彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ
正直、5月の自分は、何もしたくないという気持ちが溢れていたせいか、最初の方はあまり進まず、時間がかかってしまいました。そんな無気力な気持ち読んでいましたが、読み終えた後は「難しいな、色々」という気持ちです。
他者には起こっていない自分の出来事を分かってもらうことは酷いのではないか。
だから、他者と違う部分はお互い触れず、うまく加減して付き合っていくことが利口であること。
結局は、自分が変わるしかないこと。
他者の気持ちを完璧に理解しようとするのは難しいと言う現実を分かっていながら、それでも他者と分かり合いたいと思ってしまうって大変なことすぎませんか。
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Posted by ブクログ
ネタバレチャボが主人公の心温まるお話でした。
過酷な労働環境から心の病に陥ってしまった茂さん。一進一退を繰り返しながら少しずつ回復していきます。
身内に同じような状況になった者がいるので、時々その頃のことを思い出しました。
チャボの桜さんがいじらしくて可愛いです。
他にもたくさん個性的な鳥達が出てきますが、お気に入りはバリケン姉さんです。
私も川沿いを散歩している時に、一羽だけいる白鷺を見つけると、どうしても心惹かれてしまうんですよね。「私は私」と凜とした姿が好きなのかも、と思いました。
『なんどでも生まれる』というタイトルもいいですね。辛いこと・嫌なことがあると「もうダメ」「終わった」と気分が -
Posted by ブクログ
彩瀬まるさんの小説はこちらで6冊目。これまで読んだ小説は独特の世界観があって、不思議な世界に迷い込んでしまった感じがあったけれど、こちらは母と娘の関係が描かれており、娘でもあり、娘を持つ母親でもある私はとても共感出来る所がありました。
母親の呪縛、私もあったかも。だから娘には同じ思いをさせないように…と思っていたけど、似たような事を言ってしまっていたな…とちょっと後悔。
主人公の梨枝の性格が自分と似ていたので、だんだんとたくましく成長していく姿にほっとしたし、エールを送りたくなりました。その他の登場人物もみんな一生懸命に生きている人ばかり。そこがまた良かった。
解説で山本文緒さんも絶賛し -
Posted by ブクログ
震災で失った友人の不在とそこからの再生の物語
友人が震災で亡くなって、海にかえる(成仏?)まで闇の中をさまようながら、思い出せない生きていたときの記憶を探る
奇数章は現実を生きる主人公が、友人が付き合っていた彼氏や職場の店長、同僚、友人の両親、女子高生たちとの時間と会話で少しずつ再生していく
偶数章は友人の視点で、生前深く大切に思っている人たちへの残り香のような繋がりを明確には思い出せないながらもかすかに感じながら、少しずつこの世から消えていく様子が美しい夢を見ているような感覚においる描写
同僚やある女性の言葉からいなくなってしまった人たちはただ消えるだけでなく、残された人たちに何か影