彩瀬まるのレビュー一覧

  • 妖し

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    地に足がつかない。結末は、個々に委ねられる。短篇でしかたないけど、展開の変化や末路に至る解説を欲してしまう。不自由な自分に星3つ。

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    2022年02月27日
  • 桜の下で待っている

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    病気とかペットの死とか安易な設定で感動させようとする小説は鼻白むけど、こういう何気ない会話や描写の細やかさでじ〜んとさせる話は大好きです。
    一話目でちょっと泣きそうになってもーた

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    2022年02月24日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    人間の心に巣食う、化け物?真っ黒なもの?恐ろしいもの、についてのオムニバス。「君の心臓をいだくまで」と「瞳が開くとき」が好きでした。亡くなってしまった奥さんが旦那に忘れて欲しくないと繋がりを保とうとすることも、一度綺麗だと思ったものをずっと愛し続けていたいと思うのも、ものすごく歪んでいるけど、そこにどうしようもない人間らしさもあって、色々考えさせられました。

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    2022年01月31日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    「糸を使って外から鍵を閉めて密室を作る」というネタのミステリ集。同じテーマで全員がそれぞれ違った内容の作品ってのが面白い。
    個人的に1番好きなのは芦沢央さんの「薄着の女」。最後のオチがすごくいい!彩瀬まるさんの作品は初めて読んだけど、大学生らしさの雰囲気とストーリーのほんわかする感じが良かった。

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    2022年01月28日
  • 不在

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    ネタバレ

    「どれだけ1人になったって、周りにあなたを理解してくれる人がいなくたって、必ずこの世にはあなたと近い気持ちを持ったクリエイターがいて、漫画とか、音楽とか演劇とか、小説とか作ってるの。だから、なにを拒んでも大丈夫。絶対に1人にならないよ。」この言葉がすごく突き刺さりました、気持ちが楽になれました。私にとって彩瀬まるさんの小説は私を1人にさせない作者であって偉大です。

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    2022年01月28日
  • 桜の下で待っている

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    桜前線とともに新幹線で北へ、北へ。
    舞台は宇都宮・郡山・仙台・花巻と来て、最後に東京。物語同士がつながっているようで心地好かった。
    人の数、土地の数だけいろんな「ふるさと」がある。それでいいんだよ、とまぁーるく包んで認めてくれる、著者のあたたかくも鋭い眼差しが感じられた。

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    2022年01月12日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    人は自分の理解を早めるために、自分のなかで作ったフレームに合わせて物事を理解しようとする。

    「顔が良ければ、その他の全て素晴らしい人だ」、「女の人は女らしいかっこをして結婚することが幸せだ」、「死んだ元カノには勝てない」等フレームが邪魔をする。

    このフレームは物事を素早く理解するのには役立つが本質を見極めようとする時には邪魔をする。難しい。

    最後まで読んだ後で「鮮やかな熱病」を読み返すと、本藤が手の写真の掲示板を見た時の感想、これが一番フレームが邪魔をする例を面白おかしく体感できる。

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    2021年11月15日
  • 不在

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    父の死をきっかけに実家の洋館を相続した明日香。遺品を整理しながら家族の思い出、愛されていなかったというトラウマ、過去に囚われ、恋人ともすれ違っていく。愛、家族をテーマにした話。

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    2021年10月31日
  • 妖し

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    ネタバレ


    短編集は知らなかった作家さんに出会えるのが楽しい。
    今回いちばんのお気に入りは村山由佳さんのANNIVERSARY。
    「俺が寂しいの」に不意にきゅんとしてしまった。
    話のあらすじとはズレちゃうけど、こんな旦那さんと結婚したいなあとしみじみ思いました。笑

    真珠星スピカはちょっとうるっと来たし、
    マイ、マイマイは思春期のムズムズ感を思い出したし、
    わたしキャベンディッシュはぞわっとした。

    一冊で色んな感情を引き出される本でした。

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    2021年10月24日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    面白かったけど、意外性に欠けた感じ。無難なとこに着地してるかな。彩瀬さんだからこその期待感もあったのかも知らんが…。居合道の話が一番グッと来た。

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    2021年09月24日
  • 桜の下で待っている

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    桜の季節、東北新幹線で北へ向かう人や家族の物語。
    宇都宮、郡山、仙台、花巻&新幹線で往復を繰り返す車内販売の女性が住む東京。
    それぞれの町での「家族」や「ふるさと」を取り巻く事情と鬱屈を抱えた人たちの話でいい話なんだけど、何となくどこにでもあるような話で私にはあまり刺さらなかった(大半を混みあった病院や薬局で順番を気にしながら読むはめになったこともあるかもしれない)。

