【感想・ネタバレ】あのひとは蜘蛛を潰せないのレビュー

あらすじ

ドラッグストア店長の梨枝は、28歳になる今も実家暮し。ある日、バイトの大学生と恋に落ち、ついに家を出た。が、母の「みっともない女になるな」という“正しさ”が呪縛のように付き纏(まと)う。突然消えたパート男性、鎮痛剤依存の女性客、ネットに縋る義姉、そして梨枝もまた、かわいそうな自分を抱え、それでも日々を生きていく。ひとの弱さもずるさも優しさも、余さず掬う長編小説。

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Posted by ブクログ

彩瀬まるさん、本当にすごいわ。
うまく言い表せる気がしないし、
この本の良さを伝えられる気がしない。
人間に関する機微の表現が巧みすぎる。
綺麗な表現でまとめられた小説って割とよくあると思うんだけど、綺麗とは違って、現実を美化しすぎてなくて、なんというか、本当にすごいんだよなあ。
私にもう少し語彙があったらなあ。
とにかく、出てくる人たちにあまりにも血が通っている。

1
2024年08月01日

Posted by ブクログ

出だしと終わりが同じ蜘蛛のこと、文章の作り方が上手いから読むのが止まらない進んでいくんだ。最後は居なくなった柳原さんを疑問を持たずに心配している、これは成長なんだろうな、お母さんの呪縛から逃れて、でも膿のように蔓延っていて、恋人との楽しい日々がだんだんと無くなる様に、物語も下火になるのかなって思いました。けど自問自答して人に言われてるとか自分で決められないとかを悩む心を克服して、前に進むんだ。副店長にハッキリ言えたのが痛快でした。途中に自分が精神的にお母さんにされた事を恋人にしたのが心配だったけど

1
2023年11月14日

QM

ネタバレ 購入済み

うーん、すごくよかった!それに、物語の最後綺麗に丸くおさまってよかったな。

母からの呪縛とも束縛ともとれる干渉に長年苦しんで、1人暮らしを始める際に葛藤に苦しんだり、
「ちゃんとあれ」と言われて育ってきたから「ちゃんと」っていうのを他人にも求めてしまったり、
主人公の心情の変化がとても人間らしくて、そこが面白かった。

それにしても、主人公が大人になってから尚母親との関係に悩み、昔言われたことをふとした時に思い出して傷つき、
自分はつらいと思っていても誰にも言えなかったり、そういう描写は読んでて胸がチクチクした。

0
2025年09月04日

Posted by ブクログ

面白かった。話の展開が読めなくて、続きが気になって、すぐに読み終えてしまった。ページが残り少なくなるにつれて、読み終えたくないなっていう気持ちになった。解説にもある通り、一文一文を噛み締めて、自分が登場人物だったらとか想像しながら読んだ。

あれだけ嫌だなって避けていたお母さんに、生活の術は教わっていなくても日常のマナーとか学んでいて感謝する場面がいいなって思った。みっともないって何度も言われるのは自己肯定感とか自己有用感とか低くなるけど、お母さんも必死だったのかなと思う。
数カ月後にもう一度読みたくなると思う、面白かった!

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

彩瀬まるさん初の長編。
とても心が締め付けられるお話だった。
子離れできない母と親離れできない主人公 梨枝。
そして、仕事先で出会う梨枝の恋人 三葉くん。
様々な人間関係が交差していくのがとても興味深かった!

彩瀬まるさんの何だか安心感のある文章で、苦しかったけれど読んでいて安心する部分もあった。

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2025年03月31日

Posted by ブクログ

思ってた以上に、読んでいて苦しくなってしまった。
知らず知らずにかけられてしまった、「みっともない人間になるな」「あなたは頭が悪い」という呪い。そのせいで、主人公は、自分を否定する思考が当たり前になっていて、辛そうだ。誰にでも、生きていればいつの間にか自分の中に漠然とした縛りが生まれる。それは大抵自分を制御するもの、本当の自分を否定するものになり得るんじゃないかと思う。
誰にでも歪んだ部分があって、どうしようもない部分があって、それを上塗りするために時には誰かを嘲笑ったりして、生きている。

