彩瀬まるのレビュー一覧

  • 妖し

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    印象的だった作品

    ANNIVERSARY/村山由佳
    真珠星スピカ/窪美澄
    李果を食む/阿部智里
    かぐわしきひと/乾ルカ
    喪中の客/小池真理子

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    2021年05月31日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    静かに静かに物語が流れていくのに、心がぐらぐら動かされる不思議な作品。

    今ここに生きている私のすぐ隣にも、もしかしたら「死」が存在しているかもしれない。そもそも生と死の境界線ってなんだろう。

    どの物語も、ゾワゾワするような幻想的なような、「死」を考えさせられるものだけど、不思議と怖いとか悲しいとかではなく、心がほぐされるような柔らかさのあるストーリーだった。

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    2021年05月27日
  • 不在

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    離婚してから、まったく関わりのなかった父が亡くなった。
    父の遺言書に書かれた、かつて住んでいた洋館を遺産として引き受け、お金になる調度品を探しながら片付けを始めた明日香。

    彼女は、自身の体験をモチーフにした漫画が売れ、そのお金で自分よりも若い俳優、冬馬を養うことに安らぎを感じている。

    幸せを描くことで、幸せを叶えたい思い。
    洋館を片付けていく中で明日香が保っていたバランスは、過去と理想を行き来しながら、徐々に崩れていく。

    「あなたの漫画にはこんがらがったものを根気よくほぐして、別のものに変えようとする力が働いているね」

    「たまに、思うんだ。私がおじいちゃんおばあちゃんが望むくらい、立派

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    2021年04月30日
  • 妖し

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    以前読んだ妖のアンソロジーと同じかと思いきや少しテイストが違った。
    でもどれも一通り面白かった。

    その中でも武川佑さんの短編が素晴らしかった。
    日本史に明るくない私が読んでも目が離せない凄まじい熱量。読めない字も吹き飛ばすほどの強風がふく文章。本を持つ手が肘まで熱くなるような引き込まれ方をする物語に久々に出会った。まるでVRの映像を観たような読後感。

    うーん、アンソロジーにハマりそうだな。

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    2021年04月19日
  • 桜の下で待っている

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    東北への移動に関わる男女の短編集。
    何と言っても、カタチのないものを表す文章が素敵。知らない匂いが伝わってきます。
    瑞々しい景色をいつまでも覚えていられますように。

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    2021年03月21日
  • 妖し

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    ネタバレ

    特に「マイ、マイマイ」と「李果を食む」が印象に残った。

    マイ、マイマイ
    過去の体験は今の自分を作っている。その事実を物理的なものに例えて、体からぽろっと抜け落ちる表現がおもしろかった。
    自分が持っている価値観に案外無自覚だったりするよなと思った。

    李果を食む
    兄弟それぞれの事実に基づいた認識が、同じものを見ているはずなのに、捩れの位置みたいに全く違うものとして突き進んでいく感じ、徐々にどれが真実が分からなくなる奇妙さが読んでいておもしろかった。

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    2021年03月20日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    中島京子さんと大島真寿美さん目当てに読んだ。どれも角が取れてて、程よい甘さ。こんぺいとうって美味しいもんね。

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    2021年02月24日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    2時間邦画を見ている感じ!
    色んな短編が緩やかに繋がりを帯びている。
    マリアを愛する が一番好きかなぁ。
    恋してる女の子のトロンとした柔らかさって可愛いよね。

    51/100

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    2021年02月11日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    秋の夜更けに読みたいような本。
    「小鳥の爪先」と「マリアを愛する」が好き。
    周りから受ける評価に違和感があったり、自分の目指す「自分」像と違っていても、自分を認める。好きになる。
    難しいことなんだけど、意外とこんなささいなきっかけで出来る様になるのかも。
    スレッドの主にはびっくりだったけど。
    またいつかふらっと読みたい。

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    2021年02月04日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    この商店街の魅力というか、根底に流れる想いみたいなもののが自分の好みなのか、「合わないなぁ」と感じるものがなくどれも平均点以上のおもしろさ。
    安定・安心・粒揃い なアンソロジー。
    いろいろ増えてきて忘れてる話もあるので、第1集から読み直してみたくなりました。

    どうでもいいことだけど、巻末の〈初出〉の日付、本当?

