彩瀬まるのレビュー一覧

  • 眠れない夜は体を脱いで

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     その時しかリアルタイムで参加できないスレッドで、それぞれの主人公が繋がっているのが素敵だしかけがいのないことだなぁと思う。
     普通はスルーしてしまいそうなのに、気分やふとしたきっかけで参加し、ある人は勇気をもらい、ある人は鬱憤を晴らす場に。
    どの話も素敵だったが、やはり最後の章が良かったなぁと思う。

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    2025年06月04日
  • 骨を彩る

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    ネタバレ


    正直、5月の自分は、何もしたくないという気持ちが溢れていたせいか、最初の方はあまり進まず、時間がかかってしまいました。そんな無気力な気持ち読んでいましたが、読み終えた後は「難しいな、色々」という気持ちです。

    他者には起こっていない自分の出来事を分かってもらうことは酷いのではないか。
    だから、他者と違う部分はお互い触れず、うまく加減して付き合っていくことが利口であること。
    結局は、自分が変わるしかないこと。

    他者の気持ちを完璧に理解しようとするのは難しいと言う現実を分かっていながら、それでも他者と分かり合いたいと思ってしまうって大変なことすぎませんか。

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    2025年06月01日
  • 新しい星

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    時々ふっと出てくる優しくて悲しい表現に胸が詰まり、思わず涙が出た。
    読み終えると新しい星というタイトルと意味が、すごくしっくりくる。漠然として、良いも悪いも含めた未知な感じで、なるほどな、と思った。

    4人の関係が素敵だなと思う。羨ましいとすら思うけど、ないものねだりよりも今私がいる星で、そこから見える範囲で出来ることやしたいことを見つけたいと思った。

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    2025年05月30日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    親と共依存の、28歳女性。
    年齢に見合わない未熟さ。またそれも個性として面白いのかもしれない。人間の性格は誰1人同じなんてないし、正解もないのだろう。そんなあいまいさ、
    「ちゃんとしてない」ことを愛おしく思える。
    温かさだけでなく、人の無情さ世の中の移ろいやすさを描いていた。

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    2025年05月19日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    主人公2人の人間臭いところが良かった。

    人生は綺麗事じゃないので、大なり小なり傷ついたり絶望する経験は必ず訪れる。
    大切なのはそこからどう生きていくかなんだと改めて感じられた作品。


    情景描写がわかりやすく、綺麗な小説だなぁと思いながら読んだ。

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    2025年05月12日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    物語の色は違うけれどどれにも覚悟を感じた。
    どう生きるのが自分らしいのかに気付き、目の前が開けていく清々しさが良かった。
    特に最後の「風になる」は自分の弱さを受け入れ理想を現実にするべく腹をくくる主人公が格好良くて痺れた。

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    2025年05月02日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    映画、音楽、小説などのカルチャーが人それぞれ評価や受け取り方が違うように、
    今起きたこと、この瞬間も、自分からしたらどうしようもなく辛く、どうしようもなく幸せでかけがえのないことでも、
    自分以外の誰かにとっては特に記憶に残らず過ぎ去っていくことの一つに過ぎない。

    人生は、なかなか自分の思い通りに進まない。
    登場する人物たちは皆、弱くて、脆くて、でも強く生きていて、人間らしくて魅力的。

    特に好きなエピソードは「龍を見送る」「光る背中」

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    2025年04月30日
  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)

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    旅行中に震災にあわれた彩瀬まるさんによるルポ。震災にあわれた方々にも人数だけの状況がある。彩瀬さんの体験を通して、被害にあわれた方々の想いが書かれている。
    だんだんと震災の記憶が風化していくなか、読めてよかった。

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    2025年04月29日
  • なんどでも生まれる

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    ネタバレ

    チャボが主人公の心温まるお話でした。

    過酷な労働環境から心の病に陥ってしまった茂さん。一進一退を繰り返しながら少しずつ回復していきます。
    身内に同じような状況になった者がいるので、時々その頃のことを思い出しました。

    チャボの桜さんがいじらしくて可愛いです。
    他にもたくさん個性的な鳥達が出てきますが、お気に入りはバリケン姉さんです。
    私も川沿いを散歩している時に、一羽だけいる白鷺を見つけると、どうしても心惹かれてしまうんですよね。「私は私」と凜とした姿が好きなのかも、と思いました。

    『なんどでも生まれる』というタイトルもいいですね。辛いこと・嫌なことがあると「もうダメ」「終わった」と気分が

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    2025年04月27日
  • 骨を彩る

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    どこか影がありながらも、優しく穏やかな雰囲気の物語でした。
    誰かに押し付けられるのではなく
    自分で向き合って、納得して見つけ出した答えは
    何よりも強いんだなと思いました。

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    2025年04月26日
  • 骨を彩る

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    強く、強く、なんのうたがいもなく怒ったり、責めたり出来る、のはその物事に関わりがない人

    本当の意味で他人を理解することはできない。短編に登場する人達の心の中の暗い部分を描きつつも何かぽっと暖かい気持ちになるような話だった。

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    2025年04月23日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    お久しぶりの彩瀬まるさん…過去に何冊か読んできたのですが、今の今まで「綾瀬まる」かと思っていたのは内緒にしといてください。東北とか北海道、人生で行ったことがないのでイメージがしにくかった。今作は5つの物語。最近読んでいたのは人の嫌なところを描く作品が多かったせいか、インパクトと言う点では全体的にちょっと物足りなさを感じる。のだが、さすがのリーダビリティは健在。人と人との関わりの上での心の機微が面白いというか、深みと気付きを感じられた。コロナ禍真っ只中で移動が厳しく制限されていた数年前のことを思い出す。