彩瀬さんの作品を読むのは3作目だけど
人の弱さや黒い部分を包み隠さず表現してくれて、
そっと寄り添ってくれるような物語が多くて好きだ。


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2025年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親子感の悩み、人とは話せないことをこうやって小説が相談相手になってくれる
主人公が抱える親に対して、親が辛い目にあったから私は側にずっといてあげないと、親が言う通りにしないと、って自分がしたいことを自然とできなくなるし言えなくなる。それが社会にでても人と接するのにすごく影響してしまう、
本当に人に言えなかったことを彼女が代弁してくれてるような気がして救われた。

恋愛小説って感じは私には一つも感じなくて
1人の女性がそういう呪縛?束縛?閉鎖的?なことから徐々に解放されて自分として生きていく本だと思った。すごく良かった、読めてよかった

0
2025年01月25日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ良かった。母との関係、母に愛されたいけどうまくいかず憎む気持ちに共感されっぱなしで、同じような気持ちになる人がいるのだとどこか安心する気持ちになる。主人公の、常に社会的に「ちゃんと」しないといけない気持ちも痛いほどわかる。帰結では強くなれた主人公を見て、イヤなことはイヤと言おうという、勇気が出る

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

どんな時も「みっともない女になるな」という母の"正しさ"が呪縛のように付き纏う28歳実家暮らしの女性が
恋をして初めて母に抗って、だけど結局何が正しいのか分からなくて悩んだり、間違えたり、それでも日々を生きていく物語。
日常的で、生々しくて、それでいて根暗な内容だけど一応 恋愛もの。好きです。

自分の考えを上手く伝えられない、相手の事がよく分からない、当たり前な事の表現とか文章が秀逸ですんなりと頭に入ってくる作品

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2024年03月28日

Posted by ブクログ

【2024年8冊目】
めちゃくちゃ好みの作品でした。

最初は毒親から逃れる話かと思ったんですよ。全然そうじゃなかった。主人公が一人の人間として、生きる話でした。

28歳で実家暮らしであることに引け目を感じていたものの、兄から子が生まれることをきっかけに、実家に戻ろうと思っている連絡を受け、一人暮らしを決意する主人公。ずっと片親であった母親の呪縛みたいなものがあったのですが、そこから解き放たれたわけです。

途中までは母親のことを毒親として認識してましたが、母親も母親で子どもに「かわいそう」と認識される存在であることに気づき、互いにめちゃくちゃ辛いじゃんと思って心臓握りつぶされるかと思いました。

途中からは三葉くんとの関係性の話とか、義姉の話にも深く関わってきて、あーっ、頼むから不器用な全ての登場人物達全員幸せにな方向性になって欲しい…と思いながら、鬼瓦みたいな顔で酒を飲みながら読みました。

良かった、あるべきところに落ち着いて…。途中から酒飲んじゃったので、時間を置いて、素面の時に再読したいと思います。

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

感想が難しい。何を書いたらいいかな。
その人によって正解はそれぞれで、考え方も人それぞれ。だからこそ分かり合うのは難しいし、相手の考えに対してどこまで許容できるかが重要なのかな。
例えば、弱ってる時に優しくしてもらえたら嬉しい人もいるし、そんな時に優しくしてもらったら同情しないで欲しいって思う人もいるわけで。
本当にその人のためを思ってした行動ならいいことなの?それは独りよがりではないの?でもその基準って誰が決めるの?

いろいろ考えたけどまだ頭の中がまとまってないな。もう少し考えて頭を整理したい。
でも前向きな終わり方でよかったなあ。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

みんな大なり小なり闇を抱えて生きている。
その闇がコンプレックスやトラウマであると同時に
生き方の一部になっていることに気づいたとき、どう行動するのか。

梨枝と三葉の関係は続いて欲しいと願いつつも、だんだん壊れていって
「好きだけど適切な距離感に戻ろう」みたいな展開になりそうだなと思っていたけど
自分たちで行動してやり直すことになってよかった。

母との関係に悩んでいた時期もあったし
今でも腹が立つことは多いけれど
母娘の関係がテーマの小説がたくさんあって
それぞれ細かい種類は全く違うけれど、割とポピュラーな悩みなんだなと気付いて楽になった。

