まだ温かい鍋を抱いておやすみ

まだ温かい鍋を抱いておやすみ

小説・文芸
1,540円 (税込)

7pt

「遠くへ行きませんか」「行くー!行きましょうぞ!」スポーツ用品販売会社に勤める素子は、同じく保育園に通う子供を持つ珠理を誘って、日帰り温泉旅行に出かけることに。ずらりと食卓に並ぶのは、薬味をたっぷり添えた鰹のたたき、きのこと鮭の茶椀蒸し、栗のポタージュスープ。季節の味を堪能するうち、素子は家族を優先して「自分が食べたいもの」を忘れていたこと、母親の好物を知らないまま亡くしてしまったことに思いを巡らせ……(「ポタージュスープの海を越えて」)彼女が大好きな枝豆パンは、“初恋の彼”との思い出の品。病に倒れた父の友人が、かつて作ってくれた鶏とカブのシチュー。――“あのひと口”の記憶が紡ぐ6つの物語。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    祥伝社
  • タイトル
    :
    まだ温かい鍋を抱いておやすみ
  • タイトルID
    :
    20026534
  • 電子版発売日
    :
    2020年07月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

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まだ温かい鍋を抱いておやすみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    彩瀬まる氏2冊め。
    近頃のトレンドと言えるグルメ系小説とは一味違う。タイトルに込められた”まだ温かい”の意味が読み終わるごとにじんわりと分かる気がする。
    人々の思う温かさの違いが表現されている。

    全般に共通しているのが、本人にはどうにもできない/取り返しがつかない所まできてしまった事実への向き合い方だと思う。

    特に『シュークリームタワーで待ち合わせ』は綺麗事だけではない友情と愛情の考え方が素晴らしかった。主人公の夜子は確かに歯に着せぬ物言いがすごくて、現実に居たらやんわりと窘めるかもしれない(笑)が、こんな友人がいたらどれだけ心強いか。芯が強くてブレない、彼女の思う「人のため」の考え方が本当に格好良かった。

    あと印象的だったのが『ミックスミックスピザ』。
    背徳の味の表現が、"普段は口にできない"の意味を二重に込められている。
    というのと、作品の話とはちょっと離れるけど疑問として「割り切った関係」って何で女性側が思うことは許されない風潮なんだろうと思った。当然、不貞関係は当然してはならない別の問題だが。
    自分が呆気なく手放されることが許せないの?突き放されても。女性を散々貶すようなことを言う人ほど関係に縋ろうとすることが謎でしかない。上も下も無いじゃないか。
    追って追われての関係は駆け引きをするつもりが無いつもりでいる時ほど泥沼化するのってしんどいよなあなんて思った。
    相当脱線したが、お話に出てくる夫がかなり不憫すぎるし当の妻が過ぎたことにしているつもりの不貞にも薄々勘づいていて余計辛いだろうな。
    マイホームを手放しても良いよ、という考えを提示されたことで妻が自分に対しての期待が薄れたことが、妻自身の家庭に対しての責任のハードルを下げる言い訳に自分の状況を利用されたように感じてしまうことも。

    人間関係の問題提起も含めて、完成度が高くて面白かった。
    おそらく近いテイストと思われる短編集『神様のケーキを頰ばるまで』と『眠れない夜は体を脱いで』も購入済みなので期待値が上がった。

    0
    2026年03月31日

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるさんの小説を読むのは3作品目。今まで言葉にこそしてこなかったけどずっと渦巻いてた思いや、黒でも白でもない複雑な感情を、リアルに、でも冷たく無く物語に言語化することで優しく核心を突いて消化してくれる…そんな印象の作家さんです。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    「シュークリームタワーで待ち合わせ」
    子供を事故で亡くした旧友を食事で寄り添っていく主人公の夜子。そんな支え方もあるのかと考えさせられました。
    「大きな鍋の歌」
    登場人物の描写が秀逸。読み終わった後ほんのり気持ちが暖かくなりました。

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    食事、料理にまつわる短編集。
    生きるって難しい。
    苦しかったり、悩んだり、時にはもがくように生きたり。
    でも食べる事は生きる事。
    食べて美味しいという感情は人を救う。
    また前を向いて生きようと思える。
    各話色々考えさせられた。

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    鍋を抱いて寝るって、
    日本語として理解出来るけど、
    状況としておかしいよね。
    中身、こぼれるよね、
    などというツッコミはおいておき。

    生きるためには誰も皆食べるよね、
    という真実の前に分かりみの深い短編集。

    「家族の味の好みとか、栄養とか、生野菜を食べる練習をさせなきゃとか、そういうことばかりジグソーパズルみたいに考えてたら、自分が何を食べたいかぜんぜん分からなくなってた」
    …泣く。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    美味しそうなご飯がでてくる少し不思議な短編集でした。
    読んでいるとお腹が空いてきます。
    『大きな鍋の歌』がお気に入り。

    0
    2026年07月23日

    Posted by ブクログ

    ほっこり系で、あっという間に読み終わる。
    もうすぐ、村上春樹さん原作の藤原竜也さん主演「世界の終わりとハードボイルド」の舞台を観に行くので、読み始めたけど、好みでなく、なかなか進まず、こちらをハサミながら読みました(笑)
    私はこんな感じの方が、ゆっくり読めていいわ!

    0
    2026年01月27日

    Posted by ブクログ

     すぐ近くにある日常の中で発覚する価値観の違い、人間関係のズレ、そういったものに対する気付きやそこからの学びを語った短編集だと感じました。友人や親という役割と、「私」というただのひとりの人という存在が上手く対比されているようで好印象でした。
    各ストーリーに登場する食べ物が良いポジションで味のある働きをしていると思います。
    星4つの評価といたしました。

    0
    2026年01月26日

    Posted by ブクログ

    様々な価値観や考え方を持った人物たちの物語と、そこに寄り添う食べ物の持つ力を感じながら読みました。短編集で読みやすかったです。

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    食べ物にまつわる物語6つ
    人付き合いに悩む人、
    忘れられない男性の作ったパンを食べ続ける人、
    ラブホテルのピザの味を忘れられない人、
    子を亡くした女性
    辛い時に救ってくれた病床の優しい友達

    食事には寂しさ、優しさ、喜び、いろんな意味が込められていることがある
    そう思わせられた

    0
    2025年06月21日

まだ温かい鍋を抱いておやすみ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    祥伝社
  • タイトル
    :
    まだ温かい鍋を抱いておやすみ
  • タイトルID
    :
    20026534
  • 電子版発売日
    :
    2020年07月24日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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