彩瀬まるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこういう作品が出版されて私たちが読める機会を貰えてるのは、とてもありがたいなーと思った。
登場人物がそれぞれの考えがあって、とても楽しめた。
タイミングがいろいろ悪かったり、辛いなーと思う部分が多々あった。
身近な人の死はやっぱり何かが、崩れたり変わったりするけどその中でもまだ生きてる娘さんが彼氏さんと出会えたのは、ほんと良かったなと思った。
印象に残ったこと。
死んだら、笑うたびに光るってこと?
蛍みたいですねぇ。
弁当をちゃんともってこられた遠足と、玄関に忘れてしまった遠足ぐらい驚きに差があると思いますよ。
俺たちはもしかしたら、自分を救いうる他者の営むを、漠然と、神様と呼んでいるだ -
Posted by ブクログ
この本では異常と日常が接触した時の摩擦を美しく表現している。なぜこれほど、自然に人と植物を融合させるのだろうか。それは、異常な状態を拒否せずに受け止める周りの人達がいるからだと思う。異質を100パーセント拒否はしない、しかし迎合もしない。30-70パーセントの間で揺れる機微。摩擦はあるけれど対立しきらない微妙な感じがかえって他にない世界観を醸していて印象深かった。
短編集の編によって印象が違う。どの話も一定して良かったが、特に最後から二番目、マグノリアの夫が好き。通常と異常の対峙を最も感じたのが、マグノリアの夫だった。
愛する、外見ではなくありのままを受け入れる。葛藤なく、ただ自然にこなす -
Posted by ブクログ
彩瀬まるの家族の話…!彩瀬まるは女性同士や夫婦の話も多けれど、同時に家族の話も多い
今回の話もそうだけど、明確に問題がある親子関係の話(虐待やネグレクトなど)は少なくて、ある程度家族としての活動は滞りなく進んでいるのだけど、でもどこかしらに屈託があったり、ぎこちなさがあったりして、それとの向き合いやままならなさを細やかに描いている
別に家族を構成する誰かが、誰かのことを明確に憎んでいるわけでもない。むしろ家族のために、家族を構成する一員として果たさなければいけない役割に身を浸しすぎた結果として、微妙に家族のなかでズレが生じて、そのズレが居心地の悪さにつながる。
じゃあ、あのときどうするのが一番 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ厳しい作品だった
作中にあったように、ゆるやかな死は、自身においても周りの人たちにおいても、いろいろなことやものを整理する時間があるが、突然の死には、なにもない
死んだ人も生きている人も、おなじように大きな傷を負って、たぶん生きてる側はずっとそれを抱えて生きてゆく
いつか時が、、、というけれど、たとえ心の平穏は訪れても、決して消えることはない悲しみはずっとそばに寄り添うだろう
死への畏怖があるからこそ生への尊厳があり、作中を通じて投げかけられていることに対峙することが難しい自分はまだまだだなあって、まあ、いくつになってもまだまだで、それがわかるのはいつか死を受け入れたときかもしれないし、そ -
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ネタバレコロナの時期を挟んで久しく会えていなかった人、心の距離があいてしまった人に会いに行く短編集。
北海道や東北を舞台にしており、気になっている地 盛岡が舞台のものもあったので、また呼ばれている気分に。
岩手の由来になった神社が気になる。元編集者の方のブックカフェは存在しないのかもしれないけど、面白い本屋さんやブックカフェが多いイメージだったので、より行きたい気持ちが強くなった。
ラストの国会議員になった知子さんの話を読んだのが、丁度総裁選の日だったので複雑な気持ちに。
馬車馬のように働かなくても、お給料に見合うような真面目な働きをして、悪いことをしないでくれたら、人間らしい生活を送ってほしいと思 -
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一番幼い家族が亡くなったら。
それまでの家族はどんな風になってしまうんだろう。
弟と、父と、そして母を喪って。
遺された母の日記は、なぜか更新されてゆく。
この世ではない物語が綴られていくことを、生きている燈子が、触れていく。
以下ネタバレ含みます。
輝之を不慮の事故で亡くした父は、輝之が大人になるまでに、いろんな景色を見せてやれば良かったと思うシーンがある。
そして、それは、生きている姉の燈子では実現しなかった。
輝之の死後、皆が自分を保つのに必死だったから?
そんな「楽しみ」をすることが不謹慎だったから?
死後の世界を巡る中で、父と母は少しずつ出来事から解かれはじめる。
と -
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直木賞候補になったことで名前を知った作家さん
学生時代に合気道部で同期だった男女4名の物語。
章ごとに、書き手の主題は変わるが、彼ら4人のそれぞれと、関わりの中で物語は進む。
学校を卒業して10年後以降ぐらいから、話は流れていく。
外見状は順風満帆に見えたとしても、人はそれぞれ他人には言えない事情を抱えている。その他人に言えない悩みまで、彼らはよく話し、そして分かち合う。
押し付けるわけでないその関係は、ありえないほど優しい。でも、作り物、偽善ぽくはなく優しい。
ひょっとして好きな作家さんかもしれないので、他の作品も読ませていただこうと思います。