彩瀬まるのレビュー一覧

  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第3弾。
    知らない作家さんの名前も増えてきたが、今回もまた一段と、箱庭世界が充実していった。
    自分のコレクションが増えていくような気持ち。

    自営業と後継ぎという定番の物語、古くなってしまった業種、逆に商店街にはそぐわないようなおしゃれな店舗のことなど、品ぞろえ多数。
    その中、シリーズで一番最初のお話だったカフェ・スルスのその後の様子を知ることができてよかった。
    また、店の内情は一つもうかがわせず、舞台として使われている「アイスバイン」は、ちょっと異色で、文学的にして官能的である。
    『明日の湯』が一番好きかも。
    そして、お店をやってい

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    2018年01月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街3 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    大好きな明日町シリーズ、第三弾

    一軒目「カフェ スルス~一年後~」大島真寿美
    平均年齢60歳。老後の楽しみに開いたお店に咲く恋の花。

    二軒目「ブティックかずさ」 越谷オサム
    三十近いひきこもりがちのバンドマンの一人息子VS昭和の香りプンプンな「ブティックかずさ」を守り続けている父。

    三軒目「エステ・イン・アズサ」青谷真未
    お互いを思いやるお嫁さんと姑さん、なんて素敵なんだ。

    四軒目「明日の湯」秋山浩司
    銭湯の壁の絵にまつわるおばあちゃんの恋心に、心がぽかぽか♪。
    がんばれ三太郎!

    五軒目「ドイツ料理屋・アイスバイン」島本理生
    ずっと好きでいたいからと、他の男性と結婚した主人公。

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    2018年03月14日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街。
    大山淳子氏の「あずかりやさん」がとても良かったので、"出身地"である、こんぺいとう商店街のことをもっと知りたくなりました。

    個人商店が立ち並ぶ商店街は、現代では衰退の傾向にあるけれど、こんぺいとう商店街は、たたむ店あり、新しくできる店ありで細々と続いている。
    家業を継いだ若者や、出て行ってまた戻ってきた者、新しい商売の形、幼なじみと小さな恋の話など、懐かしい雰囲気の中で語られる。
    後に行くにしたがって、他の商店の名前が登場するようになって、箱庭世界が充実していくのが面白い。

    一軒目『カフェ スルス』 大島真寿美

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    2018年01月08日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    好きな作家さん勢ぞろいで、おまけに好きなテーマだったので、全部の短編を面白く読めました。窪さんの『朧月夜のスーヴェニア』 と花房さんの『それからのこと』が特に印象的。だけど、彩瀬さんの『かわいいごっこ』の主人公と文鳥の関係性もいいし、千早さんの『夏のうらはら』のツンデレっぷりも、宮木さん『蛇瓜とルチル』もアイドル好きの宮木さんっぽくて、結局やっぱり全部良かった。

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    2017年06月23日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    7名の作家さんの、商店街をめぐる連作
    たぶんモデルはあそこの商店街だと思うんだけど、閉まるの早いから違うかな
    こういう商店街は通り抜けるだけでも楽しいと思う

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    2016年11月17日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    7人の作家が、「こんぺいとう商店街」を舞台に、主人公を変えながら送るリレー式の短編集。じつは、もっとファンタジー色の強いものかと思っていたのだけれど、まったくそんなことはなく。まるで同じ人が書いたかのように、すんなり読めました。

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    2016年03月25日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    この前に読んだ本の感想に、松田くんの家庭について身につまされると書いたけど、これはまたそれ以上に身につまされるお話ね。
    幼い弟の死をきっかけに両親が分かれ、母の手で育てられた主人公。
    ことある度に「ちゃんとした生き方」を求められ「みっともないことをするな」と教えられてきた彼女は、母に反発しながらも「かわいそうな母」を捨てておけない。
    母の教えを疎ましく思いながら、そこから出られない彼女。
    妻の出産で兄が家に帰ってきたことを機に、前後して勤務先のバイトの子に好かれて付き合いだしたこともあり、家を飛び出し一人暮らしを始める。
    その部屋をこれまでとは違ったテイストで飾り、その中でこれまでと違ったテイ

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    2025年04月12日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    千早茜さんのチンドン屋が一番好きでした。下町のベランメイ調は素敵と思いながら、現実に聞いたことはありません。(聞いたら、なんと返したらよいかわからなくてモジモジしそう…。)

    偏屈で頑固者だけど、情にあつい親方の独り語りのテンポの良さや相手の若くて真面目な泥棒さん?もじんわり心あたためてくれました。

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    2015年06月06日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    2015/3/23
    猫弁の大山淳子さんの話が入ってたので。
    でも時々こういうアンソロジー読むのは知らない作家を知れてよい。
    全体的にあたたかくて好み。ちょっと泣いた。
    全員の読んでみようかな。
    でもほっこりの縛りがなかったらどうだろう。
    とりあえず最初の大島真寿美さんはメモ。
    あと金平糖を買って本当に角が24個か数えなきゃ。

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    2015年03月23日
  • やがて海へと届く

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    ■勝手に予告編
    小さなリボンが付いたピンクベージュのパンプスが、私の一番お気に入り。

    あの人からもらったこの靴のおかげで、私はどこまでも歩いていけると、小さな自信が持てた。

    どこまでも遠く、長く、そして、
    フカク、フカク…。

    綺麗な花々に囲まれて、私は歩いてきた道をふと振り返ると、大きな流れに一瞬で体は飲み込まれた。

    目の前を下から上に進んでいく、一つ一つの泡に映るのは、すみれ?それとも私なの?

