彩瀬まるのレビュー一覧

  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    蜘蛛は、「なんとなく嫌な状況」の象徴と捉えて読み進めた。潰すか逃がすか、そのまま放っておくか、人それぞれで面白い。

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    2024年03月15日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    昔帯に椎名林檎さんがコメントを寄せていて、気になってはいたが、最近ようやく手に取って読んだ。

    読んで改めて考えたこと。「みっともない」とか「かわいそう」ってのは多分、力関係に基づいた感情だ。贈与は暴力になり得る。
    「人の目がこわい」というのはそうした感情に絡め取られた結果であって、自分は実感としてよく分かった。

    身につまされる話が多くあり好きなのだが、彩瀬先生の「大人観」が出ている気がした。先生は周りの物事に依存せず自立することが大人になることであって、それを経て初めて他者とのパートナーシップを築き得るということなのかなと自分は読んだ。
    子供と大人の間には時を重ねただけでは乗り越えられない

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    2024年03月03日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    彩瀬さんの本読みつくしキャンペーン中(自分)につき読んだ本。ジャケ借り+タイトル借りだったけど、読みやすい短編集でした。全ての短編が少しずつ繋がっている(今回はひとりの映画監督)系のお話好きだなぁ。世界はどこかで知らない誰かと気付かないうちに繋がっている、と思うとなんか嬉しい。

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    2024年03月01日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    6つの短編。心の機微の描写が細かくて、自分の身近な人の物語みたいに近しく親しく感じます。あたたかい誰かの手作りの食事を食べたくなりました。どれも素敵ですがコーンポタージュの海が1番好みかなあ。

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    2024年02月25日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    食べ物にまつわる短編集。
    「食べることは生きること、つくることは生かすこと」って感じ。
    誰かのために自分を大切にするだけじゃなくて、自分のために自分を大切にできるようになりたいなぁと読み終わってぼんやりと思っていた。

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    2024年02月08日
  • 花に埋もれる

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    短編集。嫌らしくない官能小説、だけどちゃんと艶かしくて惹かれる、描写が好き。あと、人の弱さとか脆さとか愚かさの表現が好き。ちゃんとして見える人も一皮剥ければそんな聖人みたいな人はいなくて人間でしかないのだなあと思う。「マグノリアの夫」がとくにうつくしくて好きでした。切なくて残酷で。

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    2024年01月27日
  • やがて海へと届く

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    「なにが、なにか困ったことはある?だ。あんな電話、しなくてよかったのに。職場のことなど考えず,迷惑をまき散らしながら逃げて逃げて、どこかの温泉にでも浸かってくれていた方がよかったのに。そうしたら、きっと探しに行ったのに。
    本当だろうか、と熱いコーヒーを口に含んで自問する。死んだ人間相手だからと、非現実的な絵空事のやさしさを掻き集めていないか。実際にそれをやられたら,私はそれまで尊敬していた楢原店長をすぐさま見下すようになったはずだ。私も同じような目に遭ったことがあるけれどこんな風にはならなかった、なんて弱い人だろうと、さっきのように自分のたった一度の体験を引き合いに出して、わかる部分だけ切り刻

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    2024年01月30日
  • 不在

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    主人公があまり良い奴じゃないんだけど、だからこそ、彼女と関わる人達の人の良さに苦しくなったり、上手に彼らの手をとれない所がすごくよく分かるから。彼女の中で膨れ上がっていく感情を同じように醜いと思った。
    自分の間違えを子どもに、ごっこ遊びに置き換えて話している描写が的を得ていてグッときた。
    冒頭のセリフも彼が言ったんだと思う。そこを明らかにしないのも良かった。
    表紙も好き。

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    2024年01月11日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    彩瀬まる作品の中では、メタファー少なめでスピーディーなストーリー展開、社会派の題材。心理描写の切なさや温度の低さみたいなものが、厚みとして感じられる。

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    2024年01月07日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    錦糸町の雑居ビルにテナントをかまえる人たちの物語。
    読んだことあるやつだった…。

    どの話も少し胸がキュッとなる感じで好き。

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    2024年01月05日
  • 骨を彩る

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    指のさきが引っかかったり引っかからなかったり、それでも前に進んでいく。
    ろっ骨の間からじんわりしみてくるような、最後にぱっとイチョウ色が目の裏に浮かぶようないい本だったな。

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    2024年01月02日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    姉妹それぞれ、転落していく。
    どこで間違えたのか、間違えたとしても何処かで踏みとどまる事も出来たはず。
    正義感が強すぎる2人だからこそ、そのまま突っ走ってしまった。

