草原のサーカス(新潮文庫)

草原のサーカス(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

大手製薬会社に勤める姉の依千佳(いちか)と、人気アクセサリー作家の妹の仁胡瑠(にこる)。それぞれの道で成功を掴んだ姉妹は、やがて日本を揺るがす治験データ捏造事件、そしてハラスメント騒動を引き起こす。たった一度でも踏み外せば、容易(たやす)く切り捨てられる世の中で、私たちは何を「正しさ」の指標にできるだろう。「間違えた」後も続く自分の人生と、傷ついた心への向き合い方を渾身の力で問う長編小説。(解説・芦沢央)

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草原のサーカス(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごい好き!

    姉妹のどちらも危うい状況になっていて、多少現実的ではないけれど、そこがエンタメ性があって楽しめた。どんなことがあってもやり直せる!強いエールをもらいました!

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    姉妹の対比が良かった。どちらも真面目なのだけれど気付かないうちに間違っている。それは誰にでもあることだなと共感しました。文章もとても読みやすかったです。

    0
    2024年04月13日

    Posted by ブクログ

    とことん利用され人生も何もかも無くしたいちかがNN製薬から雇用されるって 一瞬歓喜してるいちか 直ぐにメールで辞退する場面が草原に立っていると表現する。自分は言われた通りにしただけなのに、何故どうしてと 苦悶して同時に会社を守る=決して見捨てないからって、辛すぎる。にこるも姉の会社に託す気持ちを理解

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    2人の姉妹の性格は対照的で、組織のために我が身を削る姉・依千佳と、やりたいことをやりたいがままにやる妹・仁胡瑠。2人とも間違っていないはずなのに、どこでピースをかけ違えたのだろう。
    ブームなんてすぐに去るし、流行はすぐに移り変わる。世の中ってそんなもの。
    組織にいるということは自分を殺すということ。

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    主人公2人の人間臭いところが良かった。

    人生は綺麗事じゃないので、大なり小なり傷ついたり絶望する経験は必ず訪れる。
    大切なのはそこからどう生きていくかなんだと改めて感じられた作品。


    情景描写がわかりやすく、綺麗な小説だなぁと思いながら読んだ。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    すごく面白いんだが、どんどん共感ができなくなったり、サーカスの場面の意味がわからなかったり混乱していく。解説を読んでみて「なるほど」と思ったので、再読したら本当に面白く読めるかも。

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    彩瀬まるさん、10作目
    自分の正しさを貫くことは、保身かもしれない
    所属する組織への遵奉は、献身かもしれない
    正しさの基準は、その場所その時で変化していくのでは、と思う
    求める生き方の違う二人の姉妹の物語
    二人は違う道を求めながら同じ様に突き進んでしまう
    自分の気持ちを表現したい妹
    組織のために黙す

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    彩瀬まる作品の中では、メタファー少なめでスピーディーなストーリー展開、社会派の題材。心理描写の切なさや温度の低さみたいなものが、厚みとして感じられる。

    0
    2024年01月07日

    Posted by ブクログ

    姉妹それぞれ、転落していく。
    どこで間違えたのか、間違えたとしても何処かで踏みとどまる事も出来たはず。
    正義感が強すぎる2人だからこそ、そのまま突っ走ってしまった。

    転落した後の人生をどう生きるか、どう決断するか、特に依千佳は重要な決断をする場面があった。

    救われたのが、両親がとても愛情深く、転

    0
    2023年12月24日

    Posted by ブクログ

    目まぐるしく変わる今を、私は何を頼りに、何を信じて生きていけばいいのだろうか。
    何が善いことで、何が悪いことなんて、時代や組織そして、集団で安易に変わってしまう。
    結局、信じられるのは自分だけなのかもしれない。

    「絶対に間違えたくなかったからこそ間違えてしまった人」
    もっと自分を持って、信じて生き

    0
    2023年11月10日

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