彩瀬まるのレビュー一覧

  • やがて海へと届く

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    大切な人を突然失った人たちの喪失と再生を描いた物語でした。
    奇数章と偶数章で異なる「私」が語られる構成になっていて、最初は少し理解が追いつかず読みづらさも感じました。しかし読み進めるうちに、現実を生きる人と、どこへ向かうのかも分からず歩き続ける人の姿が重なり合い、喪失を抱えた人の心の在り方が静かに伝わってきます。
    特に印象に残ったのは、世界の終わりよりも、自分自身の世界が終わることの方が怖いという考え方でした。大切な人が亡くなっても世界は変わらず動き続けます。その一方で、残された人の中では大きな喪失が消えることなく存在し続けます。その残酷さと、それでも生きていかなければならない現実が胸に迫りま

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    2026年06月13日
  • みちゆくひと

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    この世を去った母。だが母の日記は綴られる。燈子が幼い頃に小さな弟が事故で亡くなっている。母はその事を悔やみ弟を追いかけているのか。燈子は複雑な気持ちになる。死後の日記 この世とあの世。不思議な感覚で読んだ。

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    2026年06月10日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    【略奪愛】とは何か、という哲学を考えさせられるとは思わなかった…
    略奪愛とひとことで言ってもたくさんあるんだなぁ。

    「それからのこと」だけは微妙だった。この微妙という感覚の正体について考えてみたのだが、他の話に比べて割とありきたりな略奪愛ものだったからだろう。

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    2026年06月06日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    窪美澄さんの「朧月夜のスーヴェニア」がとても好き。空襲警報が鳴り爆弾の落ちる音を背景にいつ体が焼けてもおかしくない状況で、本能に近い性欲で繋がる男と女。しつこくないのに匂い立つような性の表現が最高。
    彩瀬まるさんの「かわいいごっこ」も、女の男の下でかわいがられたい欲を現実的に描かれている。セックスのシーンでもいやらしさやエロさが強調されるのじゃなく、気持ちよさや感情主体でかわいく描かれてるのがよかった。

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    2026年06月06日
  • かんむり

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    メルカリのセット売りでたまたま。文章が綺麗で全部ハッピーなわけじゃないけど優しくて、よい時間だった。

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    2026年06月01日
  • やがて海へと届く

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    解説を読んでやっとタイトルが腑に落ちた。
    亡くなった大事な人のことを、過去の思い出にしたり、思い出さなくなることは悪ではない。
    高校生の頃、死んだ後の魂ってどうなるのだろうと夜通し友達と語り合ったことを思い出した。
    死んでみないとわからないが、また会えなかった人に会えるのならば死ぬのも悪くないなと思った。

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    2026年05月31日
  • 骨を彩る

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    なんとなく繋がっている短編集。

    前の話で第三者として登場した人が次の話では主人公だったりして、周りからの評価と自己評価が両方わかって興味深い。人それぞれ色んな事情があるんだなぁって思います。

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    2026年05月28日
  • かんむり

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    元同級生と結婚し、子供を持った女性。端から見れば順調で幸せそうに見えるけど、結婚生活は山あり谷あり。
    育児の方針で夫と意見が合わなかったり、家の都合で思うように働けなかったり、子供が巣立った後夫婦でどう過ごすか…等々。
    好きで結婚したはずなのに、少しずつ違和感が溜まっていき、夫を恨む気持ちが出てくる過程が生々しい(^_^;)
    10代〜70代の女性の人生を覗き見するような小説でした。

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    2026年05月11日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    トリックのネタバレから始まるのは面白い設定だった。こう言うのもありですね~。冒頭で似鳥さんも言っているけどボーナストラックが一番豪華。と言うより僕は島田荘司さん以外は読んだことがない作家さんたちだった。トリックは固定されているけどそれぞれの使い方は面白い。島田荘司の作品は京都時代の御手洗の話で相棒が石岡君でないのが残念。

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    2026年05月10日
  • かんむり

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    本屋さんで帯をみて興味がわき、作品紹介を読んでさらに読みたくなった‼︎

    おぉーふんふん…それでそれで⁇っと深掘りしていく内容が気になりはじめたところで終わる。
    そんな文章だと感じた。
    もっともっと‼︎って心でずっと思っていた。
    光の仕事の話しが長く、長いけど表面的な表現に感じた。

    その中で、子育てが一区切りつき夫婦2人でゆっくり旅行に行く。自分の今後と重ねながら読んでいた。
    「もうどっちかがちょっと我慢すればいい、みたいなのやめよう?二人とも我慢も無理もしないで…」
    というフレーズがある。考えさせられた。
    私の中では今は子育てが1番の優先順位で我慢も無理もしているといぅ自覚がある。
    そこま

