彩瀬まるのレビュー一覧

  • みちゆくひと

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    ネタバレ

    厳しい作品だった

    作中にあったように、ゆるやかな死は、自身においても周りの人たちにおいても、いろいろなことやものを整理する時間があるが、突然の死には、なにもない
    死んだ人も生きている人も、おなじように大きな傷を負って、たぶん生きてる側はずっとそれを抱えて生きてゆく
    いつか時が、、、というけれど、たとえ心の平穏は訪れても、決して消えることはない悲しみはずっとそばに寄り添うだろう

    死への畏怖があるからこそ生への尊厳があり、作中を通じて投げかけられていることに対峙することが難しい自分はまだまだだなあって、まあ、いくつになってもまだまだで、それがわかるのはいつか死を受け入れたときかもしれないし、そ

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    2025年10月28日
  • みちゆくひと

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    〈在ることはつらい〉けれど、だからこそそれに堪えて、いて(存在して)くれる他者が光になるというこちら側の理が死後の世界でも続いていてくれる物語に私は救われる思いがした。拍動の停止がすべての苦しみから解放してくれる世界はきっと呼吸がしやすい。でも彩瀬さんはそんな理想論の逃げではなく、苦しみの起点から一緒に道を作りあげていく人間たちを誠実に示してくれている。幻想的な描写でのアプローチの仕方も含めて、らしさの溢れた作品でした。

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    2025年10月17日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    このシリーズの4に好きな作家さんがいたので読み始めました。
    4⇒1で読むと、あのお店はこういう話の始まりだったのか~がわかって面白かった!
    短編集なので、もちろん好みのものと、あまりそうでないものはあるものの、全体的には呼んでいて面白かったです。

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    2025年10月16日
  • みちゆくひと

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    日記帳で繋がる現世とあの世。
    近しい人が現世を離れても繋がりが持てるというのは素敵な話だと思う。
    自分が死んだらどうなるかなんて、誰も分からない。
    もしかすると作品のような世界が待っているのかもしれない。
    それは数十年後の楽しみとして取っておくとして、今は生きていることを存分に楽しみ、後悔のない人生を送りたいと思う。

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    2025年10月12日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    ネタバレ

    コロナの時期を挟んで久しく会えていなかった人、心の距離があいてしまった人に会いに行く短編集。
    北海道や東北を舞台にしており、気になっている地 盛岡が舞台のものもあったので、また呼ばれている気分に。
    岩手の由来になった神社が気になる。元編集者の方のブックカフェは存在しないのかもしれないけど、面白い本屋さんやブックカフェが多いイメージだったので、より行きたい気持ちが強くなった。

    ラストの国会議員になった知子さんの話を読んだのが、丁度総裁選の日だったので複雑な気持ちに。
    馬車馬のように働かなくても、お給料に見合うような真面目な働きをして、悪いことをしないでくれたら、人間らしい生活を送ってほしいと思

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    2025年10月08日
  • くちなし

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    audible
    気持ち悪いけれども、続きが気になる。
    爽やかなような気持ち悪さ
    ねっとりとまとわりつくわりにはさらっとしたような感じ。
    自分の中にある感情が言葉になった感じ

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    2025年10月04日
  • 新しい星

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    彩瀬まるさんの作品は2冊目

    大学時代に合気道部で同期だった青子、茅乃、玄也、卓馬は、大学卒業後それぞれ悩みを抱えて暮らしています。

    あるきっかけから合気道が4人をまた引き合わせたことで、家族に言えない本音や深刻な悩みを打ち明け合います。

    家族ほどストレートに心に踏み込まず、大学時代の4年間一緒に汗を流し気心しれた4人の関係はとても楽なんだろうなぁ。

    理不尽や不安、しんどい状況を4人で分け合い、お互いにかけ合う言葉もさりげなく優しくて心に染みました。

    程よい距離感の友人関係は心強くて羨ましくなります。
    辛いこと悲しいことが次々とおこりましたが、新しい星で生きる…読後感は悪くなかったです

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    2025年09月30日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    様々な価値観や考え方を持った人物たちの物語と、そこに寄り添う食べ物の持つ力を感じながら読みました。短編集で読みやすかったです。

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    2025年09月24日
  • 新しい星

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    直木賞候補になったことで名前を知った作家さん
    学生時代に合気道部で同期だった男女4名の物語。
    章ごとに、書き手の主題は変わるが、彼ら4人のそれぞれと、関わりの中で物語は進む。

    学校を卒業して10年後以降ぐらいから、話は流れていく。
    外見状は順風満帆に見えたとしても、人はそれぞれ他人には言えない事情を抱えている。その他人に言えない悩みまで、彼らはよく話し、そして分かち合う。
    押し付けるわけでないその関係は、ありえないほど優しい。でも、作り物、偽善ぽくはなく優しい。
    ひょっとして好きな作家さんかもしれないので、他の作品も読ませていただこうと思います。

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    2025年09月21日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    面白かった。
    どれも好き。
    でも遠まわりがいちばん好き。
    ちょっと不可思議でゾクゾク。
    でも温かい話。

