彩瀬まるのレビュー一覧

  • くちなし

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    不倫の話か…

    と思ったら
    ん?うで?もらう?
    持って帰る?うでを?

    という感じで
    SF展開?含むのがちょっとおもしろかった

    といった短編集
    長編だとどんなか読んでみたい

    んだけど
    一番好きだったのはゴーヤの話で
    なんか地味なんだけど
    滋味深いみたいな

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    2024年07月09日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食べ物にまつわる短編集。
    私はこの中ではかなしい食べものが印象に残った。
    思い出の食べ物があった時に、それにまつわることが悲しかった時に、食べられなくなったり、見たくなくなるものかと思ったけれど、その思い出を思い出にできるようにするために、食べる行為が必要なこともあるのかと感じた。

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    2024年07月01日
  • 骨を彩る

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    一話一話読み進めるごとに書かれている感情が、より生々しく感じた。
    育ってきた環境の違いで、わかりたいのにわかりあえない。
    そういう経験は自分もあったし、ズキズキと古傷が痛む感じがした。
    自分の経験としては、いつもカッターシャツがシワだらけで、名字が3年で3回かわった子とか、日常会話はしつつも深く踏み込めなかったもどかしさがある。
    確かにその子からしても踏み込めなさを感じていたのかもしれない。
    どこまで踏み込むのか、大人になっても迷うことは多々ある。
    子供がそういう問題に直面していたら声をかけるのか、どうしようかと考えてしまった。

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    2024年06月28日
  • 花に埋もれる

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    とても妖艶で官能的な短編集。モノが何かのメタファーというか、その不思議な世界の「核」になってた。それぞれが、自分の大切なものが何なのかと悩みながら、小さな幸せを求める感じが良い。
    まあ、非現実の話なんだけど、怖い。ゾッとしてしまうほどの表現力だった。俳優の夫が、役に入り込みすぎて木になっちゃうとか。切ないね。

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    2024年06月26日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【収録作品】
    一軒目「サクマ手芸店」寺地はるな
    二軒目「ツルマキ履物店」蛭田亜紗子
    三軒目「川平金物店」彩瀬まる
    四軒目「~中古楽器・中古レコードの買取・販売~しゑなん堂」芦原すなお
    五軒目「インドカレー ママレード」前川ほまれ
    六軒目「カフェ スルス~コアラちゃんの巻~」大島真須美
    七軒目「おもちゃ屋『うさぎや』」山本幸久

    明日町こんぺいとう商店街シリーズ4

    あったらいいなと思える商店街。

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    2024年06月22日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    これは、3つ目だっけ?かが、好きだった気がした、、、?後期試験の帰りに大宮駅で買ったんだっけ?多分?で、帰りで読んだ?3ヶ月前だから忘れちゃったᐪᐤᐪ

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    2024年06月11日
  • 森があふれる

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    彩瀬まるが怒りから本を書いてるのが意外だった
    なんとなく、悲哀から本を書く人だと思ってたから
    でも世界中に翻訳される理由もなんかわかった

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    2024年06月10日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    彩瀬まるさん、20作目
    アンソロジー「鍵のかかった部屋」の一作
    「神秘の彼女」
    これはミステリーなのかな
    大学寮に現れるきんきら大仏

    決められたトリック
    ー糸を使って外から鍵を閉めた密室ー
    そこから5人の作家が全く違ったミステリーを作ったアンソロジー

    似鳥鶏さんは、あの一〇一教室しか読んでいなかったので、こんなコミカルなモノも書くんだと驚き.大学サークル内のトラブル「このトリックの
    問題点」

    石井羊さんは、初めましてですが、優しい雰囲気のあるミステリーを書くなあと
    あと食べ物を折り込むのかな「大叔母のこと」

    芦沢央さんは、好きな作家さん
    この短編も短い中にしっかりトリックアイテムを仕込

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    2024年06月07日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    シリーズ4弾

    『サクマ手芸店』寺地はるな
    糸子さんと充輝の不器用な親子関係のなかに温かさが良い
    康恵さんと城戸の関係が切ない

    『川平金物店』綾瀬まる
    主人公がなんて可哀想な人と思ったら、、
    意外性のある生き物
    その生き物が商店街を歩く
    理由が涙ぐましい
    傷ついた茂さんにジイちゃんはじめ商店街の人々が温かく優しい

    上記の2作品が良かった

    人気作家さんが描く商店街
    現代に失われつつある人情味があり
    通いたくなるお店ばかりだった

    疲れた私の心が癒された

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    2024年06月07日
  • やがて海へと届く

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    2016年第5回新井賞受賞
    さて新井賞とはなんぞやと調べてみると
    カリスマ書店員でエッセイスト、そしてストリッパーデビューを果たした新井見枝香さんが個人的に推したい本に贈られていたらしい
    2023年に終了している
    過去受賞作13作を眺めて見たのだけれど、なかなかのセンスと思ったのでした

    彩瀬さんが旅行の途中東日本大震災に被災された事から生まれた作品の一つ

    親友を震災で亡くした女性と その親友の恋人
    ふらっと出かけたまま震災にあい帰ってこない親友の死を徐々に受け止めていく、という章と
    亡くなった親友が震災にのみこまれた後の幻想世界.彷徨いながらやがて海の石となり、全てを受け入れたのち、再生に

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    2024年06月04日
  • 桜の下で待っている

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    テーマは“ふるさと” の5話からなる短編集
    彩瀬さんは旅行途中で東北の震災に被災しており
    描かれるふるさとは東北です

    第一話 モッコウバラのワンピースは
    大学生の孫が東北で一人暮らしをする祖母を訪れます
    祖母は好きな人ができて東北へ
    ばあちゃんがいるところが ふるさと

