彩瀬まるのレビュー一覧

  • くちなし

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    艶めかしい!どのお話も、なんとも艶めかしい!
    ありえないと顔を背けるよりも早く、その世界に浸ってしまう。そんな魅力のある文章たちでした。
    愛する人の腕と暮らしたり、羽虫に身体を蝕まれたり、蛇になったり、卵を身籠ったり
    艶めかしい世界の中には生と死が無造作に転がっている。なんとなく避けてしまいたくなる生と死をドーンと投げ込まれたような衝撃がありました。

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    2024年09月05日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    ネタバレ

    美しい短編集でした。
    「マリアを愛する」が少しSF的な要素もあり一番好きでした。切ないけど美しいお話。

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    2024年09月05日
  • なんどでも生まれる

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    彩瀬まるさん好きなので、新刊かなり期待値高め過ぎてしまったせいか、そこまではハマれなかったです。ただ内容的にも、グイグイ次が気になって一気に読むという系統の作品ではないので、毎日少しずつ読む感じがちょうどいいペースだったのかも?「明日町」で起きるささいな事件に、登場人物たちが迷って悩んで立ち止まってそして進み出す、たんたんとした日常の中のあたたかいお話です。うつ病治療中の(読書可能な段階の)人たちにも強くオススメしたい作品です。

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    2024年09月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    懐かしくほのぼのとした短編集。昭和の味を出していて、人情物と言えるかも。シリーズ化しているようなので、続きも読んでみたい。それぞれの作家さんの雰囲気と特徴があって楽しめた。微かなリンクもニヤリとする。

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    2024年08月31日
  • 骨を彩る

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    前の話に登場した人が次の話で語り手になる。
    こういう話、好きです。
    語り手から脇役になると印象が変わるのが不思議。
    どの話もしんと染みてよかったです。

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    2024年08月30日
  • なんどでも生まれる

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    主人公(語り手)は装画の通りチャボの桜子さん。彩瀬さんの今までの作風とは違うと感じたけど、アンソロジーから派生した作品なのですね。たぶんそっちは読んでない気がする。

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    2024年08月22日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    やはり作家ごとの色があって、合うものもあれば合わないものもあり。
    ただ、全体的にそう転がってくれてよかったー、という気持ちになる終わり方ですっきりはする。

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    2024年08月18日
  • 妖し

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    ネタバレ

    10人の作家さんが描く怪異の短編アンソロジー。多種多様な怖い話。一体、どこからこんなアイデアが出てくるのかと驚きながら楽しみました。

    恩田陸『曇天の店』
    北陸の料理屋。開けてはいけない勝手口。フェーン現象がつれてくるカワケが人を狂わせる。ラストの夫婦の会話が不穏で、余韻たっぷりで終わる。

    米澤穂信『わたしキャベンディッシュ』
    バナナの種って貴重なんだなあ。シゲルはどんな味なのかしら。

    村山由佳『ANNIVERSARY』
    小2のときの儀式が35歳で効果を発揮?
    夫と息子と幸せに暮らしていたのに、少し違う世界で小2からやりなおし。新しい世界で新しい家族と幸せになっても、新旧、どちらも裏切って

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    2024年08月16日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    人との関わり方に少し癖のある人たちと、心安らぐ料理の話。
    価値観ってなかなか難しいなと思いました。
    家庭、家族になると磁場が歪むという表現に納得しました。

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    2024年08月13日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    インパクトがあるわけではないけれど 何人かの人の話がふんわりと繋がりながら一人称で書かれた短編集。強烈な印象は残さないけど、少なくともみんなどれか一つには共感できるのでは?それぞれの登場人物のヴィジョンが湧くような感覚になるところがこの作家の腕前なのかと思われた。

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    2026年01月12日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    それぞれの話が独立していて、それぞれの世界に連れて行ってくれました。

    登場人物たちが不器用ながらも素直に悩みと向き合い、完全解決とまではいかなくとも一歩明るい方へ踏み出せた感じが、じんわり良い余韻を残してくれます。

    食べるは生きることだなと再実感。
    私のご飯を食べる人が強くしなやかに生きる力をつけるよう、念を送りながら食べさせよう、と思いました。

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    2024年08月01日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    今前半を読んでいますが、少し展開がゆっくりなように思いました。
    後半でどのように話が繋がってくるのか楽しみです。

