彩瀬まるのレビュー一覧
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とことん利用され人生も何もかも無くしたいちかがNN製薬から雇用されるって 一瞬歓喜してるいちか 直ぐにメールで辞退する場面が草原に立っていると表現する。自分は言われた通りにしただけなのに、何故どうしてと 苦悶して同時に会社を守る=決して見捨てないからって、辛すぎる。にこるも姉の会社に託す気持ちを理解出来ず、裁判でもどうしてのらりくらりするのか、自分の知ってる姉かと苦悶する。仕事のパートナーに気持ちが伝わらず伝えようと行動するのが犯罪とか、しかし貝原はにこるを切ったよねジュエル欲しかった癖にそこで目的達成かよ、調子いい事言ってその気にさせて、困れば会社を押し出すとかふざけるなってこと 終盤の黒川といちかの再会トークはとても良くてコロナも逃げずに挿し入れる、あと町であの姉妹と囁く人間がホント日本人ってアホばっかりだと改めて思う 熊を保護しようとかいう日本人と同類 だから戦争なんか起こすんだ、何年経っても変わらないから
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【生き続けていたら、いつか、あなたが許せないあなたのなかの怪物を、許してくれる人に会えるから。あなたが誰かの怪物を、許してあげられる日がくるから】
生と死、現と夢、獣や鬼・・・・・・などが交じり合う短編がどれも魅力的で面白かったです。
死んだはずの妻が現れたり、死んだ少女視点だったりと異形や怪異などのホラー要素がありますが、登場人物の誰しもが求める救い。
個人的には【ゆびのいと・よるのふち】が共通点があるストーリー構成・それぞれのキャラたちが迎える結末の違いが印象的で、【眼が開くとき】では青春のほろ苦さ・倒錯的な願望・欲望がたまらなく、【かいぶつの名前】では嘘で塗り固められた少女の切なさや終わらない無限獄から救済されることを願わずにはいられない心に刺さるものでした。
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購入済み
きらきらにユラユラ
自分の置かれた環境がどんなものであっても
強い自分を持つ人なら揺らがないだろうけれど、
こうした話のように、ちょっと官能的で
きらきらしているものを見てしまって
自分のしていることに身が入ってないと
ああ、自分もそうです、愚かだと思います。
でも、そうです、いつもの自分は
こんなふうに、揺らいでしまいます。
ああ、それでは駄目だから、
しっかり自分の頭で考えようと思います。
だけど、よろめくのは簡単で
悩むのは楽だから、つい強い自己を
持たないまま、ふらふらと、それも楽しいですね。
こういうお話に浸って、同じように揺らいで
安易に世の中のせいにしているのは
判断停止で楽。だから、こうやって
毒と分かって楽しむくらいはいいかな?
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自分自身との折り合いがうまくいかない、自分でいることに窮屈さを感じる。こんなに苦しいことってあるか。だけど、共感すること多く読み進めました。
相手との関係性、距離感にもよるが、おそらく人は大なり小なり自分を演じている部分もあるのではないか。
コンプレックス、性別、年齢、こうあるべきという価値観、一般的な役割をうち破りながら自分を見つめ、認め直してゆく。
無意識に解放されたいという思いが繋がったのか、各章の主人公は、あるネット掲示板に辿り着く。この一風変わったスレッドへの応答に様々な捉え方がきっかけとなり現実と向き合う。
体を脱ぐ、役割の枠に押し込められず、素のままのなりたい自分になる、これが出来たらいいのですが…。
5つの章、どれも個性に富み深かった。特別何が起きたというわけではないけれど、現代を生きる人たちの(居場所を探す)生きにくさの繊細な心理描写が響きました。
印象的だったのは、「あざが薄れるころ」の真知子。
世間からは少し違ったかもしれないが、ひたすら技を磨く姿が凛としてかっこいい。
「欲しいもの、これさえあればいい、他の人が持っているものはあったら嬉しいけど、なくてもまあいい、というものが分かったから、幸せになれたのかもしれない」
どれもラストは、主人公の表情がすっきり生き生きとして見えるところが良かった。
一生つきあっていく自分自身、やはり好きになるのが
いいけれど、人はこういう思いを抱えてるんだなと。 -
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今年三月まで、東日本大震災で行方不明者は2523人となっています。
行方不明となったすみれの不在をどのように受け止めればいいんでしょうか。真奈は、すみれの死亡を認めずにいて、「形見分け」をする遠野も、仏壇に向かい記憶の「改竄」をするすみれの母も許せない。自分が苦しければ苦しいほど、すみれが近い。一人で暗闇のなかを彷徨うすみれを手放してはいけない。
一方、遠野は暗闇から去ると決め、「すみれはきっと歩き続けるだろう」と、自分も勇気を出して進まなければと考えている。
どちらにしても、現実の時間は生者の悲痛をものともせずに流れていく。真奈は時の移ろいの中で忘れていくことを怖がり、「本当にいいのか」とすみれに問い続け、「遠ざかるものにさようなら以外の言葉をかける方法を探している」(218) のだ。
消えても、流されても、何かが残れている。その残されたものを通じて、死者と会える。死んでも、生きても、きっと暗闇を通り抜けたあと、どこかへと辿り着く――というのは、本作のメッセージだと思います。 -
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ネタバレ現代チックで寄り添いやすいお話達でした。
短編全てに一本筋の通った共通項があって読み進めやすい。
短編というとお話の厚みに物足りなさを感じるこど多いのですが今回それは無し!
