彩瀬まるのレビュー一覧

  • 桜の下で待っている

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    ほんのり心が温かくなる本。春になったら思い出してまた読みたくなる。表紙の犬の絵が心にずっと残ってる。可愛い^_^

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    2026年03月21日
  • かんむり

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    ネタバレ

    読み始めた時は、学生時代や幼少期を間で語りながらメインでは今=30代くらいの生活を綴っていくのかと思っていたが70代までが綴られていて、ある夫婦、家族の生涯を覗き見した気分になった。
    主人公の光が息子がスイミング教室を嫌になったことを知り、辞めることを許可するが夫は「そんなんじゃ逃げ癖がつく」、「男はスポーツをやっていた方がいい、今でも体育会系は評価されやすいんだ」と言った時、夫が解雇された時、転職した夫が仕事に集中できるように努めた時、ベリーショートにすると褒めてくれはしたものの夫の中に「ベリーショートの私」を受け入れる器がなかった時、、、人に言うとそんなこと?と思われるようなことやテレビで

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    2026年03月13日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    美しさを欲すること
    いや、美は欲望から始まる
    欲することから美は生まれる

    求めること
    美への渇望
    美を内在したい
    美を自分の身体の一部にしたい
    願わくば、その美を蹂躙したい
    そう思って、そう思ってしまったことに気付いて
    震える

    美について、いろんな触れ方があることに
    稲妻のような衝撃を受けた。
    いつだって実体より幻想の方が美しい。
    そう思うことは悲しいことなのかな。

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    生と死を隔てる境界を越えずに生きられているのは
    とても奇跡なことで、例えばボタンのかけ違えみたいに容易く、アッと思う間に、あちら側へいってしまうかもしれなくて。
    足を踏み外した奈落の底で、その時わたしは誰の名を呼ぶのだ

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    2026年03月08日
  • 骨を彩る

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    心情表現が豊かで、頭の中で映画が上映されているような感覚になった。「やわらかい骨」が特にすき。自分の10代の頃を思い出した。あの頃の、やわらかくて脆かった自分の骨は、今どんな色形をしてるだろうかと考えさせられた。

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    2026年03月05日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    割と薄めの文庫だったので2時間程度で読み切れると思っていたんです。
    全然、数日かかりました。彩瀬まる先生の書かれる物語を2時間程度で味わいきれるわけがなかったですね。
    もう言葉の節々に苦味と旨みが滲み出ていて、意味を考えながら読んでいたので時間がかかりました。彩瀬まる先生の心理描写が大好きです。
    梨枝が幸せになってくれるのか、いやでもこの場合幸せの定義ってなんだろう、とかぐるぐる考えちゃって、心に深く刺さって抜けなくて、他人事とは思えないお話でした。
    愛情って何なのでしょう、思いやりって何なのでしょう。
    皆さんも1度読んでぐるぐる考えてみてください。
    私にとって楔のような1冊になりました。

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    2026年03月04日
  • 新しい星

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    久しぶりに小説を読んでいて涙が出ました。
    優しくない世界の中、適切な距離感を保ち、暖かい関係を築く4人を読むことが出来て良かったです。
    彩瀬まるさんの関係の描き方、やっぱり大好きだなぁと実感でき、弱っているときでも読める、良い小説でした。

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    2026年02月26日
  • なんどでも生まれる

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    泣けてしまう。
    少しずつ大事に読み終えました。
    まずカバーの鳥達が可愛くて読んでみたいと思い。
    主人公はチャボそれから他の鳥達も登場するので鳥の事もスマホで調べながら読み進める楽しみがありました。
    チャボの桜さんと体調を崩してしまった飼い主茂さんとのお話です。
    人は何度でもやり直せるとか、弱っている時に本当にして欲しい事、過去の不幸と今の幸せ、これからの選択があっているのか間違っているのか、チャボの桜さんが答えを教えてくれます。
    話はチャボの桜さんが茂さんを助けてくれる人間を探しています。けど茂さんだけではなくて茂さん以外の登場人物も鳥達もそうとは知らずに助けてあげています。そして読者もです。

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    2026年02月08日
  • 新しい星

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    少し疲れた時に読むと、しみじみ心に染み込んで、少し元気になれるような小説。連作で時が進んでいくのも良いし、変に救いがないところも、人生のってそうだよねなあ…と頷けるのだと思う。
    そして、人生には限りがあるからこそ、日々を噛み締めて生きていくのがいいんだろうと思う。

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    2026年02月01日
  • かんむり

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    身体のつながりと、心のつながり。

    家庭環境、体型、ジェンダー、セックス、子育て、政治、死生観…
    さまざまな『多様性』が求められる現代で、
    それぞれのライフステージを生き抜いた夫婦の物語。

