やがて海へと届く
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やがて海へと届く

704円 (税込)
492円 (税込) 12月25日まで

2pt

すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。

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  • 映画化

    「やがて海へと届く」

    2022年4月1日公開
    出演:岸井ゆきの、浜辺美波、杉野遥亮

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やがて海へと届く のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すくいがあってよかった

    震災、戦争を風化させてはいけない
    という”当たり前”の意識に対して
    一刀されたような感覚になった場面があった

    作者はそれらに対して
    フカクフカク考え込んだんだろう

    夢なのか回想なのか
    誰の視点なのかわかりづらい箇所もあったけど
    そこも作者の意図だろうとおもう

    これから

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    3回読んでます。構成も好きだし読みやすい。何度も何度も出てくるおばあちゃんが、あーもう立ち止まっていいよと優しく諭す。それを跳ね除けて、そして生まれ変わる。あの震災で亡くなって、魂が洗われて生まれ変わって報われた。あの海まで何度も行く姿が切なくて、サムイボでした。友人の想いもしっかり出ていて私にも伝

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    今年三月まで、東日本大震災で行方不明者は2523人となっています。

    行方不明となったすみれの不在をどのように受け止めればいいんでしょうか。真奈は、すみれの死亡を認めずにいて、「形見分け」をする遠野も、仏壇に向かい記憶の「改竄」をするすみれの母も許せない。自分が苦しければ苦しいほど、すみれが近い。一

    0
    2022年09月28日

    Posted by ブクログ

    震災で失った友人の不在とそこからの再生の物語

    友人が震災で亡くなって、海にかえる(成仏?)まで闇の中をさまようながら、思い出せない生きていたときの記憶を探る

    奇数章は現実を生きる主人公が、友人が付き合っていた彼氏や職場の店長、同僚、友人の両親、女子高生たちとの時間と会話で少しずつ再生していく

    0
    2025年04月08日

    Posted by ブクログ

    突然姿を消した親友のことを
    いつか忘れようとする周囲に抵抗を感じながら
    忘れることってどういうことなのか
    何が正しい反応なのかとか
    悩み苦しみながらも
    自分なりの答えを見つけていく。

    読みながら苦しくなるんだけど
    大災害とかいつ何があるか分からないし
    誰にでも起こりうる状況たがら
    目を背けたらいけ

    0
    2024年06月23日

    Posted by ブクログ

    「なにが、なにか困ったことはある?だ。あんな電話、しなくてよかったのに。職場のことなど考えず,迷惑をまき散らしながら逃げて逃げて、どこかの温泉にでも浸かってくれていた方がよかったのに。そうしたら、きっと探しに行ったのに。
    本当だろうか、と熱いコーヒーを口に含んで自問する。死んだ人間相手だからと、非現

    0
    2024年01月30日

    Posted by ブクログ

    私にも大切な親友がいます。
    もし真奈のように亡くしてしまったらどうしようと不安になりました。
    「形見」という言葉に違和感があるのも凄く分かります。置いていかれたくないし、置いていきたくない。
    しかし、「同じ場所にとどまってないと思う。歩いてると思う。俺たちがずっと同じところにいたら、たぶん置いていか

    0
    2023年08月18日

    Posted by ブクログ

    愛する人の不条理な死を目の前にしたとき、人はどのように向き合っていくのか。
    亡き人のそのままを残し、過去を生きようとする、亡き人の姿を解釈し、今の一時を乗り越えようとする、亡き人への思いを片隅に未来へ生きようとする…。
    「死を乗り越える」とは何をするのか、そんなことを思わされた。

    「忘れないって、

    0
    2023年02月21日

    Posted by ブクログ

    読後に込み上げるこの想いはなんだろう。
    ありふれた言葉では形容できない。
    生者は喪くした人を日常に探してしまう。
    どうしようもなく、その人の痕跡を探してしまう。
    それが苦しく、胸をかき立ててゆく。
    やがてもう訪れることはないと人は知り、人はそれぞれのやり方で明日への一歩を踏み出す。
    それは残された者

    0
    2022年11月06日

    Posted by ブクログ

    『死者への誠実を保てない』このフレーズに改めてドキッとした。
    正解なんてない。それに万人に当てはまる方法なんてない。それぞれがそれぞれに消化していかなければならないことだ。
    この作品で、それを見守る事で何か少しきっかけや勇気をもらえる気がする。すくんでいる足を動かす気持ちを。
    優しく背中に手を当てて

    0
    2022年10月20日

やがて海へと届く の詳細情報

  • 映画化

    「やがて海へと届く」

    2022年4月1日公開
    出演:岸井ゆきの、浜辺美波、杉野遥亮

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