あらすじ
「切手代として、百二万円をお願いします。相手から返事がほしい場合、さらに百二万円分の切手が必要です」
亡くなってから四十九日までの間なら、天国へ手紙を送れるという不思議な郵便局。そこでは、手紙を送りたいと願う人の年収や貯金によって切手の値段が決まる。
推しを失った会社員。恩人を裏切ってしまった男。恋人が自殺した社長……。高額な切手を買ってでも、天国の大切な人に想いを伝えたい――。生者と死者。もう二度と会えない者同士の最期の“文通”。
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Posted by ブクログ
読みながらめちゃくちゃ泣いてしまいました。
心に響くお話の数々。死という別れは本当に寂しくて哀しくて仕方がないけれど、それだけではないことを教えてもらいました。
ラストは思わず、なるほど!と言ってしまいました。
Posted by ブクログ
天国にいる大切な人へ、亡くなってから49日までの間なら手紙を送れるという青空郵便局。
手紙を送りたいと願う人の年収や貯金により、切手の値段が決まる。
推しを失った会社員、恩人を裏切ってしまった男、愛犬を失った人、恋人が自殺した社長、高額な切手を買ってでも、天国の大切な人に思いを伝えたい。
生きている人の心の支えになるなと思った。
ホッコリするお話だったし、何度も読み返したいと思う作品だった。
Posted by ブクログ
作者の久しぶりの新刊で、嬉しくて購入しました。読むのがもったいない思いが強くて、
ずっと積読していました。
一挙に読み終えて、やはり素晴らしい小説でした。いつも生と死がテーマになっていて、
心にしみわたります。
もしこんな郵便局があったなら、働いてみたい。
Posted by ブクログ
初めましての作家さんです。
作品名の通り、本当に切手代が高いです。万単位ですから。
でも、天国の大切な人への最期の手紙となると仕方ないのでしょうか。送り主の年収で切手代が決まるという仕組みになっていたので、億単位の人もいましたね。ちょっとビックリです。
でも、物語は涙なしでは読めませんでした。
一通目 推しへ
二通目 友へ
三通目 祖母へ
四通目 愛犬へ
五通目 恋人へ
それぞれが大切な人への想いをたっぷりと綴っています。(切手代は高いけれどせっせと書いて何通も送る人もいます)
登場人物が重なる事もあって、それは「あっ。あの時に出てきた人だ」と楽しめました。
切手代はとても高価だし、天国に手紙を送るのは現実は無理だけれど、涙がこぼれる切なくて温かい物語でした。
そして、「手紙を書く」「想いを伝える」ということは大切で素敵なことだなと改めて思いました。
Posted by ブクログ
天国の大切な人へ手紙を送れる不思議な郵便局
でも、その切手代はアナタの年収や貯金額で決まる。それでも想いを伝えたい、最期の文通。
5編からなる短編集。それぞれどかで繋がっていて、生きてる人を前に向かせる感動の物語。
心に残る言葉も多く
手元にずっと置いておきたい心の支えになる作品
何かに躓いた時に読みたい一冊
『』
Posted by ブクログ
“愛する人へ手紙を送りたいなら、青空郵便局へ”
テレビや看板などに
一瞬だけ映し出される広告に導かれて
青空郵便局を訪れると
年収や貯金、負債などの財産を踏まえて
十数万円から数十億円の切手代が決められる。
しかも
返事が欲しいなら
同じ金額の切手が必要になる。
青空郵便局に訪れた人は
説明を聞いて躊躇ったりするけど
最終的には手紙を送った。
そして
天国から返事が届いて
その言葉に励まされ勇気をもらい
顔を上げて前に進み始める。
こんな物語を読んだらさ
本当に天国へ手紙を送れたらいいのになって
心の底から思った。
切手が高いのは一瞬躊躇うだろうけど
それでも最後に伝えたいことを伝えられるなら
本当に最後の手紙になるんだったら
どうにかしてでも手紙を出したいときっと思う。
Posted by ブクログ
ネタバレありの箇条書き感想
切手がとっても高い郵便局で 第一章
・主人公の辛さに同情できるところはあるなぁと思った(自分もこんな感じだし)
・お金使うと思いっ切れるのはあると思う
・自分はまだその次元まで大切な存在がいないからこの郵便局詐欺だなって思っちゃうと思う
切手がとっても高い郵便局で 第二章
・飛行機の中でガチ泣きしてしまった
・人の無償の優しさに弱い
・職場環境が良すぎる
・大仏の効果が凄すぎる
・郵便局けっこう値段変動するのね(その人が2往復くらい払えるギリギリを攻めてる)
・おじさんがやったことは許されないことだと思うし、娘さんが拒絶するのはめっちゃわかる
・心を入れ替えたら未練は捨てなきゃいけないなぁと思ったし、これは教訓にしたい
切手がとっても高い郵便局で 第三章
・過去のトラウマが想起されるから読んでいて少し辛かったけど、この物語の彼女は正しい道にしっかり進められたと思う
・主人公が中学生なのにかなり大人びているなぁと思う。周りの人たちがいい人ばかりでよかった。
・邪悪は中学の同級生だけだけど、良くも悪くもまぁ中学生ってあんな感じだよねとは思う。
・おばあちゃんがいい人すぎるしかなりできた人だなぁと思う。かっこいい。
切手がとっても高い郵便局で 第四章
・他の章との繋がりが感じられたのは良かった
・自分がペット飼ったことないからわからないだけだと思うけど、あんまり感情移入できなかったなぁ
・手紙の内容がちょっと怖かった
切手がとっても高い郵便局で 第五章
・自分はどうも無いものねだりしてるような印象を受けてしまったなぁ
・この章に関しては特に感動はしなかったかな
・サクッと読み切れたのは良かったかな
・ほんとうに大切なものがわかったのは良かったんじゃないかな
Posted by ブクログ
愛犬の話は…切なすぎるし胸が痛くなってダメでした…やっぱ実際飼っていると感情移入しちゃう。私ももしもの時は書いちゃうのかなと思ったけれど縋っちゃいそうだなとも思う。
Posted by ブクログ
ありえない設定のSFではあるが、こんな設定があればこその話。しかしAIの進歩により、近い内容のシステムが開発され、倫理観は置いて置き、ビジネスとして出てきそう。