彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
彩瀬まる〜!!っていう作品だったと思う。
夫婦でも、全て同じとは限らないし、考え方も価値観も違う。でもそこをそういうものだよねって進むか、同じように擦り合わせていくのかどうか。
そういうものだよねって思ってても、それによって自分の価値観が揺らぐとしたら、それは許せるのかどうか。でも、すれ違ったとしても、夫婦なんだよね。子どもがいて、それが家族なんだよね。誰かと生きるってそういうことなんだよね。
私のかんむり、他者からは見えない、私だけのかんむり。でも私もそれをおそらく自然にまとっていて、自分からも見えない。でも誰もがみんなかんむりをかぶっているんだと思う。 -
Posted by ブクログ
「初めて私は、母のことを嫌いなのかもしれないと思った」この部分に出会えただけでも読んでよかった。そう思ってもいいんだと。"その「思ってもいい」とか「いけない」って誰が決めたの?"って三葉くんに突っ込まれそうだ。
「だって本当は、あの人が正しいのかもしれないし」という主人公に対し「本当は、ってなに?」と言ってくる子だもん。
でも三葉くんは三葉くんで、誰にも知られたくない秘密を抱えていたというのが最高だった。
正直、この二人は長くは続かないだろう。でも、「この世で一番自分を思ってくれている」母から離れたこと、みっともなくても年下の男と一緒に暮らし始めるというステップを踏み出せたことがうれしい。 -
Posted by ブクログ
この本を読んでいておもしろいな、
怖いなと思ったところは
それぞれが、自分のなかで誰かの人物像を作り上げていて、見たいように見ているといこと。
イチカもニコルも悪いことをやっている。
だけど、イチカはやっていない、やるはずがない。
ニコルはやっていない。信じられない。
みたいな感情を抱いている。
でも、側からみたらイチカにもニコルにも非があって、
実際にはやってしまっている。
過去の時間があるからこそ、
やっていないと信じている気持ちが怖くもあり、
現実的でもあると感じた。
どこかで踏みとどまることができなかったのか、(特に私はイチカに対して思った)と考えた一方で、
私もイチカの立場だったら同じことをしていたのだろうか。 -
ネタバレ 購入済み
未来の有る話が良いな。「うさぎや」の真悟くんのように、未来に向かって、進んで行きたいと、思えるような。こんぺいとう商店街も、若い人達が、増えて来たみたいだし。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ああ、この人のそばにいたくない。イヤだ。こわい。自分が嫌われている、攻撃を受けるかもしれないという状態がどうしてもこわい。いちばん簡単なのは今までと同様に、すみません聞こえちゃって、とか、その節はご迷惑をかけて、と低姿勢で逃げてしまうことだ。
でも謝った瞬間、それは「私が悪かったこと」になってしまう。だめだ、それをやり続けたら死んでしまう。すみません、とほとんど反射のように謝りたがる舌を噛みしめて、お客へするように微笑みかけた。」
子供のころからの「みっともない」ところを抱えてきてしまった主人公たちを中心に、その心が紆余曲折あって力強く変わっていく様を楽しむことができた。
自分は特に主人公も抱えていた、「他の人に馬鹿にされていないか、間違っていないか指摘されるのが怖い」部分が共感して、主人公が陰口叩かれているところでは「ヒュッ」と怖くなるシーンもあった。
けど、その直後主人公の梨枝がそのいわれのない陰口に対して内心では震えながら、力強く言い返したのが自分も勇気つけられた気がした。
また、梨枝から見たら、冷ややかにからかうような三葉くんや気丈に見えていた雪さんも本人たちには梨枝のように見せられない部分があり、それを梨枝に打ち明けることができて良かったねと思った。 -
ネタバレ 購入済み
七人の作家が書く、明日町こんぺいとう商店街の七つの店舗の物語。大山淳子さんの「あずかりやさん」は、、先に読んで知っていたけど、ここから生まれた物語だったんだ。へぇ〜