彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北海道、東北新幹線で目的地へ向かう人々が描かれた5つの短編集。彩瀬まるさん、人の心境を表現するのがうまいなと思いました。
私は、始めの「ひとひらの羽」と「花をつらねて」がお気に入りでした。
「ひとひらの羽」の鳴海遥と高木志津夫の関係は、恋愛を主体としてなくて、いいなと思う関係でした。互いを気にかけながらも縛らない、ほどよい距離感です。鳴海遥が夢中になり続けている歴史上の人物の捉え方が、彼女の生き方に繋がっているのが、高木と同様に目から鱗でした。そして、どんな状況でも前向きで素敵な女性だなと思いました。「そういうことか、ですませていいことなんてひとつもない」と気づいた高木への遥からのとっさの -
Posted by ブクログ
数年前に表紙買いしてそのまま積ん読になってた本。
積ん読崩し3冊目。
この本は買った事さえ忘れていたし、なんならこの作家さんのお名前も存じ上げなかった。完全に表紙の絵と帯のあおりに惹かれて買ったのだと思う。
今まで詩的な表現が強い女性作家さんの作品が苦手で、読み始めた時は「苦手なタイプかも…」と少し構えたんだけど、それぞれの話が「死」と向き合うことによってそれぞれの「生命」を物語っていて、最後の1ぺージ、下手したら最後の2~3行だけで、一気に話の印象が変わり、すごく好きになる話ばかりだった。
短編集だったのもよかったのかも。
この作家さんの他の本もいつか読んでみたいなと思った。