彩瀬まるのレビュー一覧

  • 眠れない夜は体を脱いで

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    なんとなく読みやすいかな?と言うだけで手に取った一冊。何も期待していなかっただけに予想以上に面白かったし、気持ちが前向きになれた。

    短編でサクサク読める。ひとつのネットの書き込みをめぐってのそれぞれの見方が面白い。どれもわかる点はある。どの主人公、どのストーリーも好きだった。

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    2024年03月18日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食をキーにした短編集。著者は、女性の心の揺らぎ、シスターフット系の作品に長けている。
    ふと道を外しジャンクなピザの味に恍惚としたことで、逆にメンタルを病んだ夫を理解し包摂できるようになる「ミックスミックスピザ」子を亡くした友人を引き取って食を与え続け自らの喜びを知る「シュークリームタワーで待ち合わせ」がんで味覚を失い死にゆく優しい友人が残してくれた鍋「大きな鍋」がよかった。

    P172「家庭は、異世界だよ。社会とは違う。ちょっとずついろんなものがずれる。愛情で、何らかの磁場が狂う。」

    P182それは奇妙に甘美な体験だった。一つの命にずっと触って、それが太くしたたかになるのを待っているのだった

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    2024年02月11日
  • くちなし

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    幻想的で甘美で少しグロテスクな短編集。
    文章も美しく、不思議な世界観に浸れる。
    現実にはあり得ない世界観の中でも、そこにある感情の揺らぎは普遍的なものがあって、共感もできる。
    どのお話も独特の魅力があって素敵だった。

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    2024年02月07日
  • 骨を彩る

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    偶然死を身近に感じる機会が多かった時に読んだ。どんな言葉でも言い表すのは難しいけど、生きることと死ぬことについて上手く飲み込んで自分の中で折り合いがついた作品だった。

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    2024年01月26日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    【2024年8冊目】
    めちゃくちゃ好みの作品でした。

    最初は毒親から逃れる話かと思ったんですよ。全然そうじゃなかった。主人公が一人の人間として、生きる話でした。

    28歳で実家暮らしであることに引け目を感じていたものの、兄から子が生まれることをきっかけに、実家に戻ろうと思っている連絡を受け、一人暮らしを決意する主人公。ずっと片親であった母親の呪縛みたいなものがあったのですが、そこから解き放たれたわけです。

    途中までは母親のことを毒親として認識してましたが、母親も母親で子どもに「かわいそう」と認識される存在であることに気づき、互いにめちゃくちゃ辛いじゃんと思って心臓握りつぶされるかと思いまし

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    2024年01月17日
  • 花に埋もれる

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    人に薦められて、彩瀬さん初読み。
    第158回と第166回の2回直木賞候補になったというが、この短編集に関しては独特の世界観があって、どちらかというと芥川賞っぽいな、と。

    「ベストアルバム的短編集」ってあまりピンとこない表現だけど、素晴らしい作品をとり揃えた短編集ということなんだろう。
    確かに、収録された6編は全編捨て駒なし。息つく間もないほど濃密だ。

    最初の2編はジャブ。でもパンチが思いの外重くて焦っていたところ、3編目「マイ・マイマイ」で目にも止まらぬ速さのストレートが飛んできていきなりダウンさせられた。
    そのあとは4連続ダウンでもう立てません。
    なす術もなくノックアウトです。

    とくに

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    2023年11月26日
  • やがて海へと届く

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    3回読んでます。構成も好きだし読みやすい。何度も何度も出てくるおばあちゃんが、あーもう立ち止まっていいよと優しく諭す。それを跳ね除けて、そして生まれ変わる。あの震災で亡くなって、魂が洗われて生まれ変わって報われた。あの海まで何度も行く姿が切なくて、サムイボでした。友人の想いもしっかり出ていて私にも伝わった。4回目も必ず行きます

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    2023年11月14日
  • 不在

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    短編と思いながら読み進めて、これは長い話になると。サイン会の出だしの言葉がどういう意味なのか、お父さんだったのか。お父さんの死から始まり、あんなに嫌いな実家を譲り受けて、同時進行で作家業が続く。冬馬がめちゃくちゃまともな人間で、2人の愛という名の束縛に、拒否して終わりが来る。情緒不安定と表現したけど元々がそういう人間なんだ。自分の養ってあげてるのを、帰るのも貰うのも全て明日香。施したお礼がかえる時のお腹の中のものが解けるとか、これからもそうやって生きていくんだね。

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    2023年11月14日
  • 骨を彩る

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    やがて海へと帰る。を読んで自分が死んだ事に気付かず歩いて歩いて同じ場所に戻って、また歩いて、歩かなくていいんだよとお婆さんが言ってくれる、顔が菊の花で、その大元が震災で、何度読んでも切なくて、でも切ないと自分とは関係ないと人事みたいに考える浅はかな自分がいる。どんどん記憶が消えて行き最後に歩かなくていいんだよと、救われる、最後に救われた思いです。小春の話が印象的だった、自分から見たら今の子供達は複雑で、逃げる術を持たないと生きれない、小春は自分が変わる事が正しいと知り実際そうした、葵とまた会えるはず

