彩瀬まるのレビュー一覧

  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    彩瀬まるさんの書く物語は 苦しい。
    それは、目を逸らしたくなるような悲劇が描かれている訳ではない。家族、仕事、恋人…生きていれば誰もが1度は悩み苦しんだことがあるであろうこと。日々の生活の中でぶち当たる壁。5篇の短編の主人公の誰かには共感してしまうんじゃないだろうか。ただ、この主人公たちには共通していることがあると思う。それは みんな「真面目」だということ。きっとみんな生きることに不器用で几帳面で、自分の中にある「正しさ」があって他人も自分も許せない。自分で自分をがんじがらめにしている感じ。

    今日のわたしは 生理痛と低気圧頭痛のダブルパンチでメンタルが弱くなっているんだ。「生きていると、一つ

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    2023年04月08日
  • 骨を彩る

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    登場人物が薄く繋がっている短編集。
    日々の中で何か上手く行かないこと、自分の中では当たり前なんだけど、人にとっては違うこと。
    そんな日々に見られるけど、意外とそれについて深く考えたことはなかったなぁーとか…
    だけど気付いてしまうと、ちょっと切なくなる。
    全体的に優しさが感じられる作品だった。

    2023.3.29

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    2023年03月29日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

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    今頃で申し訳ないという気持ちで読んだ。
    それでも、今、復興と言えるのかはわからないが、福島を訪れたいと思った。相馬市、いわき市、JR常磐線新地駅。地図で確認した。
    何ができるでもない小さな力、それでも行動しないより行動した方がいいと思う。
    作家でも、言葉のプロでも見たものを伝えきれていない、書けていないという津波の恐ろしさ。
    記憶の新しい2011年5月には小説新潮に書き下ろしたという、葛藤はあっただろうに。
    今まだ私のように手に取る人はいる。

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    2023年03月20日
  • 骨を彩る

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    読解力が乏しいので二回読んだ。

    一回目はふわふわとしたこの五つの短編集の共通項は何だろう説明が出来なかった。
    二回目を読んで、作品紹介を初めて読んで、ああ「ない」を書いたのかと知って漸く物語を理解できた。

    少し時間を空けて三回目を読んだらまた何か分かるのかもしれない。

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    2023年03月19日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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     明日町のこんぺいとう商店街を舞台にした群像劇の体裁で、商店街の7つの店舗の人々を7人の作家が描くアソート短編集。シリーズ4作目。

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     寺地はるなさんと山本幸久さんが決め手となって読むことにしました。

     自分のペースで楽しく読めたのは前川ほまれさんの「インドカレーママレード」です。タイトルの伏線回収も含めて好きな作りでした。

     大島真寿美さんの「カフェスルス」もいつもの (?) にぎやかな関西弁によく合った世界でおもしろかった。

     そして山本幸久さんの「おもちゃ屋『うさぎや』」。本巻の7店舗の人たちを見事に巻き込み、ほっこりするハーモニーを聴いているような

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    2024年04月01日
  • やがて海へと届く

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    親友が震災で消息を絶ってから時間をかけて不在を受け入れていく再生の話。
    映画化されたけど、ファンタジーなシーンがけっこうあるから実写では厳しいんじゃないかと思ってたらそこはアニメーションになるのかな?映像化でどんな風になるのか観たい。

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    2023年02月28日
  • 桜の下で待っている

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    ふるさとをテーマにした短編集。
    はじめの「モッコウバラのワンピース」がよかった。みんなそれぞれ、ふるさとの形がある。

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    2023年02月28日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    「手の写真を見せて」というあるスレッドで繋がる5つの短編集。
    「マリアを愛する」が一番好き。
    彩瀬まるさんらしい言葉選びがどれもしっくりきてよかった。

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    2023年02月19日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    死にまつわる短編集。ホラーっぽくもあった。
    「眼が開くとき」がよかった。
    綾瀬まるさんの書く文章ほんますき。言葉選びが絶妙。現実味のない描写でも頭に映像として浮かぶ。

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    2023年02月19日
  • 珠玉

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    美しい歌姫として有名だった祖母と比較しコンプレックスで身動きが取れなくなってしまった主人公が、いろいろな出来事を経て成長していく話。
    自分にとって好ましい人物像をその人だと信じたとしても、それは本当のその人なのか。考えさせられる。

