彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
割と薄めの文庫だったので2時間程度で読み切れると思っていたんです。
全然、数日かかりました。彩瀬まる先生の書かれる物語を2時間程度で味わいきれるわけがなかったですね。
もう言葉の節々に苦味と旨みが滲み出ていて、意味を考えながら読んでいたので時間がかかりました。彩瀬まる先生の心理描写が大好きです。
梨枝が幸せになってくれるのか、いやでもこの場合幸せの定義ってなんだろう、とかぐるぐる考えちゃって、心に深く刺さって抜けなくて、他人事とは思えないお話でした。
愛情って何なのでしょう、思いやりって何なのでしょう。
皆さんも1度読んでぐるぐる考えてみてください。
私にとって楔のような1冊になりました。 -
Posted by ブクログ
泣けてしまう。
少しずつ大事に読み終えました。
まずカバーの鳥達が可愛くて読んでみたいと思い。
主人公はチャボそれから他の鳥達も登場するので鳥の事もスマホで調べながら読み進める楽しみがありました。
チャボの桜さんと体調を崩してしまった飼い主茂さんとのお話です。
人は何度でもやり直せるとか、弱っている時に本当にして欲しい事、過去の不幸と今の幸せ、これからの選択があっているのか間違っているのか、チャボの桜さんが答えを教えてくれます。
話はチャボの桜さんが茂さんを助けてくれる人間を探しています。けど茂さんだけではなくて茂さん以外の登場人物も鳥達もそうとは知らずに助けてあげています。そして読者もです。 -
Posted by ブクログ
思えば、死ぬことについて、あまり考えたことがなかった。
死んだら終わり、ということくらいしか頭になかった。
もちろん死んだ後のことなんて誰にもわからないのだけど、例えば私の肉体に宿る魂は、死後どんな色をしているのだろう。
物語では、死者は夜行という巡礼の旅を経て、静かに消えていったが、夜行に寄れない人もいれば、惑乱を繰り返し成仏できない人もいた。
死んだら私は成仏できるのだろうか。
未練はないことはない。あの時こうしておけばよかった、とか、あの時伝えておけばよかったかな、なんて思うことがそこそこある。
それがもやもやし続けながら消えきれずに、苦しみながら世界を漂っているなんて嫌だなぁ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んだことをすっかり忘れていたが、そうかこの本は「桜の下で待っている」と対を成すのか!箱館や青森、盛岡など、北海道と東北周辺の東北・北海道新幹線沿線を舞台にした短編5編を収録。
どれもとても読み心地の良い作品ばかりで、ブライトサイドの綾瀬まるっぽいのは、前作同様。登場人物や作品背景のつながりは気付かなかったが、独立して読める1冊。
どの短編も甲乙つけがたいのだが、好きなのは絶妙な男女の距離感を保ち続けた男女を描く「ひとひらの羽」と、家族や親族、職場の人間関係に悩む女性主人公の1日を描いた「花をつらねて」の2作。
実は一番読んでて不愉快(作品が面白くないのではない)だった、最後に収録の「風