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    2021年01月24日
  • 桜の下で待っている

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    冷たい皮を丁寧に剥いていき、さらにその下に潜む皮を剥いていき、そうやって辿り着いたほんのり温かい核

    どんな話もそんな仄かな温もりを感じた
    ふるさとについて、おもったり考えたりすることはなくて、ただの過去としか捉えたことがないけれど、いつかふるさとの重みに触れることになった時はこの本をもう一度読みたいと思う。

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    2021年01月23日
  • 桜の下で待っている

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    彩瀬まるさんの本、ここ数年とっても好き。
    なんといっても、(個人的に)ハズレがない。
    温かいなかにも、尖っていたり痛々しかったり、ちょっと怖いお話も結構あるけれど、この小説はタイトルや表紙からして優しげな感じがして、受けた雰囲気は間違っていなかった。

    故郷、家族、旅にまつわる5つの短編集。
    舞台は主に東北地方。青森が残念ながらなかったのは恐らく、東日本大震災の影響を強く受けた土地を選んだからだと思う。
    彩瀬まるさんは関東の方だけど、震災当日に東北を旅行していて被災したらしく、その関連の本も出されている。震災をモチーフに描かれた「やがて海へと届く」という小説は私も以前に読んだ。

    福島にある

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    2020年12月04日
  • 桜の下で待っている

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    「ふるさと」をテーマに5つの話がある。ふるさとの言葉の裏には私が思うにその物理的な「場所、景色」とそこに関わってくる「家族」の存在があると思う。私にとってふるさとは東北であるとすり込まれてきたが、どうにもその繋がりを感じることができない。きっと大人になって思い浮かべる故郷とは間違いなくここ神奈川の実家である。そして家族という存在が私は幼少の頃からかなり苦手だ。1番近くて1番気を使う相手。切っても切り離せないからなんとも面倒である。そんな私は4つ目の話を読んでいる間、この作者と私は合わないのかもしれないと考えていた。しかし最後の「桜の下で待っている」を読んで、先に読んだすべてのお話の当たり前では

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    2020年09月16日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    不思議な感じがして面白かったです。
    ファンタジーやSFは好きではないですが、人間愛が結論に来るので、ぶっ飛んだ感じもしっくりきます。
    本をあまり読まないわたしですが、たまには小説をと手に取りました。
    若い小説家さんなので、高校生とかにも人気?のようです。

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    2020年04月24日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

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    目に見えない恐怖と戦っている今、改めて同様に目に見えない恐怖と戦う3・11のお話を読ませていただきました。

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    2020年04月14日
  • 妖し

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    ネタバレ

    ゾクっときたのは「曇天の店」・「フクライ駅から」・「喪中の客」くらいだな。

    ちょっとイマイチ、って思いながら読んでいた最後に、めちゃゾクっとくる「喪中の客」。
    小池真理子さん、さすがです。

    恩田陸さんの「曇天の店」は良かったけど、余韻がありすぎて笑

    「フクライ駅から」は読み終わってから思わず作者を確認。
    朱川湊人さんだったか!

    窪美澄さんの「真珠星 スピカ」もよかったかな。
    コックリさん、懐かしい。

    あとは、イマイチな印象。

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    2020年04月11日
  • 妖し

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    10人の執筆者が怪異をテーマに描く短編アンソロジー。
    ぞくぞくっとするお話。
    李果を食む、フクライ駅から、かぐわしきひとが好き。

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    2020年03月27日
  • 妖し

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    ちょっと怖い話のアンソロジー。
    どの作品も、良かったのですが、あえて1つというなら、風鈴が出てくる話かなあ。
    読んだことのない作家さんに出会えるので、アンソロジーはおすすめです。

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    2020年02月12日
  • ここから先はどうするの―禁断のエロス―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    *官能小説の依頼に難航していた女性ホラー作家は、女性同士のカップルの後をつけ漫画喫茶へ。隣の壁に耳を澄ませ聞こえてきたのは、衣擦れ、溜息、潤みの音で…(「壁の向こうで誰かが」)。医師の寺沢は急患の老女の足に驚く。爪先に向かって細く、指は折り畳まれ、足裏は窪んでいた。纏足だ。それは、性具だった―(「Lotus」)。歪んだ欲望が導く絶頂、また絶頂。五人の作家の官能アンソロジー*

    こ、濃ゆいです・・・!!ぬったりもったり、まとわりつくような濃度の読後感。禁断のエロス、と言うか、禁断の闇、と言うか。一風変わった感触の1冊。

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    2020年01月23日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    いるはずのない、そこにいた人たちとの愛。

    じわじわと恐怖に侵食されているはずのに、どこかそれを求めてしまう、よくないとわかりつつそれに執着してしまう登場人物たちに共感したりしなかったり。

    全体としては読み応えが充分にあり、筆致も鮮やか。他の作品も読んでみたい。

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    2020年01月16日