彩瀬まるのレビュー一覧

  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    2人の姉妹の性格は対照的で、組織のために我が身を削る姉・依千佳と、やりたいことをやりたいがままにやる妹・仁胡瑠。2人とも間違っていないはずなのに、どこでピースをかけ違えたのだろう。
    ブームなんてすぐに去るし、流行はすぐに移り変わる。世の中ってそんなもの。
    組織にいるということは自分を殺すということ。逆に言えば、自分がないからこそ組織に属せるということ。何事も程々が良い。そう思えてしまった。
    好きなことだけしても良くないし、自分を殺してばかりも良くない、むずかしい。最後には少し希望が見えてよかった。

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    2025年11月17日
  • みちゆくひと

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    ネタバレ

    こういう作品が出版されて私たちが読める機会を貰えてるのは、とてもありがたいなーと思った。

    登場人物がそれぞれの考えがあって、とても楽しめた。
    タイミングがいろいろ悪かったり、辛いなーと思う部分が多々あった。

    身近な人の死はやっぱり何かが、崩れたり変わったりするけどその中でもまだ生きてる娘さんが彼氏さんと出会えたのは、ほんと良かったなと思った。

    印象に残ったこと。
    死んだら、笑うたびに光るってこと?
    蛍みたいですねぇ。
    弁当をちゃんともってこられた遠足と、玄関に忘れてしまった遠足ぐらい驚きに差があると思いますよ。
    俺たちはもしかしたら、自分を救いうる他者の営むを、漠然と、神様と呼んでいるだ

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    2025年11月14日
  • みちゆくひと

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    死んだらどうなるのか、生きている間は決して知ることができない。生きて背負ってきたものを見つめて少しずつその荷物を下ろしていくような旅が用意されているとしたら、とても不思議だけど人は死んでも人として在るんだなぁと思ってしまった。私の心に引っかかって、ふとした瞬間に思い出す小説になりそう。

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    2025年11月07日
  • 花に埋もれる

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    この本では異常と日常が接触した時の摩擦を美しく表現している。なぜこれほど、自然に人と植物を融合させるのだろうか。それは、異常な状態を拒否せずに受け止める周りの人達がいるからだと思う。異質を100パーセント拒否はしない、しかし迎合もしない。30-70パーセントの間で揺れる機微。摩擦はあるけれど対立しきらない微妙な感じがかえって他にない世界観を醸していて印象深かった。

    短編集の編によって印象が違う。どの話も一定して良かったが、特に最後から二番目、マグノリアの夫が好き。通常と異常の対峙を最も感じたのが、マグノリアの夫だった。

    愛する、外見ではなくありのままを受け入れる。葛藤なく、ただ自然にこなす

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    2025年11月09日
  • さいはての家

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    古い借家を巡る連作短編集。入居してくる人は皆何かしら病んでる感じか、何かから逃げている。不穏だ。
    サスペンス風からサイコ、ホラー的なものと編毎に雰囲気も変わり楽しめる。

    最後、大家さんの

    ちゃんと逃げて生き延びた自分を褒めなよ

    説得する為に何気なく掛けた言葉かもしれないけど、刺さる。生きるために逃げる勇気か。

    後、助けてくれる人は周りにいる。助けを求める一歩も勇気はいるかもしれないが、周りはそんなに重く考えずさらっと助けてくれるものかも。

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    2025年11月06日
  • みちゆくひと

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    彩瀬まるの家族の話…!彩瀬まるは女性同士や夫婦の話も多けれど、同時に家族の話も多い
    今回の話もそうだけど、明確に問題がある親子関係の話(虐待やネグレクトなど)は少なくて、ある程度家族としての活動は滞りなく進んでいるのだけど、でもどこかしらに屈託があったり、ぎこちなさがあったりして、それとの向き合いやままならなさを細やかに描いている
    別に家族を構成する誰かが、誰かのことを明確に憎んでいるわけでもない。むしろ家族のために、家族を構成する一員として果たさなければいけない役割に身を浸しすぎた結果として、微妙に家族のなかでズレが生じて、そのズレが居心地の悪さにつながる。
    じゃあ、あのときどうするのが一番

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    2025年11月04日
  • かんむり

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    家族、夫婦のあり方、そして熟年夫婦の愛をこんなにも考えさせられた物語はかつてあっただろうか?今のご時世に読んでほしい感動作です。

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    2025年11月01日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    購入済み

    商店街を舞台にした七軒の店のお話。作品達が直接関連しているわけではなく、同じ商店街の空気感で繋がっていてどれも印象的でした。

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    2025年10月28日
  • みちゆくひと

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    ネタバレ

    厳しい作品だった

    作中にあったように、ゆるやかな死は、自身においても周りの人たちにおいても、いろいろなことやものを整理する時間があるが、突然の死には、なにもない
    死んだ人も生きている人も、おなじように大きな傷を負って、たぶん生きてる側はずっとそれを抱えて生きてゆく
    いつか時が、、、というけれど、たとえ心の平穏は訪れても、決して消えることはない悲しみはずっとそばに寄り添うだろう

    死への畏怖があるからこそ生への尊厳があり、作中を通じて投げかけられていることに対峙することが難しい自分はまだまだだなあって、まあ、いくつになってもまだまだで、それがわかるのはいつか死を受け入れたときかもしれないし、そ

