彩瀬まるのレビュー一覧

  • かんむり

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    10代から70代までの光の人生は、喜びだけじゃない、思い通りにいかないことに戸惑い、違和感に抗いながら、様々な感情の波を受け止め葛藤していた。生きるってこういうことなんだろう、どんな選択をしたとしても、なるべく自分の人生を肯定していたいと思った。

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    2026年03月29日
  • さいはての家

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    ネタバレ

    夏目漱石、人生で5回は挑戦して挫折して、まだ読めてないんだよなあ、、なんと直近で挑戦したのは2週間前。
    これってもう向いてないってことでいいよね?とか言い訳し出している。
    小説に、過去の名作が出てくると読みたくなる/読まなければいけない気持ちになる。
    次は川端康成試してみよう。

    他人の痕跡に触れることを恐れながら、ネズミが蛇に食べられることを望む野田さん。
    他人の痕跡を整理整頓して消し去り、ネズミが捕食されるイメージを怖がる主人公。

    "誰かがあなたの代わりにばつを下してくれれば、このあいだ片付けていた天井裏の箱みたいに、整理した気分になれたのか"

    "生ゴミに

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    2026年03月17日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    特別なことはなく、少し傷付いた人たちが前を向く物語。
    綾瀬さんは傷付いた時の感情をすごく無機質に、モノの価値を生き物みたいに書くから、文章が特異で読んでいて楽しい。
    短編集が1つの雑居ビルで繋がっている発想になるほどぉと思ったのと、次の物語で前の短編の主人公がほんの少しだけ出てくるのもなんだか嬉しい。

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    2026年03月12日
  • 新しい星

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    ネタバレ

    "あるものとないものは似ている。そこに「ある」ものは、常に数パーセントの「ない」を存在の中に含んでいる。同じようにどんな「ない」にも、常に数パーセントの「ある」が混ざり込んでいる。"

    "負った傷は、大人になったら自分で治すよ。"

    すごく優しい小説で、こうしたい、と思うことがあっても対人関係においては不必要なまでにズレた気遣い・もしくは気遣うフリの言い訳で行動に移さないことが多々ある。
    そのもったいなさを気づかせてくれる小説は定期的に現れるけど、これがその一冊だった。

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    2026年03月05日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    生活のなかで何かしらの悩みやコンプレックスを持ちながら日々過ごしている老若男女が、深夜のネット掲示板で少しだけすれ違う
    それぞれのストーリーの主人公にちょっとだけエールを送りたくなる、そんな短編集でした

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    2026年02月28日
  • あのひとは蜘蛛を潰せない

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    ネタバレ

    読んでいると呼吸が詰まりそうになるような、おそらくこの物語と似たような身に覚えのある体験をした方も多いのではないだろうか。

    P.195〜199 「かつんと小石を噛んだように三葉くんの表情が強ばる───…」

    ここからの流れが所謂毒親育ちの弊害を分かりやすく表現している。梨枝自身も母から言われ続けてきた「ちゃんとしなさい」「みっともない」の呪いで恋人の三葉くんを支配しようと苦しんでいくさま。
    梨枝を縛り付けるのは母から女手ひとつで住宅ローンを完済し子供ふたりの成人後まで世話して"やってる"と言われ続けた、見返りを求めて余計な先回り/面倒/条件付きの愛情。

    「かわいそう」だ

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    2026年02月28日
  • みちゆくひと

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    最初、なんか読みにくいとやめそうになったが、他に読むものがなく読み続けると…だんだん引き込まれて行った。
    死んだら無だ、と思っていた私。死者の世界がある、ということを考えるようになった。現実世界と繋がる訳ではないのが救い?成仏するまでの道ゆきが、結構おどろおどろしく、辛く苦しかったりするのに、なぜか穏やかさを保っている文書に心静かに読めた。

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    2026年02月27日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    帯の言葉
    「結局その人が去ったあとに残るのは、
    他者に渡せた幸福だけなのかもしれない」


    よほど優れた秀でた人でない限り、凡人の私達は
    去っても何も残らない。残せない。
    そう、諦めていて。
    今も段々弱っていく、みっともない姿をみせる
    身近な人にイライラして嫌悪して、そんな自分に自己嫌悪して…

    「いいところだけ覚えておいてよ」
    「みっともない部分は、相手にしないでいいから」

    ストンと言葉が降りてきた。

    言われた、と思った。
    読書の良いところは、こんなふうにストンと言葉が
    降りてくるところ。

    ありがとう。
    これだけで充分。
    色々あるけど、また頑張ろうかと思えた。

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    2026年02月17日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    506 audible
    桜の函館から始まる物語に、家族4人で見た春を思い出した。間違えたバスも、優しい運転手さんも、辿り着いた夜景も宝物。触れそうで触れない距離と言葉にしない優しさに、心がふわっと明るくなった。

