感情タグBEST3
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どのお話もんんんんああああはああこの気持ちどっかのなんかのシチュエーションでなったああってなるのでたまらんのだが、おじさんの主役の話ではあっっっわたしも攻撃する側になってるっっああああごめーーーん!!ってなる。感情がぶるぶるなるまるで自分がその場にいるみたいな気持ちになるすごいめっちゃ面白い。
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ふんわり優しいお話ばっかりでかなり好きやった。
こんな感じの時間軸の繋がりがあるんやなぁ。
寒い毎日、ほわっとした気持ちを頂けて幸せになれた。
読んで良かったー。
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自分にしかわからないままならなさやコンプレックスを全て温かく包んでくれるようなお話。
すきになれない部分を肯定してくれるような素敵な短編集でした。
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心の不安・悲しみ・寂しさがある人は手に取ってみると、もっと楽に物事を見つめ考えることができるのでは・・・と、思う作品でした。読みやすく面白い短編集でした。
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様々な人の視点が読めて、深く共感するもの、全く交わらない他人の感じるものの両方を得た一冊。「マリアを愛する」が一番好きでした。とある元アイドルの非公式MVを思い出した。ずっと余韻に浸っていたい大好きな一冊です。
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連作短編のお手本のような見事な1冊。伏線回収がばっちり決まって心がすっとする。物語事態を感動する部分と別のところで、「1本とられた」的清々しさをしっかり味あわせてくれる。
ミステリーではない(そういう要素を含んだ作品もあるが)ので、伏線回収だけが上手く行っても仕方ないわけであるが、そこはそこ、1つ1つの収録作品の出来も良い。イケメンに生まれた葛藤を書く話、死んでしまった短編映画のヒロインとの葛藤を描く話、ド真面目おじさんのちょっとした再生話…。俺は特に合気道にのめり込む女性の話が好き。
合気道にはまるという設定もいいし、そこに「女性」であることを少し疑問視する主人公をたてるのもいい。合気道のステージが上がるにつれて、処世術も力づくではない受けて流せるスキルをつけていく過程の描き方が上手いなぁと思うのだ。
来世を信じる方ではないが、次にのめり込むならラグビーと合気道かなぁ、とか、それはこの本と全然関係ないこと
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彩瀬マジックにすっかりやられた。
彩瀬さんの静かに流れるような文章に心をぎゅっと掴まれた。
真夜中のネット掲示板上で繋がる連作短編集。
世の中はなんて儘ならないことが多いのだろう。
顔や性別、年齢等、思い通りにいかずジタバタする主人公達の短編一つ一つに共感して切なくなる。
誰しも人には言えないジレンマを心の奥に潜めながら吐き出すことも出来ずにいる。
けれどそんな自分を受け止めてくれる味方はきっといる。
人を信じる…底知れぬパワーを貰えた。
人知れず思い悩んで眠れない夜は、重たい鎧を脱いで素の自分をさらけ出していけたらいいな…。
彩瀬さんの短編の繋げ方が見事で最後に唸ってしまう。
読み終えた後の爽快感がとてもいい。
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自分という生き物とうまく付き合えなくて、自分でいることに窮屈さを覚える。
どうして自分はこんな風にしか生きられないのだろう。という自己嫌悪に陥った経験を持つ人は、持たない人よりも多く存在すると思う。
別の誰かになることは叶わない。それならばこの自分という厄介な生き物と、どう付き合っていけばいいのか。
そういった想いを抱えた登場人物たちが織り成す、5つの短編集。
美しい容姿に生まれたことを窮屈に感じている男子高校生や、女性という性に少なからず違和感を抱えながら生きてきた中年女性など、自分のコンプレックスが何であるかをはっきり認識している主人公もいれば、真面目すぎて物事をまっすぐに決め付けてしまうことを周りに疎まれながらも、自覚は出来ていない老年の男性が主人公の物語もある。
いずれにしてもどこか“上手く生きられない”人たちが主役であるところが、身近に感じてとても愛おしくなる。
5つの物語の共通点はインターネット上にある1つの掲示板のスレッドで、若い女性が立てたらしい「手が好きなので、いま起きている人の手の画像をください!」という内容のもの。
5人のうち4人の主人公はそのスレッドを偶然見つけ、ほんの一時軽く関わる。そして残りの1人は…という少しの謎も楽しめるつくり。
みんなスレッドとの関わり方はほんの浅いものなのに、不思議とその存在が心に残る。偶然見つけてふと立ち寄って書き込みをするのだけど、その内容が主人公たちの悩みやコンプレックスにとても沿っているところが興味深い。
普段悩んでいることや考えていることが無意識に現れる瞬間の小さな恐ろしさのようなものを感じた。
私はとくに「小鳥の爪先」と「マリアを愛する」が好きだった。主人公たちのコンプレックスを理解出来るせいかもしれない。
ネット上に居場所を求める人間が数多いる今の世の中。不健全だと責める人もいるかも知れないけれど、それによってどうにかバランスを保てている人も確かに存在する。
そこに血の通ったような温かさを感じることも、きっと不可能ではないのだと思う。
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ヤバい!めちゃめちゃよかった!!
