彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作家の妻が発芽した。木に葉に実に。一軒家から街中の思わぬところまで根を張る森になる。
SFを感じる衝撃的な始まりで、着いて行けるか分からないまま読み進めた。
埜渡夫妻の出来事を発端に、彼らを取り巻いている人々の夫婦問題を浮き彫りにしていくお話。
夫達は何気なくしている行動から妻達の不満が大爆発する過程を丁寧に描かれていると思う。
例えば担当編集である瀬木口は埜渡に対して軽蔑のような感情を持ったように語っているが、当の瀬木口も自身の夫婦問題に目を向けず挙句仕事帰りに牛丼を食べに行くかのように女を買うという。
当然、仕事に育児にと試行錯誤して夫を支えようと耐えてきた妻が唐突にこれまでの不満を -
Posted by ブクログ
彩瀬まる氏2冊め。
近頃のトレンドと言えるグルメ系小説とは一味違う。タイトルに込められた”まだ温かい”の意味が読み終わるごとにじんわりと分かる気がする。
人々の思う温かさの違いが表現されている。
全般に共通しているのが、本人にはどうにもできない/取り返しがつかない所まできてしまった事実への向き合い方だと思う。
特に『シュークリームタワーで待ち合わせ』は綺麗事だけではない友情と愛情の考え方が素晴らしかった。主人公の夜子は確かに歯に着せぬ物言いがすごくて、現実に居たらやんわりと窘めるかもしれない(笑)が、こんな友人がいたらどれだけ心強いか。芯が強くてブレない、彼女の思う「人のため」の考え方が本 -
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ネタバレおおん!いいすね!
始めの話はまあいいか大概
でも合った
余計な言葉がないのもいいし、主人公の男の子は可愛くて親しみが持てる
こうゆう大人に出会いたかったな、私がもうその先生より歳いってるから私は大人の方の立場にならないといけないけど
うんうん、だいぶおもろいね
合気道楽しそう…
「なんなの、あんたはやっぱり変な子だね、お母さんよく分かんないよ、勝手にしなさい、と呆れながら放り出した。思えばこの人は、自分が思う正しさを、理解の出来ない変わり者の娘に一度も押しつけようとしなかった。」
いいなあ
読み終えて総合的にめっちゃよかった!
思いがけずいい作家さん見つけられた -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めた時は、学生時代や幼少期を間で語りながらメインでは今=30代くらいの生活を綴っていくのかと思っていたが70代までが綴られていて、ある夫婦、家族の生涯を覗き見した気分になった。
主人公の光が息子がスイミング教室を嫌になったことを知り、辞めることを許可するが夫は「そんなんじゃ逃げ癖がつく」、「男はスポーツをやっていた方がいい、今でも体育会系は評価されやすいんだ」と言った時、夫が解雇された時、転職した夫が仕事に集中できるように努めた時、ベリーショートにすると褒めてくれはしたものの夫の中に「ベリーショートの私」を受け入れる器がなかった時、、、人に言うとそんなこと?と思われるようなことやテレビで -
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美しさを欲すること
いや、美は欲望から始まる
欲することから美は生まれる
求めること
美への渇望
美を内在したい
美を自分の身体の一部にしたい
願わくば、その美を蹂躙したい
そう思って、そう思ってしまったことに気付いて
震える
美について、いろんな触れ方があることに
稲妻のような衝撃を受けた。
いつだって実体より幻想の方が美しい。
そう思うことは悲しいことなのかな。
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生と死を隔てる境界を越えずに生きられているのは
とても奇跡なことで、例えばボタンのかけ違えみたいに容易く、アッと思う間に、あちら側へいってしまうかもしれなくて。
足を踏み外した奈落の底で、その時わたしは誰の名を呼ぶのだ -
Posted by ブクログ
割と薄めの文庫だったので2時間程度で読み切れると思っていたんです。
全然、数日かかりました。彩瀬まる先生の書かれる物語を2時間程度で味わいきれるわけがなかったですね。
もう言葉の節々に苦味と旨みが滲み出ていて、意味を考えながら読んでいたので時間がかかりました。彩瀬まる先生の心理描写が大好きです。
梨枝が幸せになってくれるのか、いやでもこの場合幸せの定義ってなんだろう、とかぐるぐる考えちゃって、心に深く刺さって抜けなくて、他人事とは思えないお話でした。
愛情って何なのでしょう、思いやりって何なのでしょう。
皆さんも1度読んでぐるぐる考えてみてください。
私にとって楔のような1冊になりました。 -
Posted by ブクログ
泣けてしまう。
少しずつ大事に読み終えました。
まずカバーの鳥達が可愛くて読んでみたいと思い。
主人公はチャボそれから他の鳥達も登場するので鳥の事もスマホで調べながら読み進める楽しみがありました。
チャボの桜さんと体調を崩してしまった飼い主茂さんとのお話です。
人は何度でもやり直せるとか、弱っている時に本当にして欲しい事、過去の不幸と今の幸せ、これからの選択があっているのか間違っているのか、チャボの桜さんが答えを教えてくれます。
話はチャボの桜さんが茂さんを助けてくれる人間を探しています。けど茂さんだけではなくて茂さん以外の登場人物も鳥達もそうとは知らずに助けてあげています。そして読者もです。