    平凡なようで、美しい。
    まるでウォータークラウンのように。
    一つとして同じかたちがなく、
    すぐに崩れ去るかんむりの、
    それぞれがとても完成した物体のように。
    そんな、光と虎治という夫婦の美しい物語だった。

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    2026年01月19日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    全く一緒ではなくとも、主人公のある部分に、これは私でもあるかもしれないと思った。
    みんな、みっともない。でも、みんな懸命に生きている。

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    2026年01月03日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    母にべったりな関係で育ち、母の教育や学校の物差しがすべてだと思って育ってきた私にとって、非常に刺さる物語でした。
    私も主人公とは違う理由で母を「かわいそう」だと思う瞬間があるのですが、じゃあそれを解消するために何かできるかと言われたら何も出来ないし、そもそも「かわいそう」は他人が勝手にかけてる呪いに過ぎないのだと、改めて心に留め直しました。
    主人公の梨枝が他人の物差しではなく自分の物差しで生きることを決意したシーンは、この先何度も読み直したいです。

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    2025年12月31日
  • 新しい星

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    よく、「人は居なくなっても心の中で生き続ける」という言葉を聞く。その言葉の意味がより美しく、力強く、豊かに届くようだった。誰もがひとりだけど孤独じゃない。私の中にも大切な光がいくつもある。たとえ疎遠になってしまった人でも、温かい光を届けてくれたことを思い出しながら、この先増々輝くであろう私の銀河を大切に生きていきたい。
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    25.12.27

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    2025年12月27日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    生も死も、夢も現も飛び越えて、こころを救う物語。

    このワンフレーズで購入を決めました。
    暖かいお話が多いのかなと思っていましたがそんなわけでもなく、しっかり喪失や別離という悲しさを描ききっている素敵な短編が6話収録されています。
    ボロボロ泣きながら、ティッシュボックスを抱えて読みました。私の心に刺さりすぎて、もう目が腫れています。
    彩瀬まる先生の書くお話は優しいけど現実的で、どこか怖くて寂しくて、それでも私達人間はきっとこの得体の知れない不安感を抱えながら生きているんだろうなと思えました。

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    2025年12月24日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    「またいつか」ばかり増やさず進めたら少し遠くの場所まで見える #短歌

    コロナ禍で疎遠になってしまった友人と久しぶりに会えた嬉しさと相まって、今読むのがベストだったなと思える一冊。

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    2025年12月17日
  • かんむり

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    難しいセリフ、難しい描写が最後まで続く、最後まで続いても、私のように言語化に苦しむようなものでも、夢中になって読んだ作品でした。

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    2025年12月17日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    上手くいかない時の気持ちの切り替え方の参考になります。
    文章も読みやすい。手元に置いておきたい一冊。

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    2025年12月14日
  • かんむり

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    人生のどんな1場面にも、瞬間の切なさと温もりがある。自分だけでなく、どんな人にも。
    繊細な光を、崩れないように一生懸命守ろうとする私たち。それこそ私たちの青春でありかんむりだと思う。

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    2025年12月01日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    彩瀬まるさんの小説を読むのは3作品目。今まで言葉にこそしてこなかったけどずっと渦巻いてた思いや、黒でも白でもない複雑な感情を、リアルに、でも冷たく無く物語に言語化することで優しく核心を突いて消化してくれる…そんな印象の作家さんです。

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    2025年11月14日
  • 森があふれる

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    本作のように、十分に育ってしまった固定観念を崩してくれる作品が大好きだと改めて自覚した。恋愛作品において、最後に全てを受け入れるのは女性。独り身だと生活に困るだろうと思われるのは男性。そんな一つ一つの事実を違和感に変えられた瞬間こそ、読書好きにとって最も嬉しいと感じるのかなと思う。

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    2025年11月07日
  • みちゆくひと

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    思えば、死ぬことについて、あまり考えたことがなかった。
    死んだら終わり、ということくらいしか頭になかった。
    もちろん死んだ後のことなんて誰にもわからないのだけど、例えば私の肉体に宿る魂は、死後どんな色をしているのだろう。

    物語では、死者は夜行という巡礼の旅を経て、静かに消えていったが、夜行に寄れない人もいれば、惑乱を繰り返し成仏できない人もいた。

    死んだら私は成仏できるのだろうか。
    未練はないことはない。あの時こうしておけばよかった、とか、あの時伝えておけばよかったかな、なんて思うことがそこそこある。
    それがもやもやし続けながら消えきれずに、苦しみながら世界を漂っているなんて嫌だなぁ。

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    2025年10月29日