彩瀬まるのレビュー一覧

  • くちなし

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    綺麗なお話ばかりだった。自分の側にありそうでない、そんな短編集。どれが好きかと言われると選べないくらい、どの世界も美しいと思った。

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    2024年05月03日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    あまり期待せずに読んだがおもしろかった
    それぞれの章で主人公の気持ち、物の捉え方などが変わっていくのをみていると、自分の考え方の幅も広くなったような気がした
    どの短編も好きだけど4つ目のおじさんの話が一番よかった

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    2024年04月14日
  • 桜の下で待っている

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     東北新幹線を北上しながら、春の花に彩られたそれぞれのふるさとの物語が詰まった短編集。婚約者の実家に帰省する『からたち香る』、祖母の手伝いに帰る『モッコウバラのワンピース』と車内販売のお姉さんが主人公の表題作がお気に入り。『ハクモクレンが砕けるとき』の生々しい描写は心が抉られるよう。実家は同じ市内にあるので、新幹線に乗っての帰省には少し憧れる。初恋の人と久しぶりに会って握手するっていいなぁ。

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    2024年04月10日
  • 花に埋もれる

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    「花に眩む」

    一緒にいたい、一人になりたい、一つになりたい。

    矛盾をいつも、抱えている。
    けれど、どれも私のほんものの気持ちで、どれも大事に抱いていたい。私たちはいつだって本当はひとりで、溶け合える日は決して来ない。だからこそ、不意に触れ合う温度に心が踊る。

    その刹那を夢見て、今日もひとり、矛盾を慈しみ、生きていく。

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    2024年03月27日
  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    彩瀬さんの本読みつくしキャンペーン中(自分)につき読んだ本。ジャケ借り+タイトル借りだったけど、読みやすい短編集でした。全ての短編が少しずつ繋がっている(今回はひとりの映画監督)系のお話好きだなぁ。世界はどこかで知らない誰かと気付かないうちに繋がっている、と思うとなんか嬉しい。

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    2024年03月01日
  • 花に埋もれる

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    短編集。嫌らしくない官能小説、だけどちゃんと艶かしくて惹かれる、描写が好き。あと、人の弱さとか脆さとか愚かさの表現が好き。ちゃんとして見える人も一皮剥ければそんな聖人みたいな人はいなくて人間でしかないのだなあと思う。「マグノリアの夫」がとくにうつくしくて好きでした。切なくて残酷で。

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    2024年01月27日
  • やがて海へと届く

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    「なにが、なにか困ったことはある?だ。あんな電話、しなくてよかったのに。職場のことなど考えず,迷惑をまき散らしながら逃げて逃げて、どこかの温泉にでも浸かってくれていた方がよかったのに。そうしたら、きっと探しに行ったのに。
    本当だろうか、と熱いコーヒーを口に含んで自問する。死んだ人間相手だからと、非現実的な絵空事のやさしさを掻き集めていないか。実際にそれをやられたら,私はそれまで尊敬していた楢原店長をすぐさま見下すようになったはずだ。私も同じような目に遭ったことがあるけれどこんな風にはならなかった、なんて弱い人だろうと、さっきのように自分のたった一度の体験を引き合いに出して、わかる部分だけ切り刻み、乱暴に評価しようとしたはずだ。」p129-130

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    2024年01月30日
  • 不在

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    主人公があまり良い奴じゃないんだけど、だからこそ、彼女と関わる人達の人の良さに苦しくなったり、上手に彼らの手をとれない所がすごくよく分かるから。彼女の中で膨れ上がっていく感情を同じように醜いと思った。
    自分の間違えを子どもに、ごっこ遊びに置き換えて話している描写が的を得ていてグッときた。
    冒頭のセリフも彼が言ったんだと思う。そこを明らかにしないのも良かった。
    表紙も好き。

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    2024年01月11日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    彩瀬まる作品の中では、メタファー少なめでスピーディーなストーリー展開、社会派の題材。心理描写の切なさや温度の低さみたいなものが、厚みとして感じられる。

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    2024年01月07日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    錦糸町の雑居ビルにテナントをかまえる人たちの物語。
    読んだことあるやつだった…。

    どの話も少し胸がキュッとなる感じで好き。

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    2024年01月05日
  • 骨を彩る

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    指のさきが引っかかったり引っかからなかったり、それでも前に進んでいく。
    ろっ骨の間からじんわりしみてくるような、最後にぱっとイチョウ色が目の裏に浮かぶようないい本だったな。

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    2024年01月02日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    姉妹それぞれ、転落していく。
    どこで間違えたのか、間違えたとしても何処かで踏みとどまる事も出来たはず。
    正義感が強すぎる2人だからこそ、そのまま突っ走ってしまった。