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    2023年02月19日
  • 骨を彩る

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    登場人物が繋がる5篇から構成される連作集。
    どこかぽっかりと心に穴が空いた登場人物達の心情に、他者との関わる描写が深く鋭い。
    各篇の終わりに訪れる憑き物が取れたような柔らかな爽快感が良い。

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    2023年02月18日
  • さいはての家

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    綺麗な装丁からは想像ができない程
    重くて切ない短編集でした。

    一つ一つが深くて読み応えがありました。
    「ままごと」が比較的読みやすく、共感できた。

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    2023年02月19日
  • さいはての家

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    「人生に行き詰まり、逃げてきた人ばかりが住み着く」とある古い借家。

    およそ共感出来そうにない登場人物が出て来るのに、ふとした表情、ワンシーンに心を持っていかれている自分がいる。
    家って長く居続けるものというイメージが自分にはあるのだが、この作品の舞台となる家は、変化をするまでの一時的な居場所という感じがする。

    持ち主を変えながらも、生きてきた時間の重なりは増えていく一方というか、読んでいる方も、この家の持つ重さから離れられなくなってしまう。

    お気に入りは「ゆすらうめ」。
    これも、人殺しをしてしまった元ヤクザと、学生時代の友人であるタクシーの運転手が、偶然再会し、一緒に逃亡した先に「家」が

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    2023年02月12日
  • 珠玉

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    国民的歌手だった美しい祖母と常に比較されてきた
    歩は目立たぬように生きていた。だが、経営する
    ファッションブランドの人気が低迷し、最悪の
    状況に陥る。そんな折、仕事を失いかけている
    モデルの穣司と出会い…。

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    2023年04月03日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    密室と聞いてまず何を思い浮かべますか?それは、鍵と糸です。という感じで最初からトリックが判明している状態で読むという企画型短編集。ちなみに、島田荘司さんの御手洗はドラマを見て存在は知ってましたが、全員初読でした。ちょっと思ってた短編集とは違ったが(どの話も最初の「このトリックの問題点」的な感じなんだろうと勝手に推察してしまった)、それなりに楽しめました。似鳥鶏さんの「このトリックの問題点」と芦沢央さんの「薄着の女」が面白かった。あと、ストーリー面だと友井羊さんの「大叔母のこと」も印象的でした。

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    2023年01月13日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    寺地さん目当てで購入。
    こういうのって、難しいですね。
    芦原さんのが、するするっと読めて良かった。読めてっていうより、読ませるって感じで、もう終わり?もう少し続きほしー
    山本さんのは、バラバラな物語に一体感がでたし、未来に向かう展開がよかった。

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    2023年01月07日
  • やがて海へと届く

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    震災で親友すみれを突然亡くした主人公の話し。間に、すみれが現世と来世をただよっている話(たぶん)が挟まれるのが、私には違和感があって読みにくく感じた。
    生きている人は、周囲の人との関係の中で確実に現実を生きていく。新しい思い出には死者はいない。
    大切な人の不在、その現実にどう向き合いどう乗り越えるかはいろいろ。必要な時間もそれぞれ。何が正しいというものでもない。ゴールがあるのかないのかすら分からない。忘れないってたやすく言いたくない。

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    2022年12月27日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    奪い、奪われ甘い蜜の匂いの毒に侵されて行く

    略奪愛をテーマに5人の女性作家さんが紡ぐ芳しいアンソロジー

    花房観音さんだけ初読み作家さんでしたが一番惹かれる物語だった

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    2022年11月30日
  • 珠玉

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    再読。

    主人公の歩が、光でありすぎる。
    なのに、自覚がない。
    だから、周りは鬱陶しい。
    彼女自身は、祖母こそが光で、自分は影だと感じているから余計に、ややこしい。

    現実世界に、RPGのヒロインになり得るお姫様が出てきたら、こんな感じなのかもしれない。

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    2022年11月20日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    花房さんの「それからのこと」は『花びらめくり』で既読だったけど、流石と言ったところで他からは飛び抜けた熱量を感じた。 彩瀬まるさんの「かわいいごっこ」は、読んでて心の一部がちくちくした。 花房さん以外で気に入ったのは、窪美澄さんの「朧月夜のスーヴェニア」かな。孫に介護されながら、かつての恋を回想する真智子さん…"愛し愛された記憶はいつまでも残るの"と。

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    2022年10月22日