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    2026年02月13日
  • かんむり

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    自分自身は男として生を受けた。
    性自認は男性で性的指向は女性。
    マジョリティに属しているつもりでいる。
    ただ趣味嗜好が合わない。
    父親が好きだった、
    釣り、格闘技、ラジコン、煙草、車。
    どれにも興味を持てなかった。
    格闘技や煙草は毛嫌いすらしている。
    唯一といっていい共通点の野球は全く見方が違って話が合わなかった。
    せっかく息子だったのに残念だったな、と思っている。

    イエにも社会にも個人に対して要求があって、
    個人が個人として欲求を突き詰めるのは難しい。

    作品として、途中まではすごくよかったのだけれど、
    終盤、依怙地になっていた夫が突然気が変わるシーンがある。

    現実はそんなものかもしれな

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    2026年02月08日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    荒みきった心に少し寄り添ってくれました

    初の彩瀬まるさん

    そうだ、こんなふうに僕も生きてたよね

    誰も信じてくれないけど、こんなふうに
    誰かと繋がったことがあったんだよ

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    2026年02月03日
  • みちゆくひと

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    片っ端から読んでいる彩瀬まるさんの新刊が出た、と期待して読んだが、ファンタジーの部分の想像の域が難しい。弟くんの最期が楽しい瞬間であったというところでちょっと救われる気になるのかな。

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    2026年02月03日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    ほっこり系で、あっという間に読み終わる。
    もうすぐ、村上春樹さん原作の藤原竜也さん主演「世界の終わりとハードボイルド」の舞台を観に行くので、読み始めたけど、好みでなく、なかなか進まず、こちらをハサミながら読みました(笑)
    私はこんな感じの方が、ゆっくり読めていいわ!

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    2026年01月27日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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     すぐ近くにある日常の中で発覚する価値観の違い、人間関係のズレ、そういったものに対する気付きやそこからの学びを語った短編集だと感じました。友人や親という役割と、「私」というただのひとりの人という存在が上手く対比されているようで好印象でした。
    各ストーリーに登場する食べ物が良いポジションで味のある働きをしていると思います。
    星4つの評価といたしました。

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    2026年01月26日
  • みちゆくひと

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    あの世とこの世が交錯する物語。
    この世から形を失くしたあとは、こんな感じでさまよいつつ、かかえていたものを落としてしまってから成仏するのかもしれないと思いました。不思議な世界を体感した感じがしました。こういう感覚を表現出来る彩瀬まるさん、すごいなと思いました。そして染谷悠子さんの「はじまらないしおわらない」が、この小説の装画に本当にあっていると思いました。原画を見てみたいです。

    小説ではまず主人公の燈子が、亡くなったあとも綴られる母親の日記から、母親がまだどこかを歩いていることを知ります。そして自分に関心がなかった母親の言葉が気になります。三人で生活していた頃、幼い頃事故死した弟、輝之のこと

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    2026年01月20日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    東北新幹線、コロナ、地震を基軸にした短編集…になるのか。ファンタジーであったりものすごく現実的であったり、テイストの全然違う話がどれも面白かった。なんだかもうはるか昔の話のように思えるけど、体験した当事者には当たり前だけど身近な話なんだろうな。

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    2026年01月17日
  • かんむり

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    私は結婚も子供がいる生活も経験したことがないけど、世の中の夫婦達の関係性や悩み、子育問題等の描写がリアル過ぎて想像できてしまう。
    読みながら登場人物の夫婦関係が危うくなる度に胸が苦しくなりハラハラしたり、かと思えばお互い寄り添って軌道修正しほっとする。これこそが夫婦なんだなと、色んな感情になりながらもそう感じることができた。
    と同時に、付き合った当初の初々しい関係や数年経った後のギスギスした関係もしっかり刻んであり凄く素敵な作品だなと思った。
    私もいつか家庭を持つ事ができたら、この作品を思い出し読み返したりしながら、大事にしていきたいと思った。

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    2026年01月15日
  • なんどでも生まれる

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    ほのぼのとした雰囲気で楽しく読み進められて気が付けば一気に読み終えていました。なんとも心が温かくなるお話です。

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    2026年01月12日
  • 神様のケーキを頬ばるまで

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    すごい人は出てこなくて、それぞれ苦しさを抱えながらも、少しずつ前に進んでいこうとするところがいいなあと思った。
    人からは平坦な人生かもしれないけど誰もがそれなりにいろんなことあるよね。それを何とかしながら生きていくんだよね。

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    2026年01月10日
  • かんむり

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    夫婦それぞれ、いい人な面と嫌な人な面が自然に描かれてて、人間の複雑さが少し苦しかった。
    あと、肉体の表現が好き。性愛ばっかが愛じゃないけど、血と肉を感じる愛も悪くないなって思えた。

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    2026年01月07日