手が好きなので、あなたの手を見せてください!
――不思議なノリで盛り上がる、深夜の掲示板。
そこに集うのは、日々積み重なっていく小さな違和感に、
窮屈さを覚える人々。
深夜の掲示板上で交差する、連作短篇集。
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イケメン高校生、結婚しなかった中年女性、元カノの幻影に悩む女性、家族にイライラしているおじさん、ゲームの中で恋愛している独身男性。性別も年齢もバラバラの主人公たちが、「何か」でふんわりつながっているオムニバス。生きづらさを感じている主人公の内面に、スッとやさしく切り込んでいき、内面でなにかが変わるところが書かれる。ふだん、自分の内面などかえりみないが、彩瀬さんの本を読むと他人に隠している「本当の自分」というものについて思い出す。それが苦くもあり、気持ちよくもあるので、新作が出るとつい読んでしまいます。
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さまざまな年齢の男女がそれぞれ主人公の短編が5話入っている連作短篇集です。
全編を貫くのは、「手が好きなので、いま起きている人の手の画像をください!」と書かれたインターネットの掲示板。
自分でいることに窮屈さを覚えた人々が、悩みながらも、それぞれの心の形に沿った生き方を探す話、かな。
読後感は不思議と爽やかです
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彩瀬まるは人と人のつながりに深く切り込んで、そして繊細くなぁ。
人は年齢、性別、見た目などあらゆることでついカテゴライズしてしまいがちだけど、そこに当てはまらない人たちが抱える思いや考えをうまく掬い取っている。そして、”手を見せて”のスレッドを立てた人物がまさかで、結局私も先入観で物事を判断していた…。この構成のうまさ、やられた。
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最後の話が一番好き
体を脱いだら心だけが残る。体という属性を排除して心だけになれたら、自分は何を考えどう振る舞うだろう。今の自分とは変わるだろうか。
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2時間邦画を見ている感じ!
色んな短編が緩やかに繋がりを帯びている。
マリアを愛する が一番好きかなぁ。
恋してる女の子のトロンとした柔らかさって可愛いよね。
51/100
Posted by ブクログ
なんて優しい小説なんでしょう。
5つの物語。
どれも読み終わったあと、自然と
心がほっこりしました。
「あなたの✋を見せてください」
というネット掲示板のスレッドが
5つの物語で共通して出てきます。
そして、最後の章でその投稿の主が
登場。意外な展開やったけど、爽やかな
読後感でした。
また好きな作家さんが出来ました 笑
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何気なく日常を繰り返して、そこにあるもの、起こるものだけが自分を作り上げる。それは思い込みであって、誰しもが表現したくても出来ないものを持っている。自分自身を素直に受け止めることへの勇気。結構シビアな感じのことも、さらっとした嫌みのない優しさを感じさせるのは彩瀬まるさんらしさ。「眠れない夜は体を脱いで」というタイトルも素敵です。
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「手が大好きなので、いま起きてる人の手の画像ください!」というスレでつながっていた連作短編集。
タイトルが印象的だなと手に取りましたが、どの話もこのタイトルがしっくりくるものでした。
性や時代、生と死など様々なもので悩んだり苦しんだりする人はこれらの登場人物たちと同じように現実にもたくさんいて、物語を通して救われる部分も数多くあると思いました。
印象に残ったのは『ままならない』という言葉。
ままならないから時にもがき苦しむこともあるけど、その中でどう生きていくかってことが現実に生きる私たちに大切なことなのかも。
個人的には1話の男子高校生が好きです。がんばれ。
きっとどの話も誰かのままならなさを救ってくれるものになっているんじゃないかな。
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デビューは「女による女のためのR18文学賞」の彩瀬さんだが作品がフェミニン一色なのかと言うとそうでなく主人公は少年少女からおじさんおばさんまで多岐多用、作風も恋愛モノからホラーまでと幅広い。
連作短編も多くワンパターンになりがちだが彩り豊かにそして力強い心の描写はどの作品の中にも流れておりそれがこの人の個性となっている。
今回もタイトルの通り儘にならない「体」と「心」の葛藤を主題に人々の日常を描くだがそれが何気なかったりあり得なかったりで手繋がりのキーワードとともに楽しめる。
