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彼氏よりソファの肌触りを愛する女性。身体から出た美しい石を交わし合う恋人たち。憧れ、執着、およそ恋に似た感情が幻想を呼び起こし、世界の色さえ変容させる――イギリスの老舗文芸誌「GRANTA」に掲載された「ふるえる」から、単行本初収録となるR-18文学賞受賞作までを網羅。著者の原点にして頂点の作品集。
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Posted by ブクログ
綾瀬さんの本は2冊目。 とても好きです。 日常の中にとても自然にファンタジー要素が織り込まれている。 不思議な読みごこちですが、とても心地よいです。
久しぶりの彩瀬まるさん。不思議な世界。「ふるえる」が1番好き。石を交換し合うなんて、嫌いになったら、どうするんだろう。あと、振られちゃったら。ストーカーみたいに体から石を取り出すことができなくなって、、などさらに考え進めても面白い。 私の中から石が出るなら、真綿色がいいかな。
人に薦められて、彩瀬さん初読み。 第158回と第166回の2回直木賞候補になったというが、この短編集に関しては独特の世界観があって、どちらかというと芥川賞っぽいな、と。 「ベストアルバム的短編集」ってあまりピンとこない表現だけど、素晴らしい作品をとり揃えた短編集ということなんだろう。 確かに、収録...続きを読むされた6編は全編捨て駒なし。息つく間もないほど濃密だ。 最初の2編はジャブ。でもパンチが思いの外重くて焦っていたところ、3編目「マイ・マイマイ」で目にも止まらぬ速さのストレートが飛んできていきなりダウンさせられた。 そのあとは4連続ダウンでもう立てません。 なす術もなくノックアウトです。 とくに「ふるえる」と「花を眩む」が好きだな。 恋心を「石」で表したり、花はがんみたいに人の寿命を短くしていくものだったり。 奇抜な発想のようだけど、すごく的を射ているというか、「ああそうだよね」としっくりきてしまうところが素晴らしい。 ソファー、靴、カタツムリ、石、花と人。 フィット感。安らぎと艶かしさ。 すごい才能だわ。 彩瀬さんの他の作品も読んでみたい。 ♫Save Me/Aimee Mann(1999)
だんだんと不思議な世界が強くなってくる短編集。少し切ない感じ、でも優しく穏やかな気持ちになる。これまで読んだ彩瀬まるさんの本は現実的な話が多かったので、こういう不思議な感じのも読めて嬉しかった。
この本では異常と日常が接触した時の摩擦を美しく表現している。なぜこれほど、自然に人と植物を融合させるのだろうか。それは、異常な状態を拒否せずに受け止める周りの人達がいるからだと思う。異質を100パーセント拒否はしない、しかし迎合もしない。30-70パーセントの間で揺れる機微。摩擦はあるけれど対立しき...続きを読むらない微妙な感じがかえって他にない世界観を醸していて印象深かった。 短編集の編によって印象が違う。どの話も一定して良かったが、特に最後から二番目、マグノリアの夫が好き。通常と異常の対峙を最も感じたのが、マグノリアの夫だった。 愛する、外見ではなくありのままを受け入れる。葛藤なく、ただ自然にこなす。いつも通りに。異質と化した存在に出会った時の愛し方、表現、目線が途方もなく美しかった。なんだろうか、上手く表せられない。温度が違う。本ではなく、動きを持った現実に感じた。花、そう花を感じた。このパートだけ、神がかっていた。 他の短編は普通にいい話で終わっていたけれど、マグノリアの夫は読んで手汗をかくような、怖さがあった。美しいクレイジーに埋もれることができた。
普通の短編集だと思って読み進めていくうちに、んん?となりましたが、作者の本を読んだことがあれば慣れっこでしょう。肺に睡蓮が咲くボリス・ヴィアン的快感です。ファンタジー要素があっても、登場人物はみんなそういうものだと割り切っている感じが面白い。 最後に収録された「花に眩む」はデビュー作?作風の源泉がよ...続きを読むく表れた、爽やかなお話でした。
ファンタジーの要素によって、恋愛の生々しさや艶っぽさが強調されている。 著者の言葉の選び方が好きなので、他の作品も読んでみたい!
前半のリアルな2編、男女の感情の機微が生々しく艶かしいくて、いいなあと読み進めてたら3作目での突然の転調に戸惑った。でも全編の中では、ファンタジーに振っているマグノリアの夫が一番好きだ。狂っていて不穏で尋常でないのに、静謐で切ない雰囲気にワクワクゾクゾクさせられた
男女の話、少しファンタジー、な短編集。 うまくいかないことがあって、全体として闇を感じながらも、でも嫌な感じでは終わらない、美しさがあった。ちょうど今の気分に合う。
幻想的な世界でありながら、男女の心の機微はリアルに描かれ、胸に迫る。随所に触覚が特徴的に描かれ、しっとりとした妖艶な空気感を作り出している。
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