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    2026年05月02日
  • 骨を彩る

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    みんな繋がっているけど、みんなそれぞれの世界を生きている。全てにおいて満足、満ち足りている人生を送っている人なんていないし、みんな何かしら陰を持っている、ただそれを見せていないだけで。
    それこそ価値観の違いなんてざらにあるとおもうし、育ってきた環境の違いって大きくて、分かり合えないこともたくさんあると思う。
    高校で地元を離れた時、周りの友達においてお父さんがいない子が比較的多かった。それに対して私はびっくりしたし、当たり前じゃないとその時に思った。それこそお金の使い方であったり、倫理観であったり、みんな全然違っていた。でもそれは誰が正解とかではなくて、生きていくためにはそれぞれのルールが必要な

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    2026年04月20日
  • 川のほとりで羽化するぼくら

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    行きたいけど、行けない……
    自分勝手な思い込み、たくさんありますね

    4篇で構成する性差、偏見など

    専業主夫となった彼は出来ることなら、「おっぱいがほしい」……と。

    我が子の育児に戸惑いつつ、奮闘するが、なかなか上手くいかない、少しずつ疲れていく…
    とある子育てブログに出会い、道がひらける…

    川の向こうに住むブログの著者と会うことになったが、渡れない、渡れない、どうしよう…

    男性目線の育児、性差は共感する部分、多くて思わずこっくりwww

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    2026年04月16日
  • みちゆくひと

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     主人公の両親と弟が亡くなり、その後母が遺した日記を見つけてそれを見て自分もこれから新たに生きていこうとする話で面白かったです。
     ただこの世界観を理解するのが難しかったですね。

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    2026年04月10日
  • 花に埋もれる

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    「ふるえる」はめっちゃシュガシュガルーンやん!

    マグノリアは説明多くない?

    花に眩むは花の根が体に生えてくる感じがぞわぞわっとした!山尾悠子さんの本を思い出した

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    2026年04月02日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    シリーズ4作目。
    明日町こんぺいとう商店街、という架空の町を共通の舞台にしたアンソロジー小説の4作目。
    うーん、1番最後の山本幸久さん作の「うさぎや」にはシリーズ1〜3の作品も含めて他の作品のキャラクターがたくさん出てくるけども、どうにもキャラクターの解釈違い感があって、だいぶガッカリ。このシリーズの他の作品にも他の作者さんと物語のキャラクターが出てくることはあったけど、こんなガッツリは出てこなかったから余計かも…シリーズ3作目に出てきた銭湯の孫息子の三助くんのキャラクターが特に解釈違いでガッカリしてしまいました それ以外は他のシリーズ同様ほっこりしたりほろりとしたり素敵な作品でした

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    2026年03月28日
  • くちなし

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    あ、の人。
    花虫が一番面白かった。
    ドロドロした美しい短編集。
    似ている人は…西加奈子…?
    それよりもちょっと勢いがないけども。

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    2026年03月27日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    コロナの時にも人の生活は変わりなくあって、コロナで変わったものもあったかもしれないけど、すぎてしまうと変わらず?元に戻った?ものもあり、みたいなものをしみじみ感じる作品でした。

    2026.3.22
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    2026年03月22日
  • みちゆくひと

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    二年前に父が他界し、先月に母もこの世を去った。
    天涯孤独になった原田燈子は、実家で一冊のノートを見つけた。
    それは母の日記で、最後の記録は倒れる前日だったが、持ち帰った後で子どもの頃の記憶を思い返しながら読み直していると、空白だった箇所に色のない文字が刻まれていた。

    書かれるはずのない母の日記は、夜行をしている母の思いが綴られている…

    燈子からすれば、3歳で弟が亡くなってから家族というものが脆いものだと知り、愛情や安らぎなど感じずに生きてきたのだろう。

    どんな思いで母が生きてきたのかを知ることはなかったけれど、数行の色のない文章が彼女を混乱させるのだが、彼女がそれに辿り着く頃にはわかるか

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    2026年03月21日
  • みちゆくひと

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    ネタバレ

    両親を続けて亡くし、天涯孤独となった女性
    亡くなった母の日記には不思議な死者の行動が書かれている
    女性には幼い時に不慮の事故で亡くなった弟がいた
    その事故から母親の精神は病み、娘とまともな関係性ができなくなった
    父親もその穴埋めを充分にできず、女性は孤独な中強い娘を演じる
    一方で死後の夫婦は、いろんな人と交わりながら、死んだ息子と、残してきた娘に思いを馳せる
    不思議な物語だったが、結局は家族愛の話だったと思う
    私の両親もすでに亡くなっているが、死後の世界で私のことを見守ってくれているのだろうか?

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    2026年03月20日
  • みちゆくひと

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    この世にさまざまな悩みがあり、生老病死が厳然とある以上、死後の事柄に話しが及ぶことはよくあるね。主人公のように、亡き母の更新された日記が読めたらいいけど、そうでないなら、今生きている自分が幸せになるしかないよね。

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    2026年03月18日