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2025年12月04日

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親と共依存の、28歳女性。
年齢に見合わない未熟さ。またそれも個性として面白いのかもしれない。人間の性格は誰1人同じなんてないし、正解もないのだろう。そんなあいまいさ、
「ちゃんとしてない」ことを愛おしく思える。
温かさだけでなく、人の無情さ世の中の移ろいやすさを描いていた。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

彩瀬まるさんの小説はこちらで6冊目。これまで読んだ小説は独特の世界観があって、不思議な世界に迷い込んでしまった感じがあったけれど、こちらは母と娘の関係が描かれており、娘でもあり、娘を持つ母親でもある私はとても共感出来る所がありました。

母親の呪縛、私もあったかも。だから娘には同じ思いをさせないように…と思っていたけど、似たような事を言ってしまっていたな…とちょっと後悔。

主人公の梨枝の性格が自分と似ていたので、だんだんとたくましく成長していく姿にほっとしたし、エールを送りたくなりました。その他の登場人物もみんな一生懸命に生きている人ばかり。そこがまた良かった。

解説で山本文緒さんも絶賛していたけれど、こちらが彩瀬まるさんの実質的なデビュー作であるということに驚きました。

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

共依存的な母娘関係というテーマは、私が娘であり、そして母でもある以上、どうしたって我が身に思い当たる節が一片のカケラもないとは言い切れない。それだけに、読んでいてとても重くしんどい。書店で概要を読んだら、間違いなく避けるテーマです。
それでも手に取ったのは、この筆者の作品だから。そしてしんどい気持ちになりつつも最後まで一気に読み進めてしまったのは、彼女の筆力のなせる技だと思いました。

ベランダに咲いた緋色のさざんかが、まさかここまでつぶさに心理を抉るとは思わなかった。

やっぱり私は、彩瀬まるさん、好きだなぁ。

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2025年04月05日

Posted by ブクログ

先が気になってどんどん読み進めた。
主人公が葛藤する様子を表す言葉に、彩瀬先生の表現力の高さを感じた。

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2025年01月07日

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蜘蛛を潰せない人と潰さない人。
ちゃんとしないといけないと、ちゃんとしたい。
少しの違いだけど大きな違い。

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2024年10月26日

Posted by ブクログ

初めて読んだ作家さんだったが とてもよかった

日常にある ちょっとしたモヤモヤの 蓄積や言葉にできない違和感や感情の奥にある何かを的確に言語化 文章化していると感じた スゴイ作家さんだと思った

家を出る程 嫌だと思っている母親なのに 自分もされて嫌だったのに その母親と同じ事を三葉君にしてしまう 梨枝が痛々しかった

彩瀬まるさんの作品をまた読んでみたい

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

「みっともない」「ちゃんとしなさい」
母親から言われた言葉に縛られる20代後半の女性

親との関係性は悪くはないが、自分の考えや意見を言って争いを避けるような感じだった私としては、理解できる部分も多かった
そして、この作品の脇役にも血の通った設定がしっかりあり、生きている体温が感じられるため、私自身の弱さにぶつかり気付かされることも多かった

恋愛小説のような様相でもっと深い部分を掻き混ぜてくる、好きな作品でした

初読みの作家さんではありましたが、他の作品も読みたいと思いました

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2024年08月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「みっともない」と「かわいそう」の呪縛。
完全には消えはしないけど、梨枝が踏み出せて良かったです。面白くてあっという間に読んでしまいました。
わたしの母も梨枝の母みたいなところがある…というか、ここが九州とかわたしが長女というだけでなく、娘を持つ女親って大なり小なりこういうところあるかも。紀子は娘をコントロールすることで自分を保ってるんだろうな…わたしの母は違った理由もあったのだけれど。理解はできるけど納得はできないです。
「かわいそう」と思うことで、歪んだ優越感が得られる…という黒い気持ちもまざまざと見せつけられます。自分自身も誰かからかわいそうだと思われてるだろうし、誰かに言われてるのは嫌なのに、「かわいそうなあの人よりはマシ」と思いながら生きてる。

