彩瀬まるのレビュー一覧
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ネタバレ帯は、
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自分でいることに
窮屈さを覚えた人々が
夜な夜な掲示板に集う。
”私”とうまくつきあえない――
悩める人々を解放する物語
いつになったら、
私は私と仲良くなれるの?
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『小鳥の爪先』
高校生の和海は、顔が良い。
そのせいで、周りの友達や恋人との関係がうまくいかず、
孤独を感じている。
『あざが薄れるころ』
結婚も出産もしないまま、おばさんという年齢になった。
「女」を押し付けられるようなことには違和感を感じていた。それはおかしいこと?
『マリアを愛する』
私には大好きな彼がいる -
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わたしがたまに思い起こすイメージがある。
わたしの前には道が続いている。
でも見えるのは数メートル程度で後は真っ白い光のようなものに覆われていてよく見えない。
でも私がひとり歩ける程度の1本道だから、進む先はわかっていて、早足になったり、ゆっくりになったりしながら私は進み続ける。
辿り着く先は私自身の消滅ということはわかっていて、でも立ち止まっていても時間は流れて私は老いていくから、歩き続ける。
たまに私は後ろを振り返る。
後ろの景色はある程度しっかり見ることができる。
そこには私が出会った人たちや出会ってきたものが見える。生活圏で見た景色や、好きな漫画や映画で観た景色も混ざって、私の記憶 -
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オムニバス形式の短編集。
もやもやが残らずスッキリする終わり方です。
「マリアを愛する」と「真夜中のストーリー」が特にお気に入りでした。
魅せたい自分、見せたくない自分。
年齢、性別、その他諸々全てが煩わしくて、”自分じゃない誰かになりたい”と思っていた青い記憶が呼び覚まされました。
懐かしいような、切ないような。
彩瀬まるさんの本は読み終えると、自分の心の中の空っぽな部分になみなみと感情が満たされてくような感じがします。
その感情が切なさなのか幸せなのかは作品により全く違いますが、ぎゅうっと本を胸に抱き締めたくなるような。そんなお話を書く方だなと思いました。 -
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苦しい。苦しい。
震災の本は何冊か読んだ事があるがこちらは又別目線での話だった。
一章は旅行先で震災に見舞われた話。
二章は数ヶ月後ボランティアに行く話。
三章は震災の時助けてくれた人達に会いに行く話。
中でも取り上げられているのが放射線。
作者は物凄く気にしている人。
震災中もボランティア中もとても気にしていた。
私はもう子供も産んでこれから産む事もないからか分からないけど全然気にしない人。だから作者の気持ちが分からない。野菜も魚も東北だろうが何だろうが気にしない。海外の物よりもむしろ国内の方がいいとすら思ってる。
でも気にする人はするんだね。
東北に住んでる人ですら分かれるらしい -
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スカイツリーを見上げる下町の片隅にある商店街の物語、第4弾。
戦後の焼跡に24軒集まって始まった商店街ということだったけれど、今では80軒近くの店があるという。
毎回、冒頭に地図が載っているけれど、その本に載っている短編のタイトルのお店だけなので、これは・・・あの物語のお店の場所なのだが・・・と迷ってしまう。
今回の桜さんのように、お店を出て歩きながら紹介してくれると、ふむふむ、川平金物店は、水沢文具店の向かって左隣なのだな?とわかって嬉しい。
今までに登場した、全部のお店が載った大きな地図が見たいなあ〜
老朽化した二階建てで、一階がお店で二階が住居という作りが多い。
看板も古い言葉で、若い -
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ネタバレ*小鳥の爪先
顔がイケメンな事がコンプレックスな男子高校生の話。綾瀬さんは本当に人間、男、女の湿っぽい嫌なところを表現するのが上手で、主人公が抱く、彼女に対する何となく嫌な感じにあー、って共感してしまった。明るい結末で大人が読んでも一歩踏み出す勇気をくれる
*あざか薄れるころ
合気道の習い事をする50代独身女性の物語。母親と同居していてぼけている訳では無いがだんだんと言動に不安を覚える日常に共感もしたが、いくつになっても悩みは絶えずないものねだりなんだなぁと思い、主人公のように「かっこいい」女性になりたいと思った
*マリアを愛する
彼氏の亡くなった元カノへの嫉妬から起こるファンタジー。前半 -
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スカイツリーが見える、東京の下町。
古くからのお店と新しいお店が混じり合う、明日町こんぺいとう商店街の、七軒のお店の物語を7人の作家が描くアンソロジー。
既読の作家さんは、大島真寿美さん、彩瀬まるさん、千早茜さん、中島京子さん。
それぞれの持ち味が出ていて、どれも面白かった。
大山淳子さんの『あずかりやさん』が、盲目の店主が一日百円で大切なものをあずかるというお店を舞台にしていて、にぎやかな商店街の中、しんとしずかな店という感じが良かった。
アンソロジーを手に取ると、こうして新しく好みに合いそうな作家さんが見つかるのが楽しみ。
こんぺいとう商店街シリーズとして続刊もあるらしいので、続きも -