    転落した後の人生をどう生きるか、どう決断するか、特に依千佳は重要な決断をする場面があった。

    救われたのが、両親がとても愛情深く、転落した2人を温かく迎え入れていた所。
    帰れる家がある事。温かい両親が居る事。
    それだけでも十分幸せな事なんじゃないかと思った。

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    2023年12月24日
  • 骨を彩る

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    みんな誰だって隠しておきたい事、心に暗い影をもっているものなんだなと改めて思う作品でした。
    読み終えてみると、愛情や人の優しさ、思いはもっていても中々伝わらないものなんだな、と。
    相手を思う気持ちがかえって相手との距離を生み
    、ささいな誤解が大きくなり。
    人と繫がれる事は奇跡に近くて正解はないのかな。
    でも思う気持ちさえあればいつかまた理解しあえるのかも。
    感想は自分の気持ちも相手の気持ちも、理解するのは難しいでした。

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    2023年11月30日
  • さいはての家

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    これはこれで いやいややっぱり好きでは無いな、やがて海へと続くを読んでから追い求めていたから尚更だった。明と暗の暗しかないから、再生もなかった筈だよ、ラストの当たり前に会社を敬い当たり前に会社人間で世の中1番大事な奥さん子供に2か月会わず嫌だけど仕方ない週2回の飲み会に参加するとか 考えられない 大家が逃げてよかったと言うけどあの家こそ逃げないとダメだって事 ほぼ犯罪でとりわけ宗教が嫌だよ、身近にあるから尚更嫌だよ、何であんなのが存在するの

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    2023年11月14日
  • 珠玉

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    ネタバレ

    もってるひとにはもってるひとの悩みがある
    譲司側としてはほんとうの意味では気持ちはわからないですが、ずっと比べられて生きるのは確かにつらそうですね。
    自分のために自分が好きなものを追う姿勢にたどり着けてよかった。譲司はいいパートナーになりそうですが、コンプレックスが薄れれば将来はもしかするかも?

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    2023年11月14日
  • 草原のサーカス(新潮文庫)

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    目まぐるしく変わる今を、私は何を頼りに、何を信じて生きていけばいいのだろうか。
    何が善いことで、何が悪いことなんて、時代や組織そして、集団で安易に変わってしまう。
    結局、信じられるのは自分だけなのかもしれない。

    「絶対に間違えたくなかったからこそ間違えてしまった人」
    もっと自分を持って、信じて生きていきたい。

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    2023年11月10日
  • やがて海へと届く

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    ネタバレ

    すごい、よく理解できない様の情景が多くあったけど。読みやすかった。
    友達とか家族とかが死んだ時、死者をどういう扱いにしたらいいのか。どういう思いでずっと思い続けてたらいいのか。もう亡くなったんだからくよくよ考えずに潔く天国では幸せだよと言ってればいいのか。それとも、辛かったね。苦しかったね。と辛い思いを代弁するかのような気持ちを持ち続けてればいいのか。
    カエルちゃんとキノコちゃんが言ったように、震災や戦争のことを忘れないようにしようと言われるのはもう二度と繰り返さないようにっていう思いが強いと思う。けどそれは教訓であるわけでじゃあ何を忘れないようにしたらいいんだろう。
    亡くなった人の気持ちを勝手にこうだっただろうこれからは幸せになって欲しいとかそんなことは考えたくない。これから何を思って亡くなったこのことを考えたらいいんだろう。

    ただこれを読んでわかったことは、悲しいこと思い出してずっと記憶に残してくれるよりかはもっと楽しい思い出とか。その子とすごした忘れられない何かをずっと覚えてくれてた方がいいなって。

    体のアザが消え時間が流れても火は残る。
    店長が築いた店は他の人が入ることで面影もなくなったかもしれないけど。「店長がいつもお店では楽しそうでトラブルが起きても、プライベートでどれだけ苦しんでも常に安定した暖かい振る舞いを崩さなかった。部下が未来の自分を想像して上司へ抱く夢のようなものを崩さなかった。だからこそ私はこの職場で生きていく未来を、困難はあっても楽しいものにできる、と無意識に信じていられたのだ。」
    上記の文のような、人にとって素敵なものを残してくれていた。そういうものに気づいていけたらいいな

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    2023年10月25日
  • 桜の下で待っている

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    話の内容には関係ないけれど、この前東北旅行に行ったおかげで知った地名や駅名、行った場所がたくさん出てきて、自分の世界が広がったことを実感した。

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    2023年10月20日
  • 花に埋もれる

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    彩瀬さん初読み。始めは世界観に浸れず、突然おはじきやカタツムリや、石が出てきて戸惑った。私は、なに読んでるんだっけって感じ。後2編で慣れてきて、楽しくなった。「マグノリアの夫」が一番切なくてお気に入り

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    2023年10月14日