彩瀬まるのレビュー一覧

  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    ネタバレ

    とにかく、あったかい気持ちになった。
    心に響いた文章が多かったです。

    ずっと頼ってきたものを捨てるのは怖いでしょう。仕方ないですよ。たぶんそんな日のためにお酒とかおいしい食べものとか、こういうお店はあるんです

    ぜんぶ、望んだものをなにもかも、ってわけにはいかないだろうけど、きっとなにかいいことがある。それを信じてもいいと思う

    二人で歩き続けよう。迷っても、怖くなっても、ずっと一緒にいたい

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    2026年03月11日
  • みちゆくひと

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    またもや若干ファンタジー要素の入った
    綾瀬まるの作品だったが、
    両親との確執に揺れる気持ちと
    子を亡くした母の気持ちが
    両方わかって味わい深かった。
    苦手なファンタジー系ではあったけど
    描写がわかりやすくて、
    死んだらこんな感じかなあ
    できるだけ悔いなく軽く死にたいなあと思った。

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    2026年03月09日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さんから見た周りの暮らしがナチュラルに描かれています。取り分け、茂さんとは 仲のいい友達以上です。茂さんは会社勤めの時に心を傷めたようです。桜さんがチャボなりに思った事を綴っています。チャボからすると人間の夫婦はつがいで雄、雌なんです。とてもユーモラスで面白いお話でした。

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    2026年03月05日
  • やがて海へと届く

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    ■勝手に予告編
    小さなリボンが付いたピンクベージュのパンプスが、私の一番お気に入り。

    あの人からもらったこの靴のおかげで、私はどこまでも歩いていけると、小さな自信が持てた。

    どこまでも遠く、長く、そして、
    フカク、フカク…。

    綺麗な花々に囲まれて、私は歩いてきた道をふと振り返ると、大きな流れに一瞬で体は飲み込まれた。

    目の前を下から上に進んでいく、一つ一つの泡に映るのは、すみれ?それとも私なの?

    ■読後の感想
    章ごとに世界が切り替わる本作は、震災で傷を負った人々の葛藤を現しているのだと感じました。

    読み始めた時は場面展開についていけず、なかなかページが進まずに諦めようかと思いました

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    2026年02月14日
  • 不在

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    離婚した父の遺産を相続した主人公。憎んでいた父からの愛の形がページを進むにつれ明確になっていく。
    主人公自身も父と同じ愛の振るい方をしていること

    愛情が決して美しい形をしたものとは限らないことを知った。

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    2026年02月14日
  • 新しい星

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    男女4人、生後間もない娘を弔う彼女、癌を宣告された彼女、引き篭もりの彼、緊張の糸がきれた彼、10年ぶりに再開した4人…
    それぞれの道で、それぞれの人生を歩んでいた彼らが交錯し始める…

    大人になり、痛みを知り、孤独の中で共に生きることを感じる…

    人はひとりじゃない…

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    2026年02月11日
  • かんむり

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    結婚って、夫婦って、子育てって…
    経験している真っ只中だからこそ思う、なんだろう
    いろいろあっても最後まで一緒にいることができるなら丸くなるのかなと思わされた
    話の息子は親から離れて行ってしまったけど、
    自分の子に似たものを感じていたので
    大人になって自分の世界を切り開ける人になっていたのをみて安堵した

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    2026年02月11日
  • くちなし

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    自分が知っている人間とは違う習わしがあったり、生態を持っている世界の人間の愛の物語が多く、初めは戸惑いながら読み進めました。中盤から少しずつ不思議で奇妙な感覚に慣れていき、読み方も分かって来たので、最初の方の話はこの状態でもう一度読みたい。解説の言葉を拝借する形になるけれど、話の設定は変わっているのにそこに登場する人物の感情は痛いくらいに"人間"でしかなくて、理解できたり知ってるなと思える感情が多かったです。特に個人的に、「花虫」「けだものたち」は幻想的な世界観や登場人物間での揺れ動く感情のやり取りが好きでした。また、「愛のスカート」と「茄子とゴーヤ」は読みやすかった。

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    2026年01月19日
  • かんむり

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    決して読後感は好きではない、もやもやするものもあるけど、自分の境遇にささる、大変印象深い作品だった。
    まず自分的に身につまされたのは、息子の様子。子供の頃は親にべったりでも大人になったら、育った分だけ離れていく。
    離れれば離れるほど、自分と違う考えを持てば持つほど(場合によれば親を嫌うこともあるだろう)子供が育ったということになるのだろう。悲しい事実だけど、特に現代日本ではあるのだろう。
    そして、主人公のキャリアを犠牲にしたが故の恨み…私は主人公ほど家族のために犠牲にしたわけではないけど、自分は子育てしなくて当たり前、自分の時間は自分のためと疑問も持たない夫には色々な感情が付きまとう…