    ■読後の感想
    章ごとに世界が切り替わる本作は、震災で傷を負った人々の葛藤を現しているのだと感じました。

    読み始めた時は場面展開についていけず、なかなかページが進まずに諦めようかと思いました

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    2026年02月14日
  • 不在

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    離婚した父の遺産を相続した主人公。憎んでいた父からの愛の形がページを進むにつれ明確になっていく。
    主人公自身も父と同じ愛の振るい方をしていること

    愛情が決して美しい形をしたものとは限らないことを知った。

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    2026年02月14日
  • 新しい星

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    男女4人、生後間もない娘を弔う彼女、癌を宣告された彼女、引き篭もりの彼、緊張の糸がきれた彼、10年ぶりに再開した4人…
    それぞれの道で、それぞれの人生を歩んでいた彼らが交錯し始める…

    大人になり、痛みを知り、孤独の中で共に生きることを感じる…

    人はひとりじゃない…

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    2026年02月11日
  • かんむり

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    結婚って、夫婦って、子育てって…
    経験している真っ只中だからこそ思う、なんだろう
    いろいろあっても最後まで一緒にいることができるなら丸くなるのかなと思わされた
    話の息子は親から離れて行ってしまったけど、
    自分の子に似たものを感じていたので
    大人になって自分の世界を切り開ける人になっていたのをみて安堵した

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    2026年02月11日
  • くちなし

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    自分が知っている人間とは違う習わしがあったり、生態を持っている世界の人間の愛の物語が多く、初めは戸惑いながら読み進めました。中盤から少しずつ不思議で奇妙な感覚に慣れていき、読み方も分かって来たので、最初の方の話はこの状態でもう一度読みたい。解説の言葉を拝借する形になるけれど、話の設定は変わっているのにそこに登場する人物の感情は痛いくらいに"人間"でしかなくて、理解できたり知ってるなと思える感情が多かったです。特に個人的に、「花虫」「けだものたち」は幻想的な世界観や登場人物間での揺れ動く感情のやり取りが好きでした。また、「愛のスカート」と「茄子とゴーヤ」は読みやすかった。

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    2026年01月19日
  • かんむり

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    決して読後感は好きではない、もやもやするものもあるけど、自分の境遇にささる、大変印象深い作品だった。
    まず自分的に身につまされたのは、息子の様子。子供の頃は親にべったりでも大人になったら、育った分だけ離れていく。
    離れれば離れるほど、自分と違う考えを持てば持つほど(場合によれば親を嫌うこともあるだろう)子供が育ったということになるのだろう。悲しい事実だけど、特に現代日本ではあるのだろう。
    そして、主人公のキャリアを犠牲にしたが故の恨み…私は主人公ほど家族のために犠牲にしたわけではないけど、自分は子育てしなくて当たり前、自分の時間は自分のためと疑問も持たない夫には色々な感情が付きまとう…

    母親

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    2026年01月18日
  • みちゆくひと

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    死後の世界は、ヒトのカタチを失いながら気の済むまで歩き、その先々で気が済んだら順に消えて行く。そんな場所なのかもしれない。
    回収されなかった感情は死んでもずっとそのままで、その歪みの大きさや複雑さによって思いや存在が消えるまでの時間も変わってくるのかもしれない。
    生きている間には間に合わなかった気づき。時間切れの救済。
    理解することは、許すことよりずっと重い。

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    2026年01月18日
  • 明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語【電子限定特典付】

    購入済み

    こんぺいとう商店街シリーズ第4弾。いろんな作家さんたちがそれぞれのお店を描くこのシリーズ。いろんな作家さん達によるアンソロジー本。

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    2026年01月17日
  • 不在

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    ネタバレ

    「不在」というタイトルだったが、何が不在だったのか。あるじが不在になった家が中心になっているが、そこが示唆しているものが何だったのか。つかめそうで、つかめない。
    彩瀬まるの著作は、うまく感想が言えない。いつもザワザワするし、最後まで読めなかった本もあった。この著作も一番伝えたかったことが何なのかを考えるのは難しかった。しばらくたって、もう一度読んでみたい。

    依然として社会の中ではまだ女性の立場は弱い。ただ、少しずつ社会が変化していることに伴い、タイミングや運によっては徐々に自分の生活を自分で築いていける力を持てる人も増えてきていると思う。

    そんな中、さらなるタイミングが重なり、社会の中では

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    2026年01月11日
  • みちゆくひと

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    2026年1冊目。
    ひとことで言うと美しかった。
    かたちをもたなくなった人たちが共鳴して光るシーンが特に美しいと思った。
    自分は死後すぐに消えられない側の人間だろうなと思った。

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    2026年01月04日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    読んで、何か衝撃があるとか、心を揺り動かされるとか、そういう小説ではないのだけれど、ふとした時に「ここに帰ってきたくなる」文章だなと、綾瀬まるさんの本を読むたびに思います。
    来年もたくさんこの文章に触れたいな。

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    2025年12月31日