彩瀬まるのレビュー一覧

  • みちゆくひと

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    最近は彩瀬まるの新刊が出ると同時に購入して、現在読んでいる本を中断して、読むスピードを落としてじっくり読むのが私の読書のスタンダードとなっている。最初から彩瀬ワールド全開の語り口で始まるので、今回も期待できる内容と確信した。話が進んで行くにつれ、今回はちょっと重めの内容と構えてしまう面が垣間見られた。一気に読んでしまいそうなところを抑えつつ、1日何ページと決めて読むこととした。

    彩瀬作品を全て読んでいる訳ではないので何とも言えないが、今回の作品はやや宗教的・ややSFのテイストが感じられた。ただ、読んでいくうちに「あれ、これと内容・雰囲気が似ている小説を読んだかもしれない」と気づく・・・そうだ

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    2025年10月26日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    ネタバレ

    読んだことをすっかり忘れていたが、そうかこの本は「桜の下で待っている」と対を成すのか!箱館や青森、盛岡など、北海道と東北周辺の東北・北海道新幹線沿線を舞台にした短編5編を収録。

    どれもとても読み心地の良い作品ばかりで、ブライトサイドの綾瀬まるっぽいのは、前作同様。登場人物や作品背景のつながりは気付かなかったが、独立して読める1冊。

    どの短編も甲乙つけがたいのだが、好きなのは絶妙な男女の距離感を保ち続けた男女を描く「ひとひらの羽」と、家族や親族、職場の人間関係に悩む女性主人公の1日を描いた「花をつらねて」の2作。

    実は一番読んでて不愉快(作品が面白くないのではない)だった、最後に収録の「風

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    2025年10月24日
  • やがて海へと届く

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    すくいがあってよかった

    震災、戦争を風化させてはいけない
    という”当たり前”の意識に対して
    一刀されたような感覚になった場面があった

    作者はそれらに対して
    フカクフカク考え込んだんだろう

    夢なのか回想なのか
    誰の視点なのかわかりづらい箇所もあったけど
    そこも作者の意図だろうとおもう

    これからの人生で
    きっとこの物語のことを何度も思い出す

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    2025年10月12日
  • なんどでも生まれる

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    チャボと鬱になって動けなくなった青年
    しんどいときにそばにいて、何も言わないチャボのありがたさ
    チャボは鳥語で話しているけどね

    鬱から少しずつできることが増えてきて
    自分が読んだときも、鬱から復帰していくタイミングだったので、
    主人公の気持ち、チャボのありがたさ
    読むタイミングが良かったなという感じ

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    2025年09月19日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

    QM

    ネタバレ 購入済み

    うーん、すごくよかった!それに、物語の最後綺麗に丸くおさまってよかったな。

    母からの呪縛とも束縛ともとれる干渉に長年苦しんで、1人暮らしを始める際に葛藤に苦しんだり、
    「ちゃんとあれ」と言われて育ってきたから「ちゃんと」っていうのを他人にも求めてしまったり、
    主人公の心情の変化がとても人間らしくて、そこが面白かった。

    それにしても、主人公が大人になってから尚母親との関係に悩み、昔言われたことをふとした時に思い出して傷つき、
    自分はつらいと思っていても誰にも言えなかったり、そういう描写は読んでて胸がチクチクした。

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    2025年09月04日
  • 新しい星

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    大学時代の友人 男女4人の交流を描いた連作短編集。

    とても繊細で優しい物語だったので、
    大切に少しずつ読み進めました。

    大学を卒業した後の4人は それぞれ困難、試練に立ち向かいます。
    物語のトーンは悲しく、苦しい。。
    のですが、4人の友情が優しくて温かくて。
    涙とにっこりが同時にやってくるような素敵なお話でした˘˘̥♡

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    2025年09月03日
  • 妖し

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    電車の乗り換え時に構内の本屋で購入

    「妖し」という固有名詞を題材にするとこんなにも作者のカラーが出るのかと…!

    大好きな恩田陸さんの作品のじっとり感がたまらなかったです。
    バナナの話は、一生忘れないと思います。
    情景描写が秀逸で、主人公視点の光景が目に浮かびすぎて怖い。そして情景は目に浮かぶのに主人公の感情が絶妙に言語化されないままそこにある感じが凄かったです。

    たまたま手に取った本でしたが大好きな一冊になりました。

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    2025年08月24日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    「シュークリームタワーで待ち合わせ」
    子供を事故で亡くした旧友を食事で寄り添っていく主人公の夜子。そんな支え方もあるのかと考えさせられました。
    「大きな鍋の歌」
    登場人物の描写が秀逸。読み終わった後ほんのり気持ちが暖かくなりました。

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    2025年08月13日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    面白かった。話の展開が読めなくて、続きが気になって、すぐに読み終えてしまった。ページが残り少なくなるにつれて、読み終えたくないなっていう気持ちになった。解説にもある通り、一文一文を噛み締めて、自分が登場人物だったらとか想像しながら読んだ。

    あれだけ嫌だなって避けていたお母さんに、生活の術は教わっていなくても日常のマナーとか学んでいて感謝する場面がいいなって思った。みっともないって何度も言われるのは自己肯定感とか自己有用感とか低くなるけど、お母さんも必死だったのかなと思う。
    数カ月後にもう一度読みたくなると思う、面白かった!