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    2025年09月16日
  • 不在

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    私への愛は在ったのだろうか__父親の遺品整理をきっかけに閉ざした過去と向き合っていく。
    愛は求めるほどに遠ざかり、与えすぎると苦しめてしまう。不幸にしていたのは自分自身なのかもしれない。捉われ続けた人生が息を吹き返す瞬間を垣間見た。

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    2025年09月14日
  • なんどでも生まれる

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    チャボの桜さんが主人公。鳥好きにはたまらない。目線や語りが終始しっかりチャボなので、筆者の筆力に脱帽だ。(インタビューで筆者が桜さんが思ったよりおしゃべりでびっくりしたと書いてあった)商店街といった狭い中での日常系のお話がとても居心地が良いので、紆余曲折はあるもののゆったりと読むことができた。
    話の途中で消化不良なところがあり、もっと最後は王道的展開でもよかった気がする。キャラクターが魅力的なので掘り下げて書いて欲しいところがたくさん出てしまうのだ。
    インコの師匠と桜さんとの会話が好きだ。変わることは悪いことではない。いいことも悪いことも、変化に伴ってなんどでも生まれるのだろう。

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    2025年09月13日
  • 森があふれる

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    彩瀬まる『森があふれる』を読んで、印象に残ったのは、物語全体ににじみ出る、まだ消えないジェンダーの鎖に縛られた登場人物たちの姿だ。
    特に貴夫は、男性としての呪いに気づきつつも逃れられないやるせなさを抱え、多くの男性が同じように縛られているのではないかと考えてしまう。
    ジェンダーの縛りが家族という境目のあいまいな共同体で濃厚になり、個人を息苦しくさせる様子も印象的だ。文章はみずみずしく美しく、独特で伝わる比喩表現が多く、人物の心情や物語の空気を深く感じさせる。
    女性は男性から常に丸くあれと求められる描写は、自身の経験とも重なり胸に響く。
    ジェンダーの呪いが解消されない状況で男と女が家族になる息苦

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    2025年09月13日
  • 不在

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    彩瀬まる3作目

    好きになれない主人公だけど、祖父に、父に愛されたかった感情と向き合うようになり感情的になってしまうのが読んでいて少し辛かった。

    作中で、それ以上言ってはいけない、、それだけはやってはいけない、、と思いつつもそれらの行為で他人だけでなく自分を一番打ちのめしてしまう描写が印象的。

    とうの昔だけれども、かつて欲しくて欲しくてたまらなかった父からの愛の不在に苦しめられる主人公を通して、
    きっと誰にもある欠けた部分を無視できないもどかしさを思い出す作品。

    この作者を書く他の作品でも感じた、明るいものではないけれど、心がほぐれていく救いなようなものを感じてよかった。

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    2025年09月12日
  • なんどでも生まれる

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    最後の想像させるところが好きだと思った。
    生きていくことは大変だ
    病気も、仕事も
    職場も家族も。
    それでもまた産み出していく

    具体的な感想はうまく書けない
    特別好きなキャラクターまではいかないけれど、おじいさんとおばあさんかな

    いなくなったら嫌だなとドキドキしていた。

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    2025年08月24日
  • なんどでも生まれる

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    仕事や人間関係で生きづらさを感じている茂さんと、茂さんに飼われているチャボの桜さんの再生の物語。物語は終始チャボの桜さん視点で紡がれており、茂さんに対する感情や行動がとても愛らしい。
    物語を通して茂さんは祖父母の暮らす商店街で手伝いをすることにより、徐々に希薄になっていた人間関係を再生していき、その過程で桜さんが一役買う。一人と一羽のとてもいいコンビである。

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    2025年08月21日
  • 眠れない夜は体を脱いで

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    「マリアを愛する」と「鮮やかな熱病」が特に好みだった。
    どちらもミニシアターの映画を観たような不思議な満足感があり、大号泣ではなくじんわりと泣ける感じが良かった。

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    2025年08月09日
  • 嵐をこえて会いに行く

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    東北が舞台の短編集
    夫婦の問題や、親子、友人、ウミネコの生まれ変わりなんてシチュエーションもあり、多種多様で楽しかった。
    舞台になった場所へ行ってみたいと思わせてくれる作品でした。「三ツ石神社の鬼の手形」は特に
    初めて読む作家さんでしたが割と好きです。

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    2025年08月07日
  • 鍵のかかった部屋 5つの密室(新潮文庫nex)

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    推理小説によく出てくる密室トリックを使う縛りのアンソロジーというのが面白いなと思って読みました。
    友井羊さんと島田庄司さんのものが私は好きでした。島田庄司さんのものは長編小説の1部と書いてあったのでその長編小説の方も読んでみたいなと思いました。

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    2025年08月03日
  • くちなし

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    7つの短篇。現実離れした設定がチラホラ。
    とにかく美しい、儚い、残酷、どの話も仄かに歪んでて大変好物。
    「愛のスカート」の関係性が心地良い。

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    2025年07月15日