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「遠くへ行きませんか」「行くー!行きましょうぞ!」スポーツ用品販売会社に勤める素子は、同じく保育園に通う子供を持つ珠理を誘って、日帰り温泉旅行に出かけることに。ずらりと食卓に並ぶのは、薬味をたっぷり添えた鰹のたたき、きのこと鮭の茶椀蒸し、栗のポタージュスープ。季節の味を堪能するうち、素子は家族を優先して「自分が食べたいもの」を忘れていたこと、母親の好物を知らないまま亡くしてしまったことに思いを巡らせ……(「ポタージュスープの海を越えて」)彼女が大好きな枝豆パンは、“初恋の彼”との思い出の品。病に倒れた父の友人が、かつて作ってくれた鶏とカブのシチュー。――“あのひと口”の記憶が紡ぐ6つの物語。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月11日
食をキーにした短編集。著者は、女性の心の揺らぎ、シスターフット系の作品に長けている。
ふと道を外しジャンクなピザの味に恍惚としたことで、逆にメンタルを病んだ夫を理解し包摂できるようになる「ミックスミックスピザ」子を亡くした友人を引き取って食を与え続け自らの喜びを知る「シュークリームタワーで待ち合わせ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月18日
難しい現実にそっと温かな料理が寄り添い背中を押すお話。だから食べる物も食べる場所も誰と食べるかも人によって全く異なるけれど、人生の中に必ず食事はあって、気付かぬうちに心が救われている時もある。人間関係の難しさは生きていく上できってもきれない。だからエネルギーを付けるために食事が必要なんだ。そんな当た...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月14日
久しぶりに読んだ彩瀬さんの作品がこれでよかった。彩瀬さんの言葉選びには角がなく、どれも丸みを帯びたやさしさがあるけれど核心をついている気がする。そのまろやかな文体が心地よくていつまでも読んでいたくなる。
食をテーマにした6つの短編は、どれも私たちの生活で食べることが生きることに直結していることを突き...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月30日
どんなにどん底でも食べれる時って大丈夫だと思います。
先日お医者さんに胃腸の調子が悪いと相談しに行ったら、機能性ディスペプシアだろうといまれました。
今年は痔で悩む時期もあって、食べることを楽しめない時期が多かったです。
メンタルと消化器官は繋がりが案外強くて、どちらかの調子が傾くと一気にダメにな...続きを読む
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