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    2025年08月13日
  • 新しい星

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    青子と茅乃の関係性と、お互いにかける言葉がとても温かくて優しくて良かった。
    ガン治療でまつ毛が抜けたことを話した時、「言われなきゃ気づかないよ。」という言葉を飲み込んで、「スーパー美しいつけまつげ、探す?」という言葉を選んだのが印象的だったし、乳癌のことを初めて打ち明けられた時に、「これから治療を生活に組み込んでいくことになるんでしょう?一番楽なペースを考えよう。私も一緒に探す。」と、相手の問題を一緒に抱えてくれる言葉は、とても頼もしく感じただろうなぁと思った。悩みや辛さを打ち明けてくれた友人にかける言葉ってとても難しくて、私だったらどの言葉もしっくりこなくて、変なこと言うよりはと黙ってしまい

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    2025年08月11日
  • 骨を彩る

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    彩瀬まるさんの作品を初めて読んだ。

    5編の短編でできているが、繋がっていてひとつの物語になっている。

    人は、周りの友人や家族と繋がっているようで繋がっていない…繋がっていないようで繋がっている。
    (どう表現したらいいのかわからない^_^;)

    「指のたより」と「やわらかい骨」の小春がよかった。

    素晴らしい作品だった。
    彩瀬まるさんの他の作品も読んでみたい。

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    2025年08月05日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの“桜”の目を通して、人と人との距離、再生のきっかけ、そして日々の中に宿る優しさを静かに見つめる物語。
    語り手が鳥というユニークさが、逆に人間の心のひだや、社会のひずみに繊細に寄り添っていて驚かされた。
    傷ついたまま立ち止まっている誰かに、言葉じゃなく「そばにいること」でできることがあるんだ、とそっと教えてくれる。
    疲れた心に、静かな光を届けてくれる作品。
    「終わり」ではなく「これから」を感じる、やさしい再生の物語だった。

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    2025年07月29日
  • 花に埋もれる

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    綾瀬さんの本は2冊目。
    とても好きです。
    日常の中にとても自然にファンタジー要素が織り込まれている。
    不思議な読みごこちですが、とても心地よいです。

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    2025年07月29日
  • 新しい星

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    ネタバレ

    青子と芽乃と玄也と卓馬の4人のお話!!!4人の距離感が大人で良いなーって思った
    印象に残ってるのは2人死の捉え方!
    青子は娘が2ヶ月で亡くなるんだけど失ったんじゃなくて得たんだって考えるようになったり、悲しみがお守りになったりしてた、玄也は星は今もうなくなってるかもしれないけど光は今でも届いてるって、2人の捉え方とっても素敵だなって思った
    今日マツパしたから濡らしちゃだめなのに涙が止まんなかった、、
    そのほかも素敵な表現が沢山あった!
    人は自分も周りの人もいついなくなるなんて分かんないから大好きっていう気持ちをいっぱい伝えたい!!
    人は人、みんな他人、分かり合えないこともあるけど受け入れたい!

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    2025年07月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    シリーズ第四弾!

    今回はその店がちゃんと背景にあるお話になっていてホッとしました。

    失望して過去を、もちながらも未来を楽しみに生きるようになる話しが多く、読んでいる私もワクワクできました。

    最後の山本幸久さんのお話しでは商店街の登場人物達が総出になってまとめられている。
    下町ならではの温かい雰囲気がとても良かった。
    このメンバーの一員になりたい…などと思うのです。

    とりあえず、シリーズもこれで終了かな?
    と、思うとちょっと寂しいです。

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    2025年07月17日
  • 新しい星

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    大学の合気道部で同期だった4人の20代後半〜40代までの間に起きたことが描かれた連作短編。
    「新しい星」に叩き落とされて得た経験や考えは、苦しいのにやさしい。
    想像力は必要だけど、完璧な人ではなくても誰かにやさしくすることはできる。そして、つながる。

    彩瀬まるさんの作品は、あらすじを読むとちょっと身構えてしまうけれど、読み始めれば、つらさやおもさがやわらかな感情に包まれてほぐれていくような読み心地。

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    2025年07月11日
  • くちなし

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    ネタバレ

    7年の短編集

    どの短編も独特の世界観で引き込まれてしまう。
    一つの話を読み終わるたびに、ため息が出る。
    あり得ない世界なのに、どこか、この世界に指一本でぶら下がって繋がっているような感じ。

    誰かの腕の温かさだけを求めていたような。

    愛しい人から何か自分だけが見えていたような。

    遠くの美しいものに触れずにいるような。

    狂おしくて、愛しい人を食べてしまうような。

    愛情の行き先と表現を忘れてしまったような。

    愛情の距離感がつかめなくなったような。

    世界で生きる意味を探すような。

    不思議で、どこか不器用だけれど、どれも心の端にグッと指の跡をつけるような愛でした。

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    2025年07月08日
  • 新しい星

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    これまでの人生で一番辛いと言える出来事があり、でもどうにか前に進んでいかなきゃと考えている中でこの本を見つけた。背中を押してもらえるかもと思い購入。
    ずっと泣きながら読んだ。
    人生で大きなかなしみを経験した人たちはかなしみに対する言葉や向き合い方をいくつも知っていると思う。この本を読むことで自分の中の痛みとリンクさせてしまって涙が止まらなかったけど、それでも寄り添ってくれる言葉や、心の中に溜まっているかなしみたちに行き場を教えてくれるような言葉がたくさんあったから最後まで読めた。
    この本に今出会えて良かった。
    白尾悠さんの解説もとても良かった。

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    2025年06月26日
  • くちなし

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    「だって、我慢できる?
     私と別れたあと、あの人は他の女を愛して、
     同じように触れて、同じようにキスをして、
     同じように優しくするのよ」
    食べちゃった方がマシ

    アキラさんが他の女と死んだと知って、
    心によぎったのは怒りでもなく悲しみでもなく、
    「ああ、逃げちゃった」だった。

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    2025年06月12日
  • 不在

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    ネタバレ

    良い本だった。愛を手放すことについて、悲しい以外の感情に辿り着きたい(261)という言葉に救われた。私はこの言葉を生涯大切にして生きていきたい。

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    2025年04月21日