彩瀬まるのレビュー一覧

  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    共依存的な母娘関係というテーマは、私が娘であり、そして母でもある以上、どうしたって我が身に思い当たる節が一片のカケラもないとは言い切れない。それだけに、読んでいてとても重くしんどい。書店で概要を読んだら、間違いなく避けるテーマです。
    それでも手に取ったのは、この筆者の作品だから。そしてしんどい気持ちになりつつも最後まで一気に読み進めてしまったのは、彼女の筆力のなせる技だと思いました。

    ベランダに咲いた緋色のさざんかが、まさかここまでつぶさに心理を抉るとは思わなかった。

    やっぱり私は、彩瀬まるさん、好きだなぁ。

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    2025年04月05日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    あなたの手を見せてください、という掲示板を見た人たちを描く連作短編集。
    掲示板をみる状況はそれぞれだけど、主人公の日常にさりげなく組み込まれていてよかった。主人公の状況や話が全く異なるので、なおさらこの掲示板の話って必要?という思いがして、うまくフックがある感じがした。いくつかの話はもう少し読みたいと思わせられた。
    個人的には最初の「小鳥の爪先」という少年の話から入ったのがよかったと思う。

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    2025年04月01日
  • 骨を彩る

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    ひとつひとつ丁寧に繋がった短編集
    境遇に違いはあれど、あぁわかるなぁと思える、心にしんみり染み渡るものばかり
    “ハライソ”が1番わかりやすかった
    “やわらかい骨”の、中学生ならではの透明感と純粋さゆえに苦しむ姿も印象的でした

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    2025年03月28日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    どのお話も印象に残る良いお話だった。
    でも最後の一話が一番印象に残った。
    家族の理解は難しい時もある。
    でもそんな時こそ、相手の気持ちに寄り添って
    対応しなくちゃだめだ。
    本当に観に積まされた。

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    2025年03月23日
  • 花に埋もれる

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    普通の短編集だと思って読み進めていくうちに、んん?となりましたが、作者の本を読んだことがあれば慣れっこでしょう。肺に睡蓮が咲くボリス・ヴィアン的快感です。ファンタジー要素があっても、登場人物はみんなそういうものだと割り切っている感じが面白い。
    最後に収録された「花に眩む」はデビュー作?作風の源泉がよく表れた、爽やかなお話でした。

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    2025年03月23日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    北海道、東北新幹線で目的地へ向かう人々が描かれた5つの短編集。彩瀬まるさん、人の心境を表現するのがうまいなと思いました。

    私は、始めの「ひとひらの羽」と「花をつらねて」がお気に入りでした。

    「ひとひらの羽」の鳴海遥と高木志津夫の関係は、恋愛を主体としてなくて、いいなと思う関係でした。互いを気にかけながらも縛らない、ほどよい距離感です。鳴海遥が夢中になり続けている歴史上の人物の捉え方が、彼女の生き方に繋がっているのが、高木と同様に目から鱗でした。そして、どんな状況でも前向きで素敵な女性だなと思いました。「そういうことか、ですませていいことなんてひとつもない」と気づいた高木への遥からのとっさの

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    2025年03月22日
  • 新しい星

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    期間を経て、大学の四人の男女の友人が集まる。みんな自分以外は幸せなんだろうと、集まる際に悩む。しかしながら、それぞれは大小あれど苦しみや悲しみがあり4人はだからこそ繋がりが強くなる。それぞれが卑屈になりそうなときに、この友人たちのかかわりがいい。
    いや、友人だけではない。家族、そして好きなもの。それは孤独から救ってくれるもの。
    星のようなものたち。
    「決して一人にはならない」てすごいよね。
    あらためて自分の周りに居てくれる人、好きなことは大切に、しようと思った、

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    2025年03月21日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    ネタバレ

    彩瀬まるさん好きだなぁと痛感する1冊だった
    短編集は基本あまり好まないけど
    彩瀬まるさんの短編は別格。
    どの主人公も生きづらさを抱えながらも
    最後ちょっとずつ、よりよい方向に行くのがすごくよかった

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    2025年03月17日
  • 新しい星

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    登場人物が亡くなる系の本や映画やドラマは感情移入しすぎて、現実世界に戻ってくるのに時間がかかるので最近は避けていたけれど、表紙のイラストが気になって購入。

    気持ちの部分が繊細に表現されていて、最後は少しほっとできる終わり方で良かったです。

    読み終わった後に、帯の「喪失の彼方のうららかな場所を描く」を読んで「確かに」と思える作品でした。

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    2025年03月08日
  • 花に埋もれる

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    ファンタジーの要素によって、恋愛の生々しさや艶っぽさが強調されている。
    著者の言葉の選び方が好きなので、他の作品も読んでみたい!

