さいはての家

さいはての家

583円 (税込)

2pt

家族を捨てて逃げてきた不倫カップル(はねつき)。逃亡中のヒットマンと、事情を知らない元同級生(ゆすらうめ)。新興宗教の元教祖だった老齢の婦人(ひかり)。親の決めた結婚から逃げてきた女とその妹(ままごと)。子育てに戸惑い、仕事を言い訳に家から逃げた男(かざあな)――「家」はいつもそこにあり、なにも言わず受け入れてくれる。安息を手に入れたはずの住人たちはやがて、奥底に沈む自身の心の澱を覗き込むことになる。傷ついた人々が、再び自分の足で歩きだすまでを「家」とともに描く連作短編集。

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さいはての家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    何となくやだ、何となく違和感、何となく…説明出来ない、言葉に出来ない感情を心に届く言葉で表現してくれる作家さんです。様々な理由から行き着く「さいはての家」そこにあるのは希望?絶望?未来?

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    Posted by ブクログ 2024年02月12日

    こういう「同じ家を舞台にして次々と住む人が変わっていく」短編集好きなんです。
    美しが丘の不幸の家、みたいな。あちらは題名に反して爽やかでハッピーエンドだったけれど、こちらは「最果て」まで逃げてきたわけありの人たちの話。
    さて、押入れから見つかった包丁は使ったんでしょうか、使われなかったのでしょうか。

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    Posted by ブクログ 2023年11月14日

    これはこれで いやいややっぱり好きでは無いな、やがて海へと続くを読んでから追い求めていたから尚更だった。明と暗の暗しかないから、再生もなかった筈だよ、ラストの当たり前に会社を敬い当たり前に会社人間で世の中1番大事な奥さん子供に2か月会わず嫌だけど仕方ない週2回の飲み会に参加するとか 考えられない 大...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月24日

    古い借家に住み着く訳アリの人たち。

    そこでの生活が内容が主だが
    それぞれの心との戦いが秀逸。

    1回読んで共感というのは難しいかもしれないけど
    考えさせられる内容ではある。

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    Posted by ブクログ 2023年06月03日

    わけあり5つの人生それぞれに、暗さがつきまとうが、先を読みたくなってしまう。

    最後の「かざあな」を読んで希望を見出すことができた。

    人生、きれいごとだけではいかないので、色々と考えさせられた。

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    Posted by ブクログ 2023年05月02日

    人生が谷間に落ちた人達がたまたま出会うのがこの家で、山まで這い蹲るきっかけを与えてくれるのもこの家なんだな
    私も逃げたくなった時の居場所が欲しい

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    Posted by ブクログ 2023年03月28日

    初読み作家。5話連作短篇集。

    古い借家には、安住の地を求め、ワケありの人たちが移り住んでくる。
    家庭がある年上の常連客と駆け落ちした女。新興宗教の元教祖など。

    話始めは明るい兆しを感じるが、読み進めると胸がざわつき、落ち着かなくなってくる。
    その家には、今までフタをして直視してこなかった本来の自...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月27日

    綾瀨まる先生らしい,雰囲気のある5編からなる短編集.すべてハッピーエンドとはならないモヤっとした終わり方だけど,そこがいい.

    はねつき:結局.ずるい男だったというお話.
    ゆすらうめ:後日談を想像してしまう.清吾はどう感じたのだろう.
    ひかり:そんな便利な能力があればいいのだろうけど,すべては老女の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月27日

    何かに行き詰まった人が流れ着いてくるある家が舞台の連作短編集。
    終わりの空気感を描くのが本当にうまい作家さんだなぁ。誰もが持つ自分の内側の暗い部分が丁寧に描かれてざわざわした。
    あと、たびたび出てくる場面の庭からの光が入ってきたときの描写がすごい。頭に映像として浮かぶのは文章力がすごいからなんだろう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月04日

    「ぼんやりとしていた頃よりも『あ、こういうことだ』とわかった後の方が、嬉しいとか悲しいとかが強くなり、感情が大げさになる。それがいいのか悪いのかはわからない。」p19

    「扇風機の三枚羽根が、質量のある真夏の空気をかき混ぜている。」p169

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