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    2025年04月12日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    彩瀬まるさんの小説はこちらで6冊目。これまで読んだ小説は独特の世界観があって、不思議な世界に迷い込んでしまった感じがあったけれど、こちらは母と娘の関係が描かれており、娘でもあり、娘を持つ母親でもある私はとても共感出来る所がありました。

    母親の呪縛、私もあったかも。だから娘には同じ思いをさせないように…と思っていたけど、似たような事を言ってしまっていたな…とちょっと後悔。

    主人公の梨枝の性格が自分と似ていたので、だんだんとたくましく成長していく姿にほっとしたし、エールを送りたくなりました。その他の登場人物もみんな一生懸命に生きている人ばかり。そこがまた良かった。

    解説で山本文緒さんも絶賛し

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    2025年04月11日
  • やがて海へと届く

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    震災で失った友人の不在とそこからの再生の物語

    友人が震災で亡くなって、海にかえる(成仏?)まで闇の中をさまようながら、思い出せない生きていたときの記憶を探る

    奇数章は現実を生きる主人公が、友人が付き合っていた彼氏や職場の店長、同僚、友人の両親、女子高生たちとの時間と会話で少しずつ再生していく

    偶数章は友人の視点で、生前深く大切に思っている人たちへの残り香のような繋がりを明確には思い出せないながらもかすかに感じながら、少しずつこの世から消えていく様子が美しい夢を見ているような感覚においる描写

    同僚やある女性の言葉からいなくなってしまった人たちはただ消えるだけでなく、残された人たちに何か影

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    2025年04月08日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    共依存的な母娘関係というテーマは、私が娘であり、そして母でもある以上、どうしたって我が身に思い当たる節が一片のカケラもないとは言い切れない。それだけに、読んでいてとても重くしんどい。書店で概要を読んだら、間違いなく避けるテーマです。
    それでも手に取ったのは、この筆者の作品だから。そしてしんどい気持ちになりつつも最後まで一気に読み進めてしまったのは、彼女の筆力のなせる技だと思いました。

    ベランダに咲いた緋色のさざんかが、まさかここまでつぶさに心理を抉るとは思わなかった。

    やっぱり私は、彩瀬まるさん、好きだなぁ。

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    2025年04月05日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    あなたの手を見せてください、という掲示板を見た人たちを描く連作短編集。
    掲示板をみる状況はそれぞれだけど、主人公の日常にさりげなく組み込まれていてよかった。主人公の状況や話が全く異なるので、なおさらこの掲示板の話って必要?という思いがして、うまくフックがある感じがした。いくつかの話はもう少し読みたいと思わせられた。
    個人的には最初の「小鳥の爪先」という少年の話から入ったのがよかったと思う。

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    2025年04月01日
  • 骨を彩る

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    ひとつひとつ丁寧に繋がった短編集
    境遇に違いはあれど、あぁわかるなぁと思える、心にしんみり染み渡るものばかり
    “ハライソ”が1番わかりやすかった
    “やわらかい骨”の、中学生ならではの透明感と純粋さゆえに苦しむ姿も印象的でした

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    2025年03月28日
  • 花に埋もれる

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    普通の短編集だと思って読み進めていくうちに、んん?となりましたが、作者の本を読んだことがあれば慣れっこでしょう。肺に睡蓮が咲くボリス・ヴィアン的快感です。ファンタジー要素があっても、登場人物はみんなそういうものだと割り切っている感じが面白い。
    最後に収録された「花に眩む」はデビュー作?作風の源泉がよく表れた、爽やかなお話でした。

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    2025年03月23日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    北海道、東北新幹線で目的地へ向かう人々が描かれた5つの短編集。彩瀬まるさん、人の心境を表現するのがうまいなと思いました。

    私は、始めの「ひとひらの羽」と「花をつらねて」がお気に入りでした。

    「ひとひらの羽」の鳴海遥と高木志津夫の関係は、恋愛を主体としてなくて、いいなと思う関係でした。互いを気にかけながらも縛らない、ほどよい距離感です。鳴海遥が夢中になり続けている歴史上の人物の捉え方が、彼女の生き方に繋がっているのが、高木と同様に目から鱗でした。そして、どんな状況でも前向きで素敵な女性だなと思いました。「そういうことか、ですませていいことなんてひとつもない」と気づいた高木への遥からのとっさの

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    2025年03月22日
  • 新しい星

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    期間を経て、大学の四人の男女の友人が集まる。みんな自分以外は幸せなんだろうと、集まる際に悩む。しかしながら、それぞれは大小あれど苦しみや悲しみがあり4人はだからこそ繋がりが強くなる。それぞれが卑屈になりそうなときに、この友人たちのかかわりがいい。
    いや、友人だけではない。家族、そして好きなもの。それは孤独から救ってくれるもの。
    星のようなものたち。
    「決して一人にはならない」てすごいよね。
    あらためて自分の周りに居てくれる人、好きなことは大切に、しようと思った、

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    2025年03月21日