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    2025年10月28日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このシリーズの4に好きな作家さんがいたので読み始めました。
    4⇒1で読むと、あのお店はこういう話の始まりだったのか~がわかって面白かった!
    短編集なので、もちろん好みのものと、あまりそうでないものはあるものの、全体的には呼んでいて面白かったです。

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    2025年10月16日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    ネタバレ

    コロナの時期を挟んで久しく会えていなかった人、心の距離があいてしまった人に会いに行く短編集。
    北海道や東北を舞台にしており、気になっている地 盛岡が舞台のものもあったので、また呼ばれている気分に。
    岩手の由来になった神社が気になる。元編集者の方のブックカフェは存在しないのかもしれないけど、面白い本屋さんやブックカフェが多いイメージだったので、より行きたい気持ちが強くなった。

    ラストの国会議員になった知子さんの話を読んだのが、丁度総裁選の日だったので複雑な気持ちに。
    馬車馬のように働かなくても、お給料に見合うような真面目な働きをして、悪いことをしないでくれたら、人間らしい生活を送ってほしいと思

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    2025年10月08日
  • くちなし

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    audible
    気持ち悪いけれども、続きが気になる。
    爽やかなような気持ち悪さ
    ねっとりとまとわりつくわりにはさらっとしたような感じ。
    自分の中にある感情が言葉になった感じ

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    2025年10月04日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    様々な価値観や考え方を持った人物たちの物語と、そこに寄り添う食べ物の持つ力を感じながら読みました。短編集で読みやすかったです。

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    2025年09月24日
  • 新しい星

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    直木賞候補になったことで名前を知った作家さん
    学生時代に合気道部で同期だった男女4名の物語。
    章ごとに、書き手の主題は変わるが、彼ら4人のそれぞれと、関わりの中で物語は進む。

    学校を卒業して10年後以降ぐらいから、話は流れていく。
    外見状は順風満帆に見えたとしても、人はそれぞれ他人には言えない事情を抱えている。その他人に言えない悩みまで、彼らはよく話し、そして分かち合う。
    押し付けるわけでないその関係は、ありえないほど優しい。でも、作り物、偽善ぽくはなく優しい。
    ひょっとして好きな作家さんかもしれないので、他の作品も読ませていただこうと思います。

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    2025年09月21日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    面白かった。
    どれも好き。
    でも遠まわりがいちばん好き。
    ちょっと不可思議でゾクゾク。
    でも温かい話。

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    2025年09月16日
  • 不在

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    私への愛は在ったのだろうか__父親の遺品整理をきっかけに閉ざした過去と向き合っていく。
    愛は求めるほどに遠ざかり、与えすぎると苦しめてしまう。不幸にしていたのは自分自身なのかもしれない。捉われ続けた人生が息を吹き返す瞬間を垣間見た。

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    2025年09月14日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さんが主人公。鳥好きにはたまらない。目線や語りが終始しっかりチャボなので、筆者の筆力に脱帽だ。(インタビューで筆者が桜さんが思ったよりおしゃべりでびっくりしたと書いてあった)商店街といった狭い中での日常系のお話がとても居心地が良いので、紆余曲折はあるもののゆったりと読むことができた。
    話の途中で消化不良なところがあり、もっと最後は王道的展開でもよかった気がする。キャラクターが魅力的なので掘り下げて書いて欲しいところがたくさん出てしまうのだ。
    インコの師匠と桜さんとの会話が好きだ。変わることは悪いことではない。いいことも悪いことも、変化に伴ってなんどでも生まれるのだろう。

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    2025年09月13日
  • 森があふれる

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    彩瀬まる『森があふれる』を読んで、印象に残ったのは、物語全体ににじみ出る、まだ消えないジェンダーの鎖に縛られた登場人物たちの姿だ。
    特に貴夫は、男性としての呪いに気づきつつも逃れられないやるせなさを抱え、多くの男性が同じように縛られているのではないかと考えてしまう。
    ジェンダーの縛りが家族という境目のあいまいな共同体で濃厚になり、個人を息苦しくさせる様子も印象的だ。文章はみずみずしく美しく、独特で伝わる比喩表現が多く、人物の心情や物語の空気を深く感じさせる。
    女性は男性から常に丸くあれと求められる描写は、自身の経験とも重なり胸に響く。
    ジェンダーの呪いが解消されない状況で男と女が家族になる息苦

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    2025年09月13日
  • 不在

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    彩瀬まる3作目

    好きになれない主人公だけど、祖父に、父に愛されたかった感情と向き合うようになり感情的になってしまうのが読んでいて少し辛かった。

    作中で、それ以上言ってはいけない、、それだけはやってはいけない、、と思いつつもそれらの行為で他人だけでなく自分を一番打ちのめしてしまう描写が印象的。

    とうの昔だけれども、かつて欲しくて欲しくてたまらなかった父からの愛の不在に苦しめられる主人公を通して、
    きっと誰にもある欠けた部分を無視できないもどかしさを思い出す作品。

    この作者を書く他の作品でも感じた、明るいものではないけれど、心がほぐれていく救いなようなものを感じてよかった。

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    2025年09月12日
  • なんどでも生まれる

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    最後の想像させるところが好きだと思った。
    生きていくことは大変だ
    病気も、仕事も
    職場も家族も。
    それでもまた産み出していく

    具体的な感想はうまく書けない
    特別好きなキャラクターまではいかないけれど、おじいさんとおばあさんかな

    いなくなったら嫌だなとドキドキしていた。

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    2025年08月24日