梨枝が、恋人の三葉くんに母親と同じ態度取ってしまってるところは心が痛くなりました。
三葉くんにも、抱えるものがあったから壊れはしなかったけれど。
お互いに、必要なときに出会ったのだな。出会えて良かった。サキさんともそんな気がする。

わたしも蜘蛛は殺さず逃がします。害虫取ってくれる益虫だし。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

蜘蛛は、「なんとなく嫌な状況」の象徴と捉えて読み進めた。潰すか逃がすか、そのまま放っておくか、人それぞれで面白い。

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2024年03月15日

Posted by ブクログ

昔帯に椎名林檎さんがコメントを寄せていて、気になってはいたが、最近ようやく手に取って読んだ。

読んで改めて考えたこと。「みっともない」とか「かわいそう」ってのは多分、力関係に基づいた感情だ。贈与は暴力になり得る。
「人の目がこわい」というのはそうした感情に絡め取られた結果であって、自分は実感としてよく分かった。

身につまされる話が多くあり好きなのだが、彩瀬先生の「大人観」が出ている気がした。先生は周りの物事に依存せず自立することが大人になることであって、それを経て初めて他者とのパートナーシップを築き得るということなのかなと自分は読んだ。
子供と大人の間には時を重ねただけでは乗り越えられない段差があり、自分にとってしんどい「体験」を積んで行くしかないのかもしれない。
梨枝にとっては「自分を責める人たち」と向き合うことだったのだと思う。

蜘蛛を潰すことも外に逃がしもせず、目を逸らして生きてきたが、我が子と出会って自分も少しは成長したと感じていて、今この作品を読めたのは良かった。
若い頃に読んでいたらしばらく立ち直れなかったと思う。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

タイトルと内容との共通点が見いだせなかった。確かに蜘蛛は出てくる。最初にも最後にも。でも、蜘蛛を潰せなかった人が主人公ではない。
「頭よくないってことにしておく方が落ち着く、そういう人もいるんだ」「みっともない子」母が子にはったレッテル。ひどいな。そうやって自分の側にいるようにがんじがらめにするのか。恋の力を持ってそこから抜け出す主人公に、蜘蛛は関係ある?主人公は実は全部わかっている、そんなに自分の思い通りにはことは進まないことを。

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2023年09月07日

Posted by ブクログ



「ちゃんと」、しなきゃ。
梨枝が「みっともない」を恐れる気持ち、とてもよくわかった。

ドラッグストアで正社員として働く主人公の梨枝、28歳。
家事一切を引き受ける実家の母親。
バイトの大学生三葉くん。
毎日大量の鎮痛薬を買っていく女性客。
幼い頃から体が弱く、料理が得意でない義姉。



舌がもつれ、口が濁る。ダメなせい、は少し言葉が濡れすぎだ。わざと濡らしたのかもしれない。ああ、私はまだ、みっともないのは嫌だと思っている。出来るだけ取り繕った
小綺麗なかたちで、なんとかみじめさを負わずに逃げ切りたいと思っている。”p248

自分がよく見えるように、浅ましい、図々しいと思われないように、傷つかないように、先回りして耳障りのよい言葉を並べるのは簡単だ。
でもその言葉は、そのまま相手に届いてしまう。相手にとっての本当になる。
その裏に勝手に込めた本当の気持ちなんて誰にも届かない。




