仕事もしっかりやるっていうのも素敵だなと思った。

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2026年08月09日

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心地よい疾走感。こんなに楽しくて気楽でエキセントリックなマブがいたら人生楽しいだろうな。穏やかな時間があるからエキセントリックを楽しめるんだろうな。面白かった!!!

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2026年08月03日

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こんな義母いたら大変だ。でも知り合いになりたいと思わせる魅力的な人だと思った。
何も考えてないようにみえて、色々考えてあったりと、単なる軽ーい本かと思ったけど、いやいや色々深いぞと思う本だった。

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2026年07月28日

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蹴人と結婚した波那は、破天荒な義母である張子と出会い、忽ち意気投合してしまう。張子は、蹴人の友人たちと悉く意気投合し、蹴人なしで、親友のように付き合いだしてしまうほどの人だった。
金原ひとみらしい、アドレナリンでまくりの、更に中高年の生き方について、考えさせられる珠玉の一冊。

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2026年07月23日

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ネタバレ

なんて、面白いんだろう。

まさに自由を体現している。
そんな超陽キャな性格の張子に惹きつけられる!

張子、最高すぎる!
こんな姑がいたら、人生楽しいだろうなぁ〜

嫁姑を超えた、新たなマブダチという関係性になるのがいい。
こんな人と仲良くなりたいな◎

会話のテンポも良く、一気読みしました。

結婚や子どものこと。そして、生き方についても考えさせられる1冊。

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2026年06月27日

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不思議な小説。表面上は小説なんだけど、中身は生き方の一つを示しているような本。最初の方はそんな感じしなかったんだけど、中盤以降は特に。主人公が周りの登場人物の生き方を解釈してそこから学んだり、それで得た教訓を共有したりしてる。自分のために生きる。したい、と思ったことをする。それでいいんだ、と。

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2026年10月01日

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最近読んだ小説の中では異質でこれはこれで面白い。裏側がありそうでない。これはこれでいいのか??他の人の評価が気になる作品。

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2026年09月30日

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40歳の波那が、破天荒な義母・張子と出会い、関係を深めていく話。

張子の自由奔放さと行動力に、読んでいて気持ちがいい作品だった。
張子の相手とガンガン親密になっていける、かつ踏み込みすぎない気配りもいいし、子供と親、義理の子供であろうが、関係は個人対個人という考え方も好き。

私も53歳になった時に、張子くらい自由でいたいなと思った。

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2026年09月12日

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主人公の波那は、とんでもなく普通で目立たないタイプの旦那と結婚して数年。初めて会った義理の母(マザー・イン・ロー)は、見た目派手、コミュ力エグくて、行動力ぶっ飛んでいて、息子とは真逆の性格だった!しかし、なぜかバイブス合っちゃってあっという間にマブダチになる2人。不思議な嫁姑ストーリーがテンポよく、これこそまさに娯楽として読む本だなと感じました。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

『ナチュラルボーンチキン』と同じ系譜に連なる作品だが、本作はさらに一歩先へ踏み込んだ物語だと思う。

どちらも主人公がポジティブで破天荒な人物と出会い、その影響を受けながら変化していく物語である。しかし、両者の出発点は大きく異なる。

『ナチュラルボーンチキン』の文乃も『マザーアウトロウ』の波那も、過去の結婚生活や不妊治療によって深く傷ついている。だが、文乃が過去のトラウマによって萎縮し、自ら人生を縮小させているのに対し、波那はすでに蹴人というパートナーを得ており、仕事も順調だ。彼女は満たされた日々を送りながら、過去をある程度乗り越えたサバイバーとして描かれている。

では、そんな波那になぜ張子という存在が必要だったのだろうか。

それは本作が「失われた人生を取り戻す物語」ではなく、「新しい人生を創造する物語」だからだと思う。

創造には破壊が伴う。夫婦、子ども、血縁といった既存の価値観を一度解体し、自分自身の手で再定義しなければならない。

そのためには、『ナチュラルボーンチキン』の平木直理のような年下の導き手ではなく、張子のように異常なまでの生命力と独自の価値観を持つ年長者が必要だったのだろう。

波那を新しい場所へ連れ出すためには、張子のエネルギーは「本物」でなければならない。

張子もまた過去に傷を抱えた人物ではある。しかし少なくとも現在の彼女は、虚勢によって生きているようには見えない。むしろ、狂気的とすら言えるほど自然に、全力で「今」を楽しんでいる。その圧倒的な生命力に触れることで、波那は新しい人生への一歩を踏み出していく。

また、蹴人というパートナーの存在にも注目したい。

蹴人は一見すると平均的で目立たない青年だ。しかし、母親や友人を否定せず、そのまま受け入れることのできる強靭な寛容さを持っている。

波那は自ら進んで張子と酒を飲み、整形に挑戦し、韓国旅行までエンジョイしてしまう。彼女は「楽しそうなこと」や「やりたいこと」に対して常に心を開いており、張子の突飛な誘いにも面白がって飛び込むことができる。

だが、波那がそのような大胆な行動を取れるのは、もともとの資質だけではないと思う。そこには、どんな自分でも受け止めてくれる蹴人という安全な居場所がある。

張子は波那を前へ押し出す力であり、蹴人は安心して戻ることのできる受け皿だ。

張子という圧倒的な推進力と、蹴人という揺るがない受容。その二つの奇跡的な出会いが重なったからこそ、波那は過去を乗り越えるだけでなく、新しい人生を創造することができたのだと感じた。

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2026年08月24日

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疾走感のある文章で一気読みでした。ぶっ飛んでて面白い。義母の帳子も登場シーンから癖強くて凄いけど、タメ語でいいよと言われてすぐタメ語で話せる波那もなかなか凄いなと思いました。そして蹴人も十分変わってるように感じたのは私だけ?後半の苦労話はありがちなエピソードで説明寄りなので好みが分かれそう。もう少し心に残るフレーズがあればよかったな、と。言葉の余韻や静かに残る読後感を大切にしたい人には、少し物足りなく感じる気がします。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

53歳とは思えないほどパワフルで自由奔放な義母・張子の魅力に圧倒される。ド派手な見た目も、生き方も、自分とは正反対なのに、不思議と惹かれてしまう。嫁姑という枠を超えて深まる二人の関係が心地よく、張子の勢いに引っ張られて一気読みだった。コミカルなやり取りの裏で、社会問題や、主人公・波那の辛い過去にも触れ、笑いだけでは終わらない。読み終える頃には、もっと力を抜いて人生を楽しんでもいいのかもしれないと思えた。

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2026年07月09日

Posted by ブクログ

本当は、人はなんでもしていいし、何にだってなれるんだ。と強く感じさせてくれた。良い夫婦の物語だった。ただ、金は必要。

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2026年05月26日

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