    それにしても岩手を語ろうとすると宮沢賢治は不可欠で、出しておけばそれだけで場面が締まる。
    その童話村や記念館をはじめ各地の見所を織り交ぜた作りには、コロナ禍で出来ないままの旅への思いをくすぐられた。東北にもまた行きたいなぁ。

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    2021年08月22日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    短編集。あいかわらず異色な感のあるお話を書かれてるけど、この作品は少し抑えめな感じで親しみ易さを感じた。

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    2021年08月05日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    読み始めは苦手かとと思って、
    気乗りしないまま3つ目のお話を読んで
    一気に「最高だ!!」ってなった。
    夢なのか現実なのか妄想なのか
    生きてるのか死んでるのか分からない世界
    想像が弾むお話はやっぱり面白い!!
    眼が開くとき は、彩瀬まるさんっぽい。
    これと、よるのふちが好きでした。
    夏っぽい…ちょっと怖くてヒヤッとする。

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    2021年08月01日
  • 不在

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    ネタバレ

    主人公の父の死をきっかけけに遺品整理を行う。幼い頃両親が離婚して、父と疎遠になっていた明日香。家族への複雑な思いが、仕事や恋人との関係にも支障をきたす。
    正直、遺品整理は、たとえどんなに親しい家族であっても、その人物が何を思い、生きてきたのか、故人との関係性や思いによって、すごく意味合いが、かわってくると思った。自分のルーツだけでなく家族のルーツや思いまで背負ってしまう。
    故人に思いをぶつけたくても、もはやことばをかわせない相手。主人公はだんだん、満たされなくなり、自分で関係を壊してしまう。
    家族だからこそ、恋人だからこそ。愛を求めてしまう。
    「いや、家族を体の結合した一つの生き物として捉える

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    2021年07月23日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    死んだもの関係のお話は“怖い”がついて回るのだけど、読み終わったあとはその怖さが別のものに変化している気がした。怖さの正体の訳がちょっとわかったからかもしれない。生きているものが飛び越えられない境界線を行ったり来たりして、その怖さの正体の一部分を明らかにしてくれた。
    死んだら終わりだと思うのは、単に生きているものの視点だもんなって思えた

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    2021年06月13日
  • 不在

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    難しい内容に挑んだな…というのが読後の感想です。
    愛とは何か…なんて考える事がそもそもおかしいのではないのか? その問いに答えはあるの?
    そんな事考えながら生きていく方が疲れるし楽しく生きられないでしょう。
    じゃあ幸せってなーに?
    禅問答して深みにハマり、ストレスが溜まり何かの引き金で近い人を気づつけるくらいなら禅しない方がいいのでは…
    人間は感情の生き物だよ、考えるより感じろ的なスタンスの方がいいし、常にニュートラルな体制が一番じゃないかなぁ、勿論考える事は大事、言葉も多少なり選ぶモノだよね、けどなんでもそーだけど過ぎるのは良くない、つい過ぎちゃうんだろうね、そこをコントロール出来るか否かは

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    2021年05月24日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

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    寺地はるな、蛭田亜沙子、彩瀬まる、3作品がとても良かった。3人共初めて読んだが、それぞれの作品も読んでみようと思う。

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    2021年05月16日
  • 桜の下で待っている

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     ふるさとという言葉には郷愁の響きがあり、ほのぼのとした温かい印象を受けるが、ふるさとは必ずしも皆にとって心地よいものではないということを感じさせる作品。そこを訪れる・帰るということには、それなりの覚悟を持っている人も多い。そんな人たちの思いを描いた短編集。
     温かくて切ないふるさとがたくさん詰まっている。短編集ではあるが、じっくりと時間をかけて読み味わいたい作品である。

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    2021年04月24日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    様々な違和感を持った人達のお話。
    なかなか人に理解されない悩みだからこそ、この本に共感できる部分こそ少ないけれど、「人それぞれの違和感」という意味ではとても共感したし心温まるお話でした。

    短編だけど全てが一つのことに繋がっていて、その繋がり方も他の物語にはあまりないように感じたので面白かったです。

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    2021年04月11日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    震災で津波を経験した綾瀬さんの手記。
    実際にその場にいたからこそのリアルな描写と、不安感がよく伝わりました。情報が抑制されているだろうことも。
    キレイゴトだけじゃない気持ちも正直に書かれていて、当時の自分を重ねながら読みました。
    震災のことは、当事者以外は「本当の」辛さが分からない、だから語ってはいけない、と思ってしまいがち。しかし、それぞれにその時を生きたのだから、それぞれの視点で語っていい、それぞれの視点でしか見えないものがあるはず、と勇気づけられた気がします。

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    2021年04月03日