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    2024年07月31日
  • 骨を彩る

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    すべてに満ち足りて生きている人はいない。この連作短編集で思ったことだ。

    亡くなった家族のことに想いを巡らせながら生きている人。拠り所を見つけて、何事もないかのように生きている人。自分にないものを持っている人に、嫉妬したり、関わりを絶ったりして、今の自分を正当化して生きている人。表向きはうまくやってるようでも、本当は辛いことを秘めている人。本当の自分を出せない人。自分を守るために人を蔑んでいる人。自分ではどうしようもないことを抱えている人。この登場人物達のことを知るにつれて、誰もが自分にないものを抱え、悩みながら生きていることについて考えた。

    読後、改めて見ると、キラキラしたイチョウの葉っぱ

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    2024年07月30日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    ネタバレ

    懐かしい思い出、ほろ苦い思い出。
    色々な思いが詰まった食べ物にまつわる短編。

    不思議な雰囲気のお客さんは鳥料理を食べない。
    波風立てずに全てをやり過ごす彼女に抱いた感情。

    つらいときに好きだった人が作ってくれたパン。
    複雑な思いでそれを作る彼と、もうそれを食べなくても大丈夫になるまでの彼女。

    病気の夫を支えることへの不安から、会社の年下の人と不倫してしまったけれど、そのとき食べた罪悪感たっぷりのミックスピザに勇気をもらうまで。

    子育ての息抜きに友達と小旅行で、誰かが作った食べ物を食べて温泉に入って、また日常に戻っていくまで。

    幼い息子を亡くして気力を失った友達に、毎日食事を作って食べ

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    2024年07月20日
  • 森があふれる

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    ネタバレ

    再読
    まず発想がありえないようで、そんなこともあるかなと納得したりもする。森になっていく妻と2階の寝室、作家の驚きながらも普通に対処するその心の動き、編集者も知っていながらの黙認。これってそんなに変なことではないの?と思ってしまう。

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    2024年07月10日
  • くちなし

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    不倫の話か…

    と思ったら
    ん?うで?もらう?
    持って帰る?うでを?

    という感じで
    SF展開?含むのがちょっとおもしろかった

    といった短編集
    長編だとどんなか読んでみたい

    んだけど
    一番好きだったのはゴーヤの話で
    なんか地味なんだけど
    滋味深いみたいな

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    2024年07月09日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食べ物にまつわる短編集。
    私はこの中ではかなしい食べものが印象に残った。
    思い出の食べ物があった時に、それにまつわることが悲しかった時に、食べられなくなったり、見たくなくなるものかと思ったけれど、その思い出を思い出にできるようにするために、食べる行為が必要なこともあるのかと感じた。

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    2024年07月01日
  • 骨を彩る

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    一話一話読み進めるごとに書かれている感情が、より生々しく感じた。
    育ってきた環境の違いで、わかりたいのにわかりあえない。
    そういう経験は自分もあったし、ズキズキと古傷が痛む感じがした。
    自分の経験としては、いつもカッターシャツがシワだらけで、名字が3年で3回かわった子とか、日常会話はしつつも深く踏み込めなかったもどかしさがある。
    確かにその子からしても踏み込めなさを感じていたのかもしれない。
    どこまで踏み込むのか、大人になっても迷うことは多々ある。
    子供がそういう問題に直面していたら声をかけるのか、どうしようかと考えてしまった。

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    2024年06月28日
  • 花に埋もれる

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    とても妖艶で官能的な短編集。モノが何かのメタファーというか、その不思議な世界の「核」になってた。それぞれが、自分の大切なものが何なのかと悩みながら、小さな幸せを求める感じが良い。
    まあ、非現実の話なんだけど、怖い。ゾッとしてしまうほどの表現力だった。俳優の夫が、役に入り込みすぎて木になっちゃうとか。切ないね。

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    2024年06月26日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【収録作品】
    一軒目「サクマ手芸店」寺地はるな
    二軒目「ツルマキ履物店」蛭田亜紗子
    三軒目「川平金物店」彩瀬まる
    四軒目「~中古楽器・中古レコードの買取・販売~しゑなん堂」芦原すなお
    五軒目「インドカレー ママレード」前川ほまれ
    六軒目「カフェ スルス~コアラちゃんの巻~」大島真須美
    七軒目「おもちゃ屋『うさぎや』」山本幸久

    明日町こんぺいとう商店街シリーズ4

    あったらいいなと思える商店街。

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    2024年06月22日