まだ温かい鍋を抱いておやすみ

まだ温かい鍋を抱いておやすみ

1,540円 (税込)

7pt

「遠くへ行きませんか」「行くー!行きましょうぞ!」スポーツ用品販売会社に勤める素子は、同じく保育園に通う子供を持つ珠理を誘って、日帰り温泉旅行に出かけることに。ずらりと食卓に並ぶのは、薬味をたっぷり添えた鰹のたたき、きのこと鮭の茶椀蒸し、栗のポタージュスープ。季節の味を堪能するうち、素子は家族を優先して「自分が食べたいもの」を忘れていたこと、母親の好物を知らないまま亡くしてしまったことに思いを巡らせ……(「ポタージュスープの海を越えて」)彼女が大好きな枝豆パンは、“初恋の彼”との思い出の品。病に倒れた父の友人が、かつて作ってくれた鶏とカブのシチュー。――“あのひと口”の記憶が紡ぐ6つの物語。

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まだ温かい鍋を抱いておやすみ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるさんの小説を読むのは3作品目。今まで言葉にこそしてこなかったけどずっと渦巻いてた思いや、黒でも白でもない複雑な感情を、リアルに、でも冷たく無く物語に言語化することで優しく核心を突いて消化してくれる…そんな印象の作家さんです。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    「シュークリームタワーで待ち合わせ」
    子供を事故で亡くした旧友を食事で寄り添っていく主人公の夜子。そんな支え方もあるのかと考えさせられました。
    「大きな鍋の歌」
    登場人物の描写が秀逸。読み終わった後ほんのり気持ちが暖かくなりました。

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    食事、料理にまつわる短編集。
    生きるって難しい。
    苦しかったり、悩んだり、時にはもがくように生きたり。
    でも食べる事は生きる事。
    食べて美味しいという感情は人を救う。
    また前を向いて生きようと思える。
    各話色々考えさせられた。

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    食べることは生きること。自分や大切な人のために美味しいと感じられる料理を作りたい、美味しいものを誰かと楽しくいただきたい、そんな時間を大切にしたいと改めて思わせてもらえる本でした。

    0
    2024年03月27日

    Posted by ブクログ

    食をキーにした短編集。著者は、女性の心の揺らぎ、シスターフット系の作品に長けている。
    ふと道を外しジャンクなピザの味に恍惚としたことで、逆にメンタルを病んだ夫を理解し包摂できるようになる「ミックスミックスピザ」子を亡くした友人を引き取って食を与え続け自らの喜びを知る「シュークリームタワーで待ち合わせ

    0
    2024年02月11日

    Posted by ブクログ

    タイトルが本の内容をぎゅっと凝縮していて秀逸。
    どんなに難しい状況にいても、食べずには生きていけない。
    どの話にも苦い現実があり、けれどそれを包むようなひたむきさや、優しさがあり、じんわりあたたまった。

    0
    2024年01月19日

    Posted by ブクログ

    様々な価値観や考え方を持った人物たちの物語と、そこに寄り添う食べ物の持つ力を感じながら読みました。短編集で読みやすかったです。

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    食べ物にまつわる物語6つ
    人付き合いに悩む人、
    忘れられない男性の作ったパンを食べ続ける人、
    ラブホテルのピザの味を忘れられない人、
    子を亡くした女性
    辛い時に救ってくれた病床の優しい友達

    食事には寂しさ、優しさ、喜び、いろんな意味が込められていることがある
    そう思わせられた

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    私のお腹はストレスにとても弱いの。
    ストレスのかかることがあると、すぐにお腹が痛くなるし、食欲もなくなる。
    だから酷いと5キロ10キロすこーんと痩せてしまう。
    体重が落ちるのは一瞬なのに元の体重に戻すのは何年もかかる。
    だから、食欲がなくても頑張って食べる。
    無理にでも食べる。
    正直大変。
    そんな時

    0
    2024年12月21日

    Posted by ブクログ

    心にすうっと入ってくる彩瀬まるさんが紡ぐ言葉。
    やさしいだけじゃなくて、苦しさや弱さも、すべてがスパイスになって人生の味に深みを与えてくれる。

    「きらわれることが一番怖かったけど、今は、自分のことを自分で決められなくなることの方がずっと怖い。本当にそう、思います」

    「食べるってすごい」
    「すご

    0
    2024年08月06日

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