彩瀬まるのレビュー一覧

  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    「使い古されたトリック」を用いたアンソロジー。
    若い作家さんによる軽やかな笑いもある作品が続き、最後に島田荘司さんの「世界にただひとりのサンタクロース」。人生で初めてのサンタクロースに涙しました。

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    2023年10月29日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    サラッと読めて、繋がってる。
    最後の話が、こんなことあるのかな?あるんだろうな?と思いながら読んだ。
    でも、ドラマみたいにそこで現実世界でも仲良くなる、ってことはないんだね。。。
    マリアを愛するだけが、ファンタジーっぽくてやや違和感。

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    2023年10月22日
  • さいはての家

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    一軒の古い家に住んださまざまな人達の話。
    皆事情を抱え、この束の間の住処で自分と向き合う。希望だったり諦めや後悔だったり嫌悪だったり…。唯一、隣設する老人ホームだけはずっとそこにあり、ここの住人とわずかな接触を持ち続けるのが奇妙なバランスだ

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    2023年10月17日
  • さいはての家

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    色々な事に行き詰まった人達が何故か住み着く古い借家。理由があり逃げてここに来るのだ。不思議な少し暗い連作の短編集。それぞれ違う内容だが、何かから逃げている。この借家にひと時を過ごし又、去って行く。不思議なストーリー。

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    2023年09月13日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    「小鳥の爪先」ゆかりと和海の関係性がめちゃくちゃフラットですごく良い ○○だからこう、という先入観や思い込みを壊すのは少し怖いけど、素の自分でいられる場所を見つけられたら今よりずっと楽になるからね

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    2023年09月13日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    同じ作品、同じ経緯についての感想なのに、なんてばらばらなんだろう。そして二人ともまるでしっかりと根付いた木のように、自分の考え方に確かさを感じている。

    捉え方は人によって違って、どれも間違っていないから難しい。

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    2023年09月03日
  • 花に埋もれる

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    ん?あれ?そうだっけ?と思うようなリアルな描写。
    匂いと湿度。
    短編集だけれど、徐々に空気や世界に飲まれていく。

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    2023年09月03日
  • くちなし

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    ファンタジー要素が少ない、愛のスカート、茄子とゴーヤが好み。
    全体として、人のいかがわしさ、ふしだらさを否定せず、不完全さを受け入れながら前向きに進む展開に背中押される。

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    2023年08月26日
  • 花に埋もれる

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    綾瀬さんはまだ数冊しか読んでないけど、なんだか分かったような分からないような読後感。急にディストピア?みたいな。

    今作は「女による女のためのR‐18文学賞」受賞作の「花に眩む」も収録された、帯曰く「ベストアルバム的短編集」と。そう、女性向きの作風かなと感じる。そのディストピア感は村田沙耶香さんっぽさも。黒いソファの話から始まり、靴修繕の話、アンモナイト化石、恋をすると芽生える石、白木蓮、体から植物…と各物語の断片だけを切りとると、訳が分からない。

    物語的には、どの話もじんわり綾瀬ワールドを堪能させてもらった。

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    2023年08月21日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    よく言われる「読むのが苦しい」たぐいの短編集。その中でおぼろげな希望とか、教訓とかを、”成仏”とともに届けるおはなし。

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    2023年07月31日
  • 花に埋もれる

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    ネタバレ

    「なめらかなくぼみ」と「二十三センチの祝福」が好き。

    「なめらかなくぼみ」は、
    主人公が子どもの時、久々に母親に抱っこされて嬉しかった時、クレヨンで家の壁に落書きしたのを母親が見た途端、母親は主人公を床に落とした。
    「きっとみんな、確かだと思っていた腕からすべり落ちた経験があるのだ。だから安心して体を預けられるものが欲しくなる。」ってところが、ハッとさせられた。
    私も子育てしていて、愛情を持って子どもに接していても、落書きとか嫌なことをされたら、嫌な態度を取ってしまうかもしれないな…と思った。

    「二十三センチの祝福」は、
    主人公の元妻が、妊娠中に具合が悪くて、ひどい態度を取ったことで、主人

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    2023年07月27日
  • さいはての家

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    ひとつの家を舞台にした、少しホラー強めの短編集。なかでも、はねつきは暴力性とホラーと美しさとが同居していて、のめり込んだ。

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    2023年07月23日
  • 花に埋もれる

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    なんかすごい不思議な!はなし!

    人の身体を生々しく感じる表現が多くて
    子供は見ちゃいけません!って感じの
    大人の優越感さえあるような、
    禁断の本棚に置いてありそうなベストアルバム。

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    2023年07月14日
  • さいはての家

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    軽い気持ちで読み始めたら、想像以上に重い雰囲気が漂う作品でした。動植物や老いゆく人々の描写も、なんだか不気味さを孕んでいます。人間の中におちる影がテーマでしょうか、、光が恋しくなる本でした。

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    2023年06月04日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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     クレセント錠に糸を掛けて外から引っ張る事で密室にするトリック。そのトリックを使うと最初から明言されていながら、それぞれ違う展開が書かれていて面白かったです。

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    2023年05月26日
  • 桜の下で待っている

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    ネタバレ

    何でもない日常や、東北新幹線で故郷や友だちや親族や仕事で行くその中で流れていく物語。
    子どもが出てくるお話では子どもの不思議な体験や幼少期に子供の生まれてからの記憶や出来事などを織り交ぜて不思議な時間が流れたり、かと言って特別の事ではないのだけれど。
    さらさらと小説の中に流れる時間が東北の地域も震災の傷跡も少し登場し、北野地方の風景も目に浮かぶ。
    読み終わってあまり重荷にならない本ではあります。

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    2023年05月07日
  • 骨を彩る

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    短編それぞれの登場人物が繋がっているので、同じ人物の見え方が、さっきの話と次の話で変化する。
    人には家族や友人との関係、歩んできた人生、話していないだけで悩みもあり、それらに伴う感情がある。
    そういったものをどの短編でも感じた。

    短編の中で特に好きだったのは「やわらかい骨」で、違うことを嫌う中学生の世界や、小春と葵がその環境の中で友情を育んでいく様子はとてもリアルだった。

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    2023年05月07日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    「塔は崩れ、食事は止まず」がお気に入り。
    主人公の暗くてひねくれた部分が私に似ている気がして、葛藤や付いた悪態一つ一つに共感してしまう。
    ハッピーエンドです!とは言い難いけれど、澱んで沈みきった思考の持ち主だった大野が、日常の中の小さな幸福を見付け始めた事が嬉しかった。

    それにしても、パンケーキ食べたくなっちゃったな。


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    2023年05月02日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    温かいだけじゃなく、ゾッとする表現もたくさんあった。愛する人を残していく時、自分はどうなってしまうだろう。時間を置いてまた読みたい。

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    2023年04月22日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    生きること、死ぬこと、食べることはつながっている。
    大切な人を失くした時、遺された方の辛さはもちろんだけど、死んでしまった方の無念さがとても印象的だった。改めて日々を大切に生きていかねばと考えさせてくれる読書体験になった。

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    2023年04月19日