彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ夏目漱石、人生で5回は挑戦して挫折して、まだ読めてないんだよなあ、、なんと直近で挑戦したのは2週間前。
これってもう向いてないってことでいいよね?とか言い訳し出している。
小説に、過去の名作が出てくると読みたくなる/読まなければいけない気持ちになる。
次は川端康成試してみよう。
他人の痕跡に触れることを恐れながら、ネズミが蛇に食べられることを望む野田さん。
他人の痕跡を整理整頓して消し去り、ネズミが捕食されるイメージを怖がる主人公。
"誰かがあなたの代わりにばつを下してくれれば、このあいだ片付けていた天井裏の箱みたいに、整理した気分になれたのか"
"生ゴミに -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいると呼吸が詰まりそうになるような、おそらくこの物語と似たような身に覚えのある体験をした方も多いのではないだろうか。
P.195〜199 「かつんと小石を噛んだように三葉くんの表情が強ばる───…」
ここからの流れが所謂毒親育ちの弊害を分かりやすく表現している。梨枝自身も母から言われ続けてきた「ちゃんとしなさい」「みっともない」の呪いで恋人の三葉くんを支配しようと苦しんでいくさま。
梨枝を縛り付けるのは母から女手ひとつで住宅ローンを完済し子供ふたりの成人後まで世話して"やってる"と言われ続けた、見返りを求めて余計な先回り/面倒/条件付きの愛情。
「かわいそう」だ -
Posted by ブクログ
帯の言葉
「結局その人が去ったあとに残るのは、
他者に渡せた幸福だけなのかもしれない」
よほど優れた秀でた人でない限り、凡人の私達は
去っても何も残らない。残せない。
そう、諦めていて。
今も段々弱っていく、みっともない姿をみせる
身近な人にイライラして嫌悪して、そんな自分に自己嫌悪して…
「いいところだけ覚えておいてよ」
「みっともない部分は、相手にしないでいいから」
ストンと言葉が降りてきた。
言われた、と思った。
読書の良いところは、こんなふうにストンと言葉が
降りてくるところ。
ありがとう。
これだけで充分。
色々あるけど、また頑張ろうかと思えた。 -
Posted by ブクログ
自分自身は男として生を受けた。
性自認は男性で性的指向は女性。
マジョリティに属しているつもりでいる。
ただ趣味嗜好が合わない。
父親が好きだった、
釣り、格闘技、ラジコン、煙草、車。
どれにも興味を持てなかった。
格闘技や煙草は毛嫌いすらしている。
唯一といっていい共通点の野球は全く見方が違って話が合わなかった。
せっかく息子だったのに残念だったな、と思っている。
イエにも社会にも個人に対して要求があって、
個人が個人として欲求を突き詰めるのは難しい。
作品として、途中まではすごくよかったのだけれど、
終盤、依怙地になっていた夫が突然気が変わるシーンがある。
現実はそんなものかもしれな -
Posted by ブクログ
あの世とこの世が交錯する物語。
この世から形を失くしたあとは、こんな感じでさまよいつつ、かかえていたものを落としてしまってから成仏するのかもしれないと思いました。不思議な世界を体感した感じがしました。こういう感覚を表現出来る彩瀬まるさん、すごいなと思いました。そして染谷悠子さんの「はじまらないしおわらない」が、この小説の装画に本当にあっていると思いました。原画を見てみたいです。
小説ではまず主人公の燈子が、亡くなったあとも綴られる母親の日記から、母親がまだどこかを歩いていることを知ります。そして自分に関心がなかった母親の言葉が気になります。三人で生活していた頃、幼い頃事故死した弟、輝之のこと -
Posted by ブクログ
私は結婚も子供がいる生活も経験したことがないけど、世の中の夫婦達の関係性や悩み、子育問題等の描写がリアル過ぎて想像できてしまう。
読みながら登場人物の夫婦関係が危うくなる度に胸が苦しくなりハラハラしたり、かと思えばお互い寄り添って軌道修正しほっとする。これこそが夫婦なんだなと、色んな感情になりながらもそう感じることができた。
と同時に、付き合った当初の初々しい関係や数年経った後のギスギスした関係もしっかり刻んであり凄く素敵な作品だなと思った。
私もいつか家庭を持つ事ができたら、この作品を思い出し読み返したりしながら、大事にしていきたいと思った。