    転落した後の人生をどう生きるか、どう決断するか、特に依千佳は重要な決断をする場面があった。

    救われたのが、両親がとても愛情深く、転落した2人を温かく迎え入れていた所。
    帰れる家がある事。温かい両親が居る事。
    それだけでも十分幸せな事なんじゃないかと思った。

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    2023年12月24日
  • 骨を彩る

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    みんな誰だって隠しておきたい事、心に暗い影をもっているものなんだなと改めて思う作品でした。
    読み終えてみると、愛情や人の優しさ、思いはもっていても中々伝わらないものなんだな、と。
    相手を思う気持ちがかえって相手との距離を生み
    、ささいな誤解が大きくなり。
    人と繫がれる事は奇跡に近くて正解はないのかな。
    でも思う気持ちさえあればいつかまた理解しあえるのかも。
    感想は自分の気持ちも相手の気持ちも、理解するのは難しいでした。

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    2023年11月30日
  • さいはての家

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    これはこれで いやいややっぱり好きでは無いな、やがて海へと続くを読んでから追い求めていたから尚更だった。明と暗の暗しかないから、再生もなかった筈だよ、ラストの当たり前に会社を敬い当たり前に会社人間で世の中1番大事な奥さん子供に2か月会わず嫌だけど仕方ない週2回の飲み会に参加するとか 考えられない 大家が逃げてよかったと言うけどあの家こそ逃げないとダメだって事 ほぼ犯罪でとりわけ宗教が嫌だよ、身近にあるから尚更嫌だよ、何であんなのが存在するの

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    2023年11月14日
  • 珠玉

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    ネタバレ

    もってるひとにはもってるひとの悩みがある
    譲司側としてはほんとうの意味では気持ちはわからないですが、ずっと比べられて生きるのは確かにつらそうですね。
    自分のために自分が好きなものを追う姿勢にたどり着けてよかった。譲司はいいパートナーになりそうですが、コンプレックスが薄れれば将来はもしかするかも?

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    2023年11月14日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    目まぐるしく変わる今を、私は何を頼りに、何を信じて生きていけばいいのだろうか。
    何が善いことで、何が悪いことなんて、時代や組織そして、集団で安易に変わってしまう。
    結局、信じられるのは自分だけなのかもしれない。

    「絶対に間違えたくなかったからこそ間違えてしまった人」
    もっと自分を持って、信じて生きていきたい。

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    2023年11月10日
  • やがて海へと届く

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    ネタバレ

    すごい、よく理解できない様の情景が多くあったけど。読みやすかった。
    友達とか家族とかが死んだ時、死者をどういう扱いにしたらいいのか。どういう思いでずっと思い続けてたらいいのか。もう亡くなったんだからくよくよ考えずに潔く天国では幸せだよと言ってればいいのか。それとも、辛かったね。苦しかったね。と辛い思いを代弁するかのような気持ちを持ち続けてればいいのか。
    カエルちゃんとキノコちゃんが言ったように、震災や戦争のことを忘れないようにしようと言われるのはもう二度と繰り返さないようにっていう思いが強いと思う。けどそれは教訓であるわけでじゃあ何を忘れないようにしたらいいんだろう。
    亡くなった人の気持ちを勝

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    2023年10月25日
  • 桜の下で待っている

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    話の内容には関係ないけれど、この前東北旅行に行ったおかげで知った地名や駅名、行った場所がたくさん出てきて、自分の世界が広がったことを実感した。

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    2023年10月20日
  • 花に埋もれる

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    彩瀬さん初読み。始めは世界観に浸れず、突然おはじきやカタツムリや、石が出てきて戸惑った。私は、なに読んでるんだっけって感じ。後2編で慣れてきて、楽しくなった。「マグノリアの夫」が一番切なくてお気に入り

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    2023年10月14日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    芦沢央さんの解説が的確、かつ本書の完全なる「解説」だった。掴みきれなかったサーカスの意味がしっかり書かれていて、作品とセットになった文庫本としての完成系だと感じた。

    朝井リョウさんの『正欲』も、正しさとはーー、をぐりぐりと問うてくる作品だったが、これもすごい。もっと身近な、陥りがちな、色恋のハラスメントと仕事での善悪のボーダーラインの境目を「踏み外してしまった」姉妹を描く。彼女たちはお互いに違うが、普通の人間だ。私たち誰もが陥ってしまいかねない状況だった。でも、ただ共感させて終わりではないところが綾瀬まるさんのすごいところ。

    p.51 「鑑賞するのは純粋な物体の美しさだけで良い。どこでど

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    2023年10月13日