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    2025年03月07日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    ブク友様のレビューから手に取った1冊!
    なんとなく不穏な印象でゾゾっとするのに、描写が鮮明で本に入り込んでしまった。
    [明滅]が気に入った。

    素敵な1冊に出会わせてくださったブク友様に感謝\( ´ω` )/

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    2025年03月05日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    すごく面白いんだが、どんどん共感ができなくなったり、サーカスの場面の意味がわからなかったり混乱していく。解説を読んでみて「なるほど」と思ったので、再読したら本当に面白く読めるかも。

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    2025年03月02日
  • くちなし

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    ファンタジーだけど、お話のテーマの根底にあるのは現代社会の生きづらさなのか、するりと心の中に入ってくる文章とお話だった。
    描かれる世界は少し薄暗くてそれでも鮮明なのがとても良い。

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    2025年02月20日
  • 朝が来るまでそばにいる(新潮文庫)

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    数年前に表紙買いしてそのまま積ん読になってた本。
    積ん読崩し3冊目。

    この本は買った事さえ忘れていたし、なんならこの作家さんのお名前も存じ上げなかった。完全に表紙の絵と帯のあおりに惹かれて買ったのだと思う。
    今まで詩的な表現が強い女性作家さんの作品が苦手で、読み始めた時は「苦手なタイプかも…」と少し構えたんだけど、それぞれの話が「死」と向き合うことによってそれぞれの「生命」を物語っていて、最後の1ぺージ、下手したら最後の2~3行だけで、一気に話の印象が変わり、すごく好きになる話ばかりだった。
    短編集だったのもよかったのかも。
    この作家さんの他の本もいつか読んでみたいなと思った。

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    2025年02月14日
  • 花に埋もれる

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    前半のリアルな2編、男女の感情の機微が生々しく艶かしいくて、いいなあと読み進めてたら3作目での突然の転調に戸惑った。でも全編の中では、ファンタジーに振っているマグノリアの夫が一番好きだ。狂っていて不穏で尋常でないのに、静謐で切ない雰囲気にワクワクゾクゾクさせられた

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    2025年02月11日
  • 花に埋もれる

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    男女の話、少しファンタジー、な短編集。
    うまくいかないことがあって、全体として闇を感じながらも、でも嫌な感じでは終わらない、美しさがあった。ちょうど今の気分に合う。

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    2025年02月08日
  • 骨を彩る

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    とても良い作品だった。短編ですがどれもゆるりと繋がっているのにその主人公だけの物語がそこには在るという感じ。骨という言葉が死・繋がり・成長などいろんな意味で表現されていて興味深かった。指のたよりから始まってやわらかい骨で終わるところ、最後の文章が良かった。誰に合わせても何処に溶け合っても自分を形作る骨は自分の中にあってその骨は染まらない。だから他の人にはなれないし、自分は自分を救って抱きしめてあげなければならないんだと強く思った。

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    2025年01月10日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    今まで読んだことがない感覚の作品だった。生きていれば一度は抱える人間関係の拗れや嫉妬、手の届かない想いなどを登場人物は抱えている。最後はハッピーエンドとはままならず、微妙に手の届かないところで終わっているのがもどかしい。けれど希望はもう自分の中にあって後は進むだけなんだという気持ち良さもあった。古い雑居ビルの中で起こる出来事、ウツミマコトの映画で全ても物語が繋がっているのがおもしろい。どの章もとてもよかったけど龍を見送ると最後のパンケーキが特に好きだった。

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    2025年01月10日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    先が気になってどんどん読み進めた。
    主人公が葛藤する様子を表す言葉に、彩瀬先生の表現力の高さを感じた。

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    2025年01月07日
  • 妖し

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    面白かった。
    なんとも言えない不思議な妖しい話ばかり。
    特に恩田陸さんの金沢の話が好きだ。恩田陸さんのユージニアも金沢が舞台だったな。なんとも印象に残る話だった。恩田さんの、金沢に対する特別な思い入れを感じる。
    ちょっと乙一さんのような妖しいオムニバスだった。

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    2025年01月05日