そして誰もが一歩前に踏み出せるラストが素晴らしいではないか
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2017.6.4
彩瀬さんの世界観が好きで、いつも楽しみ。今回は5編の短編集。みんなどこかしら生き苦しさみたいなものを感じていて、インターネットで検索をかけるあたり、現代やなあ、ああわかる、ってなった。周りがすぐに変わるわけじゃない、でも勇気を持てば、自分自身の考えを変えることはできるんだと思う。
「小鳥の爪先」「鮮やかな熱病」が好きでした。
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留めておきたい言葉
・新しい価値を不快に感じるのは、それまでのルールに上手く乗ってこられた奴だ。
・時代とともに社会は、それぞれの心の形に沿った生き方を尊重する方向で進化してきている。先人たちの努力の結果だ。それを俺も享受し、背負うべき痛みがあるなら引き受けて、次につないでいきたい。
・愚かな熱病に、一度ぐらいかかってみても良かったのかもしれない。そうでなければ、他人の病を許せないのかもしれない。
たまたま同じ掲示板を訪れた5人のお話。
4章が自分の両親に重なり心に残った。5章が好き。キュンとしたし恋の終わりを見守ったような切ない気持ちになった。
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サラッと読めて、繋がってる。
最後の話が、こんなことあるのかな?あるんだろうな?と思いながら読んだ。
でも、ドラマみたいにそこで現実世界でも仲良くなる、ってことはないんだね。。。
マリアを愛するだけが、ファンタジーっぽくてやや違和感。
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「小鳥の爪先」ゆかりと和海の関係性がめちゃくちゃフラットですごく良い ○○だからこう、という先入観や思い込みを壊すのは少し怖いけど、素の自分でいられる場所を見つけられたら今よりずっと楽になるからね
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イケメンであることがコンプレックスな少年
50代独身で合気道の黒帯取得を目指す女性
彼氏の元彼女だと勘違いしていた女のコが幽霊となってあらわれる話
金融機関の管理職の男性から見た家族や美人社員、これからの生き方
ネットゲームで女のコになりすまして遊んでいたおじさん
様々なコンプレックスを抱えながら、迷いつつも必死で生きる人たちを描いた連続短編集。
身体と心の動き、描写がとても素晴らしく
言葉の紡ぎ方?がとても美しい。
が
途中で飽きてしまったのが正直なところ。
新しい価値を不快に感じるのは、それまでのルールに上手く乗ってこられた奴だ。
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面白かったけど、意外性に欠けた感じ。無難なとこに着地してるかな。彩瀬さんだからこその期待感もあったのかも知らんが…。居合道の話が一番グッと来た。
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5つのそれぞれ主人公が違う
ストーリーが入っているけれど
共通してみているものがある。
それが最後明らかになるのだけれど
面白かった。
昴と月子の関係が素敵。
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初めてこの著者の作品を読みました。他の作品も読みたいと思います。
まずタイトル。印象的ながらも奇をてらった感じがなく、好感が持てました。
短編それぞれについては、「あざが薄れるころ」「マリアを愛する」「真夜中のストーリー」が好きです。
強い感動はないけど、上品にきちんとした、心地よさがありました。仕事で疲れたとき、休日に公園でのんびりするとき、読みたくなる本でした。
Posted by ブクログ
不思議なタイトル。一話目が好み。連作の繋がりかたも面白かった。自分の手の写真なんて撮ったら肉眼では気づかない振りをしている色々な粗が見えてきそうで無理だな…。
Posted by ブクログ
彩瀬まるさんは初めてだったけど作家さんによって世界観っていうか伝わるものってほんとに違うんだなって感じさせられた。
鮮やかな熱病は考えさせられる話だった。
人間は知らないものを認識できないって...
後輩にイライラしてたけど自分の考えを変えようと思った。
Posted by ブクログ
ネットのとある掲示板を、たまたま見ていた人たちのオムニバス
夜、ネット、顔の見えない交流…
こういうテーマのお話は好き。
本当に、ありふれたごくごく普通の人たちのお話。
読み終わっても特になにも残らないのが正直なところ。
白文鳥が出てきたのは嬉しかった。