    母親

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    2026年01月18日
  • みちゆくひと

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    死後の世界は、ヒトのカタチを失いながら気の済むまで歩き、その先々で気が済んだら順に消えて行く。そんな場所なのかもしれない。
    回収されなかった感情は死んでもずっとそのままで、その歪みの大きさや複雑さによって思いや存在が消えるまでの時間も変わってくるのかもしれない。
    生きている間には間に合わなかった気づき。時間切れの救済。
    理解することは、許すことよりずっと重い。

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    2026年01月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

    購入済み

    こんぺいとう商店街シリーズ第4弾。いろんな作家さんたちがそれぞれのお店を描くこのシリーズ。いろんな作家さん達によるアンソロジー本。

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    2026年01月17日
  • 不在

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    ネタバレ

    「不在」というタイトルだったが、何が不在だったのか。あるじが不在になった家が中心になっているが、そこが示唆しているものが何だったのか。つかめそうで、つかめない。
    彩瀬まるの著作は、うまく感想が言えない。いつもザワザワするし、最後まで読めなかった本もあった。この著作も一番伝えたかったことが何なのかを考えるのは難しかった。しばらくたって、もう一度読んでみたい。

    依然として社会の中ではまだ女性の立場は弱い。ただ、少しずつ社会が変化していることに伴い、タイミングや運によっては徐々に自分の生活を自分で築いていける力を持てる人も増えてきていると思う。

    そんな中、さらなるタイミングが重なり、社会の中では

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    2026年01月11日
  • みちゆくひと

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    2026年1冊目。
    ひとことで言うと美しかった。
    かたちをもたなくなった人たちが共鳴して光るシーンが特に美しいと思った。
    自分は死後すぐに消えられない側の人間だろうなと思った。

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    2026年01月04日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    読んで、何か衝撃があるとか、心を揺り動かされるとか、そういう小説ではないのだけれど、ふとした時に「ここに帰ってきたくなる」文章だなと、綾瀬まるさんの本を読むたびに思います。
    来年もたくさんこの文章に触れたいな。

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    2025年12月31日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    短編集だった。
    生きづらさやしんどさを抱えてる人と、その人に相対する人と、その間の食べ物の話だった。
    最後の大きな鍋の歌の野栄ちゃん、亡くなっていく人の前で、何でもなく振る舞わなくても、泣いてもいいんだよって教えてくれて、ありがとう。

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    2025年12月28日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    暗く重い6編を収録。表題は人に寄り添うような話を想起させるが、実は人に取り憑くような短編が畳みかけるように続く。交通事故で亡くなった母が鬼に変貌していく「よるのふち」は、母の無念の切なさもさることながら、残された父子家庭でのあわや児童虐待に発展しそうな描写に心が痛んだ。学校の中に縛り付けられた女子生徒の霊が、虐げられた恨みと、嘘をつき通してきた後悔の末に昇華する「かいぶつの名前」が印象に残った。

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    2025年12月27日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    クレセント錠をどう開けるかではなくて、開けるんだけど、それはなんで?っていう物語の集め方が面白いなと思って読んだ。
    好きな作家さんの一編は、えー期待はずれかな、こんなん起こるわけないし。と思ってたら最後の二行で、なるほどね!の大逆転。どの短編もそれなりに面白かった。

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    2025年12月24日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    いろんな人がいていろんな人生があってみんなそれぞれ悩みがあって。でもなんで手の画像なんだろう?と最後までわからなかった。けど個人的にはいろんな経験をしているいろんな手ということなのかな?と解釈した。人から見たら大したことない悩み、贅沢で嫌になるほどの悩み。でも本人は理解されずにずっと一人で抱え込んでいる。本人が目一杯苦しんでいれば周りの人からどう見られようとそれはれっきとした『悩み』なのかもしれないな、と気づく。そんなことで悩めていいね、とかそれくらいで悩んでいたらこの先やっていけないとか世の中厳しいことを言う人が多いし私も思うことはあるし多分私も思われてる。でも今その悩みの中にいるのはその本

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    2025年12月23日
  • みちゆくひと

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    ネタバレ

    私が彩瀬まるという作家と出会ったのは、『神様のケーキを頬ばるまで』だった。錦糸町の雑居ビルを舞台にした五つの物語は、大きな事件こそ起こらないものの、登場人物たちの小さな痛みや希望が胸に残った。完全なハッピーエンドではないのに、誰もが自分の道を見つけて歩き出す。その姿に、孤独や日々の重さがそっと癒やされるように感じた。
    続けて読んだ『やがて海へと届く』では、喪失と向き合う女性の姿が静かに描かれていた。友人を突然失った主人公が、残された映像や記憶を手がかりに痛みと向き合い、再生へと向かう物語である。
    なぜ彩瀬まるは「喪失」を繰り返し描くのか──
    ノンフィクション『暗い夜、星を数えて』が答えの一つだ

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    2025年12月21日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    購入済み

    いろんな作品たちによって構成されるこんぺいとう商店街シリーズ第3弾。重めの話もあったが、バリエーション豊かで楽しめた。

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    2025年12月13日