彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とある雑居ビルに関わり生活している人々の連作短編集。
誰かの何気ない一言が、人の人生を大きく変えるきっかけになる。
人生捨てたもんじゃないなって思える、何気ない名言が散りばめられた一冊だと思う。
人の印象というのは、見る人によって全然違って見えて。
自分の思う"私"と、他人から見える"私"は違うのだと、当たり前のことなんだけど、なんだかそれがすごく印象的だった。
人生に疲れた時にぜひ読んでほしい一冊。
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優しい人になりたい。
暗いものやみすぼらしいものに
目をつむるのではなく、
それを見たまま
それでもそっと光る人に、
今度こそなりたい。
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Posted by ブクログ
チャボが主人公の小説、初めて読んだ!
とっても、楽しくて、切なくて、よかった!
チャボの桜さん、まるで天使のような、守護神のような、
いつも茂さんに寄り添って、何とも暖かい。
セキセイインコの師匠も、すごくよかった。
鳥好きの方は、多いに楽しめる。
メンタルをやられている人、
辛い状態で生活が滞っている人、
つまづいて立ち上がれない人、
この本を読んで、元気を出してほしい。
転んでけがをしたら、誰かに手当をしてもらう。
立ち上がれなかったら、手を差し伸べてもらう。
手すりにつかまって、ゆっくり起き上がればいい。
一人で頑張らない。
そんなメッセージをひしひしと感じた。
映像化、もしくはアニメ化にしたら、とてもいい。
『明日町こんぺいとう商店街』のほかの本も読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
被災した経験を私たちに残してくれたことに感謝する。
私は関東にいた人間で、テレビでみる統制された情報からは分からなかった現地の感情。自分が体験したかのようにずっしり感じることができた。
2024.1.1能登半島地震
学生時代にお世話になった方が輪島に住んでいる。8.4、能登を訪れた。半年たったいまもなお、道路は盛り上がり、つぶれた家屋が道路にはみ出し、火災でやけた場所は、一部更地になっていた。のこっている建物だって、傾いていて。
ニュースではそんなことやってないのに。復興は遠いことを知る。
更地は片付けたあとなこと、復興とは建物や道路が元に戻るだけじゃないこと、私も差別をしていたこと、いろんなもやもやに気づく。
この本を買っていて読んでいなかったのに、出発前にたまたま手に取ったこと。数日間読むタイミングがなく、帰りの新幹線でこの本を読んだこと。私はここから何を得るか。 -
Posted by ブクログ
人に薦められて、彩瀬さん初読み。
第158回と第166回の2回直木賞候補になったというが、この短編集に関しては独特の世界観があって、どちらかというと芥川賞っぽいな、と。
「ベストアルバム的短編集」ってあまりピンとこない表現だけど、素晴らしい作品をとり揃えた短編集ということなんだろう。
確かに、収録された6編は全編捨て駒なし。息つく間もないほど濃密だ。
最初の2編はジャブ。でもパンチが思いの外重くて焦っていたところ、3編目「マイ・マイマイ」で目にも止まらぬ速さのストレートが飛んできていきなりダウンさせられた。
そのあとは4連続ダウンでもう立てません。
なす術もなくノックアウトです。
とくに「ふるえる」と「花を眩む」が好きだな。
恋心を「石」で表したり、花はがんみたいに人の寿命を短くしていくものだったり。
奇抜な発想のようだけど、すごく的を射ているというか、「ああそうだよね」としっくりきてしまうところが素晴らしい。
ソファー、靴、カタツムリ、石、花と人。
フィット感。安らぎと艶かしさ。
すごい才能だわ。
彩瀬さんの他の作品も読んでみたい。
♫Save Me/Aimee Mann(1999)