彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
良くも悪くも好き嫌いが分かれそうな作品。
多忙な時期でも、読書がしたいと思います買った短編集。
特殊な世界線というか、独特な設定が含まれているにも関わらず、すらすら読め、何故かその設定を受け入れられるのが不思議な感じがしました。
ただ、話によっては此処で終わる?というお話もありました。話の内容が面白かった分、少し終わり方が残念な印象。
短編集の中でも、1編が短い印象があるので時間がない人にはおすすめできます。
逆に長編が好きな方にしたら内容が薄く感じる可能性が捨てきれない印象も。
個人的には、「花虫」が1番好きでした。タイトルとおなじ「くちなし」は内容が薄く感じられました。凄く好きな世 -
Posted by ブクログ
幼い頃に別れた父親が亡くなり、実家の屋敷を相続した主人公の女性。
漫画家として成功しており、今は5歳年下の役者志望の恋人を結婚前提という形で養っている。
途中からものすごくしんどくなった。
幼い頃に別れたきりの父親の影にいまだに囚われる主人公。
無意識下で愛に飢え、愛されることを求め、愛することを熱望する。
愛しているから、と面倒を見ていた年下の恋人のことはいつしか支配下に置こうとしてしまう。
愛ではなく、忠誠。
大切にしていたはずのものを取り返しのつかない形で失ってしまうシーンが辛くてどうしようかなと思ったけど、寂しくない終わりかたで、よかった。
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「家族愛に飢える」感覚がいま -
Posted by ブクログ
ネタバレ留めておきたい言葉
・新しい価値を不快に感じるのは、それまでのルールに上手く乗ってこられた奴だ。
・時代とともに社会は、それぞれの心の形に沿った生き方を尊重する方向で進化してきている。先人たちの努力の結果だ。それを俺も享受し、背負うべき痛みがあるなら引き受けて、次につないでいきたい。
・愚かな熱病に、一度ぐらいかかってみても良かったのかもしれない。そうでなければ、他人の病を許せないのかもしれない。
たまたま同じ掲示板を訪れた5人のお話。
4章が自分の両親に重なり心に残った。5章が好き。キュンとしたし恋の終わりを見守ったような切ない気持ちになった。
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Posted by ブクログ
不思議な世界観。
ふわっと時空を飛び越える感覚がある。
5篇からなるベストアルバム的短編集
・なめらかなくぼみ
・二十三センチの祝福
・マイ、マイマイ
・ふるえる
・マグノリアの夫
・花に眩む
特に『マグノリアの夫』『花に眩む』が好き
何の物語を読んでるんだっけ?主人公は一体何なんだっけ?と何度も確認したくなる不思議な感じがどちらもある。
当たり前な事を当たり前として読み進めているとハテナがいっぱいになるので、素直に受け入れて読み進めるのが大事。
それがおもしろい!
人間の感情って見えない物なんだけど、もしも見えたらという視点でこんな表現で書けるのは本当にすごい!
綾瀬まるさんが表現