三葉くんがまっすぐな子で、よかった。

みんな不器用で、でもちゃんと立ってる。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

この前に読んだ本の感想に、松田くんの家庭について身につまされると書いたけど、これはまたそれ以上に身につまされるお話ね。
幼い弟の死をきっかけに両親が分かれ、母の手で育てられた主人公。
ことある度に「ちゃんとした生き方」を求められ「みっともないことをするな」と教えられてきた彼女は、母に反発しながらも「かわいそうな母」を捨てておけない。
母の教えを疎ましく思いながら、そこから出られない彼女。
妻の出産で兄が家に帰ってきたことを機に、前後して勤務先のバイトの子に好かれて付き合いだしたこともあり、家を飛び出し一人暮らしを始める。
その部屋をこれまでとは違ったテイストで飾り、その中でこれまでと違ったテイストの服を着る。何だか分かるけど、イタイなぁ。
『私がきらいって感じても、本当はその人のほうが正しいことを言ってるのかもしれない。私になにか、わかっていないことがあるのかもしれない。そう思うと、こわくなる』とか『吐くなら水場、恥ずかしい洋服は着ない、人に迷惑をかけない、大きな声を出さない、みっともないことはしない、そういうものから、出られないの』って感じ、よく分かる気がする。そうした心象を象徴するさざんかの花の赤さが不気味。
椎名林檎さんが書いた帯に『この作品は、体だけ歪に成人した我々のための手引き書である』とあるけれど、どう育てられたかを意識するしないに拘わらず、それから抜け出したいか否かも関係なく、身に染み付いたものになっちゃってるわけで、これを手引きにそこから抜け出せると良いかなぁ。
私は父に反発し、あのような父親にはなるまいと思っていた筈なのに、二人の子どもに対しては全く自分がされたように接して育ててしまい、いまだに振り返っても彼らに悪いことをしたなぁという忸怩たる気持ちが充満する。
そういう気持ちを持ちながら、物理的距離が少しずつ関係を変えていくのも助けにしながら、彼らに接して生きていくしかないような気がしてきた。

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2025年04月12日

Posted by ブクログ

【再読】幼いころから「みっともないことをするな」と母から言われ続けた梨枝が自分を縛る呪いと対面し、少しずつ、本当に少しずつ前に進んでいく物語
前半の家を出るまでの息苦しさはかなりしんどかった
母だけでなく、兄や義姉、恋人、職場の人たちやお客さんとの関係を丁寧に描かれている
誰しも心の弱さや重さと闘ってるんだなと思う
梨枝が途中三葉くんに母と同じようなことをしていてヒヤッとした
母からの呪いが梨枝をかたちづくっていたとしても、梨枝はとても優しい
ラストにかけて救われる気持ちで読み終えた

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

女子に刺さりそうな小説で探してて、ずいぶん前からチェックしてたやつ。女手1人で厳しく育ててきた母親の呪縛!って感じ。みっともない女になるなという教え。恥ずかしい、ちゃんとしなきゃ、という感覚。母親はかわいそうなのか。主人公のモノローグが上手く言葉にできない感情をぐるぐるぐるぐる表現してる。自分が親だったら、と考えながら読んだ。

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

夫にも息子にも逃げられた母が可哀想だと思ったのは本当なんだろう。だが、母と暮らすことを選んだなら、ふたりで快適に暮らせるよう努力すべきなのに、臆病な彼女は母と戦わず、逃げた。

不器用なのはいい。でも、幸せになる努力を怠る人間を見るのは歯がゆい。

梨枝の魅力がボクにはわからないので、三葉くんにもそのうち捨てられるのではとハラハラした。

二人が幸せになって良かった。だが、この幸せは三葉くんが作ったもので、梨枝は"偶然にも"幸せのお裾分けに授かっだけ。ラッキーでしかないな。2.7≒3

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2024年12月07日

Posted by ブクログ

ふとタイトルが気になり、最初のページを読んだらタイトルそのままな書き出しで、どんなお話か気になりました。

母娘関係、恋愛、自立などよくあるトピックが続きますが、ちょっと気になる描写が微妙な違和感をもたらして来て、モゾモゾしてしまい早く読んでしまいました。

梨枝や雪ちゃん、三葉くんなど脇役の描き方も丁寧で良かったです。柳原さんとバファリン女が結構好きです。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

「あの人」は柳原さん、ですよね?
だって他の人、だいたい蜘蛛さわれたので…

実際、私と主人公は境遇が違ってピンとは来なかったけど、必ず居ると思う。そんな人にこれ読んで元気になってほしいなって思う。
私も頭痛持ちで、時々頭痛薬を飲むのだけど。前に、頭痛薬の副作用のところに、「頭痛」って書いてあって、え…(・_・;って思ったことがあるのを思い出しました。

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2023年11月24日

Posted by ブクログ

薬局店長、母親と実家暮らしの冴えない28歳女が主人公、彼氏も出来て実家も出て暮らし始めるが・・・。母親のおせっかいが鬱陶しいが自分も彼氏の世話をやきたくなる、やっぱり親子!

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2023年10月11日

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