    第二話 からたち香るは
    婚約者のふるさと東北の実家にご挨拶
    そこに震災を感じさせない温かなふるさとがある

    第三話 菜の花の家
    母親の法事で久しぶりに帰省
    姪とお散歩中に懐かしい思いがけず
    同級生と出会う

    第四話 ハクモクレンが砕けるとき
    花巻 親戚の結婚式で東北へ
    宮沢賢治と遠野物語で生者と死者の境界線を

    第五話 桜の

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    2024年05月31日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    彩瀬まるさん、15作目

    小説新潮掲載短編の
    現世と常世のあわいの物語
    はざまに足を踏み入れてしまう人達と
    この世に遺憾を残した彼方者との
    接点を描いた

    君の心臓をいただくまで
    ゆびのいと
    よるのふち
    かいぶつの名前

    「眼が開くとき」
    小学生の時、一時期クラスメイトだった
    絵を描くことが好きだった少女と
    周りの空気を良く読み演じる転校生の少年
    大人になって再び出会う
    少女はカメラマンとなり少年は俳優となり
    カメラマンとして強靭なセクシーという要求に
    美しい新人俳優を取り続ける
    全てを撮り尽くしたあと 彼女の渇望は終わる
    ちょいとドキドキした
    石田由良の「跳ぶ少年」のセクシャルな感じと似てい

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    2024年05月28日
  • さいはての家

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    彩瀬まるさん、14作目
    郊外に建つ古い借家
    庭には 植物が生い茂る
    世間から逃げたい隠れたい人達が 一時住み着いては離れていく

    「はねつき」
    家族を捨てた男との駆け落ちの行方
    その包丁は背中に刺すので良いと思います

    「ゆすらうめ」
    殺人を犯し逃亡中の男と元同級生の同居
    良い友人を巻き込まなくて良かったと思います

    「ひかり」
    新興宗教元教祖の殺人隠蔽逃亡の果て
    最期をこの家で迎えて良かったと思います

    「ままごと」
    政略結婚から逃げた従順な姉と 親の真意を知った妹の短い同居生活
    自分の気持ちを表現できて良かったと思います

    「かざあな」
    育休からの左遷出向、単身赴任先でのトラブル
    仕事から

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    2024年05月27日
  • 桜の下で待っている

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    東北に行ってみたくなった。
    あと、庭で菜の花を育てるのも憧れた。

    そういえば人生で一度も行ったことないなあ。東北。
    「ハクモクレンが砕けるとき」の程よく幻想的な感じがとても好みだった。
    死ぬことは特別ではなく、祖先も人以外もみんな繰り返してきているもの。
    それぞれに人生を全うしたりしきれなかったりはあれど、不必要に怖がるものではない。と私は読み取った。


    童話村も行ってみたい。あと瑞鳳殿も。

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    2024年05月25日
  • くちなし

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    良くも悪くも好き嫌いが分かれそうな作品。
    多忙な時期でも、読書がしたいと思います買った短編集。

    特殊な世界線というか、独特な設定が含まれているにも関わらず、すらすら読め、何故かその設定を受け入れられるのが不思議な感じがしました。

    ただ、話によっては此処で終わる?というお話もありました。話の内容が面白かった分、少し終わり方が残念な印象。

    短編集の中でも、1編が短い印象があるので時間がない人にはおすすめできます。
    逆に長編が好きな方にしたら内容が薄く感じる可能性が捨てきれない印象も。

    個人的には、「花虫」が1番好きでした。タイトルとおなじ「くちなし」は内容が薄く感じられました。凄く好きな世

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    2024年05月25日
  • さいはての家

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    とある借家に闇を抱え逃げてきた様々な住民が出てくる話。 文章は素敵だけど逃げてきた人の肩身の狭さや内容に読めば読むほどとても落ち込んでいく。「はねつき」と「ままごと」がよかった。

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    2024年05月13日
  • 桜の下で待っている

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    「モッコウバラのワンピース」「からたち香る」「菜の花の家」「ハクモクレンが砕けるとき」「桜の下で待っている」の5つの短編集。さらりと読めた。東北へは行ったことがないので、新幹線に乗ってたどって行くのもいいなぁと思った。ふるさとや、祖父母や、弔いとかに思いを馳せながらの読書だった。

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    2024年05月07日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    オムニバス形式の物語でした。あっさりと読める文体で、何処と無くしっくりくる作品でした。少し、いい感じでした。

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    2024年05月17日
  • 不在

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    段々苦しくなっていくけれど最後には希望が持てる終わり方でホッとした。
    智さんの言葉は頭から離れられない言葉がたくさん。キツい(笑)
    明日香さん 少しは楽になれたかな?明日香さんありのままの自分を愛して幸せに生きていって欲しいなぁと思いました。

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    2024年04月27日
  • 不在

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    幼い頃に別れた父親が亡くなり、実家の屋敷を相続した主人公の女性。
    漫画家として成功しており、今は5歳年下の役者志望の恋人を結婚前提という形で養っている。

    途中からものすごくしんどくなった。

    幼い頃に別れたきりの父親の影にいまだに囚われる主人公。

    無意識下で愛に飢え、愛されることを求め、愛することを熱望する。
    愛しているから、と面倒を見ていた年下の恋人のことはいつしか支配下に置こうとしてしまう。
    愛ではなく、忠誠。

    大切にしていたはずのものを取り返しのつかない形で失ってしまうシーンが辛くてどうしようかなと思ったけど、寂しくない終わりかたで、よかった。



    「家族愛に飢える」感覚がいま

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    2024年04月21日