「これからどんどん楽になるよ。息抜きしたり、自分を作り変えたり、そういう力をあんただけじゃなくて周りも手に入れて、優しくなるから。あと少しだけがんばって」
大人だからってこんな素敵なこと言えるとは限らないわよ!!!!和海くんの恋は本物ですと声を大にして言いたい。もう言ってる。
「いい子のふりじゃないよ。お父さんとお母さんが好きなの。だから、今はなるべくあの人たちの生き方を肯定して、一緒に生きていたい」
月ちゃん良い子!!!!月ちゃんは幸鷹くんの本当の心を浮き彫りにしてくれてるんでしょう?それなら昴くんとの恋ってモノホンね…と野暮な妄想を繰り広げてのたうち回ってしまった。 -
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最初はタイトルの意味が分からなくて、だけどすごく気になって手に取った本。
"体を脱ぐ"ことができたらどれだけ良いだろう。
私は自分の顔が嫌い。体型も声も嫌い。だから、今の体を脱いで他の誰かの体に入れたらいいなぁと、小さい頃から思っていた。
本作は、そんな私のように自分という入れ物に何らかの違和感を感じている五人のお話。自分が思い描いている"自分"と、他者が見ている"自分"との乖離に思い悩む五人。
私は中でも「鮮やかな熱病」が好きだ。こうあるべき、といった枠に囚われがちな人は、きっとその人自身が枠に無理やりはめ込まれて息苦しい思いをして育っているのだと思う。そんな語り手が、体を脱いで伸び伸びと彼らしく息をし始めるラストに自然と頬が緩んだ。
私も自分自身が好きになれなくても、しっくりこなくても、何か自分に合ったものを見つけて私らしく息ができるようになりたいなあ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ苦しくて。苦しくて。苦しくて。胸がつまる時間だった。〈普段考えないことは心細い。なので、突風にあおられるようにすみれに会いたくなった。〉湖谷真奈とすみれと、遠野くんの物語。フカクフカク。私も物語に引き込まれていった。戻ることも進むこともできない思いに塞がれてページをめくった。〈頭ではわかっても、私のてのひらや、耳や、指先がわからないとぐずり続ける。〉あの日の震災から三年。すみれが居なくなって、三年。〈会いたいねえ〉真奈はすみれが感じたであろう痛みを、恐怖を手離さないことで、すみれとの繋がりを保ち続けようとしていた。もう帰り道もわからなくなってしまった魂のすみれ。〈たくさんの約束も、大事にする方法がわからなかったことも、町と一緒に流れ去った。大事にしたかった。〉〈どれだけこわくても、痛くても、私のままで帰りたい。〉会いたくて。会いたくて。会いたくて。会いたくて。胸のうちにすみれが居てくれたことに気づいた真奈。学生時代にすみれに聞いた話を意識をせずに自分の言葉に乗せ同僚の国木田さんに話した瞬間、〈こんなところにいたの、と胸の内側に呼び掛ける。血の一しずく、骨の一かけら、私を生きる方向へと押し出す、意識にすら上がらないほんの数秒の思考のうねり。とても、とても久しぶりに、彼女に会えた。〉そしてすみれも。すみれの魂もやがて真奈と遠野くんの元へ〈帰ってきた、帰ってきたよ。大きな声で泣きながら、私は私をすくい上げようとする一対のてのひらへ飛び込んだ。〉震災を自ら経験された彩瀬まるさんだから書けた物語なのだろう。思いが、救われますように。