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    2023年11月14日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    手の書き込みサイトがどれでも出てきて気になったのも、最後にちゃんとオチが付く、これもまたいい作り。物語も繋がっているし内なるテーマも繋がるし、いいですね。身体を脱ぎ捨てるという発想と実際にあり得る事と、なるほど頷く。綾瀬まるさんは桜の下で待ってるから読み初めて、地元が舞台で訛りがちゃんとしてて、そこからですね好きになる。震災の時に相馬で電車に乗っていたんだった。やがて海へと帰るが強く残ってて、あの世界観が何回でも読める

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    2023年11月14日
  • くちなし

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    やがて海へと続く。からの、とても不思議な話が続き、文章がとても綺麗で、でもイメージが違うけどと、自分の中で噛み砕く途中で、これがデビュー作なのを気付いた。もう才能の宝庫です高校生に思い付くとか。心の中を表現出来るって凄い。花虫が1番印象を受けたかな。物事を受け入れる人と受け入れない人、でもお互い愛してる。終わり方は哀しみだけだが、夢のある物語だったよ

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    2023年11月14日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    とことん利用され人生も何もかも無くしたいちかがNN製薬から雇用されるって 一瞬歓喜してるいちか 直ぐにメールで辞退する場面が草原に立っていると表現する。自分は言われた通りにしただけなのに、何故どうしてと 苦悶して同時に会社を守る=決して見捨てないからって、辛すぎる。にこるも姉の会社に託す気持ちを理解出来ず、裁判でもどうしてのらりくらりするのか、自分の知ってる姉かと苦悶する。仕事のパートナーに気持ちが伝わらず伝えようと行動するのが犯罪とか、しかし貝原はにこるを切ったよねジュエル欲しかった癖にそこで目的達成かよ、調子いい事言ってその気にさせて、困れば会社を押し出すとかふざけるなってこと 終盤の黒川

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    2023年11月14日
  • 骨を彩る

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    彩瀬まるさんの作品が好き。
    以前なにかを読んでから漠然と思っていて、メルカリで5冊セットで購入うちの1冊目を読み終えた。
    大きなストーリーに流される話ではなくて
    手からこぼれ落ちていく日々の生活を、ひとつぶひとつぶ、お椀がたの手で受け止めているような、そんな印象
    短編集だがゆるっと繋がっている私が愛してやまないスタイル
    読み終わってからはじめて気付く、表紙のイラスト
    なにか足りない、ずっと足りないと思っていたわたしを、埋めてくれる

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    2023年11月09日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    【生き続けていたら、いつか、あなたが許せないあなたのなかの怪物を、許してくれる人に会えるから。あなたが誰かの怪物を、許してあげられる日がくるから】

    生と死、現と夢、獣や鬼・・・・・・などが交じり合う短編がどれも魅力的で面白かったです。
    死んだはずの妻が現れたり、死んだ少女視点だったりと異形や怪異などのホラー要素がありますが、登場人物の誰しもが求める救い。
    個人的には【ゆびのいと・よるのふち】が共通点があるストーリー構成・それぞれのキャラたちが迎える結末の違いが印象的で、【眼が開くとき】では青春のほろ苦さ・倒錯的な願望・欲望がたまらなく、【かいぶつの名前】では嘘で塗り固められた少女の切なさや終

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    2023年10月19日
  • 花に埋もれる

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    だんだんと不思議な世界が強くなってくる短編集。少し切ない感じ、でも優しく穏やかな気持ちになる。これまで読んだ彩瀬まるさんの本は現実的な話が多かったので、こういう不思議な感じのも読めて嬉しかった。

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    2023年10月19日
  • くちなし

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    ありえないくらいファンタジーで想像力必要とする文章だけど感情の表現の仕方が好きだった、各短編に心に残る言葉があっていい

    茄子とゴーヤと愛のスカートが好きです

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    2023年09月29日
  • 桜の下で待っている

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    ネタバレ

    新幹線に乗る、ことでも
    人それぞれ沢山のドラマがあり
    ふるさとの捉え方もそれぞれで
    面白かったです。

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    2023年09月01日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    ネタバレ

    途中だけど短編集なので、書いてみる。
    「あざが薄れるころ」という短編を読んだ。合気道を始めた中年女性の稽古と日常の話。
    合気道を休日にやっているので、非常に共感できる部分が多く読んでいて内容がすんなり頭に入ってくる文章だった。
    他人との齟齬、感覚のズレを感じる「日常」

    合気道の稽古で味わう限られた人間関係の中での共感や成長の「瞬間」
    が丁寧に描かれていた。
    最後には、課題を乗り越え成長し「日常」を受け止めていた。
    幾つになっても成長と感謝を忘れたくないと思った。

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    2023年08月08日
  • くちなし

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    彩瀬まるさんは初めて読みましたが、とっても面白かったです。今まで聞いたことないような突飛な設定と、それらの受け入れを容易にさせるような文章力に驚かされました。特に好きなのは「花虫」という話です。

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    2023年06月28日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    どの編の主人公も決して華やかでも綺麗でもなく、非常に人間的で面白い。どの主人公も最後は悩みとかモヤモヤが少し晴れた感じでスッキリする。視野が広がった感じがする。

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    2023年06月14日